2023.3.26(日)
「もしもし、侑くん?
なんか、ヘンな扱い受けてるんですけど。
こっち来てくんない?」
「別の部屋にいるんだ。
廊下の突きあたりから入って」
応答しようとしたところで、通話が切れた。
仕方がない。
このまま帰るのも業腹だ。
絵里子は、肩から掛けたポーチにスマホを放りこみ、リビングを出た。
確かに、廊下の突きあたりには扉があった。
レバーハンドルを押し下げ、扉を向こうに開く。
妙な部屋だった。
天井も壁も床も、白一色。
右側の壁一面は、作り付けのクローゼットのようだ。
正面の壁には何もなく、白い壁材が広がるばかりだった。
左手の壁には、開口部があった。
扉は横にスライドする造りのようで、既に開いていた。
開口部は、人が2人、並んで立てそうなほど大きかった。
その向こうは薄暗い。
しかし、侑人がいるとしたら、そこしかないだろう。
絵里子は、開口部の前まで歩んだ。
「侑くん!」
侑人が、こちらを向いて椅子に座っていた。
いや。
座らせられているのだ。
肘掛けに載せた両脚が、ロープで縛られていた。
両腕は背中に回っているようだ。
侑人に声をかけようとしたが……。
応答できないことは明白だった。
口に、赤いボールのようなものを咥えさせられている。
前に、ネットのアダルト通販で見かけたことがあるアイテムだった。
確か、ボールギャグという名称だったはずだ。
赤いボールに、黒のベルトが付いていた。
ボールを咥えさせられ、後頭部に回ったベルトで固定されているのだ。
しかし、そんな恰好をさせられながら……。
侑人は、陰茎を屹立させていた。
暗がりに目が慣れるにつれ、そのわけがわかった。
椅子の座面に、動くものがあったのだ。
侑人の睾丸の下だった。
ピンと来た。
アナルバイブだ。
バイブは生き物のように蠢き、基部が座面を叩いている。
なんか、ヘンな扱い受けてるんですけど。
こっち来てくんない?」
「別の部屋にいるんだ。
廊下の突きあたりから入って」
応答しようとしたところで、通話が切れた。
仕方がない。
このまま帰るのも業腹だ。
絵里子は、肩から掛けたポーチにスマホを放りこみ、リビングを出た。
確かに、廊下の突きあたりには扉があった。
レバーハンドルを押し下げ、扉を向こうに開く。
妙な部屋だった。
天井も壁も床も、白一色。
右側の壁一面は、作り付けのクローゼットのようだ。
正面の壁には何もなく、白い壁材が広がるばかりだった。
左手の壁には、開口部があった。
扉は横にスライドする造りのようで、既に開いていた。
開口部は、人が2人、並んで立てそうなほど大きかった。
その向こうは薄暗い。
しかし、侑人がいるとしたら、そこしかないだろう。
絵里子は、開口部の前まで歩んだ。
「侑くん!」
侑人が、こちらを向いて椅子に座っていた。
いや。
座らせられているのだ。
肘掛けに載せた両脚が、ロープで縛られていた。
両腕は背中に回っているようだ。
侑人に声をかけようとしたが……。
応答できないことは明白だった。
口に、赤いボールのようなものを咥えさせられている。
前に、ネットのアダルト通販で見かけたことがあるアイテムだった。
確か、ボールギャグという名称だったはずだ。
赤いボールに、黒のベルトが付いていた。
ボールを咥えさせられ、後頭部に回ったベルトで固定されているのだ。
しかし、そんな恰好をさせられながら……。
侑人は、陰茎を屹立させていた。
暗がりに目が慣れるにつれ、そのわけがわかった。
椅子の座面に、動くものがあったのだ。
侑人の睾丸の下だった。
ピンと来た。
アナルバイブだ。
バイブは生き物のように蠢き、基部が座面を叩いている。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2023/03/26 06:05
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今日は何の日
3月26日は、『食品サンプルの日』。
全国の飲食店の店頭を飾る、食品サンプルのパイオニアとして知られる……。
「いわさきグループ」の『㈱いわさき(https://www.iwasaki-ts.co.jp/)』、『㈱岩崎(https://www.iwasaki-bei.co.jp/)』、『岩崎模型製造㈱(https://iwasakimokei.com/)』の各社が制定。
日付は、「サン(3)プ(2)ル(6)」と読む語呂合わせから。
日本独自の文化である食品サンプルの、販促効果、見た目の楽しさ、思わず注文したくなる魅力などを……。
https://zatsuneta.com/img/103267_01.jpg
より多く人に知ってもらい、将来にわたる更なる普及と発展が目的。
記念日は、2022(令和4)年、『(社)日本記念日協会(https://www.kinenbi.gr.jp/)』により認定、登録されました。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/103267.html)のページから転載させていただきました。
さらに同じページから、引用を続けさせていただきます。
食品サンプルは、飲食店の店頭あるいは店内に陳列される料理の模型で……。
蝋(ろう)や合成樹脂を主原料として作られます。
大正時代から昭和初期にかけて、日本で考案された表現手法です。
