2022.10.5(水)
香織は、ビールを2缶持って戻った。
「乾杯しましょ」
「わたしは……」
「だから、わたしに逆らわないでって。
縄、解きますよ、豚の。
はい」
香織は、ビールの缶を突き出した。
受け取るしかなかった。
香織は残った缶のプルトップを開け、一気にあおった。
口の端から零れたビールが、裸の胸に滴った。
「うめー。
最高っすね。
はは。
乾杯する前に飲んじゃいましたね。
まぁ、いいや。
美咲さんも飲んで。
遠慮いりませんよ。
なんせ、自分ちのなんですから。
ははは」
刺激しない方がよさそうだ。
美咲はプルトップを開け、一口飲んだ。
喉が渇き切っていたことに、初めて気がついた。
「ところで……。
あの2人が起きたら、どうします?」
咽せそうになった。
何も考えていなかったのか。
「ずっとここに居てもらうわけにはいかないんだから……。
いずれは、縄ほどかなきゃならないすもんね。
ま、とりあえずは写真か」
香織は飲みさしの缶ビールを床に置くと、侑人の枕元に身を移した。
身を折り、侑人の脇の下に手を入れた。
そのまま引きずる。
華奢な身体は、フローリングを楽々と滑った。
香織は侑人を絵里子の隣に並べ、床のスマホを拾いあげた。
スマホを、床の2人に向ける。
「はい、チーズ」
シャッター音が響いた。
「こんな写真で、この豚を脅せますかね?」
今さら聞かれてもだ。
「それでも、中坊と素っ裸で縛られて、並んで寝てるんすから……。
インパクトはありますよ。
拡散されたら、ここにはいられないっしょ。
旦那の仕事にも影響するだろうし。
あ、起きそうですよ」
「乾杯しましょ」
「わたしは……」
「だから、わたしに逆らわないでって。
縄、解きますよ、豚の。
はい」
香織は、ビールの缶を突き出した。
受け取るしかなかった。
香織は残った缶のプルトップを開け、一気にあおった。
口の端から零れたビールが、裸の胸に滴った。
「うめー。
最高っすね。
はは。
乾杯する前に飲んじゃいましたね。
まぁ、いいや。
美咲さんも飲んで。
遠慮いりませんよ。
なんせ、自分ちのなんですから。
ははは」
刺激しない方がよさそうだ。
美咲はプルトップを開け、一口飲んだ。
喉が渇き切っていたことに、初めて気がついた。
「ところで……。
あの2人が起きたら、どうします?」
咽せそうになった。
何も考えていなかったのか。
「ずっとここに居てもらうわけにはいかないんだから……。
いずれは、縄ほどかなきゃならないすもんね。
ま、とりあえずは写真か」
香織は飲みさしの缶ビールを床に置くと、侑人の枕元に身を移した。
身を折り、侑人の脇の下に手を入れた。
そのまま引きずる。
華奢な身体は、フローリングを楽々と滑った。
香織は侑人を絵里子の隣に並べ、床のスマホを拾いあげた。
スマホを、床の2人に向ける。
「はい、チーズ」
シャッター音が響いた。
「こんな写真で、この豚を脅せますかね?」
今さら聞かれてもだ。
「それでも、中坊と素っ裸で縛られて、並んで寝てるんすから……。
インパクトはありますよ。
拡散されたら、ここにはいられないっしょ。
旦那の仕事にも影響するだろうし。
あ、起きそうですよ」
コメント一覧
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1. Mikiko- 2022/10/05 05:33
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今日は何の日
10月5日は、『社内報の日』。
「社内報」のコンサルティングなどを行う……。
『㈱ナナ・コーポレート・コミュニケーション(現:ウィズワークス㈱⇒https://wis-works.jp/)/東京都新宿区新宿』が制定。
日付は、「社内を統(10)合(5)」と読む語呂合わせと……。
10月の第1週に、優秀な社内誌企画を表彰する「全国社内誌企画コンペディション」が開かれてることから。
企業内でのコミュニケーションツールとしての「社内報」の役割を再認識し……。
企業を元気にするために、「社内報」の活用を促進することが目的。
記念日は、『(社)日本記念日協会(https://www.kinenbi.gr.jp/)』により認定、登録されてます。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/110055.html)のページから転載させていただきました。
さらに同じページから、「ウィズワークスについて」を引用させていただきます。
ウィズワークス㈱は、「社内報」などによるインターナル・コミュニケーションにより……。
企業の価値を向上させることを目的としてます。
紙媒体の「社内報」から、最新の電子媒体の「Web・アプリ社内報」など……。
社内報専門会社として、数多くの社内報の企画、制作に携わってきました。
またその経験から、各社に最適な社内報を提案、実施することが可能です。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2022/10/05 05:34
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今日は何の日(つづき)
さらに同じページから、「社内報について」を引用させていただきます。
社内報とは、社内広報を行うためのツールとして制作された……。
冊子(社内誌)、Web、映像などの媒体のことです。
最近は、社内イントラネットの普及で、Webを使った社内報も増えてますが……。
昔ながらの紙媒体も多く見られます。
日本における最初の社内報は、カネボウ(現:クラシエ)が、1903(明治36)年に発行した……。
『鐘紡の汽笛(または『兵庫の汽笛』)』であると言われてます。
この社内報は、現在の『クラシエニュース』へと引き継がれてます。
以上、引用終わり。
社内報の専門会社があるとは知りませんでした。
それだけ、お金をかけても社内報を良くしたいという企業があるということなんでしょう。
でも、そうした社内報は……。
社外の人に読まれることを目的とした、PR誌に近いものなんじゃないでしょうか。
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2022/10/05 05:34
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今日は何の日(つづきのつづき)
わたしも、社内報の編集は、長いことやってました。
7,8年はやったんじゃないでしょうか。
ようやく、6年前に抜けられました。
写真の加工などでは、このブログでの経験が生きました。
編集はワードだったんですが……。
とにかく思うようにならないソフトでイライラしました。
ワードは、社内報の編集にしか使わなかったので……。
ノウハウが、ほかの仕事やプライベートに生きることもなかったです。
でも、一番大変だったのは、編集前の記事集めです。
ページが埋まらないときは、自分でコラムを書いたりもしました。
社員にも寄稿をお願いしました。
でも、締め切りは守られないし……。
文章がお粗末なので手を加えると、怒られたりしました。
新年号には、社長から挨拶文をもらわなければなりませんでした。
原稿の取り立てに苦労しました。
毎月発行だったので、ようやく印刷会社に入稿したかと思うと……。
もう、次月号の編集に取りかからなければなりませんでした。
ところが、わたしが編集長を辞めた途端……。
発行が、隔月になったんですよ。
しかも、編集は外注に出されてました。
請求書が回ってきたときは頭に来ましたね。
却下してやろうかと思いましたよ。
ま、中小企業というところは、往々にして……。
仕事の出来る人のところにばかり仕事が集まって来るものなんです。
そう考えて、自分を納得させるしかありませんでした。
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4. 手羽崎 鶏造- 2022/10/05 13:00
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社内報の存在意義ねえ。
とにかく社内コミュニケ―ションと
言いますか、社内で意思の共有を図ることが
急務になっているのでしょうな。
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5. Mikiko- 2022/10/05 15:34
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編集に携わる一部の人に……
過剰な負担がかからないようにすべきです。
社内報の編集が、業務として認識されてる部署ならいいです。
でも、自分の仕事を抱えながら、社内報もやらされてる人が少なからずいるのでは?
少なくともわたしは……。
同じ経理部の人に、社内報を手伝ってもらったことは、ただの1度もありませんでした。