2022.10.1(土)
「垂れてる」
指を床に伸ばした。
掬いあげた指先を、鼻に翳す。
「精液……」
香織は、美咲に顔を振り向けた。
形相が変わっていた。
まなじりが吊りあがり、般若のようだった。
「説明して下さい」
「……。
飲み物に、眠剤を入れられて……。
目が覚めたら縛られてたの」
「自分の家で?
そもそも、この2人、どうやって入ったんすか」
「は、話があるからって……。
訪ねて来て。
たぶん、お茶を入れ替えてるとき、薬を入れられたんだと思う」
「何の話っすか?」
「本題に入る前だったから。
ひょっとしたら、話なんてなかったのかも」
次から次にウソを繰り出す自分が怖くなった。
「じゃ、2人がどうしてこうなってるか、わからないってことっすか?」
美咲は頷いた。
「この2人、どう見てもヤッてますよね」
「だから見てないの。
お願いだから、解いて」
「その前に、この豚を縛ります。
目、醒められたら、敵いませんから。
ロープ、どこっすか?」
「うちにあったロープじゃないの」
「ロープ持参で来たってことっすか?
最初から縛るつもりだったってことすね。
でも、美咲さんを縛っておいて……。
2人して一発ヤッた?
わけわからんっす」
「わたしもわからないのよ。
お願い、解いて」
「どうやら、豚を縛るロープはそれしかないみたいっすね」
香織は美咲の傍らに歩み寄ると、その場にしゃがみこんだ。
美咲は、縛られた手首を差し出した。
そうとう頑丈に結ばれていたようで、香織はときおり顔を歪めながら縄目を解いた。
開放された手首には、赤い跡が残っていた。
消えるまで、夫に見られないようにしなくては。
ロープを持った香織は、絵里子の傍らに身を移した。
仰向けの絵里子の両腕を太鼓腹で交差させ、重なった両手首を縛った。
思いのほか手際のいい縛り方だった。
ひょっとしたら、こういった作業をする部署にいたのかも知れない。
指を床に伸ばした。
掬いあげた指先を、鼻に翳す。
「精液……」
香織は、美咲に顔を振り向けた。
形相が変わっていた。
まなじりが吊りあがり、般若のようだった。
「説明して下さい」
「……。
飲み物に、眠剤を入れられて……。
目が覚めたら縛られてたの」
「自分の家で?
そもそも、この2人、どうやって入ったんすか」
「は、話があるからって……。
訪ねて来て。
たぶん、お茶を入れ替えてるとき、薬を入れられたんだと思う」
「何の話っすか?」
「本題に入る前だったから。
ひょっとしたら、話なんてなかったのかも」
次から次にウソを繰り出す自分が怖くなった。
「じゃ、2人がどうしてこうなってるか、わからないってことっすか?」
美咲は頷いた。
「この2人、どう見てもヤッてますよね」
「だから見てないの。
お願いだから、解いて」
「その前に、この豚を縛ります。
目、醒められたら、敵いませんから。
ロープ、どこっすか?」
「うちにあったロープじゃないの」
「ロープ持参で来たってことっすか?
最初から縛るつもりだったってことすね。
でも、美咲さんを縛っておいて……。
2人して一発ヤッた?
