Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 3688
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『動いて!』

 キャスターが、カチャリと音を立てた。
 冷や汗がこめかみを伝った。
 大丈夫。
 床の2人に、起きそうな気配はない。

 ようやく、香織のソファーと並ぶところまで近づけた。
 しかし、やはりこのままでは……。
 後ろ手のロープに、歯は届きそうもない。
 香織を起こさなければ。
 そうだ。
 足首は、肘掛けの外側で固定されている感覚があるが……。
 その先は動かせる。
 おそらく、香織と同じ縛られ方をしているはずだ。
 香織の両足首を括ったロープは、ソファーの脚に結ばれていた。
 しかし、足首から先に拘束はない。
 この爪先を使えば、香織に刺激を与えられるのではないか。

 美咲はもう一度、身を捻った。
 2人のソファーが、ほとんど並んだ。
 爪先で宙を探る。
 感触があった。
 間違いなく人体の感触だ。
 香織の足の甲に違いない。
 美咲は爪先を煽るように振り、香織の足の甲に打ちつけた。
 香織の目蓋が揺れた。
 2度、3度と打ちつける。
 目蓋が開いた。
 しばらく半眼のままだったが……。
 床の2人に視線が定まると、両目が見開かれた。
 瞬時に正気に戻ったようだ。
 床の2人は、親亀の背中に子亀が乗った体勢のまま眠りこけている。
 香織は身を捩ったが、もちろん拘束から逃れることは出来なかった。
 ようやく諦めたのだろう、全身から力が抜けた。
 顔が真っ赤だ。
 香織の息が収まるのを待って声をかける。
 もちろん、囁くような音量でだ。

「両腕を上げてみて」

 美咲は、自分の背後の腕を上げて見せた。
 香織は頷くと、美咲に習って腕を上方に引きあげた。
 しかし……。
 ダメだ。
 そこまでしか上がらないのでは、とうてい歯は届かない。
 ほかに方法はないだろうか……。
 そうだ。
由美と美弥子 3687目次由美と美弥子 3689

コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2022/11/16 05:46
    • 今日は何の日
       11月16日は、『ぞうさんの日』。
       まちづくりの一つとして、絵本コンテストなどを実施してる……。
       山口県周南市の市民プロジェクト「絵本と物語のある街」が制定。
       日付は、「絵本と物語のある街」の創立日である、2010(平成22)年11月16日にちなんだもの。
       また、周南市は童謡『ぞうさん』などで知られる作詞家、まどみちおさんの故郷でもあります。
       氏の誕生日、1909(明治42)年11月16日と合わせることで、まどさんへの尊敬の意味もこめられてます。
       周南市には、1960(昭和35)年に開園した徳山動物園があります。
       この動物園のシンボル的存在のゾウの記念日を制定して……。
       この日をきっかけに、親子、家族、地域の絆を深めることが目的。
       記念日は、『(社)日本記念日協会(https://www.kinenbi.gr.jp/)』により認定、登録されてます。

       上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/111167.html)のページから転載させていただきました。

       さらに同じページから、「まど・みちおさんについて」を引用させていただきます。

       詩人の「まどみちお」さん(1909~2014)は、25歳の時に北原白秋にその才能を認められ……。
       33歳の時には、太平洋戦争に召集されました。

       続きは次のコメントで。

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2022/11/16 05:47
    • 今日は何の日(つづき)
       さらに引用を続けます。

       詩作りは20代から始め、以来生涯にわたって詩を作り続けました。
       創作意欲の源は、政治、行政、教育、経済、戦争などに対する不満でした。
       代表作には、「ぞうさん」「やぎさんゆうびん」「ふしぎなポケット」「一年生になったら」などがあります。
       表現の前に存在があるという意味で、「存在の詩人」とも称されました。

       さらに同じページから、「ぞうさんについて」を引用させていただきます。

       「ぞうさん」の一番の歌詞は……。
       「ぞうさん ぞうさん おはなが ながいのね そうよ かあさんも ながいのよ」です。
       この「ぞうさん」は、子ゾウが悪口を言われた時の歌とされます。
       ほかの動物から見たら、鼻が長い君はおかしい。
       しかし、子どものゾウは、しょげたり怒り返したりしません。
       「大好きなお母さんも長いのよ」と朗らかに切り返し……。
       それを誇りにしている歌なのだそうです。
       徳山動物園には、「ぞうさん」の歌碑が建てられてます。
      https://zatsuneta.com/img/111167_01.jpg

