Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 3778
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 しかし、なんであんなに腰紐を絞ってあるのだ。
 そんなにも腰の括れを強調したいのか。
 悪かったわね。
 括れのない女で。

 ソファーテーブルにグラスを置くため、女性が前屈みになった。
 バスローブの胸元が見えた。
 絵里子は、ほくそ笑んだ。
 まったく乳房の稜線が見えなかった。
 香織級の貧乳だろう。
 ここだけは確実に勝った。

「どうぞ」

 女性は、突っ立ったままだった。
 自分用のグラスは持って来ていないから、ここで応接するするつもりはないのだろう。
 喉は渇いていたが、グラスを手にする気にはならなかった。
 何か入っていないとも限らない。
 美咲を眠らせるために、睡眠導入剤を侑人に渡した。
 侑人はそれを美咲の紅茶のカップに入れ、目論見はまんまと成功した。
 まさかとは思うが、侑人が絵里子に同じ手を使う可能性もある。

「漆原くんは?
 彼に呼ばれて来たんですけど」
「別室にいます」
「呼んでくれませんか」
「少しお待ち下さい」

 女性は、トレイをキッチンカウンターに置くと、リビングを出て行った。
 後ろ姿は、腹立たしいほど華奢だった。

 絵里子は、オレンジ色の飲料で満たされたグラスを睨んだ。
 喉の乾きが、改めて自覚された。
 しかし、これを飲むわけにはいかない。
 そうだ。
 飲んだように思わせたらどうだ。
 絵里子は、グラスを持って立ちあがった。
 キッチンカウンターのシンクで、グラスを傾ける。
 オレンジ色の液体が、排水口に吸いこまれていった。
 グースネックの水栓を捻り、シンクの液体を洗い流す。
 絵里子はグラスを置き、水流の下で両手の平を揃えた、
 溜まった水を啜りこむ。
 いくらなんでも、蛇口から出る水に薬は入っていないだろう。

 空のグラスを持ってソファーに戻ろうとしたとき、ソファーテーブルのスマホが鳴動した。
 液晶には、「侑くん」の文字が表示されていた。
由美と美弥子 3777目次由美と美弥子 3779

コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2023/03/25 05:44
    • 今日は何の日
       3月25日は、『サガミのみそ煮込の日』。
       和食麺類のファミリーレストランチェーンを展開する……。
       『㈱サガミチェーン(現:㈱サガミホールディングス⇒https://www.sagami-holdings.co.jp/)/愛知県名古屋市守山区』が制定。
       日付は、「み(3)そに(2)こ(5)み⇒みそ煮込」と読む語呂合わせから。
       みそ煮込の美味しさを、全国に知ってもらうことが目的。
       記念日は、『(社)日本記念日協会(https://www.kinenbi.gr.jp/)』により認定、登録されてます。

       上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/103256.html)のページから転載させていただきました。

       さらに同じページから、「サガミのみそ煮込について」を引用させていただきます。

       同社が運営する和食麺処「サガミ」は……。
       和食の原点とも云える、そば、みそ煮込の美味しさを中心にして、独自のチェーン展開を行ってます。
       より気軽に、楽しく、「和」の美味しさを味わってもらうため……。
       全店直営というスタイルで、最大限のおもてなしを隅々にまで行き届かせてます。

       続きは次のコメントで。

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2023/03/25 05:45
    • 今日は何の日(つづき)
       引用を続けます。

       愛知県を中心に、東海、関西、関東、北陸で、261店舗を展開してます。
       そんなサガミのみそ煮込は、2020(令和2)年実績で、年間146万食を販売する大人気メニューで……。
       レストラン部門で、販売数日本一となってます。
       なお、コロナ前の2017(平成29)年実績では、年間175万食を販売してました。
       メニューには、「豚カレーみそ煮込」「豚キムチみそ煮込」「パクチーと四川風みそ煮込」などがあります。
       また、季節限定の「冷しみそ煮込」も一部店舗で販売されてます。
      https://zatsuneta.com/img/103256_01.jpg

