Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
ウルトラウーマン(32)
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「ウルトラウーマン」作:八十八十郎(はちじゅうはちじゅうろう)


(32)恥ずかしいシミュレーション


「あ……ぐ………」
 眉を寄せたウルトラウーマンが突然その動きを止めた。
「また出そうになっちゃった……?」
 怜子が顔を覗き込むと、ウルトラウーマンは長いまつげを伏せて小さく頷く。
 ハンナは下から回した両手で、慰めるようにその背中を撫でる。
 怜子は気を取り直して口を開いた。
「まだ初めてだから仕方ないわ。ちょっと見せて」
 まるでお漏らしした小さい子の様に、ウルトラウーマンは肩をすぼめて起き直る。
「ん~……モニターの表示通り、この搭載量ではあと一回分しか残ってない。でもすごいエネルギーね。一般地球人の倍以上の射精量よ」
 うなだれているウルトラウーマンに手を添わせてハンナも起き上がる。
「ごめんなさい。あたしがもっと………」
 怜子が慌てて首を横に振る。
「とんでもない。ハンナさんが謝ることじゃないわ。ここには誰も悪い人なんかいない。もし居るとすれば、それは………私かもしれない。あなたたちをこんな気持ちにさせて………」
 怜子が放心したように椅子に座ると、夜明け前の静けさが3人を包んだ。

「ちょっと待って……」
 ハンナはベッドに座り直してウルトラウーマンの肩を抱いた。
「相手をもっと早く気持ちよくすればいいんでしょう? ねえ、あなたに発作が起きた時、私がしてあげたことを覚えてる?」
「え、ええ………。後ろから抱っこされて、あの……してもらったの」
 ウルトラウーマンの答えに、ハンナは笑みを浮べた。
「それまでは自分でしてたんだから、きっと他人にも上手にできると思うわ」
 怜子の目が輝いた。
「それよ! 後座位で挿入して、手で快感を与えるのよ。たぶん身体が大きくて手も長いから出来ると思うけど」
 ハンナはウルトラウーマンの両手を握った。
「早速やってみましょう。さ、ベッドの上で胡坐をかいてみて」
 後ろを向こうとしたハンナは、そのままウルトラウーマンの股間を覗き込む。
「あららかわいそうに、責任を感じて大人しくなっちゃったのね。でも大丈夫……」
「あ! ハンナさんなにを……」
 ハンナはおもむろに下半身に顔を近づけると、うなだれたものを摘まんでまるでフランクフルトソーセージの様に咥え込んだ。
「ひゃ!!」
 ウルトラウーマンは奇声を上げてお尻を浮かせた。
 思わず怜子は口に手を当てて笑いをこらえる。
 そしてハンナの口の中からずるずると姿を現わしたものは、もう弾けるように反り上がっていた。
「ほらね。じゃあいくわよ」
 ハンナの後ろ向きの身体をウルトラウーマンは左手で抱き込む。
「あなたがアジャストして」
 ウルトラウーマンが右手に持ったペニスをあてがうと、ハンナはゆっくりとその身の重さを預けていく。
「ああ………違う方に入っちゃいそう。そう少し前にずらして」
 ウルトラウーマンが鈴口から漏れる雫をハンナの蟻の門渡りに滑らせていくと、
「んっふう………」
 ウルトラウーマンの口から熱い息が漏れた。
 再び脈打ちながら硬くなったものが、ハンナの中にぬめぬめと埋まり込んだのである。
「ああすごい、大きい……」
 ハンナは半眼開きで天井を見上げる。
「いいわよ。じゃ、動かなくていいから右手でハンナさんを触ってみて」
 怜子に促されて、ウルトラウーマンは右手をハンナの前に回した。
「完璧だわ………」
 口元を緩めて怜子がつぶやいた。
 ウルトラウーマンの右手は悠々と二人の結合部まで届き、ハンナの栗毛色の陰毛にその指が潜り込んでいた。

