Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 3670
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「トイレはウォシュレットしてますから、今は臭いがないはずです」

 香織は、さらに腰を突き出した。
 観念するしかないようだ。
 いや……。
 本当は違う。
 いつまで体裁を繕うつもりなのか。
 本当は、舐めたいのだ。
 二十歳そこそこの、同性の性器を。

「美咲さん、あと3秒で来ないと、おしっこ出ちゃいます」

 美咲の顔が、前に倒れていく。
 性器に吸い寄せられるように。
 陰唇は、まさに縦に開いた“唇”だった。
 その陰唇に、美咲の唇が近づき……。
 着地した。
 縦と横の唇が、十字にクロスしたのだ。

「ひ」

 香織が腰を震わせた。
 香織の陰唇は熱かった。
 寒い季節なら、湯気が上がっただろう。
 微かに汗のような臭いはするが、尿臭はなかった。
 美咲は舌を伸ばした。
 膣前庭に届いた。
 舌先が、尿道口を探りあてた。

「もう!
 じれったい!
 もっと激しく!」

 香織の両手が、自らの股間を離れた。
 後ろ頭を引きつけられる。

「うっ」

 顔面ごと、香織の性器に貼りついた。
 香織は、美咲の頭を振り回した。
 膣液が顔に塗りたくられる。
 香織は腰まで振り立て始めた。
 美咲は、両腕を香織の尻に回した。
 貧弱な尻たぶを鷲掴み、固定する。
 美咲の鼻先は、陰毛に埋もれていた。
 舌の先に、突起を感じた。
 クリトリスだ。
 眼前で見たときの印象どおり、硬く凝っていた。
 その突起を唇で囲い、空気を遮断する。
 吸う。

「ひぃ」

 頭上から香織の喉笛が聞こえた。
 さらに吸い立てる。

「あっひぃぃぃ」

 鷲掴んだ尻たぶが脈動する。
 香織の脚が、ガクガクと揺れ始めた。
由美と美弥子 3669目次由美と美弥子 3671

コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2022/10/22 06:26
    • 今日は何の日
       10月22日は、『中也忌』。
       大正から昭和時代前期の詩人、中原中也(なかはら ちゅうや/1907~1937)の忌日。
      https://zatsuneta.com/img/11022a1_01.jpg

       この日には、山口県山口市での墓前祭や……。
       同市にある中原中也記念館における特別展示など、さまざまなイベントが開催されます。

       上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/11022a1.html)のページから転載させていただきました。

       さらに同じページから、「中原中也について」を引用させていただきます。

       1907(明治40)年4月29日……。
       山口県吉敷郡下宇野令村(現:山口市湯田温泉)の中原医院で、柏村謙助、フク夫妻の長男として生まれました。
       父の柏村謙助は、陸軍軍医でした。
       父の仕事の都合で、広島や金沢などで幼少期を過ごします。
       小学校時代は学業成績もよく、神童と呼ばれました。
       1915(大正4)年、8歳の時、地元の山口で中原家と養子縁組し、苗字が柏村から中原に変わります。
       同年、弟が病死したことで文学に目覚めます。
       中学校時代に短歌を作り始めました。
       1922(大正11)年、山口中学校(現:山口高等学校)在学中に……。
       友人と共著で、歌集『末黒野(すぐろの)』を刊行。
       才能を示しますが、学業成績不良のため落第。
       1923(大正12)年、京都の立命館中学校に編入し、一人で下宿生活を送ります。
       詩人の高橋新吉(たかはし しんきち)の影響を受け……。
       芸術思想ダダイズムに傾倒、詩作を始めます。
       3歳年上の女優、長谷川泰子(はせがわ やすこ)と知り合い、翌年から同棲。
       6歳年上の詩人、富永太郎(とみなが たろう)と親交を結びます。

       続きは次のコメントで。

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2022/10/22 06:31
    • 今日は何の日(つづき)
       引用を続けます。