       サガミのみそ煮込は、旨味、コク、渋味をバランス良く、美味しさを最大限に引き出すため……。
       赤味噌、白味噌、八丁味噌の3種類に、サガミ特製の贅沢なダシを効かせ、独自にブレンドしてます。

       以上、引用終わり。

       サガミというお店は、初めて知りました。
       「みそ煮込」も初耳です。
       最初は、居酒屋のモツ煮込みを想像しました。
       でも、うどんなんですね。
       北陸に店舗があるようですが……。
       残念ながら、新潟県にはありませんでした。
       北信越では、福井、石川、富山には店舗がありました。
       ないのは、新潟と長野。

       続きはさらに次のコメントで。

    • ––––––
      3. Mikiko
    • 2023/03/25 05:45
    • 今日は何の日(つづきのつづき)
       あと、北海道、東北、中国、四国、九州には、1店舗もありません。
       食文化の違いでしょうか。
       味噌ベースなら、どこでも受け入れられそうですけど。
       本拠地の東海を起点に、少しづつ広げていってる感じです。
       きっと、社長さんが堅実な方なんでしょうね。

       ↑のメニューを見ると、お値段はそこそこします。
       すべて、1,000円以上です。
       1,200円から1,400円くらいが中心。
       サラリーマンが毎日のランチにするには、少しお高めです。
       1,300円のランチを、月に23日食べると……。
       3万円になってしまいます。
       ランチだけに月3万円使えるサラリーマンは、そう多くはないでしょう。
       やっぱり、何かのイベントとか……。
       遊びに来た親戚を連れてとかで食べるお店なのかも知れません。
       新潟や東北では、そうしたときは、お店には行かず……。
       仕出し料理を取ることが多いかも知れません。
       やっぱり、あれですよ。
       お酒です。
       お店に行く場合、運転する1人は飲めません。
       新潟や東北の人は……。
       誰か飲めない人がいると、申し訳ない気持ちになってしまうんじゃないですか。
       みんな、お酒好きですから。
       なので、家での飲食が選ばれるのかも知れません。
       しかし、昼間、仕出し料理を食べながらのお酒、美味しいですよね。
       それに、よく回ります。
       昼間は、身体が活動状態にあるので、血の巡りがいいんだそうです。
       結婚式や法事などで、ぐでんぐでんになってしまうお爺さんがいるのも、そのためだとか。

    • ––––––
      4. 手羽崎 鶏造
    • 2023/03/26 04:43
    • 「味噌煮込み」。
      旅と外食がスキなワタシはもちろん
      好んで食したことがあります。
      (食べ物はもちろん、「外」の
      奥さまをいただくのも大スキ)

      名古屋近辺で、陶器に入って
      出て来る「親子(鶏肉と卵入り)味噌煮込み」を
      好んで注文します。
      大須に発祥の店があったような。
      陶器の蓋を皿にして、そこにグツグツ茹で上がった
      きしめんを映して、葱、シイタケなどの具材と一緒に
      いただきます。
      醤油味ではなく、赤だし八丁味噌を使ったもの。
      寒い季節にはぴったりですね。

    • ––––––
      5. Mikiko
    • 2023/03/26 05:55
    • 八丁味噌
       「愛知県岡崎市八丁町で生産されている長期熟成させた豆味噌(Wikipedia)」とのことです。
       長期熟成だけあって、とても色が濃いです。
       おそらくわたしは、食べたことがありません。

       「味噌煮込み」。
       やっぱり、夏と冬では、客の入りがそうとう違うんじゃないですかね。
       冷やしのメニューもあるようですが……。
       カンカン照りの昼間、「味噌煮込み」を食べようとは思わないのでは。
       でも本場では、夏に「味噌煮込み」を食べる習慣があるのかも知れません。
       なるほど。
       全国展開が慎重なのは……。
       夏場の問題があるからじゃないですか。
       いきなり出店しても、夏は閑古鳥になりかねません。
       夏に「味噌煮込み」を食べる文化を少しずつ広めながら……。
       じわじわと出店範囲を広げてるんですかね。
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