Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 3704
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 顔を左右に振っても、水流は的確に追ってきた。
 顔面が尿臭に覆われる。

「なんだ、もう終わりかい」

 尿は、すぐに力を失った。
 香織の性器は、蛇口を閉めきらなかった水飲み水栓のように、尿を溢れ零していた。

「物足りないね。
 侑くん、出ない?」
「無理。
 勃ってるから」
「そうか。
 勃起してると尿管が塞がれちゃうんだ。
 良く出来てるもんだよ。
 精液に尿が混ざらないようにって仕組みなのかね。
 よし、それじゃ、あたしのをあげようかね」
「絵里子、もう入れたいよ」
「せっかちな子だね。
 ちょっと待って。
 美咲姫に、わたしのおしっこを献上したいから。
 でも、ソファーに乗りあがらないと無理か。
 キャスターが滑ったら大変だ。
 やっぱり、ソファーを倒すしかないね」

 絵里子が、美咲の背後に回った。

「侑くん、ソファーの前、持って。
 後ろに倒すから。
 あ、ちょい待ち。
 腕が後ろに回ってるんだった」

 背もたれの裏側で束ねられた手首に、絵里子の指を感じた。
 結び目が緩み、ロープが解かれていく。
 久々に腕が開放された。

「腕が自由になったからって、悪さしたら許さないからね」

 絵里子は、解いたロープを放り投げた。
 ロープは、赤い蛇のように宙に躍った。

「侑くん、いいよ。
 ゆっくりあげて」

 ソファーが傾いていく。
 嫌な予感しかしなかった。

「絵里子さん、助けて……」
「ちょっと待っててね。
 今、美味しいもの、あげるから」

 ついに、ソファーの背もたれが床に着地した。
 美咲が座らされた座面は、垂直に立ちあがっている。

「絵里子、こんな恰好にして、どうやって入れるの?」
「向かい合えば、入れられるだろ。
 美咲を跨いで立って。
 そうそう」
由美と美弥子 3703目次由美と美弥子 3705

コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2022/12/09 05:45
    • 今日は何の日
       12月9日は、『漱石忌』。
       明治から大正時代の小説家で英文学者の夏目漱石(なつめ そうせき/1867~1916)の忌日。
       冬の季語。

       上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/112095.html)のページから転載させていただきました。

       さらに同じページから、「夏目漱石について」を引用させていただきます。

       慶応3年1月5日(新暦では、1867年2月9日)に……。
       江戸の牛込馬場下横町(現:東京都新宿区喜久井町)に生まれました。
       本名は、夏目金之助(なつめ きんのすけ)。
       父の直克(なおかつ)は、江戸の牛込から高田馬場までの一帯を治めてた名主でした。
       しかし金之助は、里子や養子に出されるなど、不遇の幼児期を送ります。
       児童期には漢詩文に親しみ、大学予備門で俳人の正岡子規(まさおか しき)を知り、俳句を学びます。
       1893(明治26)年、帝国大学(後:東京帝国大学、現:東京大学)英文科を卒業。
       1895(明治28)年、松山の愛媛県尋常中学校(現:松山東高等学校)の英語教師となります。
       松山は子規の故郷であり、子規とともに俳句に精進し、数々の佳作を残しました。
       翌1896(明治29)年、熊本の第五高等学校(熊本大学の前身)の英語教師となります。
       1900(明治33)年、イギリスへ留学。
       1903(明治36)年、留学から帰国し、東京帝国大学の英文学講師となります。

       続きは次のコメントで。

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2022/12/09 05:46
    • 今日は何の日(つづき)
       引用を続けます。

       その傍ら、1905(明治38)年……。
       デビュー作の長編小説『吾輩は猫である』を、俳句雑誌『ホトトギス』に発表。
       これが評判となり、『倫敦塔(ろんどんとう)【1905年】』や……。
       『坊っちゃん【1906年】』、『草枕(くさまくら)【1906年】』などを執筆。
       1907(明治40)年、教職を辞して朝日新聞社に入社し、作家活動に専念します。
       『虞美人草(ぐびじんそう)【1907年】』や……。
       前期三部作と呼ばれる『三四郎【1908年】』、『それから【1910年】』などを『朝日新聞』に連載。
       前期三部作の3作目にあたる『門』を執筆途中、持病の胃潰瘍で入院。
       伊豆の修善寺(しゅぜんじ)で療養しますが……。
       大吐血を起こし、生死の間を彷徨う危篤状態に陥ります。
       この事件は「修善寺の大患」と呼ばれ……。
       この一時的な「死」の体験は、その後の作品に影響を与えることとなります。
       作品は、人間のエゴイズムを追い求めていき、後期三部作と呼ばれる『彼岸過迄(ひがんすぎまで)【1912年】』……。
       『行人(こうじん)【1914年】』、『こゝろ【1914年】』へと繋がっていきます。
       1916(大正5)年12月9日、胃潰瘍により体内出血を起こし、『明暗』執筆途中に自宅で死去。
       49歳。
       墓は、東京都豊島区南池袋の雑司ヶ谷霊園にあります。

       続きはさらに次のコメントで。

    • ––––––
      3. Mikiko
    • 2022/12/09 05:46
    • 今日は何の日(つづきのつづき)
       引用を続けます。

       なお遺体は、東京帝国大学医学部解剖室において病理学者の長與又郎(ながよ またお)により解剖され……。
       摘出された脳と胃は寄贈されました。
       脳は、現在もエタノールに漬けられた状態で、東京大学医学部に保管されてます。
       また、1984(昭和59)年から2004(平成16)年まで発行された千円紙幣に……。
       明治時代の文豪として、肖像が採用されてました。

       以上、引用終わり。

       夏目漱石の小説に初めて触れたのは……。
       高校の国語の教科書だったと思います。
       『こころ』だった気がします。
       小説には、あんまり強い印象はなかったんですが……。
       日ごろ沈着冷静な先生が、珍しく熱く語ってた姿が記憶に残ってます。
       といっても、受験がありましたので……。
       それ以上、読み進むことはありませんでした。
       ある程度集中して読んだのは、大学に入ってからでした。
       わざわざ、旧仮名旧漢字の本を買って読みました。
       『吾輩は猫である』の、飄々としてユーモラスな文章に惹かれました。
       でも、一番印象に残ってるのは……。
       『三四郎』とかの主人公が、やたらと歩くことです。
       東京に出て、東京の地理も少しずつわかってきたころでした。
       とても徒歩で行くとは考えられない2点を、何の躊躇もなく歩いてました。
       ま、当時は、交通機関もなかったので……。
       歩くのが当たり前だったんでしょうけどね。
       選択肢がそれしかないってのは、かえって気楽な気がします。
       夏目漱石。
       老後にもう1度、読み直そうかな。
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