       1925(大正14)年、泰子と共に上京。
       文芸評論家の小林秀雄(こばやし ひでお)と知り合いますが……。
       泰子が小林と同棲するという事件が起こり、深い傷を受けます。
       1933(昭和8)年、東京外国語学校(現:東京外国語大学)専修科仏語部を卒業。
       同年、遠縁にあたる上野孝子と結婚。
       1934(昭和9)年、第一詩集『山羊の歌(やぎのうた)』を刊行、好評を得ます。
       詩の同人雑誌『四季(しき)』や『歴程(れきてい)』に参加しました。
       1937(昭和12)年10月22日、神奈川県鎌倉町扇ヶ谷で、結核性脳膜炎のため死去。
       30歳。
       墓所は山口市吉敷。
       没後の1938(昭和13)年、第二詩集『在りし日の歌(ありしひのうた)』が刊行されました。
       そのほか、フランス詩の翻訳でも知られ、訳詩集『ランボオ詩集』があります。
       その後、1994(平成6)年、山口市湯田温泉の生家跡地に、中原中也記念館が開館。
       1996(平成8)年、山口市により新たに中原中也賞が創設されました。

       以上、引用終わり。

       中原中也の詩は、高校時代に初めて読みました。
       国語の教科書でした。
       でも、何が載ってたのか、はっきり覚えてないんですよね。
       『サーカス』だったかな?

      +++
      ●サーカス

      幾時代かがありまして
        茶色い戦争ありました

      幾時代かがありまして
        冬は疾風(しっぷう)吹きました

      幾時代かがありまして
        今夜此処(ここ)での一(ひ)と殷盛(さか)り
          今夜此処での一と殷盛り

      サーカス小屋は高い梁(はり)
        そこに一つのブランコだ
      見えるともないブランコだ

      頭倒(あたまさか)さに手を垂れて
        汚れ木綿(もめん)の屋蓋(やね)のもと
      ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん

      (以下、略)
      +++

       続きはさらに次のコメントで。

    • ––––––
      3. Mikiko
    • 2022/10/22 06:31
    • 今日は何の日(つづきのつづき)
       なんか、違う気もします。
       こんなに長くなかったような。
       『帰郷』ですかね。

      +++
      ●帰郷

      柱も庭も乾いてゐる
      今日は好い天気だ
          縁の下では蜘蛛(くも)の巣が
          心細さうに揺れてゐる

      山では枯木も息を吐く
      あゝ今日は好い天気だ
          路傍(ばた)の草影が
          あどけない愁(かなし)みをする

      これが私の故里(ふるさと)だ
      さやかに風も吹いてゐる
          心置なく泣かれよと
          年増婦(としま)の低い声もする

      あゝ おまへはなにをして来たのだと……
      吹き来る風が私に云ふ
      +++

       「心置なく泣かれよと」のフレーズに記憶があります。
       これかも知れません。
       教科書で読んだのをきっかけに、ほかの詩も読むようになりました。
       でも、おそらく惹かれたのは、詩よりも↑に掲げた肖像でしょう。
       少年っぽくて、いかにも詩人らしい目をしてます。
       詩集で読んだ詩で、一番印象深かったのは、やはり『汚れっちまった悲しみに……』でしょうか。

      +++
      ●汚れっちまった悲しみに……

      汚れっちまった悲しみに
      今日も小雪の降りかかる
      汚れっちまった悲しみに
      今日も風さえ吹きすぎる

      汚れっちまった悲しみは
      たとえば狐の革裘(かわごろも)
      汚れっちまった悲しみは
      小雪のかかってちぢこまる

      汚れっちまった悲しみは
      なにのぞむなくねがうなく
      汚れっちまった悲しみは
      倦怠(けだい)のうちに死を夢(ゆめ)む

      汚れっちまった悲しみに
      いたいたしくも怖気(おじけ)づき
      汚れっちまった悲しみに
      なすところもなく日は暮れる……
      +++

       続きはさらにさらに次のコメントで。

    • ––––––
      4. Mikiko
    • 2022/10/22 06:32
    • 今日は何の日(つづきのつづきのつづき)
       国語の教科書に載ってた詩人では、もうひとり気になる人がいました。
       立原道造。
       こちらは、何が載ってたか、はっきり覚えてます。
       『のちのおもひに』でした。

      +++
      ●のちのおもひに

      夢はいつもかへつて行つた 山の麓のさびしい村に
      水引草に風が立ち
      草ひばりのうたひやまない
      しづまりかへつた午さがりの林道を

      うららかに青い空には陽がてり 火山は眠ってゐた
      ――そして私は
      見て来たものを 島々を 波を 岬を 日光月光を
      だれもきいてゐないと知りながら 語りつづけた

