2023.3.4(土)
「あれは……。
あれは絵里子が……」
「自分がやったんじゃないって言いたいの?
同罪よ。
なので君も、ここで縛られたままするの。
自分のおしっこを、顔に浴びながらね」
万里亜が、侑人の後ろに回った。
手首に万里亜の指を感じた。
拘束が解かれていく。
手首から縄の感触が消えた。
束ねられていた手が、自由になった。
侑人は、膝の縄に手を伸ばした。
もちろん、脚の縄を解こうとしたのだ。
しかし……。
その手は宙で、薫に掴まれた。
「まだそういうことするの?
可愛げのない子ね」
万里亜の声は、斜め後方にフェードアウトしていった。
「この部屋にはね、いろんなものが準備されてるのよ」
声が再び近づいて来た。
万里亜が、侑人の前に回った。
青色のボクシンググローブみたいなものを手にしていた。
「これはね、主に介護現場とかで使われる介護ミトンっていう手袋。
自傷行為なんかのある人に、着けさてもらうものよ」
薫に束ねられた両手から、万里亜が片方の腕を抜きあげた。
思った以上に力が強い。
抵抗できなかった。
「ふふ。
わたし、鍛えてるからね。
握力だって、45キロくらいあるのよ」
ミトンは、難なく侑人の手に嵌められた。
手首を、ミトンに付いたマジックテープで固定される。
万里亜はその腕を脇に挟んだまま、薫が握るもう一方の手にもミトンを被せた。
「持ってて」
万里亜は、束ねた侑人の両手を薫に預けた。
薫の外見は女性だが、中身は成人男性だ。
力は、万里亜と同じほど強かった。
万里亜は部屋の入口の方に歩むと、床から何かを拾いあげた。
赤い紐状のものだった。
おそらく、さっきまで着ていたローブの腰紐だろう。
何をされるか予想がついたが……。
まさにそのとおりになった。
両手首を、束ねたまま縛られたのだ。
さっきまでは、背もたれの後ろで括られていた手が、今度は身体の前で拘束されたわけだ。
しかし、わざわざ何のために?
あれは絵里子が……」
「自分がやったんじゃないって言いたいの?
同罪よ。
なので君も、ここで縛られたままするの。
自分のおしっこを、顔に浴びながらね」
万里亜が、侑人の後ろに回った。
手首に万里亜の指を感じた。
拘束が解かれていく。
手首から縄の感触が消えた。
束ねられていた手が、自由になった。
侑人は、膝の縄に手を伸ばした。
もちろん、脚の縄を解こうとしたのだ。
しかし……。
その手は宙で、薫に掴まれた。
「まだそういうことするの?
可愛げのない子ね」
万里亜の声は、斜め後方にフェードアウトしていった。
「この部屋にはね、いろんなものが準備されてるのよ」
声が再び近づいて来た。
万里亜が、侑人の前に回った。
青色のボクシンググローブみたいなものを手にしていた。
「これはね、主に介護現場とかで使われる介護ミトンっていう手袋。
自傷行為なんかのある人に、着けさてもらうものよ」
薫に束ねられた両手から、万里亜が片方の腕を抜きあげた。
思った以上に力が強い。
抵抗できなかった。
「ふふ。
わたし、鍛えてるからね。
握力だって、45キロくらいあるのよ」
ミトンは、難なく侑人の手に嵌められた。
手首を、ミトンに付いたマジックテープで固定される。
万里亜はその腕を脇に挟んだまま、薫が握るもう一方の手にもミトンを被せた。
「持ってて」
万里亜は、束ねた侑人の両手を薫に預けた。
薫の外見は女性だが、中身は成人男性だ。
力は、万里亜と同じほど強かった。
万里亜は部屋の入口の方に歩むと、床から何かを拾いあげた。
赤い紐状のものだった。
おそらく、さっきまで着ていたローブの腰紐だろう。
何をされるか予想がついたが……。
まさにそのとおりになった。
両手首を、束ねたまま縛られたのだ。
さっきまでは、背もたれの後ろで括られていた手が、今度は身体の前で拘束されたわけだ。
しかし、わざわざ何のために?