料理模型や食品模型と呼ばれる場合もあります。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2023/03/26 06:05
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今日は何の日(つづき)
引用を続けます。
主に業務用として制作されてましたが、近年は一般向けにも販売され始めており……。
模型やアクセサリーなどとして拡がり始めてます。
有名な食品サンプルとして、食品サンプル職人の竹内繁春(たけうち しげはる)が……。
1972(昭和47)年に編み出した、宙に浮くスパゲティとフォークがあります。
当初、飲食店の反応は芳しくなかったものの、客からは好評を博し……。
このサンプルを使用した飲食店の売り上げ増に、大きく貢献しました。
以上、引用終わり。
最近、食品サンプルを出してるお店、あまり見なくなりましたね。
特に、お洒落なお店では皆無でしょうね。
主に、デパートの食堂的な、大衆向けの大型店舗で使われてたディスプレイだと思います。
そうしたお店自体、少なくなりましたからね。
たまに町中華で、古びて灰色に近くなったサンプルは見かけます。
そうそう、新潟駅の飲食店ではありました。
2階の小嶋屋という蕎麦屋さん。
へぎ蕎麦を出すお店です。
やっぱり、駅とかのお店では、新潟以外の地域の方も利用しますからね。
サンプルがあった方が、わかりやすいでしょう。
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2023/03/26 06:06
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今日は何の日(つづきのつづき)
そう云えば、昔は駅1階の食堂にもありましたよ。
今は駅の改修で、お店自体、なくなってしまいましたが。
そのお店のサンプルで、面白いものがあったんです。
2種類のカツ丼が並んでました。
普通の卵で閉じたカツ丼と、新潟名物のタレかつ丼。
タレかつ丼は、卵で閉じられてません。
おそらくですが、昔はタレかつ丼しかなくて……。
メニューには、「カツ丼」という表記だったんじゃないでしょうか。
で、他地域の人がそれを頼んだとき……。
「卵が入ってない」という苦情があったんだと思います。
で、卵で閉じられたカツ丼も出すようになり……。
サンプルも、2つを並べたんだと推測します。
わたしも実は、タレかつ丼に驚いたひとりです。
高校の学食に、「カツ丼」があったんですよ。
さすがに、女子で食べてる子はいませんでしたが……。
男子は、よく注文してました。
ところが、そのカツ丼を見ると……。
ご飯の上に、カツが数枚載ってるだけ。
卵で閉じられてません。
わたしはてっきり、卵をケチってると思ってました。
それが、「タレかつ丼」という新潟独自のものであることは……。
だいぶ後になってから知りました。
でもわたしはまだ、「タレかつ丼」を食べたことがありません。
やはりカツ丼は、卵で閉じられてるべきだと思うからです。
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4. 手羽崎 鶏造- 2023/03/26 06:34
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新潟のタレかつ丼は食べたことがありません。
現地にお伺いして、バスセンターのカレーライス、
ナントカ焼きそばと共に、一度チャレンジしてみたいと
考えています。
ソースカツ丼は伊那が有名ですね。
高速を運転していて何度か通過したのですが
立ち寄ったことはありません。
キャベツが必須だとか。
ところで、ワタシの故郷、加古川・高砂
(東播)地方には「カツめし」という洋皿で
出てくるローカルメニューがあります。
なので、なにも卵でとじてなくとも、という気は
理解出来ます。
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5. 手羽崎 鶏造- 2023/03/26 06:37
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<作品より。>
ア〇ルの快感というのは、男女を
問わず、それを体感した
(味を覚えてしまった)方は
少なくないだろうと思います。
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6. Mikiko- 2023/03/26 11:29
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ナントカ焼きそばは……
イタリアンですね。
わたしは、食べたことありません。
バスセンターのカレーも未体験。
あれは、ぜったい胸焼けすると思います。
タレかつ丼。
卵で閉じないなら、なぜに丼なのかということです。
実際、食べるとき、ご飯の上のカツは1枚だけにして……。
残りは、裏返した蓋に載せておくようです。
カツがご飯を覆ってたら、ご飯が食べられないからです。
蓋を洗う手間と、皿を洗う手間は同じなはず。
なんで、皿で出さないんですかね。
皿で出せば、千切りキャベツとかも付けられて、健康的なメニューになります。
タレかつ定食。
これならわたしも食べてみたいです。