2023.1.27(金)
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翌日。
夫はもう、ひとりで身支度をして出社しているだろう。
改めて申し訳なさを覚えた。
専業主婦をさせてもらっているのに、見送りさえ出来なかった。
今夜は、美味しいものを作って夫を待とう。
万里亜が出してくれた朝食は、シリアルだった。
泊めてもらったお礼に、何か作りたかったのだが……。
冷蔵庫には、卵さえないとのことだった。
やはりこの部屋に、スポンサーが来ることはないのかも知れない。
とすると、このマンションは万里亜自らが購ったということになる。
21歳で、そんなことが出来るものだろうか。
万里亜が言っていた、エクササイズスタジオとはどんなところなのだろう。
朝食を終えると、万里亜はしばらく別室に籠もっていた。
その間に美咲は、シリアルが入っていた2人分のボウルを洗った。
「あらあら。
そんなことしなくていいのに」
万里亜の声だった。
振り返ると、万里亜はスマホを片手に歩み寄って来た。
「今、知り合いの子を通して、産婦人科の先生に予約取ってもらったから。
今日の予約は一杯だったんだけど……。
特別に、開院前に診てくれるって。
病院は川崎だから、すぐに出るわよ。
支度して」
万里亜の行動力に感心した。
自分にはない資質だった。
悩んでばかりで、橋の欄干から川を覗きこむことしか出来なかった自分が情けなかった。
少しでも、万里亜に近づきたいと思った。
幸い渋滞にも遭わず、万里亜のSUVは県境を越えた。
見知らぬ土地の景色は、新しい未来を予見しているように思えた。
産婦人科の先生というのが女医さんだということは……。
万里亜が、“友達の叔母さん”と言っていたことでわかっていた。
でも、こんなに若くて美人の先生だとは思いもしなかった。
この人に性器を診られるかと思うと、羞恥に身が竦んだ。
翌日。
夫はもう、ひとりで身支度をして出社しているだろう。
改めて申し訳なさを覚えた。
専業主婦をさせてもらっているのに、見送りさえ出来なかった。
今夜は、美味しいものを作って夫を待とう。
万里亜が出してくれた朝食は、シリアルだった。
泊めてもらったお礼に、何か作りたかったのだが……。
冷蔵庫には、卵さえないとのことだった。
やはりこの部屋に、スポンサーが来ることはないのかも知れない。
とすると、このマンションは万里亜自らが購ったということになる。
21歳で、そんなことが出来るものだろうか。
万里亜が言っていた、エクササイズスタジオとはどんなところなのだろう。
朝食を終えると、万里亜はしばらく別室に籠もっていた。
その間に美咲は、シリアルが入っていた2人分のボウルを洗った。
「あらあら。
そんなことしなくていいのに」
万里亜の声だった。
振り返ると、万里亜はスマホを片手に歩み寄って来た。
「今、知り合いの子を通して、産婦人科の先生に予約取ってもらったから。
今日の予約は一杯だったんだけど……。
特別に、開院前に診てくれるって。
病院は川崎だから、すぐに出るわよ。
支度して」
万里亜の行動力に感心した。
自分にはない資質だった。
悩んでばかりで、橋の欄干から川を覗きこむことしか出来なかった自分が情けなかった。
少しでも、万里亜に近づきたいと思った。
幸い渋滞にも遭わず、万里亜のSUVは県境を越えた。
見知らぬ土地の景色は、新しい未来を予見しているように思えた。
産婦人科の先生というのが女医さんだということは……。
万里亜が、“友達の叔母さん”と言っていたことでわかっていた。
でも、こんなに若くて美人の先生だとは思いもしなかった。
この人に性器を診られるかと思うと、羞恥に身が竦んだ。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2023/01/27 05:56
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今日は何の日
1月27日は、『船穂スイートピー記念日』。
『岡山西船穂町花き部会』が制定。
品質の良さから、花束やフラワーアレンジメントに多く使われ、全国2位の出荷量を誇る……。
岡山県倉敷市船穂町のスイートピーを、もっと広くアピールすることが目的。
日付は、品質、量ともに安定して、本格的なシーズンを迎える1月と……。
「いい(1)ふ(2)な(7)お⇒良い船穂」と読む語呂合わせから。
記念日は、『(社)日本記念日協会(https://www.kinenbi.gr.jp/)』により認定、登録されてます。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/101275.html)のページから転載させていただきました。