コメント一覧
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1. Mikiko- 2023/03/04 06:04
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今日は何の日
3月4日は、『ミシンの日』。
ミシン発明200年を記念して……。
『日本家庭用ミシン工業会(現:(社)日本縫製機械工業会⇒https://jasma.or.jp/)』が制定。
日付は、「ミ(3)シ(4)ン」と読む語呂合わせから。
イギリスのトーマス・セイント(Thomas Saint)が……。
世界で初めてミシンの特許を取得したのは、1790(寛政2)年のことでした。
ミシン発明200年は、1990(平成2)年にあたります。
記念日は、翌1991(平成3)年に制定されました。
https://zatsuneta.com/img/103041_01.jpg
なお、「日本記念日協会」の記念日としては登録されてません。
また同工業会は、1月から3月を「ミシンの月」としてます。
同工業会は、1969(昭和44)年3月に設立された団体です。
縫製機械工業の総合的な発展を目的に、縫製機械に関する生産や流通等に係わる調査……。
及び、企画の立案や推進などの事業を行ってます。
日本縫製機械工業会の英語表記は、「Japan Sewing Machinery Manufacturers Association」です。
その頭文字に由来する、「JASMA」が略称となってます。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/103041.html)のページから転載させていただきました。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2023/03/04 06:05
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今日は何の日(つづき)
さらに同じページから、「ミシンについて」を引用させていただきます。
ミシンは、織物(布)、皮、紙などを、糸で縫い合わせるのに用いられる機械です。
日本語の「ミシン」という名前は、裁縫機械の英語「sewing machine(ソーイング・マシン)」の……。
「machine」がなまったもので、「裁縫ミシン」の略が一般化しました。
その種類は多く、布などを縫うミシンの他に、布の端を始末するロックミシン、畳を縫うミシン……。
しるし付け用ミシン、縫い糸を使用せずに高熱で溶接する高周波ミシンなど、多種多様です。
以上、引用終わり。
「ミシン」が、“machine”から来てることは、初めて知りました。
目から鱗でした。
わが家にも、1台、ミシンがあります。
母が使ってたものです。
置いてあるのは、1階奥の廊下。
かなり広い廊下で、その縦半分には、2階に上がる階段が付いてます。
階段下が空いてるので、そこに衣類乾燥機とミシンが置いてあるんです。
母がミシンを使ってるのを見たのは、もう遙か昔のような気がします。
邪魔にならないので置いたままです。
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2023/03/04 06:05
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今日は何の日(つづきのつづき)
ミシンは、天板下に収納されてて、天板にはカバーがかかってます。
そこは、アイロン台として利用されてますね。
ミシン自体は使われませんが、ちゃんと職務を果たしてます。
わたしがミシンを使うことは、今後ともないでしょう。
触ったのは、小学校の家庭科の授業が最初で最後だったかな。
雑巾を縫った記憶があります。
今後、使うとしても、タオルを雑巾に縫うくらいしか出来ないと思います。
雑巾なら、100均で何枚入りかが買えてしまいますから……。
わざわざ縫う気にはならないでしょうね。
そうそう、1度、ハンドミシンを買いましたよ。
ホチキスみたいな、小さなミシンです。
何をしようとして買ったんだったか……。
思い出せません。
あ、そうか。
マジックテープを、ネックウォーマーか何かに着けようと思ったんでした。
でも、まったく使えませんでした。
商品が悪いわけではなく、わたしの不器用のせいです。
糸が絡んだか何かで、放り出してしまったと思います。
今はもう、どこにあるのかさえわかりません。
わが家の古いミシン、骨董屋に売れませんかね?
古いと云っても、高度成長期以降のものでしょうから……。
価値はないのか。
ま、アイロン台として働いてくれてるので……。
わざわざお金を払って、粗大ゴミに出す気にはなりません。
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4. 手羽崎 鶏造- 2023/03/04 14:10
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ひょっとしたらと思って
検索したら、やっぱりでした。
ミシンもコンピュータ仕様になって
いるものが多く出回っているそう。
(ワタシが知らなかっただけ?)
ギターのチューニングが「電子チューナー」
主流になって、誰もがチューニング出来るように
なったぐらいですから。
10年程前に気づきました。
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5. Mikiko- 2023/03/04 17:07
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ミシンもギターも……
コンピューター。
考えもしませんでした。
確かにね。
でも、ミシンがそこまで出来るなら……。
糸と布をセットすれば、洋服まで縫いあげてくれませんかね?
ギターだって、自動演奏できるでしょう。