2023.3.14(火)

み「剣呑じゃのぅ」
ハ「この幹やったら、枝もそうとう太いんちゃうか」
み「こういう杉が生えてる深山じゃ……。
枝の落下なんて、日常茶飯事なんじゃないの」
ハ「かも知れんな」
み「しかし、こんな大木じゃ、枝打ちなんて不可能じゃろ」
ハ「クレーン車、使ったらどうなんや」
み「パカモン。
ここまで、どうやってクレーン車を上げるんだ?
クレーン車が、曲垣平九郎の馬みたいに、階段を駆けあがってくるのか?」
ハ「そういう機械が出来れば、災害復興に大活躍やな」
み「出来ませんよ。
福島原発の事故処理のニュースとか見てると……。
ほんと正直なところ、日本のロボット工学には期待できんって感じだね」
ハ「そこまで言うたりなや」
み「アメリカ陸軍の軍用ロボットなんか、バク宙できるんだよ。
日本のは、キャタピラでモタモタ動いて……。
障害物で亀みたいにひっくり返って終わり」
ハ「怨みでもあるんか」
み「残念感が大きいの。
鉄腕アトム誕生の設定は、2003年だったわけよ。
今、それからさらに20年経つけど……。
アトムどころじゃないでしょ」
ハ「横浜に、ガンダムがおるやないか」
み「あれはもう、がっかりの最たるもんだよ。
自立すらできてないじゃん。
あれを笑える未来が来るといいんだけど……。
なんだか、人類の進歩は、もう頭打ちって気がする」
ハ「えらい悲観的やな」

み「ここも擬木か。
しかも、継ぎ目のモルタルが雑すぎる」
ハ「おかんむりモードやな」

み「これでは順路がわからんではないか」
ハ「もともと、標識どおりに歩いてへんがな」

み「しかし、見事な水量じゃ。
これで、猪苗代湖が干上がらないもんだろうか」
ハ「猪苗代湖にしてみたら、こんな池、水溜まりみたいなもんやろ」
み「猪苗代湖って、日本で何番目に大きいんだっけ?
ちょっと調べて」
ハ「……、4番目やな。
琵琶湖、霞ヶ浦、サロマ湖の次や。
面積は、104.8平方キロある。
わしの生まれた松戸市の1.7倍や」
み「わからん例えじゃ。
そもそも、何で松戸生まれが関西弁なの?」
ハ「話をそこに戻すな。
猪苗代湖は、広さだけやのうて、深さもあるで。
95メートルや。
水量は、そうとうなもんやろ」
み「あ、そうか。
しかも、供給源は周り中にあるよね。
カルデラ湖だから。
周りの山はみんな、豪雪地帯だろ。
ちょうど農作業が始まるころ……。
周囲の山から、雪解け水が流れこむわけだ。
雪の季節を耐え抜いたご褒美ってわけだね」
ハ「せやけど、雪解け水やったら……。
農作業に使うには、えらい冷たいやろな」
み「日なたを長い時間流してから、田んぼに入れるんじゃないの?
でも、白虎隊士は、8月だったから、この水路を抜けられたんだよね」
ハ「せやな。
春先やったら、足が動かんなったやろ」

み「『参拝順路12』があった」
ハ「さいぜんの横倒しのは、『11』やったちゅうことやな」
み「それがわかっても、虚しいだけじゃ」

み「何の木だろ?」
ハ「えらいボロボロやな」
み「さっきの杉の枝が落ちてきたのかね?」
ハ「それでも、健気に生きとるわ」

み「根元から、枝が出てる。
弱ってる証拠だね。
高いところまで、水をあげられないんだよ」

み「姉が遊女で、弟が坊さんだったわけ?」
ハ「そないなるわな」
み「桜って、さっきのボロボロの?」
ハ「ちゃうやろ。
後ろに生えとる木がそうなんやないか。
花時やないと区別つかんけど」

み「あぁ、あの木か。
エドヒガンって、確かソメイヨシノの親だよ。
もう片親は、オオシマザクラ」
ハ「ヒガンザクラちゅうくらいやから、花は早いんやろな」
み「葉が出る前に咲くタイプだね。
オオシマザクラは、葉と花が同時。
ソメイヨシノは、そのちょうど中間ってことだ。
花は、エドヒガンより少し遅いけど……。
葉が出る前に咲くわけだ」
ハ「親のええとこを継いだってわけやな」
み「その代わり、短命だけどね。
人間と同じくらい。
戦後に植えられたソメイヨシノが、これからどんどん寿命を迎える。
倒れる前に伐りたいところだけど……。
反対する住民も多いだろうね」
ハ「自分と一緒に生きてきた木やったら……。
自分が伐られる気いするんやないか」
コメント一覧
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1. ロボット戦争- 2023/03/14 06:02
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ロボット戦争
本編で「み」さんが、アメリカの軍用ロボットがバク宙すると発言してますが……。
どうやら、間違いのようです。
でも、バク宙するロボットは、実際にいるんですよ。
ロボットの研究開発を行う『ボストン・ダイナミクス』の……。
二足歩行ロボット「ATLAS」。
↓衝撃の動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=LHmC7UCgl10
ほんとにバク宙してます。
このレベルのロボットなら、原発の廃炉作業も出来るんじゃないですかね?
もちろん、軍用ロボットも開発されてます。
でもこちらは、二足歩行ではなく、四足歩行でした。
四足歩行の方が、安定性はダンチで上でしょう。
形は、グロテスクなものですが……。
↓動きは、恐ろしいほど着実です。
https://www.youtube.com/watch?v=pS9knqIuxaA
どんな悪路も乗り越えていきますね。
廃炉作業に使えたら、そうとう効果的だと思います。
でも、軍用ロボットですから……。
恐ろしい目的に使われそうです。
既に、銃を装備したロボットが開発されてるようです。
AIの知能を持ち、高精度センサーの目を持つスナイパーです。
死を微塵も恐れることなく、猟犬のように敵兵を狩っていくのでしょう。
しかし、こういうのを見てると……。
ロシア軍ってのは、恐ろしく遅れてる感じがしますよね。
なんか、旧日本軍とダブります。
兵士は、赤紙1枚の値段って感覚。
まさに消耗品です。
いっそ、ウクライナに、こういうロボットを供与したらどうでしょう。
ロシア兵なんか、パニックを起こすんじゃないですか。
でも、あんまりプーチンを追い詰めると……。
いつ、核ボタンを押すかわかりませんからね。
ほんとに、何とかならないものでしょうか。