2022.10.8(土)
「おっと」
香織が飛び寄って、侑人の腕を掴んだ。
バランスを崩した侑人は、その場で横倒しになった。
「裏切り者」
香織が、侑人の腹を蹴りあげた。
「がっ」
まったく手加減のない蹴りだった。
背筋が寒くなった。
侑人は横臥して身体を丸め、眼球を突出させて喘いでいる。
香織が再びその腹側に回った。
また腹を蹴られると思ったのだろう、侑人は反転し、香織に背中を向けた。
両脚は畳んで縮めていたが、腿の付け根から陰嚢が覗いていた。
次の瞬間、嫌な予感が現実となった。
「ぁぎぃ!」
香織の爪先が、狙い違わず侑人の陰嚢に蹴りこまれたのだ。
香織は股間から爪先を抜くと、その脚を侑人の体側に載せ、手前に転がした。
侑人は素直に仰向いた。
素直なのは……。
意識がないからだ。
真っ白い眼球が、天井を睨んでいた。
嗚咽が聞こえた。
香織は泣いていた。
侑人の脚元にしゃがみこんだ。
脚の拘束を解き始めた。
しかし、何かを思いついたように起ちあがり……。
キッチンに向かった。
「香織!
解けって!」
香織には、絵里子の叫びも聞こえないようだった。
香織がキッチンから戻ってきた。
その手元を見て、美咲は震えあがった。
包丁を持っているのだ。
そのまま侑人に近づく。
「ダメ!
香織さん、ダメ!」
「何すか?
縄を切るだけっす」
香織は侑人の脚元にしゃがみこむと、包丁を床に置き、ロープを解き始めた。
ほどなくロープは解けた。
包丁など必要ないではないか。
香織はロープを2つに束ねた。
床の包丁を取りあげる。
束ねた折り返し部分に刃を差しこみ、ロープを切断した。
香織が飛び寄って、侑人の腕を掴んだ。
バランスを崩した侑人は、その場で横倒しになった。
「裏切り者」
香織が、侑人の腹を蹴りあげた。
「がっ」
まったく手加減のない蹴りだった。
背筋が寒くなった。
侑人は横臥して身体を丸め、眼球を突出させて喘いでいる。
香織が再びその腹側に回った。
また腹を蹴られると思ったのだろう、侑人は反転し、香織に背中を向けた。
両脚は畳んで縮めていたが、腿の付け根から陰嚢が覗いていた。
次の瞬間、嫌な予感が現実となった。
「ぁぎぃ!」
香織の爪先が、狙い違わず侑人の陰嚢に蹴りこまれたのだ。
香織は股間から爪先を抜くと、その脚を侑人の体側に載せ、手前に転がした。
侑人は素直に仰向いた。
素直なのは……。
意識がないからだ。
真っ白い眼球が、天井を睨んでいた。
嗚咽が聞こえた。
香織は泣いていた。
侑人の脚元にしゃがみこんだ。
脚の拘束を解き始めた。
しかし、何かを思いついたように起ちあがり……。
キッチンに向かった。
「香織!
解けって!」
香織には、絵里子の叫びも聞こえないようだった。
香織がキッチンから戻ってきた。
その手元を見て、美咲は震えあがった。
包丁を持っているのだ。
そのまま侑人に近づく。
「ダメ!
香織さん、ダメ!」
「何すか?
縄を切るだけっす」
香織は侑人の脚元にしゃがみこむと、包丁を床に置き、ロープを解き始めた。
ほどなくロープは解けた。
包丁など必要ないではないか。
香織はロープを2つに束ねた。
床の包丁を取りあげる。
束ねた折り返し部分に刃を差しこみ、ロープを切断した。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2022/10/08 06:05
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今日は何の日
5月と10月の第2土曜日は、『世界渡り鳥デー』。
国連総会の補助機関である『国連環境計画(United Nations Environment Programme:UNEP)』が制定。
国際デー(https://www.unic.or.jp/activities/international_observances/days/)の一つ。
英語表記は、「World Migratory Bird Day(https://www.worldmigratorybirdday.org/):WMBD」。
日本語では、「世界渡り鳥の日」とも呼ばれます。
この国際デーは、「渡り鳥(migratory bird)」が直面する脅威、それらの生態学的重要性……。
及び、それらを保護するための国際協力の必要性について、世界的な認識を高めることを目的としてます。
この日には、渡り鳥とその生息地の保全の必要性について強調し、意識向上のためのキャンペーンとして……。
世界各地で、バードフェスティバル、教育プログラム、展示会、バードウォッチングなどのイベントが開催されます。
渡り鳥を観察できる時期は、国や地域により異なりますが……。
世界的な記念日である「世界渡り鳥デー」は、5月と10月の第2土曜日となってます。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/105116.html)のページから転載させていただきました。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2022/10/08 06:05
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今日は何の日(つづき)
さらに同じページから、「渡り鳥について」を引用させていただきます。
「渡り鳥(わたりどり)」は、食糧、環境、繁殖などの事情に応じて……。
定期的に、長い距離を移動(渡り)する鳥のことです。
一方、一年を通じて同一の地域やその周辺で、繁殖も含めた生活を行う鳥を……。
「留鳥(りゅうちょう、とどめどり、resident bird)」と云います。
渡り鳥は、昼は太陽の位置、夜は星座の位置から……。