       以上、引用終わり。

       お名前は存じてましたが……。
       こんなに昔の人とは思いませんでした。
       北原白秋に見い出されたんですよ。
       しかし、享年104。
       太平洋戦争にも従軍された方が、平成26年までご存命だったんです。
       「ぞうさん」の作詞は、昭和26年。
       戦争から生きて帰られたからこそ、この歌は生まれたわけです。
       マニラなど南方の各地を転戦し、終戦はシンガポールだったそうです。
       ほんとによくぞご無事でと言うしかないです。

       続きはさらに次のコメントで。

    • ––––––
      3. Mikiko
    • 2022/11/16 05:47
    • 今日は何の日(つづきのつづき)
       さて、その「ぞうさん」。
       ↓歌詞です。
      +++
      ぞうさん ぞうさん
      おはなが ながいのね
      そうよ かあさんも
      ながいのよ

      ぞうさん ぞうさん
      だれが すきなの
      あのね かあさんが
      すきなのよ
      +++

       非常に簡単な歌詞です。
       しかし、作詞当時、まどさんは40歳を超えてます。
       逆に、40過ぎのおじさんが……。
       この歌詞を発想できたというのは、スゴいと思います。

       引用文に出て来た代表作は……。
       もちろん、すべて知ってます。
       わたしの子供のころからあった歌ですから。
       一番印象深いのは、『一年生になったら』でしょう。
       作曲は、山本直純さんだそうです。
       なぜ印象深かったかと云うと……。
       わたしが、この歌詞の超ポジティブな子供とは真逆だったからです。
       ↓1番の歌詞です。
      +++
      いちねんせいになったら
      いちねんせいになったら
      ともだちひゃくにんできるかな
      ひゃくにんでたべたいな
      ふじさんのうえでおにぎりを
      ぱっくん ぱっくん ぱっくんと
      +++

       当時、まどさんはもう、50代後半。
       初老です。
       この歌詞の発想が出来たというのは、感嘆するほかありません。
       やはり、生まれつきの詩人って、いるんですね。
       戦争を生き抜いて帰られて、ほんとに良かったです。
       童謡の神さまが見てたのかな。

    • ––––––
      4. 手羽崎 鶏造
    • 2022/11/16 10:47
    • まど みちお について
      おかげさまで、初めて知りました。
      山口県出身の詩人といえば
      金子みすゞも仙崎の生まれ。

    • ––––––
      5. 手羽崎 鶏造
    • 2022/11/16 10:57
    • ポジティブな子どもとは真逆。

      分かります。そのキモチ。
      ワタシは「幸せなら手をたたこう」♪という
      歌が、子ども心に大嫌いでした。

      そういえば、「やぎさん」も、まどみちお作だったんだ。

    • ––––––
      6. Mikiko
    • 2022/11/16 13:05
    • 山口県
       長州ですね。
       戊辰戦争で勝った側だから……。
       世の中の見方が、ポジティブなんでしょうか。
       こっちは、奥羽越列藩同盟ですからね。

    • ––––––
      7. 手羽崎 鶏造
    • 2022/11/20 03:47
    • 若妻・美咲が独身でルックス今イチの
      香織を「起こす」やり方というのは、
      てっきり、我慢しきれない
      黄金水を流すことだと思って
      いました。

    • ––––––
      8. Mikiko
    • 2022/11/20 05:48
    • 黄金水
       チョコラBBのようなビタミン剤を飲むと……
       おしっこが黄色くなります。
       黄金色と云うより、蛍光イエローのような綺麗な黄色です。
       生きてるんだなぁと実感する色です。

    • ––––––
      9. 手羽崎 鶏造
    • 2022/11/20 08:55
    • どちらかと言われれば、
      目の前で恥ずかしく出されるのは
      黄色い方がエロいですかね
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