2022.9.5(月)
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美咲は、侑人の学校のホームページから時間割を確認した。
おそらく侑人は、部活動などには加わっていないだろう。
終業後、まっすぐ帰るとすると……。
徒歩と電車を使ってマンションに着くのは、17時前後になるはずだ。
しかし、マンションの前で待つのは避けたい。
侑人と会っているところを、マンションの住人に見られる可能性がある。
美咲は、余裕を見て16時半に最寄りの私鉄駅に向かった。
バスの便も調べたが、圧倒的に電車が便利だった。
侑人は必ず、この駅を利用しているはずだ。
最寄り駅の沿線は、まだ高架化されていなかった。
駅も地上駅だ。
駅前にロータリーなどはなく、改札を出ると、目の前がもう道路だった。
古くからの街道だったらしく、道幅はそれほど広くない。
あたりには、ベンチなども置かれていない。
周りを見回したが、駅を見下ろせるような喫茶店もなかった。
ここで、ぽつねんと待つしかないようだ。
まだ会社員の帰宅時間には早いので、改札を出入りする人は少なかった。
なるべく目立たないよう、ときおり立つ場所を変えて侑人を待った。
緊張なのか期待なのか、ときおり下腹部に痛みが走った。
なんだか、恋人を待っているようだ。
美咲は、慌ててその思いを打ち消した。
時計の針が、17時を指そうとしたときだった。
改札の向こうから、スクールシャツを着た少年が現れた。
侑人だ。
連れはいない。
侑人は、ICカードを使って改札を抜けた。
やはり、この駅を通学に使っているのだ。
改札を出た侑人は、美咲には気づかず、目の前の街道を左に折れた。
マンションに向かう方向だった。
美咲は後ろを歩きながら、声をかけるタイミングを計った。
駅前で待ち受けていたと知られれば、警戒されるかもしれない。
少し駅からは離れた方がいいだろう。
しかしこのままでは、すぐにマンションに着いてしまう。
焦りを覚え始めた美咲の目の前で、侑人が立ち止まった。
信号だった。
大きな幹線道路との十字路だ。
美咲は覚悟を決め、侑人に追いついた。
美咲は、侑人の学校のホームページから時間割を確認した。
おそらく侑人は、部活動などには加わっていないだろう。
終業後、まっすぐ帰るとすると……。
徒歩と電車を使ってマンションに着くのは、17時前後になるはずだ。
しかし、マンションの前で待つのは避けたい。
侑人と会っているところを、マンションの住人に見られる可能性がある。
美咲は、余裕を見て16時半に最寄りの私鉄駅に向かった。
バスの便も調べたが、圧倒的に電車が便利だった。
侑人は必ず、この駅を利用しているはずだ。
最寄り駅の沿線は、まだ高架化されていなかった。
駅も地上駅だ。
駅前にロータリーなどはなく、改札を出ると、目の前がもう道路だった。
古くからの街道だったらしく、道幅はそれほど広くない。
あたりには、ベンチなども置かれていない。
周りを見回したが、駅を見下ろせるような喫茶店もなかった。
ここで、ぽつねんと待つしかないようだ。
まだ会社員の帰宅時間には早いので、改札を出入りする人は少なかった。
なるべく目立たないよう、ときおり立つ場所を変えて侑人を待った。
緊張なのか期待なのか、ときおり下腹部に痛みが走った。
なんだか、恋人を待っているようだ。
美咲は、慌ててその思いを打ち消した。
時計の針が、17時を指そうとしたときだった。
改札の向こうから、スクールシャツを着た少年が現れた。
侑人だ。
連れはいない。
侑人は、ICカードを使って改札を抜けた。
やはり、この駅を通学に使っているのだ。
改札を出た侑人は、美咲には気づかず、目の前の街道を左に折れた。
マンションに向かう方向だった。
美咲は後ろを歩きながら、声をかけるタイミングを計った。
駅前で待ち受けていたと知られれば、警戒されるかもしれない。
少し駅からは離れた方がいいだろう。
しかしこのままでは、すぐにマンションに着いてしまう。
焦りを覚え始めた美咲の目の前で、侑人が立ち止まった。
信号だった。
大きな幹線道路との十字路だ。
美咲は覚悟を決め、侑人に追いついた。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2022/09/05 05:59
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今日は何の日
9月5日は、『ライトニング・マックィーンデイ』。
『ウォルト・ディズニー・カンパニー(アメリカ・カリフォルニア州バーバンク)』の日本法人である……。
『ウォルト・ディズニー・ジャパン㈱(https://www.disney.co.jp/)』が制定。
「ライトニング・マックィーン」とは……。
ディズニー・ピクサーのアニメーション『カーズ』に登場する天才レーサーです。
彼を通じて、『カーズ』の魅力を、さらに多くの人に知ってもらうことが目的。
日付の9月5日は、キャラクター本人の車体のゼッケンナンバーが「95」と表記されてるため。
アメリカ本国では、同日を「Lightning McQueen Day」としてお祝いがされてます。