現在の位置と、向かう方角が分かると云われてます。
また、地磁気や風向き、地形の情報なども参考にして……。
正しい方角に飛ぶことができると考えられてます。
日本で観察できる渡り鳥は、繁殖のために南方から渡ってきて……。
夏を日本で過ごし、越冬のために再び南に渡る「夏鳥」。
越冬のために北方から渡ってきて……。
冬を日本で過ごし、冬が終わると繁殖のために再び北に渡る「冬鳥」。
渡りの移動の途中、日本を通過して行く「旅鳥」に分けられます。
夏鳥には、ツバメ、アマサギ、オオルリ、キビタキ、クロツグミ、ハチクマ、サシバなどがいます。
冬鳥には、ツグミ、ジョウビタキ、ユリカモメ、マガモ、オオハクチョウ、マナヅル、オオワシなどがいます。
旅鳥には、シギ、チドリの仲間が挙げられます。
以上、引用終わり。
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2022/10/08 06:05
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今日は何の日(つづきのつづき)
そうですね。
もうそろそろ、冬鳥がやってくる時期です。
新潟県の『白鳥の飛来情報(https://niigata-kankou.or.jp/season/swan)』というサイトを見ると……。
阿賀野市の瓢湖にだけ、10月5日時点で、6羽の飛来が確認されてるようです。
ほかのところでも、例年の飛来時期は10月からとなってますから……。
もうすぐでしょう。
新潟で一番目立つ渡り鳥は、何と言ってもハクチョウです。
図体がデカい上に、声もデカい。
しかも、白くて目立ちます。
雪が積もると目立たなくなりますが。
新潟の田んぼは、もう刈り入れが終わってます。
田んぼには、落ち穂がたくさんあるでしょうし……。
切株からは、ひこばえも生えてきてます。
一番乗りが、一番得をすると思うのですが。
ただ、まだたまに暑い日がありますからね。
ダウンジャケットを脱げない鳥は、ちょっと辛いかもしれません。
でも、水に浮かんでれば、なんとかやり過ごせるんじゃないですか。
わたしがわからないのは、雪が積もってからも、新潟に居続けることです。
何千キロも渡ってきたわけです。
新潟から、雪の降らない太平洋側に移動するくらい、わけないと思うのですが。
わたしがハクチョウなら、真っ先に新潟に来て、落ち穂とひこばえをたらふく食べます。
で、田んぼに雪が積もったら、サッサと太平洋側に移動。
お日さまをサンサンと浴びながら、冬を過ごします。
なんで、こうしないんですかね。
春まで、ずーっといるんですよ。
続きはさらにさらに次のコメントで。
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4. Mikiko- 2022/10/08 06:06
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今日は何の日(つづきのつづきのつづき)
何を食べてるんですかね?
雪を掘ってるハクチョウなんか見たことありません。
田んぼじゃ、何も食べられないはずです。
としたら、潟などで水草を食べてるんでしょうか。
でも、鵜じゃないんですから、そんなには潜れません。
首が伸びる深さまででしょう。
あっという間に食べ尽くしそうですけどね。
阿賀野市の瓢湖では、餌付けがされてます。
子供のころ、その様子を見たことがあります。
でも、ハクチョウはのろまで、ほとんど食べれてませんでした。
カモが大量に群がって、水面が見えないほどになってました。
ハクチョウは首が長い分、餌に嘴を下ろすまでに時間がかかります。
そのスキに、カモがかっさらってしまうんです。
話は、↑の説明文に戻りますが……。
「夜は星座の位置から、現在の位置と、向かう方角が分かる」って、ほんとですか?
もしそうなら、星の見えない夜は飛べないってことになりますよ。
もっと危険なのは、飛んでる途中で星が見えなくなること。
方向を間違って、大海のど真ん中に向かっちゃったらどうするんでしょう。
わたしはやっぱり、地磁気を感じて飛んでるんじゃないかと思うんです。
体内に、方位磁石みたいな器官があるんですよ。
だから、星のない真っ暗な夜でも飛べるわけです。
ハクチョウの飛来時期には、気をつけてなければならないことがあります。
鳴き声です。
飛来地が近づくと、低空を飛ぶんです。
ときどき鳴き交わしながら、群で飛んでます。
低空の頭上で突然鳴かれると、飛びあがりますよ。
声がデカいんです。
驚かされたあと、群を見送りながら……。
「来やがったな」と思います。
ハクチョウは、冬の使者でもありますから。
彼らが帰るまで、新潟は長い冬に入ります。
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5. 手羽崎 鶏造- 2022/10/08 10:19
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「冬鳥」である白鳥が飛来する新潟。
なのに、夏鳥「燕」という地もある新潟。
へんなの。
「渡り鳥」といえば、この国では そりゃもう
小林旭でしょ。
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6. Mikiko- 2022/10/08 16:59
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燕市
元は、「津波目」だったそうです。
「津」は港、「目」は中心地。
「波」は、波立つように栄えてたということでしょうか。
実際今でも、人口密度は、県内では新潟市に次いで2番目です。