Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 3745
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「ふーん。
 でも、頭の中では考えてるよね。
 お年ごろなんだもの。
 ううん。
 むしろ、考えてない方が異常よ。
 でも男子校なら……。
 男子が好きな子もいるかもね。
 君、華奢で可愛いから、もてるんじゃない?」
「そんなことないです」
「えー、ほんとかな。
 女子のいない環境では……。
 女子っぽい男子が、女子の役割をするんじゃないの?」
「さあ」
「ふふ。
 さっきから、“そんなことないです”と“さあ”ばっかり。
 あ、そろそろ通りね。
 君と腕組んでると、わたしの方が悪い女に見えちゃう」

 女性は絡めた腕を解いたが、感触の名残は消えなかった。

 駅前からの通りに出た。

「バス停、ないかな?」
「あそこにあります。
 あれに乗れば、たぶん川を渡ると思います」

 このバス停は、朝の通勤通学の時間帯には、かなりの乗客が並んでいることもあったが……。
 昼下がりの今は、ひとりの待ち人もいなかった。
 ひょっとしたら、この時間帯の運行本数は少ないのではないか。
 女性と一緒に、バス停の標識に掲げられた時刻表を覗きこむ。
 やはり、昼間は本数が疎らだ。
 しかし幸いなことに、次の便が来るのは5分後だった。

「ありました」

 侑人は、次の便の時刻を指差した。

「良かった。
 一緒に乗ってくれる?
 お金、わたしが出すから」
「いいですよ」
「そうはいかないわ」

 女性は、スカートのポケットから、小さな赤い財布を取り出した。
 財布というより、小銭入れか。

「はいこれ」

 断るのも大人げない気がしたので、素直にバス料金を受け取った。
 硬貨には、女性の温もりが移っていた。

 時刻どおりにバスが来た。
 開いたドアのステップをあがり、渡された硬貨を料金箱に入れて乗りこむ。
由美と美弥子 3744目次由美と美弥子 3746

コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2023/02/06 06:19
    • 今日は何の日
       2月6日は、『環境・エネルギーに取り組むブルーの日』。
       総合エネルギー・マーケティング事業を手がける……。
       『ブルーコンシャス㈱(https://blue-c.jp/)/大阪府大阪市北区』が制定。
       日付は、「冬の青空」を表す2月と、心を清らかにする「六根清浄」の六から6日に。
       六根清浄とは、欲や迷いを断ち切って、心身が清らかになること。
       六根とは、私欲、煩悩、迷いを引き起こす……。
       目、耳、鼻、舌、身、意の、六つの器官を云います。
       地球、海、空など、青色を意識した取り組みを行い……。
       青色を維持するための日とすることが目的。
       同社では、住宅のスマートハウスへのリフォーム事業や……。
       太陽光発電、風力発電システムの販売及び保守管理、LED・省エネ商品の企画販売などを行ってます。
       記念日は、2018(平成30)年、『(社)日本記念日協会(https://www.kinenbi.gr.jp/)』より認定、登録されました。

       上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/102068.html)のページから転載させていただきました。

       さらに同じページから、「スマートハウスについて」を引用させていただきます。

       スマートハウスとは、太陽光発電などで作りだしたエネルギーを……。
       IT(情報技術)を活用して、効率的に利用する次世代省エネ住宅のことです。
       世界をあげて環境問題に取り組む今日、エネルギーを賢く利用し……。
       エネルギー消費を抑えるスマートハウスは注目を浴び、さまざまな企業が参入してます。

       続きは次のコメントで。

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2023/02/06 06:19
    • 今日は何の日(つづき)
       引用を続けます。

