2022.9.25(日)
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うつ伏せた美咲の傍らに、巨大な肉塊が落下していた。
臼のような重しが、背中から消えていた。
絵里子が、フローリングに転がっているのだ。
小山みたいな肉の塊が、ヒクヒクと痙攣していた。
美咲は、うつ伏せの身を起こした。
絵里子の反対側の床には、侑人が仰向いていた。
股間の陰茎はまだ勃起したままで、ひくひくと脈打っていた。
皮を掻き分けて覗いた亀頭の先から透明な糸が伸び、下腹までを繋いでいた。
名残の精液だ。
そしてその精液の大半は、大股を開いた絵里子の性器から溢れ出ていた。
おそらく膣内には、もっと大量の精液が溜まっているのだろう。
美咲は起ちあがったが、両手首を拘束された状態には変わりがなかった。
2人が失神している間になんとかしたいのだが……。
ナイロン製らしいロープは緩みそうもなかった。
再び窓枠に擦りつけてみたが、とうてい切れるとは思えなかった。
何か道具をと見回すが、床には2つの裸の人体が横たわるだけだ。
「あ」
絵里子が脱ぎ捨てた割烹着ワンピが目に入った。
フローリングに投げ出されていた。
まるで着ていた人の肉体が溶けてしまったかのように、床に広がっている。
ひょっとしたら、ポケットに何か入っているかも知れない。
しかし、簡単には届きそうもない。
美咲はワンピの方に脚を向け、床にうつ伏せた。
拘束された両腕を、精一杯頭上に突きあげる。
両脚を懸命に伸ばす。
脹ら脛が攣りそうだった。
足指の先に感触があった。
蹴飛ばしてしまわないよう、慎重に探る。
再び足指が触れた。
明らかに布の膚ざわりだ。
足の親指と人差し指で挟む。
ゆっくりと引っ張る。
布地には重みがあった。
何かポケットに入っているに違いない。
慎重にたぐり寄せる。
ポケットに入っていたのは、スマホだった。
絵里子の様子を確認する。
太鼓腹が大きく起伏していた。
耳を澄ますと、いびきも聞こえた。
眠りは深いようだ。
侑人も、いびきこそかいていないが、目を覚ましそうな気配はなかった。
夕べ、勉強で遅くまで起きていたのかも知れない。
うつ伏せた美咲の傍らに、巨大な肉塊が落下していた。
臼のような重しが、背中から消えていた。
絵里子が、フローリングに転がっているのだ。
小山みたいな肉の塊が、ヒクヒクと痙攣していた。
美咲は、うつ伏せの身を起こした。
絵里子の反対側の床には、侑人が仰向いていた。
股間の陰茎はまだ勃起したままで、ひくひくと脈打っていた。
皮を掻き分けて覗いた亀頭の先から透明な糸が伸び、下腹までを繋いでいた。
名残の精液だ。
そしてその精液の大半は、大股を開いた絵里子の性器から溢れ出ていた。
おそらく膣内には、もっと大量の精液が溜まっているのだろう。
美咲は起ちあがったが、両手首を拘束された状態には変わりがなかった。
2人が失神している間になんとかしたいのだが……。
ナイロン製らしいロープは緩みそうもなかった。
再び窓枠に擦りつけてみたが、とうてい切れるとは思えなかった。
何か道具をと見回すが、床には2つの裸の人体が横たわるだけだ。
「あ」
絵里子が脱ぎ捨てた割烹着ワンピが目に入った。
フローリングに投げ出されていた。
まるで着ていた人の肉体が溶けてしまったかのように、床に広がっている。
ひょっとしたら、ポケットに何か入っているかも知れない。
しかし、簡単には届きそうもない。
美咲はワンピの方に脚を向け、床にうつ伏せた。
拘束された両腕を、精一杯頭上に突きあげる。
両脚を懸命に伸ばす。
脹ら脛が攣りそうだった。
足指の先に感触があった。
蹴飛ばしてしまわないよう、慎重に探る。
再び足指が触れた。
明らかに布の膚ざわりだ。
足の親指と人差し指で挟む。
ゆっくりと引っ張る。
布地には重みがあった。
何かポケットに入っているに違いない。
慎重にたぐり寄せる。
ポケットに入っていたのは、スマホだった。
絵里子の様子を確認する。
太鼓腹が大きく起伏していた。
耳を澄ますと、いびきも聞こえた。
眠りは深いようだ。
侑人も、いびきこそかいていないが、目を覚ましそうな気配はなかった。
夕べ、勉強で遅くまで起きていたのかも知れない。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2022/09/25 06:29
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今日は何の日
2022年9月20日から26日は、『彼岸』。
「彼岸(ひがん)」とは、日本の「雑節」の一つで、「お彼岸」とも呼ばれます。
仏教に由来する行事とされ、3月の「春の彼岸」と9月の「秋の彼岸」があります。
彼岸は、二十四節気の「春分(3月21日ころ)」と「秋分(9月23日ころ)」を中日(ちゅうにち)とし……。
前後各3日を合わせた各7日間であり、1年で計14日あります。
この期間に行う仏教の行事を「彼岸会(ひがんえ)」と呼びます。
