Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 3663
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「ぐ」

 侑人の目が開いた。
 香織の脚をどけようと、腕を持ちあげたが……。
 両腕はロープで縛られたうえ、タオルに包まれている。
 香織の脚を掴むことは出来ない。
 それでもようやく、香織の脚を押しのけた。
 というか、香織が脚を引いたようにも見えた。
 しかし、左右に引き分けられた脚はどうすることも出来ない。

「解いて!」
「ふん。
 自分で解いてみな。
 問題解くの、得意なんでしょ?」

 侑人は、タオルの上から巻かれたロープに噛みついた。
 しかし、結び目は裏側にあり、歯が届かない。

「ははは。
 そんなんじゃ解けないよ。
 あたし、会社辞める前、運送係の助手やってたんだ。
 あたしが付いてた運転手が、ロープ結びの達人だったの。
 あれは、一種のマニアだわね。
 で、そのオヤジから、トラックロープの結び方、イヤになるほど教えられたってわけ」

 香織は侑人の頭の脇を離れると、侑人の脚を跨ぎ越し、股間の真下に身を移した。

「それじゃ、侑くん、これから尋問を始めます。
 もし、ウソを付いたら……。
 わかってる?
 タマ、蹴りあげるから。
 痛さは、さっきわかってるよね?
 あたし、カッとなると手加減とか出来ないタイプだから……。
 ひょっとしたら、潰しちゃうかも」

 侑人は震えあがったようで、開かれた脚を閉じようとしたが……。
 もちろん、叶わない。

「美咲さん、ロープ、ちゃんと持ってて下さいよ。
 それじゃ、侑くん。
 第一問。
 ていうか、これが全部だけど。
 侑くんは、ヤッたの?
 あの豚と」

 香織は絵里子を振り向いた。

「このやろ。
 豚とはなんだ」

 絵里子が吠えた。
由美と美弥子 3662目次由美と美弥子 3664

コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2022/10/12 05:42
    • 今日は何の日
       10月12日は、『芭蕉忌』。
       江戸時代前期~中期の俳人、松尾芭蕉(まつお ばしょう/1644~1694)の忌日(旧暦)。
       冬の季語。
       この日は、「芭蕉忌(ばしょうき)」のほかに……。
       「時雨忌(しぐれき)」「桃青忌(とうせいき)」「翁忌(おきなき)」とも呼ばれます。
       「時雨(しぐれ)」は、旧暦十月の異称であり、芭蕉が好んで詠んだ句材でもあります。
       「桃青(とうせい)」は芭蕉の別号であり、「翁(おきな)」は芭蕉を指す言葉です。

       上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/110125.html)のページから転載させていただきました。

       さらに同じページから、「松尾芭蕉について」を引用させていただきます。

       松尾芭蕉は、1644(寛永21)年、伊賀国阿拝郡(現:三重県伊賀市)に生まれました。
       幼名は金作。
       通称は甚七郎など。
       名は宗房(むねふさ)。
       俳号は、初め宗房(そうぼう)、次いで桃青、やがて芭蕉(はせを)と改めます。
       藤堂良忠(とうどう よしただ/俳号:蝉吟=せんぎん)に仕えます。
       その良忠とともに……。
       京都にいた歌人で俳人の北村季吟(きたむら きぎん)に師事し、俳諧の道に入りました。
       歌人で俳人の松永貞徳(まつなが ていとく)を祖とする貞門派(ていもんは)を学びますが……。
       江戸に下って、談林派(だんりんは)に触れて、大きな影響を受けます。
       1680(延宝8)年、深川の芭蕉庵に居を移します。
       このころから、独自の蕉風(しょうふう)を開拓していきます。
       蕉風は、芸術性の極めて高い句風であり、私意私情を去って自然と一体になることを目指したもので……。
       さび、しおり、細み、軽みなどを基本理念とします。

       続きは次のコメントで。

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2022/10/12 05:42
    • 今日は何の日(つづき)
       引用を続けます。

       1684(貞享元)年、『野ざらし紀行』の旅に出ます。
       旅から戻った後、1686(貞享3)年の春に芭蕉庵で催した蛙(カエル)の発句会で……。
       有名な句「古池や蛙飛びこむ水の音(ふるいけや かはづとびこむ みずのおと)」を詠みました。
       僧侶で歌人の西行(さいぎょう)500回忌に当たる1689(元禄2)年……。
       弟子の河合曾良(かわい そら)を伴い、『おくのほそ道』の旅に出ます。
      https://zatsuneta.com/img/110125_01.jpg
      ↑芭蕉(左)と曾良(右)。クリックすると、大きい画像が見られます。

       江戸を発ち、東北、北陸を巡り、岐阜の大垣まで、約150日間600里(約2400km)の旅を終え……。
       1691(元禄4)年、江戸に帰ります。
       未知の国々を巡る旅の中で、数多くの句を詠みました。
       そのほか、伊勢へ向かう『笈の小文(おいのこぶみ)』や『更科紀行(さらしなきこう)』など……。
       各地への旅を通して、蕉風を確立していきます。
       1694(元禄7)年10月12日、旅先の大坂で病気のため死去。
       50歳。
       後世、句集は『俳諧七部集』に収められました。
       そのほかの著書として、俳文『幻住庵記(げんじゅうあんき)』や……。
       日記『嵯峨日記(さがにっき)』などがあります。
       芭蕉は、古今に並ぶ者のない優れた俳人として、俳聖(はいせい)とも呼ばれます。
       関連する記念日として、『おくのほそ道』の旅に出た日に由来して……。
       5月16日は「日本旅のペンクラブ(旅ペン)」が制定した「旅の日」という記念日になってます。

       以上、引用終わり。

       続きはさらに次のコメントで。

    • ––––––
      3. Mikiko
    • 2022/10/12 05:43
    • 今日は何の日(つづきのつづき)
       芭蕉は、公儀隠密だったという説があります。
       怪しまれずに諸国を巡るのには……。
       旅の俳人というのは、もってこいの隠れ蓑です。
       芭蕉の出身地は、伊賀上野。
       すなわち芭蕉は、伊賀忍者だったのです!

