2022.12.12(月)
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美咲は街を彷徨っていた。
夕暮れの街だった。
西の空が赤く滲んでいた。
絵里子と侑人に蹂躙されたあの日……。
目を覚ますと、部屋には誰もいなかった。
外はもう真っ暗で、室内には皎々と明かりが灯っていた。
ロープは解かれていた。
転倒していたソファーは、元どおりになっていた。
香織はどうしたのだろう。
時計を見る。
デジタルの表示は、20時過ぎを示していた。
美咲は跳ね起きた。
コンペの表彰式後の夫は、必ず二次会まで参加していた。
特に今回は幹事だそうなので、最後まで付き合うはずだ。
帰りはおそらく、日付が変わるころだろう。
まだ時間はある。
それまでに、痕跡を消さなければ。
部屋の掃除を終えたのは、22時を回っていた。
美咲は、ヘトヘトの身体を湯船に沈めた。
腕や足首にはまだ、ロープの跡が残っていた。
夫には見せられない。
でもその夜、見られる心配はなかった。
夫からは、コンペの夜は先に寝ててほしいと言われていた。
美咲が起きていると思うと、落ち着いて飲んでいられないからだそうだ。
なのでこの夜も、先にベッドに入るつもりだった。
遅く帰ってきた夫が、寝ている美咲に関係を迫ったことは一度もなかった。
しかしこの跡……。
1日で消えてくれるだろうか。
禁欲した翌日は、かなりな頻度で夜の営みを求められるのだ。
跡が消えなかったら、生理だと言って断ろうか。
その夜、ベッドに入った美咲は、夫の気配を背中で聞いていた。
とても眠れるものではなかった。
一度、夫が背中の真後ろに立った気配を感じたが……。
美咲に触れることはなかった。
翌日、いつもどおりの朝が明けた。
日曜日だった。
前夜遅くまで飲んだ休日、夫は朝食を摂らなかった。
近所にある小さな洋食屋で、ブランチを食べるのが習わしだ。
その日もそうだった。
その後、都心の書店とゴルフショップを回るから、帰りは夕方になると言っていた。
美咲は街を彷徨っていた。
夕暮れの街だった。
西の空が赤く滲んでいた。
絵里子と侑人に蹂躙されたあの日……。
目を覚ますと、部屋には誰もいなかった。
外はもう真っ暗で、室内には皎々と明かりが灯っていた。
ロープは解かれていた。
転倒していたソファーは、元どおりになっていた。
香織はどうしたのだろう。
時計を見る。
デジタルの表示は、20時過ぎを示していた。
美咲は跳ね起きた。
コンペの表彰式後の夫は、必ず二次会まで参加していた。
特に今回は幹事だそうなので、最後まで付き合うはずだ。
帰りはおそらく、日付が変わるころだろう。
まだ時間はある。
それまでに、痕跡を消さなければ。
部屋の掃除を終えたのは、22時を回っていた。
美咲は、ヘトヘトの身体を湯船に沈めた。
腕や足首にはまだ、ロープの跡が残っていた。
夫には見せられない。
でもその夜、見られる心配はなかった。
夫からは、コンペの夜は先に寝ててほしいと言われていた。
美咲が起きていると思うと、落ち着いて飲んでいられないからだそうだ。
なのでこの夜も、先にベッドに入るつもりだった。
遅く帰ってきた夫が、寝ている美咲に関係を迫ったことは一度もなかった。
しかしこの跡……。
1日で消えてくれるだろうか。
禁欲した翌日は、かなりな頻度で夜の営みを求められるのだ。
跡が消えなかったら、生理だと言って断ろうか。
その夜、ベッドに入った美咲は、夫の気配を背中で聞いていた。
とても眠れるものではなかった。
一度、夫が背中の真後ろに立った気配を感じたが……。
美咲に触れることはなかった。
翌日、いつもどおりの朝が明けた。
日曜日だった。
前夜遅くまで飲んだ休日、夫は朝食を摂らなかった。
近所にある小さな洋食屋で、ブランチを食べるのが習わしだ。
その日もそうだった。
その後、都心の書店とゴルフショップを回るから、帰りは夕方になると言っていた。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2022/12/12 06:17
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今日は何の日
12月12日は、『明太子の日』。
明太子専門業として、辛子明太子を全国に普及させてきた『前田海産㈱/山口県下関市』が制定。
韓国伝来の辛子明太子が……。
初めて日本に到来した発祥の地が、山口県下関です。
日付は、日本で初めて「明太子」という名称が新聞(関門日日新聞)に登場した……。
1914(大正3)年12月12日に由来します(「明太子開発史」成山堂刊に記載)。
