2022.11.19(土)
「ひっ!」
香織の頭が消えた。
大音量が響いた。
仰け反りすぎて、キャスターが滑ったのだろう。
そのまま仰向けにひっくり返ったのだ。
「香織さん!
あ……」
美咲の口から、絶望の嘆声が漏れた。
侑人の頭が持ちあがっていた。
今の大音響で目を覚ましてしまったのだ。
侑人は、下になった絵里子を揺り動かした。
絵里子の目も開いた。
「ふぅ。
夢の中で、戦場を逃げ回ってた。
間近で、爆弾が破裂した。
この音だったんだね」
絵里子がゆらりと立ちあがった。
「ほー。
どうやって、縄を解いたんだい?」
香織の応答はなかった。
気を失ったのかも知れない。
「しかし、この恰好も面白いね。
ソファーの背もたれを下にして、大股開きのご開帳だ。
美咲にも見せてやろう」
絵里子は美咲に歩み寄ると、ソファーの背もたれに手を掛けた。
ソファーが回され、香織の方を向いた。
確かに、絵里子の言うとおりだった。
背もたれが床に接しているので、こちらを向いた座面は垂直に立ちあがっていた。
香織は背もたれに仰向き、両脚が肘掛けに固定されている。
両腕は、床に投げ出されていた。
もし腕が拘束されたままだったら、背もたれと床に挟まれてしまっていた。
無事では済まなかっただろう。
「香織、起きな」
絵里子が、香織の顔を踏みつけた。
足の裏で、鼻と口を塞いでいた。
「うぐっ」
香織の両目が開いた。
両腕で絵里子の脚を掴み、懸命に除けようとする。
しかし絵里子の脚は、エンタシスの柱のようにびくともしない。
香織の顔が次第に紅潮していく。
「絵里子さん、やめて!」
美咲は叫んだ。
ほんとうに死んでしまいかねない。
絵里子はニヤリと笑うと、脚を持ちあげた。
香織は、酸欠の魚のごとく空気を貪った。
香織の頭が消えた。
大音量が響いた。
仰け反りすぎて、キャスターが滑ったのだろう。
そのまま仰向けにひっくり返ったのだ。
「香織さん!
あ……」
美咲の口から、絶望の嘆声が漏れた。
侑人の頭が持ちあがっていた。
今の大音響で目を覚ましてしまったのだ。
侑人は、下になった絵里子を揺り動かした。
絵里子の目も開いた。
「ふぅ。
夢の中で、戦場を逃げ回ってた。
間近で、爆弾が破裂した。
この音だったんだね」
絵里子がゆらりと立ちあがった。
「ほー。
どうやって、縄を解いたんだい?」
香織の応答はなかった。
気を失ったのかも知れない。
「しかし、この恰好も面白いね。
ソファーの背もたれを下にして、大股開きのご開帳だ。
美咲にも見せてやろう」
絵里子は美咲に歩み寄ると、ソファーの背もたれに手を掛けた。
ソファーが回され、香織の方を向いた。
確かに、絵里子の言うとおりだった。
背もたれが床に接しているので、こちらを向いた座面は垂直に立ちあがっていた。
香織は背もたれに仰向き、両脚が肘掛けに固定されている。
両腕は、床に投げ出されていた。
もし腕が拘束されたままだったら、背もたれと床に挟まれてしまっていた。
無事では済まなかっただろう。
「香織、起きな」
絵里子が、香織の顔を踏みつけた。
足の裏で、鼻と口を塞いでいた。
「うぐっ」
香織の両目が開いた。
両腕で絵里子の脚を掴み、懸命に除けようとする。
しかし絵里子の脚は、エンタシスの柱のようにびくともしない。
香織の顔が次第に紅潮していく。
「絵里子さん、やめて!」
美咲は叫んだ。
ほんとうに死んでしまいかねない。
絵里子はニヤリと笑うと、脚を持ちあげた。
香織は、酸欠の魚のごとく空気を貪った。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2022/11/19 05:38
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今日は何の日
毎月19日は、『松阪牛の日』。
全国で松阪牛を通信販売する『㈱やまとダイニング(https://www.matsuzaka-steak.com/)/千葉県船橋市』が制定。
2002(平成14)年8月19日に……。
日本を代表する和牛、松阪牛(まつさかうし)の個体識別管理システムの運用が開始されました。