       忍者の最も重要な仕事は、情報の収集です。
       決して、手裏剣を投げたり、水に潜ったりするのが本分ではないのです。
       逆に、テレビに出てくるような眼光鋭く不気味な人物は……。
       忍者には、最も不適任と言えるでしょう。
       情報収集をする上で重要なのは、まず怪しまれないこと。
       人あたりが悪かったら話になりません。
       さらに、話し上手である必要があります。
       一方的なインタビューのような形では、ほんとの話は引き出せないものです。
       こちらからもいろいろ楽しい話をして、相手を喜ばせます。
       で、相手は、何とかお返ししようとして……。
       言っちゃマズいことまでも、ポロッと喋ってしまうわけです。
       諸国を巡っている芭蕉には、話のネタは無尽蔵にあったでしょうね。
       つまり、優秀な忍者には……。
       ピン芸人級の話力が備わってたはずです。
       テレビの忍者、偽物です。

       さて。
       わたしは、かつてから「奥の細道」には疑惑を持ってました。
       「奥の細道」は……。
       旅から帰ってから書かれたものではないのではないか、というものです。
       隠密だったかどうかは別にしても……。
       俳句の実力という点では、非常に優れていたということは事実です。
       いや。
       ひょっとしたら、とんでもない天才だった。

       続きはさらにさらに次のコメントで。

    • ––––––
      4. Mikiko
    • 2022/10/12 05:43
    • 今日は何の日(つづきのつづきのつづき)
       すなわち!
       「奥の細道」の句は、すべて深川の「芭蕉庵」で詠まれてたのです。
       芭蕉は、頭の中で想像するだけで……。
       東北や北陸の風景を、ありありと句にすることができたわけです。
       しかし、それをそのまま発表するわけにはいきません。
       実際に対象を見ないで作った句など……。
       まったくの無価値ですから。
       つまり芭蕉は、自分の句に命を与えるために……。
       実際の場所に行かなければならなかったのです。
       こうして、自分の句をなぞる旅が始まりました。

       でも、ひょっとしたら曾良だけは、この秘密を知ってたかもしれません。
       知らなかったら、確実に怪しまれてしまうことがあります。
       すなわち、その日のお天気です。
       「閑さや岩にしみ入る蝉の声」を詠んだ立石寺が、大雨だったら?
       「五月雨を集めて早し最上川」を詠んだときの最上川が、渇水してたら?
       まず、句のとおりのお天気になるまで、2,3日は逗留するでしょう。
       でも、どうしてもお天気が変わりそうもなかったら……。
       やむなく、そこを発つ必要にも迫られます。
       曾良が事情を知らなかったら……。
       大雨でセミの声など聞こえなかった立石寺の句を、ぜったいにいぶかしむことでしょう。
       曾良がもし、旅の途中で命を落としてたら、よけい面白かったのですが。
       もちろん、芭蕉が殺したんです。
       自分の句の秘密を知った曾良を……。
       生かして江戸に帰すわけにはいかなかった。
       しかし、実際に曾良が死んだのは、芭蕉の死後16年してからでした。
       おそらく「奥の細道」の秘密を、自分の胸の中に抱いたまま。

    • ––––––
      5. 国立
    • 2022/10/12 10:18
    • 5 「奥の細道」は、愛読書なんです。好きすぎて英訳をしました。松尾芭蕉が忍びの者でしたらワクワクします。俳句の達人で有る事は、正論でしょう。

    • ––––––
      6. Mikiko
    • 2022/10/12 17:51
    • 冒頭は特にですが……
       練りに練った文章ですよね。
       わたしには、旅に出る何年も前から、推敲を重ねてきた文章に思えるのです。

       あと、有名な↓の句。

      ●古池や蛙飛びこむ水の音

       もし、この句が存在しなかったとして……。
       今、これを句会に出したら、間違いなく「没」だと思います。

    • ––––––
      7. 手羽崎 鶏造
    • 2022/10/13 14:41
    • 芭蕉が忍者であったかどうかはともかく、
      忍(しのび)に近い鍛錬はしていたように
      想像します。
      素人で、あの距離は歩けないでしょう。
      曾良も何者なのか不気味な存在です。
      斎藤栄の推理小説だったでしょうか、芭蕉の
      黒幕は幕府で、敵情視察と特に「水運」について
      実証のために全国を廻ったとの説。

      江戸時代から遡(さかのぼ)り、明治になって
      英国人イザベラ・バード女史が東北を旅します。
      この時の同行・日本人男性案内人も実に優れた方で
      あったと推測します。

    • ––––––
      8. Mikiko
    • 2022/10/13 17:08
    • イザベラ・バードは……
       新潟市にも来てます。
       堀割と家並みの美しさを絶賛したそうです。
       当時の堀は、信濃川から迷いこんだ鮭が、背びれを立てて泳いでたそうですから。
       しかし、第二次大戦後、堀はドブ川に変じてしまい……。
       昭和39年の新潟国体を前に、すべて埋め立てられました。
       新潟市街には、それほど車が通らないのに、妙に広い道路があります。
       そういうところはたいてい、昔、中央に堀が切ってあったんです。
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