わけわからんっす」
「わたしもわからないのよ。
お願い、解いて」
「どうやら、豚を縛るロープはそれしかないみたいっすね」
香織は美咲の傍らに歩み寄ると、その場にしゃがみこんだ。
美咲は、縛られた手首を差し出した。
そうとう頑丈に結ばれていたようで、香織はときおり顔を歪めながら縄目を解いた。
開放された手首には、赤い跡が残っていた。
消えるまで、夫に見られないようにしなくては。
ロープを持った香織は、絵里子の傍らに身を移した。
仰向けの絵里子の両腕を太鼓腹で交差させ、重なった両手首を縛った。
思いのほか手際のいい縛り方だった。
ひょっとしたら、こういった作業をする部署にいたのかも知れない。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2022/10/01 06:17
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今日は何の日
10月1日は、『超熟の日』。
パンや和洋菓子の製造販売を行い、「Pasco」のブランドで知られる……。
『敷島製パン㈱(https://www.pasconet.co.jp/)/愛知県名古屋市東区』が制定。
日付は、「超熟(ちょうじゅく)」が発売された、1998(平成10)年10月1日から。
余計なものは入れない「小麦本来のおいしさ」が人気の食パン……。
「超熟(https://www.pasconet.co.jp/chojuku/)」をはじめとする、超熟シリーズ。
その美味しさを、さらに多くに人に知ってもらい……。
日本中に、「豊かで楽しい食卓」を届けることが目的。
「超熟」は、2018(平成30)年、発売20周年を迎えました。
記念日は、2018(平成30)年、『(社)日本記念日協会(https://www.kinenbi.gr.jp/)』により認定、登録されました。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/11001q9.html)のページから転載させていただきました。
さらに同じページから、「超熟について」を引用させていただきます。
「超熟」は、「余計なものは入れない」ことにこだわってきました。
https://zatsuneta.com/img/11001q9_02.jpg
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2022/10/01 06:18
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今日は何の日(つづき)
引用を続けます。
イーストフードや乳化剤を使わず、できる限りシンプルな素材で……。
大事な人に食べてほしいパンを、ずっとつくり続けてきました。
「超熟」という名前は、今までの技術を超えたという意味の「超」と……。
生地を長時間熟成させて作るという意味の「熟」の二文字が組み合わされたもの。
「これまでにない新しい食パン」という気持ちをこめてます。
また、筆文字のような漢字のロゴマークは……。
丁寧にパンをつくるイメージを、視覚化したものです。
「超熟」の美味しさの秘密は、小麦本来の味をひきだす超熟製法です。
炊きたてのごはんのように、毎日食べても飽きない美味しさを目指して、独自の製法を開発してきました。
また、イーストフードや乳化剤を使わないため、小麦本来の味や香りを楽しめます。
小麦粉の一部に国産小麦「ゆめちから」を使用し、小麦の自給率向上にも取り組んでます。
以上、引用終わり。
「超熟」。
食べたことありません。
でも、ひょっとしたらあるかも。
今は食べませんが、昔は食パンを買ってた時期もありました。
銘柄など見ないで買ってたので……。
「超熟」も、ひょっとしたら食べてたかも知れません。
でも、「超熟」が、ほかの食パンより高いのであれば……。
おそらく、買ってません。
わたしの舌は、食パンの味の違いなんかわからないんです。
なので選ぶときは、まず値段です。
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2022/10/01 06:18
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今日は何の日(つづきのつづき)
あとは、何枚必要かということから……。
4枚切り、6枚切り、8枚切りかを選びます。
食パンは、朝食用ではありません。
毎日食べるものじゃないので……。
使い切れる量を買ってたわけです。
それじゃ、いつ食べたのかと云うと……。
ブランチでした。
ブランチを食べるのは……。
職場健診などで、朝食を抜いたときです。
なので、年に何回もありません。
朝食を兼ねるので、炭水化物オッケー。
しかも、ビールを飲むので、そのアテにもなるものとして……。
食パンを、ピザ風トーストにして食べてました。
作り方は、ごくごく簡単。
食パンに、バターを塗ります。
その上に、スライスしたトマト。
季節的に生のトマトが手に入らないときは……。
缶詰のホールトマトを使います。
で、その上から、スライスしてあるハムを乗せます。
さらに、一番上には、とろけるスライスチーズを被せます。
で、オーブントースターで焼くだけ。
チーズがちょっと焦げる案配が食べごろ。
包丁を使うのは、トマトを切るときだけ。
ホールトマトなら、それも要りません。
簡単だけど美味しいですよ。
今、これをしなくなったのは……。
この程度の料理(?)も、面倒くさくなってしまったからです。
それに今は、バーベキューが、マイブームですからね。
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4. 手羽崎 鶏造- 2022/10/01 06:54
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「超熟」ねえ。
熟女の超だから、60代いや
70代のAV女優も隠れた人気なので、
そうしたご婦人のことかもしれませんな。
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5. Mikiko- 2022/10/01 16:53
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確かに……
「超熟」で検索すると、そっち方面もヒットするようです。
最近の近親相姦ものには、祖母と孫というのもあるみたいですし。
閉経すると、むしろ吹っ切れるのかも知れませんね。