2022.9.20(火)

み「また川じゃ」
ハ「さっきより大きいな。
なに川や?」
み「知らん。
調べて」
ハ「またかいな。
ふーむ、どうやら早出川(はやでがわ)のようやな。
一級河川や。
ほう。
阿賀野川の左支流とある。
その名のとおり、水害を頻繁に起こす川やったようや。
しかし近年は、蛇行部分を短縮する水路が作られるなどの河川改修が進み……。
だいぶ大人しくなったようやな。
今では、魚つりや夏場の水遊びなど……。
レクリエーションの場として親しまれておるとな」
み「めでたしめでたし」

み「山が近くなってきたな」
ハ「山あり川ありで、いいところやないか」
み「確かにな。
でも、冬は大変だぞ。
特に田んぼ道。
遮るものが何ひとつない。
そこを地吹雪が渡るんじゃ。
わたしも1度、そんな地吹雪の中で……。
ホワイトアウトに見舞われたことがある。
上下左右、真っ白になるのよ。
窓の外、ぜんぶ白。
もちろん、頭も真っ白。
道路の路肩には、除雪された雪が積まれてるから……。
脇に寄せて車を停めることも出来ない。
かといって、道路上で止めるわけにはいかない。
ハザードなんか出したって、見えるわけないんだから。
後ろから大型トラックに追突されたら、それこそ一巻の終わり」
ハ「よく生きておったな」
み「日ごろの行いのおかげよ」
ハ「そんなら死んでたはずやが」
み「なにを!
でも翌日、その道路を通ったら……。
田んぼに車が1台、突っこんでた。
ちょうど、道路がカーブしてるところ。
カーブが見えないで、真っ直ぐ田んぼに突っこんだんだね。
でも、ま、命までは取られないでしょ、雪なら」
ハ「道路上で停めるより、安全かもしらんな」

み「これは、耕作放棄地かな」
ハ「これからどんどん増えていくんやろな、こういうところが」
み「野生動物の、山からの侵入経路になってしまうな」

ハ「ここもそうやな」
み「人間が、また自然に飲みこまれていくのかもしれん」
ハ「諸行無常や」
み「あ、2つめの駅だ」
ハ「咲花駅やな」
み「ホームが左側だな。
ちょっくら失礼つかまつって、左の座席に移ろう」
ハ「空いてて良かったやないか」

み「あの山、地滑りかな。
右に旅館みたいのが見える。
何旅館だ?
調べてちょ」
ハ「使い倒すな」
み「WiFi無料!」
ハ「どうやら、咲花温泉の『望川閣(ぼうせんかく)』やな。
川を望む御殿ということや」
み「早出川?」
ハ「知らんのか。
地元民やろ」
み「咲花温泉なら、五泉市じゃ。
地元じゃないわい」
ハ「阿賀野川や」
み「見えんぞ」
ハ「あの旅館の向こうが、川や」
み「あ、それなら、正面の山が崩れても大丈夫か」
ハ「わからんぞ。
土砂が、大量に川に落ちこめば……。
津波が起きるかも知れん。
山は、宝珠山のようやな。
標高、559メートル。
スカイツリーより、75メートル低い」
み「いらんこと言わんでいい」

み「トンネルじゃ」
ハ「見ればわかるわ」
み「グリーン車の窓は開かないけど……。
普通車は、窓が開いたよな。
閉め忘れたやつがいるんじゃないか。
煙が入って大変だぞ」
ハ「聞いとらんのか。
さっきから、トンネルが続くから窓を閉めて下さいと、さんざん放送してたやないか」
み「おばさんの集団とかだと、ぜったいに聞いてないと思うぞ」
ハ「お主は、ひとりでも聞いてないではないか」
み「わたしの耳は、風通しがいいのじゃ」
ハ「開き直るな」
コメント一覧
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1. Mikiko- 2022/09/20 06:11
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咲花温泉
1度、行った気がするんですよ。
今の会社のときじゃないと思うんで……。
少なくとも、15年以上前ですね。
望川閣だったかどうかもわかりません。
でも、望川閣さんのホームページ(https://www.bousenkaku.co.jp/)を見ると……。
けっこう高級旅館っぽいので、たぶんここじゃなかったと思います。
しかし、なんで泊まった旅館の記憶がないんだろ。
記憶が残ってるのは、帰り(たぶん)の車中。
自分で運転して行ったと思うんですよね。
阿賀野川沿いの道路から、橋に上がるところが頭に残ってます。
景色とかじゃなくて、道路の記憶。
ひょっとしたら、ぜんぜん違う場所と混同してるのかも知れません。
旅館の記憶がないってのが怪しいですよね。
↓「咲花温泉」を、Wiki様から引いてみます(出典⇒https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%92%B2%E8%8A%B1%E6%B8%A9%E6%B3%89)。
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●咲花温泉(さきはなおんせん)は、新潟県五泉市にある温泉。
◆泉質
・硫黄泉。
・源泉温度54℃。
・毎分2,000Lの湧出量がある。
・硫黄泉でありながら硫酸塩泉の基準も満たしている。
・源泉は湧出時無色だが空気に触れて反応するとエメラルドグリーンに色づく。
・現在の井戸は咲花温泉6号井。
◆温泉街
阿賀野川沿いに温泉街が広がる。
旅館、ホテルは10軒存在する(うち温泉を引いているのは8軒)。
日本観光地百選に選ばれたこともある阿賀野川ライン下りの観光船が至近を周遊する。
咲花独特のイベントとして「水中花火大会」が名物となっている。
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続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2022/09/20 06:12
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咲花温泉(つづき)
引用を続けます。
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◆歴史
開湯は1954年と新しいが阿賀野川の河畔に湯の花が咲いていることから発見された自然湧出の温泉である。
また、この湯の花が咲いていることに因み、元々の「先鼻」の地名を「咲花」に改名し、温泉地としてPRしていった。
以後、阿賀野川ラインの観光拠点として発展を遂げるようになるが、比較的交通アクセスが悪かったため(磐越自動車道も阿賀野川を隔てた阿賀野市側を走るがインターチェンジは設置されていない)、越後湯沢温泉や月岡温泉のように大型資本が流入せず、中小の宿が集まり、ほどよく鄙びた温泉街を形成している。
2011年9月には阿賀野川沿いに高床式ウッドデッキ「咲花きなせ堤河床」が完成した。
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なんと!
「先鼻」を「咲花」に改名したんですね。
確かに地図を見ると、この部分、阿賀野川が北に折れてます。
なので川岸が、北側に突き出てるかたちになります。
これが「先鼻」なのでしょう。
で、↑の説明に出てた「阿賀野川ライン下り」が気になりました。
先鼻温泉の対岸に、『道の駅 阿賀の里(https://aganosato.com/)』があり……。
そこから、遊覧船が出てました。
9時から15時まで、1時間おきです。
写真を見ると、しっかりした大きな船です。
もちろん、屋根もあります。
遊覧時間は、40分。
料金は、大人2000円(けっこうしますね)。
立派な船ですが……。
船内の写真を見ると、乗船者がライフジャケットを着てないのが気になりました。
あと、船頭さんがカラオケを歌うそうです。
耳に残りそうですね。