さらに同じページから、「スイートピーについて」を引用させていただきます。
スイートピーは、マメ科レンリソウ属の植物。
https://zatsuneta.com/img/101275_01.jpg
和名では……。
ジャコウエンドウ(麝香豌豆)、カオリエンドウ(香豌豆)、ジャコウレンリソウ(麝香連理草)などと呼ばれてます。
イタリアのシシリー島原産の一年草で……。
日本では主に、観賞用として栽培されてます。
スイートピーの花言葉は、「門出」「旅立ち」「思い出」「別離」とされてます。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2023/01/27 05:56
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今日は何の日(つづき)
引用を続けます。
1982(昭和57)年1月21日にリリースされた松田聖子の楽曲『赤いスイートピー』がヒットしたことで……。
スイートピーの日本国内での認知度が高まりました。
また、楽曲『赤いスイートピー』が発売された当時、赤い色のスイートピーはまだなく……。
曲がヒットしたことをきっかけに品種改良されたという情報もあります(参照⇒https://zatsuneta.com/archives/003325.html)。
関連する記念日として、1月21日は「スイートピーの日」となってます。
以上、引用終わり。
こんな寒い時期に出荷されるんですね。
『JA晴れの国岡山』さんのページに、↓のような記事が載ってました(出典⇒https://www.ja-hareoka.or.jp/1066/)
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倉敷市船穂町で、特産スイートピーの出荷が順調です。
JA晴れの国岡山船穂町花き部会の16戸が4㌶で栽培。
11月上旬から翌年4月中旬まで76品種1000万本を東京・大阪市場など全国へ出荷し、3億円の販売を見込んでいます。
+++
冬から早春にかけて出回る花だったんですね。
それなら、『赤いスイートピー』の歌詞“春色の汽車に乗って”は、季節的に正しいわけです。
そこまでの知識があったのに……。
「赤いスイートピー」について、作詞者の松本隆さんは、↑の参照記事の中で以下のように延べてます。
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作詞をした松本隆も「実は当時、スイートピーに赤はなくて、発売した後に“ないよ、そんな色”って教えてくれた人がいて“やばいな”と」「花屋さんが、品種改良してむりやりつくってしまったみたい。今は赤いスイートピーは売ってますね」と秘話を明かしている。
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続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2023/01/27 05:57
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今日は何の日(つづきのつづき)
たぶん、花屋さんに、赤いスイートピーを求めるお客さんが、たくさん来たんでしょう。
無かった品種を作らせてしまうとは、楽曲の力はスゴいです。
誰が書いてたか忘れましたが……。
松田聖子は、「イ」の発音が非常に上手いんだそうです。
それが如実に出てるのが、『赤いスイートピー』だとか。
確かに、サビの“赤いスイートピー”の中には……。
伸ばす“ー”を“イ”に置き換えると、“赤イイスイイトピイ”になって、“イ”が5つも並んで出て来ます。
↓松田聖子『赤いスイートピー』、聞いてみましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=2Htj6AChzTE
タキイネットで種を探してみましたが……。
↓当然のごとく、春咲きなので、種まきは秋でした。
https://shop.takii.co.jp/products/detail/FSP170-1000-999-174-72
10月ころ蒔いて、苗で冬を越すようです。
冬場は、暖地でも霜よけをした方が良いとか。
新潟は雪に埋もれるから、露地では難しいでしょうね。
ベランダで育ててみましょうか。
秋まで覚えていればですが。