       住宅のエネルギー管理、省エネを行うシステムのことを「HEMS(ヘムス、Home Energy Management System)」と云いますが……。
       日本政府も、HEMSの普及促進を図ってるところです。
       スマートハウスは、家電、太陽光発電、蓄電池、電気自動車などを一元的に管理する住宅で……。
       センサーやコンピュータの技術を応用して、“賢い”省エネを実現してくれます。
       また、デジタル化やネットワーク化された家電は、一般的に「情報家電」と呼ばれます。
       電力の利用状況のリポートや省エネのためのアドバイスをしてくれたり……。
       人の在、不在を感知して電源のオン、オフを自動的に行ったりしてくれます。
       また、生活パターンを学習して、自動的に消費電力の最適化を行うことも出来ます。

       以上、引用終わり。

       まず、冒頭でちょっと引っかかりました。
       “「冬の青空」を表す2月”という箇所。
       新潟の2月に、青空なんてありません。
       大阪の会社は、そういう地方もあるという認識が薄いんでしょうね。
       これが、神戸や京都の企業だと、ちょっと違ってくると思います。
       兵庫県や京都府には、日本海に面する地域がありますから。
       “「冬の青空」を表す2月”なんて言ったら……。
       そういう地域から、反発を買ってしまうでしょう。

       さて、絡むのはそれくらいにしましょう。
       しかしねー。
       スマートハウスですか。
       “スマート”という言葉自体が、すでにスマートじゃない気がしますが。
       まだ絡んでますね。
       オール電化住宅の、さらにその先って感じなんですかね。
       確かに、期待は持てます。
       まず、災害対応。
       システムが天気予報を受信して、自動的に雨戸を閉めたりしてくれるといいですね。

       続きはさらに次のコメントで。

    • ––––––
      3. Mikiko
    • 2023/02/06 06:20
    • 今日は何の日(つづきのつづき)
       あと、停電もあり得ます。
       停電して、システム自体がダウンしたら何にもなりません。
       当然、バックアップ電源を持ってなければならないでしょう。
       でも、真冬とかに、家全体の暖房を電気でやっていては……。
       貯めた電力では、長時間はまかなえません。
       灯油やガスの暖房設備とも連携させるべき。
       ここが、オール電化住宅と違うところです。
       とにかく、停電したら何にも出来ませんでは話にならないわけです。

       あ、そうそう。
       昨今、さらに重要な対策が必要になるリスクがクローズアップされてます。
       防犯です。
       家人が鍵を閉め忘れても、夜間は自動で施錠するとかの仕組みが必要でしょう。
       あと、宅配業者を装った強盗をどうするかが問題。
       やっぱり、対面で荷物を受け取るというのは、止めなくてはなりませんね。
       わたしは基本、近くにある宅配ロッカーで受け取ることにしてます。
       でも、大きい荷物だとロッカーに入らないので……。
       届けてもらうことになります。
       でもその場合でも、必ず日時を指定することにしてます。
       午後なら、2時間間隔で時間を指定できます。
       どの宅配業者が来るかもわかります。
       指定時間内に、来るはずの業者が来たら、まず大丈夫でしょう。
       夜の時間帯は、ぜったいに指定しないようにすれば……。
       もし夜間に宅配ですとか来ても、うっかり玄関を開けなくて済みます。
       しかし、恐ろしい世の中になったものです。
       特に恐ろしいのは、あの強盗たちの頭の悪さです。
       レンタカー借りてたんでしょ。
       レンタカーなんて、身分証出さなきゃ借りられないじゃないですか。
       頭が悪いから、目の前のハードルが見えないんでしょうね。
       ハードルをなぎ倒しながら、猪突猛進して来るわけです。
       それが、ほんとに怖いです。

    • ––––––
      4. 手羽崎 鶏造
    • 2023/02/06 11:36
    • 「六根とは、私欲、煩悩、迷いを引き起こす……。
       目、耳、鼻、舌、身、意の、六つの器官を云います。」

      へえ、そうなんだ。六つの器官ねえ。
      ところで、アレは入ってないのでしょうか?
      (性)欲に、一番関係のある器官のアレですけど。

    • ––––––
      5. Mikiko
    • 2023/02/06 17:53
    • アレは……
       「六根」の“根”で入ってます。
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