記念日は、2019(令和元)年、『(社)日本記念日協会(https://www.kinenbi.gr.jp/)』により認定、登録されました。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/109054.html)のページから転載させていただきました。
さらに同じページから、「ライトニング・マックィーンについて」を引用させていただきます。
ライトニング・マックィーンが初登場する映画『カーズ(Cars)』は……。
2006(平成18)年に公開された、長編アニメーション作品です。
マックィーンは、レースの大会「ピストン・カップ」の2005年シーズンに登場し……。
スーパー・ルーキーとして注目を浴びます。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2022/09/05 06:00
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今日は何の日(つづき)
引用を続けます。
スポンサーは、錆取り用クリーム会社「ラスティーズ」。
車体の両側面には、トレードマークの稲妻とゼッケンの「95」のステッカーが……。
ボンネットには、「ラスティーズ」のロゴマークのステッカーが貼られてます。
https://zatsuneta.com/img/109054_01.jpg
「カチャウ(KACHOW)(日本語では「カッチャオ」)」が決めゼリフ。
かつては、「レースで勝つことがすべて」の自己中心的なマックィーンでしたが……。
その後、仲間との絆の大切さを知るようになります。
親友メーター達と共に、世界各地でレースに挑み……。
若者が憧れるベテラン・スターレーサーとなっていきます。
マックィーンの当初のゼッケンは、監督ジョン・ラセターの誕生年(1957年)である「57」の予定でしたが……。
映画『トイ・ストーリー(Toy Story)』の誕生年(1995年)である「95」に変更されたという経緯があります。
以上、引用終わり。
まーったく、知りませんでした。
スティーブ・マックイーンの映画かと思った。
2006年の公開って、今からもう16年も前です。
『Mikiko's Room』を始める前ですね。
話題になりました?
まったく記憶にありません。
少なくとも、ブームにはなってないですよね。
アニメですから、対象は子供でしょう。
でも子供は、車の運転が出来ません。
あんまり興味を惹かれないんじゃないですか。
運転できる年齢になれば、アニメより実車に興味が行っちゃうでしょうし。
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2022/09/05 06:00
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今日は何の日(つづきのつづき)
あ、違うか。
昔、ありましたよね。
スーパーカーブーム。
車の運転が出来ない子供が、夢中になってました。
てことは、子供が、車に興味を持たない時代になったということでしょうか。
実際、若者の車離れは進んでるようですし。
都会の人は、免許も取らないのかも?
でも、地方ではそうはいきませんよ。
公共機関じゃ、通勤出来ない場合もありますし……。
そもそも、運転免許が無ければ、就職できないと思います。
履歴書ではねられますよ。
わたしは最近、興味を引かれてる車があります。
軽バン。
軽の商用車ですね。
↓スズキの『スペーシアベース』。
https://www.suzuki.co.jp/car/spacia_base/
外見は、とても商用車に見えません。
でも商用車ですから……。
後部座席は、基本、折りたたんで使います。
マルチボードってのが付いてて、これがちょうどいいデスクになるんですよ。
ほかの商用車でも、オプションとかを付ければ出来るのでしょうが……。
最初から備わってるのは魅力です。
フルタイムで勤めてたころなら、絶対にほしくなったと思います。
この車で通勤すれば、お昼休み、車の中で書き物が出来ます。
学習室に通わなくても良かったわけです。
テレワークの今では、用がなくなってしまいましたが……。
一度、この車の後部座席で、書き物をしてみたいです。
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4. 手羽崎 鶏造- 2022/09/05 11:47
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へええ、クルマの後部座席って、
ご婦人を誘い込んで、エッチする場
だと思ってました。
いきなりラブホとは敷居が高いので、
後部座席で、まさぐりあって反応・手応えを
確かめます。
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5. Mikiko- 2022/09/05 17:49
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車中泊仕様にした……
軽バンの用途のひとつに、ラブホ代わりの使い方もあるのでは?
目隠しのためのグッズも、たくさん揃ってるようです。