2023.2.10(金)
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女性はオートロックを操作し、エントランスのガラス扉を開けた。
女性の顔を盗み見たが、真意はわからない。
女性に続いてガラス扉を抜け、エレベーターの前に立つ。
かごは1階にあったようで、扉はすぐに開いた。
乗りこむと、女性は5階のボタンを押した。
そこが最上階だった。
女性と並んで立ち、階数表示のランプを見あげる。
ほんとに部屋まで行っていいのだろうか。
でも、まだわからない。
部屋の前まで来て、「それじゃここで」ということも考えられる。
閉鎖された空間のせいか、女性のコロンが香った。
エレベーターが止まり、チャイムと共に扉が開いた。
女性は相変わらず無言のままだ。
内廊下は絨毯敷きだった。
数年前の家族旅行で泊まったホテルに似ていた。
女性は、廊下の最奥部の扉で立ち止まった。
ドアノブの上の装置に、女性が指を翳した。
ロックの外れる音がした。
指紋認証のようだ。
女性が扉を開いた。
「入って」
まだ先がある。
心臓が高鳴った。
ドアが開くと同時に、内部に明かりが灯った。
センサーライトなのだろう。
広い玄関だった。
たたきの床は、白い石張りだった。
「どうぞ」
女性が、侑人の前にスリッパを揃えてくれた。
革製だろうか。
外縁が、太い糸で編みあげられていた。
女性に続いて広い廊下を進む。
人の気配はなかった。
こんな高級そうなマンションに、ひとりで暮らしているのだろうか。
廊下の先に部屋が開けていた。
リビングのようだ。
「座って」
女性が、ソファーに手の平を向けた。
「オレンジジュースでいい?」
「え?」
「それともコーヒー?」
「ジュースがいいです」
「ふふ」
子供っぽかっただろうか。
少し後悔した。
女性はオートロックを操作し、エントランスのガラス扉を開けた。
女性の顔を盗み見たが、真意はわからない。
女性に続いてガラス扉を抜け、エレベーターの前に立つ。
かごは1階にあったようで、扉はすぐに開いた。
乗りこむと、女性は5階のボタンを押した。
そこが最上階だった。
女性と並んで立ち、階数表示のランプを見あげる。
ほんとに部屋まで行っていいのだろうか。
でも、まだわからない。
部屋の前まで来て、「それじゃここで」ということも考えられる。
閉鎖された空間のせいか、女性のコロンが香った。
エレベーターが止まり、チャイムと共に扉が開いた。
女性は相変わらず無言のままだ。
内廊下は絨毯敷きだった。
数年前の家族旅行で泊まったホテルに似ていた。
女性は、廊下の最奥部の扉で立ち止まった。
ドアノブの上の装置に、女性が指を翳した。
ロックの外れる音がした。
指紋認証のようだ。
女性が扉を開いた。
「入って」
まだ先がある。
心臓が高鳴った。
ドアが開くと同時に、内部に明かりが灯った。
センサーライトなのだろう。
広い玄関だった。
たたきの床は、白い石張りだった。
「どうぞ」
女性が、侑人の前にスリッパを揃えてくれた。
革製だろうか。
外縁が、太い糸で編みあげられていた。
女性に続いて広い廊下を進む。
人の気配はなかった。
こんな高級そうなマンションに、ひとりで暮らしているのだろうか。
廊下の先に部屋が開けていた。
リビングのようだ。
「座って」
女性が、ソファーに手の平を向けた。
「オレンジジュースでいい?」
「え?」
「それともコーヒー?」
「ジュースがいいです」
「ふふ」
子供っぽかっただろうか。
少し後悔した。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2023/02/10 05:48
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今日は何の日
2月10日は、『封筒の日』。
https://zatsuneta.com/img/10210b2_02.jpg
各種封筒、紙製品全般、パッケージ、手提げ袋などの製造販売を手がける……。
『㈱ムトウユニパック(https://www.mutoh-u.co.jp/)/東京都江東区永代』が制定。
日付は、「ふう(2)とう(10)⇒封筒」と読む語呂合わせから。
アナログ的なコミュニケーションである封筒文化、手紙文化の良さを……。
あらためて、多くの人に知ってもらうことが目的。
