Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
単独旅行記Ⅶ(029)
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これは、白虎隊の歌か?
み「これは、白虎隊の歌か?」
ハ「脇に、『嗚呼 忠烈白虎隊』とあるな。
 一番の歌詞は……。

戦雲暗く 陽は落ちて
弧城に月の 影悲し
誰が吹く笛か 識らねども
今宵名残の 白虎隊

 やな」
み「メロディは?」
ハ「知らんがな」
み「YouTubeにあるだろ」
ハ「また検索かいな。
 ……。
 お、剣舞の動画があったぞ」
み「わたしは見れんだろうが」
ハ「脳に直接送ってやる」
み「そんなことまで出来んのか!
 ほとんど脳支配ではないか」
ハ「気にすな。
 単なる方便や。
 再生、開始!」


み「ピンボケじゃ」
ハ「素人が撮ったようやな。
 お、島津亜矢の歌があった。
 再生、開始!」


み「うーむ。
 どうしても、“紅顔可憐の少年”が素直に聞けん。
 可憐なコーガンが目に浮かんでしまう」
ハ「バカ者や」

なんじゃ、この鳥は?
み「なんじゃ、この鳥は?
 昔、こいつがこの地を支配してたとか?」
ハ「そんなわけあるかい。
 『ローマ市寄贈の碑』とあるな。
 ほっほ。
 こりゃ、おもろい。
 なんと、イタリアの首相ムッソリーニが……。
 “白虎隊とファシスタ党とは相通じるものがある”と讃えて、昭和3年にローマ市から贈った碑やて」
み「げ。
 日独伊三国同盟のハシリじゃない。
 しかしやはり……。
 滅びを讃える者は、滅びるということだね」
ハ「ムッソリーニは……。
 1945年4月28日に銃殺されとるな」

今度は、ドイツから寄贈の碑だって
み「どひゃー。
 今度は、ドイツから寄贈の碑だって。
 日独伊三国同盟、完成じゃん」
ハ「日独伊三国同盟の調印は……。
 この碑が贈られた1935年の5年後やな」

若葉は、毎年こうして萌え出るけど
み「若葉は、毎年こうして萌え出るけど……。
 一度失われた人の命は、けっして帰っては来ない」
ハ「日本の武士道は……。
 “命惜しむな名をこそ惜しめ”やからな」
み「聞いたことあるフレーズじゃな」
ハ「三波春夫『俵星玄蕃』の一節や。
 いざ聞かん、渾身のフルコーラス」


み「素晴らしい。
 しかし……。
 長い」
ハ「8分31秒や」
み「でもやはり、命は惜しむべき。
 惜命(しゃくみょう)だよ」
ハ「そんな言葉、あるんか?」
み「辞書には載ってないね。
 石田波郷の句集の名前。
 波郷の造語じゃないの」

お、出たな『参拝順路4』
み「お、出たな『参拝順路4』」
ハ「どうやらこの標識は……。
 参拝する場所やなくて、その途中に立てられとるようやな」
み「しかし、図らずしてこうなったんだろうけど……。
 見事に、おどろおどろしい標識だね。
 これじゃ、心霊スポットだよ」
ハ「まだ迷うてる隊士がおるんやないか」
み「止めんか!」

白虎隊士で、ただひとり生き残った人
み「これは……。
 白虎隊士で、ただひとり生き残った人だね」
ハ「この人が生きてたからこそ……。
 白虎隊の最後が、後生に伝えられることになったわけや。
 Wikiで見ると、生まれたのは1854(嘉永7)年3月25日。
 白虎隊の自刃は、1868(慶応4)年8月23日やから……。
 まだ14歳やったわけや。
 しかし、家を出るとき母親は、こう言ったそうや。
 “今日この家の門を出たならば……。
 おめおめと生きて再び帰るような卑怯な振る舞いをしてはなりません”」
み「14歳の息子を送り出したあと……。
 そのお母さんは、ひとりで泣いただろうね」
単独旅行記Ⅶ(028)目次単独旅行記Ⅶ(030)

コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2023/01/17 05:53
    • emoji:cherry_blossom>石田波郷<
       わたしの大好きな俳人です。
       ↓Wikiから(出典⇒https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E7%94%B0%E6%B3%A2%E9%83%B7)。
      +++
       石田波郷(いしだ はきょう/1913(大正2)年3月18日~1969(昭和44)年11月21日)は、愛媛県出身の日本の俳人。
       本名は哲大(てつお)。
       水原秋桜子に師事、『馬酔木』に拠ったのち、『鶴』を創刊・主宰。
       初期の青春性のあふれる叙情句から始まり、自己の生活を見つめる、人間性に深く根ざした作風を追求。
       加藤楸邨、中村草田男らとともに「人間探求派」と呼ばれた。
       昭和の第二次世界大戦前に流行した新興俳句運動を批判し、韻文精神の尊重を説き、切れ字を重視。
       戦中には結核を発病し、戦後は病と対峙する自身の生活を題材とする境涯俳句を詠み続けた。
      +++

       句集『惜命(しゃくみょう)』は、昭和25年の発表。
       結核になったのは戦時中ですから、まさに療養しながら句作してた時期。
       ↓などが有名です。

      ●今生は病む生なりき鳥頭(とりかぶと)
      ●霜の墓抱き起されしとき見たり
      ●泉への道後れゆく安けさよ
      ●七夕竹(たなばたたけ)惜命(しゃくみょう)の文字隠れなし
      ●雪はしづかにゆたかにはやし屍室(かばねしつ)

       続きは次のコメントで。

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2023/01/17 05:53
    • 石田波郷(つづき)
       でも、わたしは、病気になる前の句が好きなんです。

      ●あえかなる薔薇撰りをれば春の雷
      ●夜桜やうらわかき月本郷に
      ●初蝶や吾が三十の袖袂
      ●雀らも海かけて飛べ吹流し

       「春の雷」「夜桜」「初蝶」は春の季語。
       わたしにとって波郷は、春のイメージなんです。
       「吹流し」も初夏ですしね。
       今ごろの時期、よく脳裏を過ぎるのは、↓の句。

      ●立春の米こぼれをり葛西橋

       これは、終戦直後の昭和21年の作。
       食糧難の時代ですからね。
       橋にこぼれたお米に、目を奪われたのかも知れません。
       でも不思議と卑しさを感じない、清々しい句です。
       映像も明るいです。
       ま、新潟人が、立春を心待ちにしてるからかも知れませんが。

       そして、わたしが一番好きな句が、↓です。

      ●バスを待ち大路(おおじ)の春をうたがはず

       立春の後には、ほんものの春がやってきます。
       待ち遠しいです。
       なお、石田波郷については、『Mikikoのひとりごと(https://livedoor.blogcms.jp/blog/mikikosroom2008/article/edit?id=2596550)』の『石田波郷(https://livedoor.blogcms.jp/blog/mikikosroom2008/article/edit?id=2697999)』で詳しく書いてます。
       よかったら読んでみてください。

    • ––––––
      3. 手羽崎 鶏造
    • 2023/01/17 14:28
    • もちろん、ワタシも
      「コウガンの美少年」を
      連想する派でっせ。

    • ––––––
      4. Mikiko
    • 2023/01/17 17:51
    • しかし……
       美少年って、顔が赤いですかね?
       白いイメージですが。
       顔が赤いのは、酒飲みのオヤジじゃないですか。

    • ––––––
      5. 手羽崎 鶏造
    • 2023/01/18 11:09
    • 血色の良い(頬が紅い?)美少年を
      紅顔と呼ぶようです。
      睾丸が自慢の少年ではないみたい。
      (精力絶倫だったりして)

      ところで、その俳人は初めて知りました。
      波田陽区と間違えるところでした。

    • ––––––
      6. Mikiko
    • 2023/01/18 18:05
    • 立春まで……
       あと、17日ですね。

      ●立春の米こぼれをり葛西橋

       早く、この句を実感したいものです。

       葛西橋は……。
       江東区東砂と江戸川区西葛西の間の荒川に架かる橋のようです。
       もちろん今は、鉄骨の橋。
       その前の葛西橋は……。
       300メートルほど上流に、木橋脚で鉄製の桁の橋だったとか。
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