「じゃあ、あなたがいつもやってるようにハンナさんを気持ちよくしてあげて」
 怜子の指示でウルトラウーマンは右手の指でハンナの陰毛をかき分けた。
 年齢の割にはきれいな朱色のものが、滲み出した愛液にまみれて電灯の光に輝いた。
 そしてその中にウルトラウーマンのものが深々と埋まり込んでいる。
「恥ずかしい……」
 怜子の視線を感じて、ハンナは硬く目を閉じた。
「ハンナさん、とてもきれいですよ。じゃあ、ウルトラウーマン……」
 怜子に促されて、ウルトラウーマンはゆるゆると指を使い始める。
 ハンナの白くふくよかな裸体がびくっと震えた。
 人差し指と中指に時々薬指も交えて、柔らかくハンナのクリトリスを揉んでいる。
「うん、そう、そうだよね……」
 怜子はウルトラウーマンに頷いた。
「あ………き、気持ちいいわ……」
 ハンナも恥ずかしさをこらえて声を出す。
「このままでもいいけど、もっと違うやり方もあるんでしょ? やって見せて」
 ウルトラウーマンは人差し指と親指でクリトリスの皮をつまんで揺さぶる。
「う………ん……」
 小さな呻きとともに、ハンナはウルトラウーマンの腕の中で体をくねらせた。
「いい焦らしだけど、抵抗する相手にはちょっと難しいわね。左手で乳首やおっぱいを触りながら、もっとやって」
 ウルトラウーマンが左手で乳首ごと左の乳房を揉み上げ始めると、ハンナは後ろに向かって口を開く。
「はあ………すごく気持ちいいわよ。あたしがしてあげたように、もう終わっちゃうときにするようにして……」
 ウルトラウーマンは人差し指と中指を伸ばして、薄皮ごと膨れたクリトリスを弄り始めた。
「あっ………」
 熱い息を吐いたハンナの身体が赤く染まっていく。
 ハンナの様子を見た怜子が口を開く。
「いいわ、もっと早く。それから腰も使って」
 クリトリスを転がす様に指が動いて、ウルトラウーマンのペニスがハンナに出入りし始めた。
「あああ、気持ちいい………あ………今度はいきそうよ………」
 ウルトラウーマンがハンナを跳ね上げるように腰を使い始める。
「ああ出そう……」
「だめだめ、我慢して!」
 怜子の一喝にウルトラウーマンは唇を噛む。
「ハンナさんどう?」
「はあ、はあ、もう………もうだめになりそう………はああ……う、いきそう……」
 勢いよく潜り込んでいるペニスの脇から、だらだらと愛液が押し出され始める。
「ああ……」
 ウルトラウーマンの腕の中でハンナは背中を反らせた。
「もう出ちゃいそう!」
 ウルトラウーマンが泣き顔になった時、顎に手を当てて様子を見ていた怜子が口を開く。
「はい! じゃ、ストップ!」
「え………?」
 怜子の鋭い声に二人はその動きを止めた。

「どうして?」
 ウルトラウーマンはハンナの股間を両手で隠しながら尋ねる。
「よくやったわ、今のはたぶん成功よ。ハンナさんはオーガズムを得て、あなたはその前後の許容範囲内に射精したと思われます。でもね……」
 怜子は腰に両手をあてて、一糸まとわぬ八頭身の裸体を惜しげもなく二人の前にさらす。
「飛鳥隊員はあなたの好きにさせてはくれないわ。当然抵抗が予想されるし、彼女は特捜隊で相当の訓練を積んでるのよ」
 繋がったままウルトラウーマンとハンナは怜子に頷いた。
「ウルトラウーマン、多分あなたは飛鳥隊員など問題じゃないほど強いとは思います。でも実際に抵抗する相手を捕まえて、後ろから抱っこちゃんスタイルで挿入するまでのシミュレーションをしておかないと」
「で、どうすれば………」
 困惑顔のウルトラウーマンに怜子は頷いた。
「私が飛鳥役をやります」
「え……?」
「服を着て本気で抵抗するから犯して………、いえ挿入してみて」
「わかりました」
「でも相手を傷つけちゃだめよ」
「わかってます。飛鳥隊員を傷つけるなんて、そんな………」
「飛鳥隊員もだけど、私もよ」
「ええ、もちろん」
「じゃ、ハンナさんから………抜いて、始めましょう。私がこの部屋の中を逃げ回るから捕まえるのよ」
「はい」
 ウルトラウーマンはハンナに頷いてそのお尻を持ち上げる。
 湯気を立てて濡れ光ったものが姿を現わす。
 ウルトラウーマンのものはまだ殺気を帯びてお腹の前にそそり立っていた。
「うわ、すご……」
 口の中でそうつぶやくと、怜子はペニスバンドを外して下着を身に着け始めた。
「それからハンナさん、よかったらこのペニスバンドを付けてみてくださらない? 私が一生懸命に開発したもので、あとでハンナさんの感想を聞かせて欲しいんです」
「え………! 私がこれを………?」
「お願いです。是非………」
 困惑したハンナの顔を怜子はじっと見つめた。
「わ、わかったわ」
 ハンナは白い顔を紅潮させて、怜子の手からペニスバンドを受け取った。