また封筒を、もっと身近に感じてもらいたいとの想いもこめられてます。
記念日は、2017(平成29)年、『(社)日本記念日協会(https://www.kinenbi.gr.jp/)』により認定、登録されました。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/10210b2.html)のページから転載させていただきました。
さらに同じページから、「ムトウユニパックの封筒について」を引用させていただきます。
同社の「封筒女子部」のプロデュースで……。
封筒コミュニケーションのきっかけづくりとなるような、新しい封筒商品を発表してます。
その一つが、世界に一つだけのハンドメイドのグリーディング封筒……。
「kotonoha+bloom(コトノハプラス ブルーム)」です。
https://zatsuneta.com/img/10210b2_01.jpg
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2023/02/10 05:49
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今日は何の日(つづき)
引用を続けます。
同社の最上品質封筒「kotonoha(コトノハ)」に……。
手作りのペーパークラフト・フラワーをプラスした商品です。
ペーパークラフトは、すべて封筒女子部員たちのハンドメイド。
機械制作とは違い、同じものは二つとない、世界で一つだけの装飾封筒です。
企画コンセプトは、「特別な思いを届ける、特別な封筒」です。
グリーティングカードならぬ「グリーティング封筒」として……。
お母さんや娘さん、大親友のあの子など、大切な人、大好きな人へ、特別な思いを届けたい時にぴったりな封筒となってます。
以上、引用終わり。
ここのところ、立て続けに、プライベートで封筒を使いました。
わたしと母の、確定申告の提出です。
通常の確定申告は、2月16日から受付けですが……。
還付申告は、1月から提出できるんです。
還付と云っても、共に1万円ちょっとですけどね。
一緒に出せばよかったのですが……。
母の方の社会保険料の控除証明書がなかなか届かなかったので……。
わたしのだけ、先に出してしまいました。
さて、封筒。
わたしは、まったくこだわりはありません。
確定申告の封筒にこだわっても仕方ありませんし。
といってももちろん、会社の社名入り封筒を流用したりはしてません。
ちゃんと、自腹で買ってます。
100均ですが。
7枚入りで、110円(税込)。
あと5枚ありますから、まだ2年は使えますね。
このとき以外、封筒を使う用事はないので。
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2023/02/10 05:49
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今日は何の日(つづきのつづき)
封筒業界さんも、書類の電子化の流れで、あまり景気は良くないのでしょう。
でも正直、電子化はなかなか進みませんね。
請求書が、その最たるもの。
ダウンロード方式にかわったのは、全体の5%にも満たないと思います。
残りの95%は、紙のまま。
郵送でバラバラに届くので、会社に取りに行かなくてはなりません。
わたしの仕事は、ほぼ100%テレワークで出来ます。
でも、請求書が会社に紙で届く限り、完全テレワークには移行できません。
あと、とにかく、請求書の様式がバラバラなのが困ります。
A4の縦だったり横だったり、未だにB5のもあります。
圧着葉書もありますし……。
ぜんぜん定型とは外れたサイズのも来ますね。
綴じるとき、ほんとに苦労します。
建設会社に勤めてたとき、ゼネコンの仕事をすると……。
その会社固有の請求書を買わされました。
もちろん、下請けからあがってくる請求書を統一するためでしょう。
バラバラのが来たら、やってられないと思います。
わたしはもっと、定型化を強力に進めるべきだと思うんですよ。
こまごましたデザインまで決める必要はありません。
「A4の縦」くらいでいいです。
で、それ以外の請求書は、請求書と認めない。
つまり、そういうのが来ても、払わなくてもいいことにするんです。
そうすれば、一気に定着するでしょう。