一般的には、この期間に「お墓参り」をします。
彼岸の最初の日を、「彼岸入り」や「お彼岸の入り」……。
最後の日を、「彼岸明け」や「お彼岸の明け」などと呼びます。
なお、中日の「春分」は「春分の日」、「秋分」は「秋分の日」として……。
国民の祝日となってます。
2022(令和4)年の「秋の彼岸」の日付は以下の通りです。
・9月20日(火)彼岸入り
・9月21日(水)
・9月22日(木)
・9月23日(金)中日(秋分)
・9月24日(土)
・9月25日(日)
・9月26日(月)彼岸明け
俗に、中日は先祖に感謝する日とされます。
残る6日は、悟りの境地に達するために必要な6つの修行徳目である……。
「六波羅蜜(ろくはらみつ)」を、1日に1つずつ修める日とされてます。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/103176.html)のページから転載させていただきました。
さらに同じページから、引用を続けさせていただきます。
彼岸は、仏教行事に由来するとされますが……。
彼岸の行事は日本独自のもので、インドや中国の仏教にはありません。
歴史的には、806(延暦25)年に、日本で初めて仏教行事としての彼岸会が行われました。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2022/09/25 06:30
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今日は何の日(つづき)
引用を続けます。
民俗学では、日本古来の土俗的な太陽信仰や祖霊信仰が、彼岸の起源だろうと推定されてます。
民俗学者の五来重(ごらい しげる/1908~1993)は、「彼岸」という言葉の由来について説いてます。
それによると、豊作を太陽に祈願する太陽信仰の言葉「日の願い」から「日願(ひがん)」となり……。
後に仏教用語の「彼岸」と結び付いたとのことです。
日本では、彼岸の供え物として……。
もち米とあんこを使用した「ぼた餅」や「おはぎ」と呼ばれる食べ物が作られ、食されます。
これらの名前は、彼岸のころに咲く花である……。
春の牡丹(ぼたん)と秋の萩(はぎ)に由来すると言われます。
https://zatsuneta.com/img/103176_01.jpg
日本の気候を表す慣用句に、「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があります。
これは、「冬の寒さ(残寒)や夏の暑さ(残暑)は、彼岸のころまで続くが……。
彼岸を過ぎると和らぎ、凌ぎやすくなる」という意味です。
彼岸に由来する花として、「ヒガンバナ(彼岸花)」があります。
ヒガンバナは、ヒガンバナ科の多年草で、鮮やかな赤い花を咲かせます。
地下の球根に、強い毒性を持つ有毒植物です。
しかしかつては、飢饉(ききん)や災害の際に食べる救荒(きゅうこう)作物として……。
球根のデンプンを、毒抜きして食してました。
ヒガンバナの名前は、秋の彼岸のころ……。
突然に花茎(かけい)を伸ばして、鮮やかな赤色の花が開花することに由来します。
別の由来として、これを食べた後は「彼岸(死)」しかない、という説もあります。
以上、引用終わり。
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2022/09/25 06:30
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今日は何の日(つづきのつづき)
なるほどと膝を打ったのが、「ぼた餅」と「おはぎ」のところ。
「ぼた餅」の「ぼた」は、牡丹から。
「おはぎ」の「はぎ」は、萩から。
てことは、春の彼岸は「ぼた餅」で……。
秋の彼岸は「おはぎ」になりますね。
これは、ウンチクネタになりそうです。
しかしわが家では、一切、彼岸の儀式はしません。
祖父母が存命だった子供のころにもありませんでした。
なので、先祖代々なかったんだと思います。
お墓参りは、旧盆の8月13日だけです。
この日には、檀家寺のお坊さんが家に来て、仏壇でお経を詠んで下さいます。
でも、お彼岸には一切なしです。
おそらく、このあたりの風習としては、彼岸に特別なことはしないのでしょうね。
でも、スーパーやホームセンターには、お花やお菓子がたくさん並びます。
ほかの地域から移り住んだ人もいるでしょうから……。
そういうものの需要はあるんだと思います。
しかし、スーパーやホームセンターの狙いは……。
全国的に彼岸も、恵方巻きやハロウィンにしたいんじゃないかと思います。
必ず、お花を飾り、お菓子やお餅を先祖に供えるような日にしたい。
お彼岸のイベント化ですね。
ほんとは、お盆の墓参りより、彼岸の方が気候もいいんですけどね。
でも、彼岸だと、春と秋、2回やらなくちゃなりません。
やっぱり、1回で済むお盆がいいです(ご先祖さま、すみません)。