2023.2.4(土)
「どうしたの?」
「飲み物、買って来ます」
「いいわよ。
もう少しで歩けるようになると思うから。
座って」
女性が、ベンチの座面をタップした。
侑人は、陰茎が再び折れないよう、慎重に腰を下ろした。
「脈を診てくれる?」
「え?」
女性は、袖のニットをたくしあげた。
小柄な侑人と同じくらいの細い腕だった。
黒い袖口から現れた前腕は、アルビノのように白かった。
やはり病気のせいなのだろうか。
女性は、返した手首を侑人に差し出した。
一瞬ためらったが……。
むしろ逡巡する方が、良からぬことを考えている証になってしまいそうだ。
侑人は、下心を悟られないよう自然な所作を繕い、女性の手首を取った。
もう一方の手の指を、女性の手首にあてる。
「もっと、親指側。
指は3本にして。
人差し指、中指、薬指。
揃えてあてると、弱くても流れがわかるから」
「どう?」
「流れてます」
「あたりまえよ。
生きてるんだから」
女性は噴き出し、侑人の腿をタップした。
その気はないのだろうが、侑人には酷な刺激だった。
亀頭に被った皮が、捲れるのがわかった。
「もう歩けるかも」
女性は、その場に起ちあがった。
ふらつくこともなさそうだ。
侑人も、スクールバッグを肩に掛け、腰をあげた。
「通りに出るまで……。
腕、組んでいい?」
「……。
はい」
女性の腕が、侑人の腕に絡んだ。
ニット越しに、体温を感じる。
さっき見た真っ白い前腕が目に浮かんだ。
全身、あんなに白いのだろうか。
見たいと思った。
真っ白い裸。
そして、股間に煙る漆黒。
そこには、真紅の陰裂が埋もれているのだ。
「飲み物、買って来ます」
「いいわよ。
もう少しで歩けるようになると思うから。
座って」
女性が、ベンチの座面をタップした。
侑人は、陰茎が再び折れないよう、慎重に腰を下ろした。
「脈を診てくれる?」
「え?」
女性は、袖のニットをたくしあげた。
小柄な侑人と同じくらいの細い腕だった。
黒い袖口から現れた前腕は、アルビノのように白かった。
やはり病気のせいなのだろうか。
女性は、返した手首を侑人に差し出した。
一瞬ためらったが……。
むしろ逡巡する方が、良からぬことを考えている証になってしまいそうだ。
侑人は、下心を悟られないよう自然な所作を繕い、女性の手首を取った。
もう一方の手の指を、女性の手首にあてる。
「もっと、親指側。
指は3本にして。
人差し指、中指、薬指。
揃えてあてると、弱くても流れがわかるから」
「どう?」
「流れてます」
「あたりまえよ。
生きてるんだから」
女性は噴き出し、侑人の腿をタップした。
その気はないのだろうが、侑人には酷な刺激だった。
亀頭に被った皮が、捲れるのがわかった。
「もう歩けるかも」
女性は、その場に起ちあがった。
ふらつくこともなさそうだ。
侑人も、スクールバッグを肩に掛け、腰をあげた。
「通りに出るまで……。
腕、組んでいい?」
「……。
はい」
女性の腕が、侑人の腕に絡んだ。
ニット越しに、体温を感じる。
さっき見た真っ白い前腕が目に浮かんだ。
全身、あんなに白いのだろうか。
見たいと思った。
真っ白い裸。
そして、股間に煙る漆黒。
そこには、真紅の陰裂が埋もれているのだ。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2023/02/04 05:48
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今日は何の日
2023年2月4日は、『立春』。
「立春(りっしゅん)」は、「二十四節気」の一つで、第1番目にあたります。
現在広まってる定気法では、太陽黄経が315度のときで、2月4日ころ。
「立春」の日付は、近年では2月4日になることが多いのですが、2月3日になることもあります。
2023(令和5)年は、2月4日(土)となります。
「立春」の一つ前の節気は「大寒(1月20日ころ)」、一つ後の節気は「雨水(2月19日ころ)」。
「立春」には期間としての意味もあり……。
その場合、この日から次の節気の「雨水」前日までとなります。
また「立春」は、「冬至(12月22日ころ)」と「春分(3月21日ころ)」の中間にあたります。
昼夜の長短を基準に季節を区分する場合は……。
この日から、「立夏(5月5日ころ)」の前日までが「春」となります。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/102043.html)のページから転載させていただきました。
さらに同じページから、引用を続けさせていただきます。
冬の終わり、春の始まりを意味し……。
春の気配が立ち始める日という意味で、「立春」とされます。
江戸時代の暦の解説書『こよみ便覧(べんらん)』には……。
「春の気立つを以って也」と記されてます。
この「立春」の前日が、雑節の「節分」となります。
九州など暖かい地方では、梅が咲き始めます。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2023/02/04 05:48
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今日は何の日(つづき)
引用を続けます。
日本列島南岸を、発達しながら東に進んでいく南岸低気圧の発生も……。
「立春」を境に多くなります。
「立春」から「春分」の間に……。
その年に初めて吹く南寄り(東南東から西南西)の強い風を、「春一番」と呼びます。
「立春」は、雑節の起算日(第1日目)でもあります。
この日から数えて、88日目を「八十八夜(5月2日ころ)」。
210日目を「二百十日(9月1日ころ)」、220日目を「二百二十日(9月11日ころ)」などとして……。
様々な行事が行われます。
桜の開花時期は、「立春」からの最高気温の合計が540℃という概算法があります。
その他に、「元日」の1月1日からの平均気温の合計が600℃や……。
2月1日からの最高気温の合計が600℃という方法もあります。
以上、引用終わり。
いよいよ、立春ですね。
もちろん、二十四節気の中で、一番嬉しい節気です。
ほんとに、二十四節気があって良かったですよね。
もしなかったら、2月4日なんて、ただの寒い日になってしまいます。
二十四節気があり、しかもそれが旧暦であったため……。
新暦の日付としてみると、1ヶ月ほど季節を先取りしたかたちになります。
ちなみに、今年の2月4日を旧暦に換算すると、2月23日になります。
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2023/02/04 05:49
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今日は何の日(つづきのつづき)
↑の説明にある、立春の日にちですが……。
2021(令和3)年は、1897(明治30)年以来、124年振りに2月3日になりました。
しかし今後は、2月3日の立春が増えていきます。
2021年~2056年では、4年に1度が2月3日(後の3回は2月4日)。
2057年~2088年では、4年に2度が2月3日(後の2回は2月4日)。
2089年~2100年では、4年に3度が2月3日(後の1回は2月4日)。
2105年には、1984年以来、121年振りに2月5日になります。
2105年までは、あと82年あります。
早い話、今生きてるわたしたちのほとんどには……。
2月5日の立春は、もうないというわけです。
↑の説明では、『この日から、「立夏(5月5日ころ)」の前日までが「春」』と書かれてます。
しかし、わたしの定義は違います。
『この日から、「夏至(6月20日ころ)の前日までが「春」』です。
長いですね。
約、4ヶ月半。
夏になると、もう次は秋なので……。
出来るだけ長く、春を楽しみたいからです。
立春(2月4日)から、春分の前日(3月20日)までが、初春(1ヶ月半)。
春分(3月21日)から、立夏の前日(5月5日)までが、仲春(1ヶ月半)。
立夏(5月6日)から、夏至の前日(6月20日)までが、晩春(1ヶ月半)。
それぞれの春を、存分に楽しみたいです。
ベランダバーベキューの開始は、仲春の終わりころかな。