「ああ離して! いや!!」」
 後ろから羽交い絞めに捕まえられて、怜子は黒髪を振り乱してウルトラウーマンの腕から逃れようとする。
 ブラウスとスカートをはぎ取られた下着姿の怜子が、逞しい女性に襲われている様子は異様に官能的だった。
 必死の抵抗も全く通じず、足をばたつかせながら怜子はフロアに引き倒された。
 勢いあまってぶつかった頭がフロアが鈍い音を立てて、思わずウルトラウーマンはその動きを止める。
「だ、大丈夫!?」
 心配そうに覗き込んだウルトラウーマンの顔を怜子は睨み返す。
「はあ、はあ、そんなこと心配してちゃだめよ! さあこれからどうするの!?」
 余りの迫力にハンナもベッドから腰を上げる。
「ちょっとやり過ぎよ。大きな音がしたけど、あなた本当に大丈夫なの?」
「はあはあ………き、気にしないでください。はあ……大事な任務がかかってるんです。さあ再開よ!」
「まあちょっとお待ちなさい」
 怜子の肩に手を添えてたしなめると、ハンナは頭の様子を確かめる。
「後で少し腫れるかもしれないけど、大したことなさそうね。大事の前だからこそ、怪我でもしたら大変。気を付けて」
「そ、そうですね。私も少し入れ込み過ぎたかも………。私のブラジャーのホックを外して。争ってたら手が痺れちゃって……。あなたに怪我でもさせたらいけないし、それに……ちょっと高かったのよ、これ」
「ふふ……、わかりました」
 ウルトラウーマンは小首をかしげて背中のホックを外した。
 形のいい怜子の乳房が揺れ出て、格闘したせいか電灯の光に汗ばんだ肌が輝く。
「じゃ、元の姿勢に戻って再開しましょう。ハンナさん合図して」
「はいはい。これじゃまるで、レスリングね」
 ハンナは呆れ顔で二人の身体に手を置いた。
「じゃ始めるわよ、いい? ………スタート」
 ハンナの手が二人の身体を叩いた途端、ウルトラウーマンの右手が怜子のパンツを掴んだ。
「きゃあ~~!!」
 甲高い悲鳴が上がった時には、ずり下げられたパンツの中から怜子の半ケツが飛び出していた。

 ウルトラウーマンが怜子を抱えて起き上がった様子は、まるで母親が後ろから小さな子を抱っこしているように見えた。
 ウルトラウーマンの勃起したペニスは怜子の腰の後ろに押し当てられている。
「どうしたの? 私の身体を抱いて床から抱え上げるのよ。それから、足は閉じてても挿入できるからやってみて」
 思わずハンナは片頬を緩めた。
 “忙しいわねあの人も。抵抗したり教えたり……”
 ベッドに腰かけたまま怜子に声をかける。
「痛くない?」
「え? ………ええ、たぶん大丈夫だと思います」
 少し恥ずかし気な表情を浮かべると、怜子は小さく首を振った。
 大丈夫どころか、怜子は自分の中がもう十分に潤っているのが分かっていたのだ。

 強い女性に高圧的に愛されることは、怜子の夢のひとつだった。
 心身ともに結びついた希美との関係も、彼女の隠されたサド気質と触れ合ったからである。
 強い女性に犯され快感を与えられるなど普通はないが、この若く美しいウルトラウーマンとのシミュレーションは、まるで淫夢が現実になったように思えた。
 自分で開発したペニスバンドでウルトラウーマンの熱い精液を押し込まれたとき、自分も気の遠くなるような快感を覚えるのに違いなかった。