      夢は そのさきには もうゆかない
      なにもかも 忘れ果てようとおもひ
      忘れつくしたことさへ 忘れてしまつたときには

      夢は 真冬の追憶のうちに凍るであらう
      そして それは戸をあけて 寂寥のなかに
      星くづにてらされた道を過ぎ去るであらう
      +++

       いかにも現代詩らしい表現に惹かれたものです。
       「夢は真冬の追憶のうちに凍るであらう」とか。
       でも、この人に惹かれたのも……。
       やっぱり、詩と一緒に載ってた肖像だと思います。
      https://zatsuneta.com/img/103296_01.jpg

       この人は、中原中也の7歳年下。
       1939(昭和14)年、第1回中原中也賞を受賞してます(この賞は3回で途絶。1996年、山口市により再設)。
       しかし、その直後、結核のため死去。
       享年24。
       中也も道造も、いかにも詩人らしい風貌、そして人生で……。
       共に、完璧な詩人だったと思います。

    • ––––––
      5. 手羽崎 鶏造
    • 2022/10/23 03:58
    • 本編より。
      「縦と横の唇が、十字にクロスしたのだ。」

      奥さんにベッドの上でクンニする時は
      縦に舐めるより、ハーモニカ吹くように
      横にスライドする方がこちらとしては
      楽なので、ベッドから降りて床に膝付けて
      そのポジションで施してやります。
      その際、ご自分の指で陰唇を開かせます。
      ワタシに「やってもらう」のですから、それぐらいの
      恥ずかしい行為は自らやってもらいます。
      陰核はワタシの指で探し当て、押したり
      摘まんだりしながら、口唇を陰部に
      焦らしながらあてがっていくのです。

    • ––––––
      6. Mikiko
    • 2022/10/23 05:51
    • 男性器に対する……
       オーラルプレイは、「尺八」と呼ばれます。
       それなら、女性器に対するそれは、「ハーモニカ」と称されるのかなと思ったら……。
       どうも違うようです。
       「ハーモニカ」は、男性器を横に咥えるフェラみたいですね。
       クンニの和名はないんですかね?

    • ––––––
      7. 手羽崎 鶏造
    • 2022/10/23 11:18
    • クンニはフツー、女性器を縦に往復す
      ると思います。
      ちょっとアレンジしてやっているだけで、
      「横舐め」の体位だと、片手で乳房も容易に
      揉むことが出来ますよ。

      クンニは「舐めマン」というのだと大阪・住吉生まれの
      奥さん・R子が申してました。
      これって関西弁なのかな。

    • ––––––
      8. Mikiko
    • 2022/10/23 16:58
    • 舐め○●
       それは、あまりにも身も蓋もない言い方ですね。

       これは、何回も書いたことですが……。
       奥さんのそこを舐めるのを日課にしてたご主人。
       ある日、「味が変わった」と言い出したとか。
       不安になった奥さんが、検査を受けたところ……。
       初期の子宮癌が見つかったそうです。
       犬のようなご主人のおかげで……。
       奥さんは、命拾いをしたのです。

    • ––––––
      9. 八十郎
    • 2022/10/23 17:34
    • なにやら面白そうな話題でしたので、
      つい三角野郎になってしまいました。(ちょいと出たという意味)

      🍭舐め🍭・・・これは身も蓋もない言い方ですが、
      本当に”花も実もある”お話ですね・・。
      実は大事に膨らみ育つように取り扱うというのは分かりますが、
      花はただ愛でるだけではいかんのでしょう。

      女性のたたずまいは複雑で、どこをどうしてよいのやら、
      若く前途ある若者たちはただ戸惑うばかりです。

      ということで、何を言いに来たのか分かりませんが、
      いいちこのお湯割りがなくなりましたので取り合えず失礼します。




    • ––––––
      10. Mikiko
    • 2022/10/24 06:06
    • お久しぶりです
       三角野郎は……。
       参画野郎という意味なんですかね?

       もう、お湯割りの季節なんですね。
       わたしはまだ氷を入れたお酒を飲んでますが……。
       トイレが近くなって困ります。
       そろそろ、お湯割りに切り替えますか。
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