これにちなみ、毎月19日を記念日としたもの。
松阪牛の美味しさをアピールし、業界全体を盛り上げることが目的。
記念日は、『(社)日本記念日協会(https://www.kinenbi.gr.jp/)』により認定、登録されてます。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/101197.html)のページから転載させていただきました。
さらに同じページから、「松阪牛について」を引用させていただきます。
松阪牛とは、但馬牛のほか、全国各地から黒毛和種の子牛を買い入れ……。
三重県松阪市及びその近郊で肥育された牛のことを云います。
品種としての呼称ではありません。
日本三大和牛の1つであり……。
「肉の芸術品」の異名を持ち、霜降り肉になってるのが特徴です。
https://zatsuneta.com/img/101197_02.jpg
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2022/11/19 05:39
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今日は何の日(つづき)
引用を続けます。
現在では、素牛の産地や枝肉の格付に関係なく……。
個体識別管理システムに登録した牛は松阪牛となります。
しかし独自の基準で、以下のような表示がなされます。
●特産松阪牛:但馬系の黒毛和種の雌牛を900日以上肥育したもの
●金:肉質等級が5
●銀:肉質等級が4
以上、引用終わり。
もちろん、食べたことありません。
しかし、日本三大和牛の残り2つってなんでしょう?
お笑いコンビじゃありませんよね。
調べて見ました。
あとの2つは、神戸ビーフ(兵庫県)と近江牛(滋賀県)でした。
神戸ビーフというのは……。
但馬牛のうち、一定の基準を満たしたものだそうです。
三大和牛、すべて食べたことありません。
でも、この夏、ブランド牛の1つを食べました。
新潟県の村上牛です。
レストランなどではありません。
スーパーに売ってました。
しかも、賞味期限が当日で、50%引きになってたもの。
数切れでしたけどね。
食べ方はもちろん、バーベキューです。
美味しかったです。
でもわたしは、カリカリに焼いたのが好きなので……。
ブランド牛を食べるのは、もったいないのかも。
食べるときは、脂がほとんど出てしまって、ミイラのようになってますから。
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2022/11/19 05:39
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今日は何の日(つづきのつづき)
バーベキューを始めた日は、メモに残してあります。
6月11日。
以後、土日のお昼に必ずやってました。
ベランダですから、雨でも大丈夫。
さすがに台風では無理でしょうが、今年は来ませんでした。
終了したのが、10月30日。
もちろん、ベランダが肌寒くなって来たからです。
震えながらじゃ、楽しくありません。
でも、4ヶ月と20日やって、まったく飽きませんでした。
11月からは、コタツでお鍋をやってます。
これまた楽しいです。
お肉は、ほぼ鶏ばかりです。
最初、豚バラでしゃぶしゃぶをしてみましたが……。
ちょっと、ピンと来ませんでした。
特に、サッと引きあげなければならないのが……。
わたしに向いてないと思いました。
放っておけるお肉がいいと思いました。
で、鶏肉。
崩れるほど煮こんでも美味しいですから。
手羽元は、骨をしゃぶるのも楽しいです。
あと、軟骨だけで売ってたのもありました。
これは、カリカリとすべて食べてしまえます。
鶏肉は厚みがあるので、お鍋にはいいですよね。
今度は、腿肉も試してみようかな。
昼飲みお鍋は、4月一杯まで続けるつもり。
ゴールデンウィークの頭に、コタツを片付け……。
5月から10月一杯が、バーベキュー。
ちょうど、お鍋と半年ずつになります。
昼飲み、ほんとに楽しくなりました。
いい趣味を見つけたと思ってます。