記念日は、『(社)日本記念日協会(https://www.kinenbi.gr.jp/)』により認定、登録されてます。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/112126.html)のページから転載させていただきました。
さらに同じページから、「明太子について」を引用させていただきます。
「辛子明太子」は、スケトウダラの卵巣(たらこ)を、唐辛子などで漬けこんだものです。
「明太子」とは、「スケトウダラの子」という意味なので……。
本来は、「たらこ」を示す言葉として使うのが正しいです。
しかし今日では、「明太子」を……。
「辛子明太子」を指す言葉として用いる人が多くなってます。
さらには、「めんたい」と略されて「めんたいスパゲティー」などと使われてます。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2022/12/12 06:18
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今日は何の日(つづき)
引用を続けます。
明太子は、おにぎりに入れる具としたり、お茶漬けに乗せたり、明太子焼きそば……。
ふりかけとして利用するなど、様々な食べ方があります。
そのほか、せんべいやスナック菓子などの材料にも使用されてます。
この日とは別に、福岡で「辛子明太子」が店頭に並んだ日に由来して……。
1月10日も「明太子の日」となってます。
以上、引用終わり。
明太子が、本来は「たらこ」を指す言葉だということは、初めて知りました。
なので本来、辛い「たらこ」は、辛子明太子と呼ばなければならなかったわけですね。
辛子明太子は、もちろん食べたことがあります。
でも、買って食べたことはないと思います。
わたしは、辛い食べ物が、あまり得意ではありません。
舌がピリピリしたり、鼻の頭に汗が浮くのは、あまり愉快ではないです。
辛いもので、唯一食べるのは、ワサビくらいですかね。
毎週の昼鍋で、具材が煮えるまでの間……。
チクワを、ワサビ醤油で食べてます。
小さいチクワを2本ですが……。
チビチビ食べてると、十分間が持ちます。
1本食べ終えるくらいで、具材が煮えます。
その後は、鍋の具を食べていきますが……。
わたしは猫舌なので、取り皿に取ってからしばらく置かなくてはなりません。
で、その間に、残りのチクワをチビチビ。
あ、そうそう。
便利な道具があったんですよ。
お鍋の中を仕切れる金物。
↓こういうやつ。
https://item.rakuten.co.jp/chichinpuipui/10034506/
ステンレス製です。
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2022/12/12 06:18
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今日は何の日(つづきのつづき)
新潟県燕市のメーカーさんなので、品質は万全です。
大きな鍋は仕切れませんが……。
可変式なので、直径20㎝から30㎝の鍋なら、フリーサイズで使えます。
本来は、おでんの具を仕切る道具のようです。
でもわたしは、具材の投入時期を区別するのに使ってます。
おかげで、生煮えのを食べることも、煮すぎることもないです。
常に、ちょうど良い煮え具合のを食べることが出来ます。
お鍋をしてる時間は、ジャスト1時間くらい。
具材の量的には、バーベキューとほぼ同じ。
バーベキューのキャベツが、ネギに変わっただけ。
あとは、タマネギとニンジンが、1本。
キノコが1種類。
なめこか舞茸ですね。
で、あとお肉が200g程度。
今は、鶏肉がほとんどです。
ブラジル産の冷凍腿肉が安くて重宝してます。
500g入りで、500円くらいなのかな。
2日に分けて食べるので、1回250円です。
しかし、スゴい立派な腿なんですよ。
ブラジルの鶏は、サッカーでもしてるんですかね。
で、お鍋の最後は煮卵。
生卵を入れるとなかなか煮えないので……。
あらかじめ、ゆで卵を作っておきます。
バーベキューのときは、目玉焼きを焼いてました。
しかし、バーベキューは、1時間15分くらいかかったんですよ。
やっぱり、お鍋に投入できる量が多いせいなんでしょうね。
十分、満足出来ます。
でも最後、残った出し汁を捨てるとき、ちょっと罪悪感を覚えます。
締めに、雑炊やうどんにすればいいんでしょうけど……。
炭水化物は控えてるので。