 ウルトラウーマンは楽々と太腿の上に怜子の身体を抱え上げた。
「ああやめて!!」
 抗う怜子の動きをやり過ごしながら、ペニスの上にそのお尻を下ろしていく。
 今度は小さなくぼみを交わしてその前へ鈴口を滑らせて行った。
「うぐう………」
 首を反らせた怜子が濁った呻きを吐き出した。
 両手を握り締めたまま細身の裸体がわなわなと震える。
「くう………」
 きつく唇を結んだウルトラウーマンの顔も悲し気にゆがむ。
 ハンナはベッドから立ち上がった。
「彼女の足を広げて、私がしてあげたように気持ちよくするのよ」
 ウルトラウーマンは両手で怜子の両足に隙間を作ると、内側から足を絡めて大きく押し開く。
「んぐ……」
 分かってはいたが、目の前の光景にハンナは息を呑んだ。
 怜子の薄めの陰毛の中にウルトラウーマンのペニスが埋まり込んで、その周りからにじみ出た露がお尻の間を伝い降りていた。
「腰を使いながら、右手で触るのよ」
 怜子のオーガズムが近いと直感したハンナは、ウルトラウーマンにゴーサインを出した。
 ウルトラウーマンの動きで怜子の身体が上下に弾み始めて、濡れ光ったクリトリスに指が絡んでいく。
「はあ………いやあ!」
 裏返った声を上げて怜子のスレンダーな裸身がうねる。
「そう……そうよ。もう思いっきり愛して」
 潤んだ瞳で交尾を続けるウルトラウーマンに、ハンナは祈るように声をかけた。
 そしてそんなハンナのペニスバンドも、少しずつ上を向き始めていたのである。
ウルトラウーマン(31)目次ウルトラウーマン(33)

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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2022/03/17 06:21
    • 後座位
       前にも書きましたが、女性が3人、しかもペニバンを使う設定で……。
       これほど優しい場面として描かれるのは、画期的なことだと思います。
       わたしが書いたら、間違いなくオラオラ系の調教シーンになってしまうはず。
       わたしの「由美美弥」本編でも、久しぶりに由美と美弥子を登場させて……。
       こういう場面を描いてみたい気持ちになりました。

       さて。
       本編中に出てくる「後座位」。
       うちのサイトを見に来てる人で、知らない人はいないと思いますが……。
       念のため。
       一般的には、「背面座位」と呼ばれることが多いようです。
       今風では、「座りバック」。
       古来の和名は、「乱れ牡丹」「絞り芙蓉」だそうですが……。
       これは、ほとんど誰も知らないでしょう(わたしも、もちろん知りませんでした)。
       しかし、この「背面座位」を、さらに分類する場合……。
       「後座位」の名称が用いられます。
       字数は1字違いですが、短い「後座位」の方が使いやすいからでしょう。

      ●正座後座位
       正座して座った男性の上に、女性が後ろ向きに乗る体位。

      ●正座前傾後座位
       正座後座位から、女性が前傾姿勢になり、両手を前に着く体位。

      ●伸脚後座位
       両脚を伸ばして座った男性の上に、女性が後ろ向きに乗る体位。

      ●伸脚前傾後座位
       伸脚後座位から、女性が前傾姿勢になり、両手を前に着くか、男性の足首を掴む体位。

      ●椅子後座位
       男性が椅子に座り、女性が後ろ向きに男性の脚の上にまたがる体位。

      ●ソファ後座位
       座る小道具としてソファを使う場合。座面が低いので、女性がまたがりやすくなります。

       続きは次のコメントで。

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2022/03/17 06:22
    • 後座位(つづき)
      ●開脚後座位
       後座位で男性の上に乗った女性の股を開脚し、その足を男性がつかんで宙に浮かせる体位。難易度高。

      ●前屈後座位
       ソファなどに座った男性の上で、女性が前屈して自分の両足を手でつかむ体位。難易度高。

      ●逆さ後座位
       ソファなどに凭れた男性の上で、女性が頭を下にして、逆さまに男性の体に重なる体位。女性の両脚は、男性の頭を挟むような位置になります。難易度超高。

       と、まるで自分の知識を披瀝するみたいな書きぶりですが……。
       そんなわけはありません。
       『XY=ラヴストーリー(https://www.xy-lovestory.org/)』というサイトさんの……。
       「セックスの体位『座位系』(1)」のページ(https://www.xy-lovestory.org/archives/5723)から引き写させていただきました。
       画像も満載で解説されてますので、ぜひご覧ください。
       いいサイトさんを見つけました。
       これからも、いろいろと参考にさせていただきたいと思います。

       ま、といっても後座位は……。
       いずれをとっても、家庭内で行われるような体位ではありません。
       やってたら大したものですが。
       ↑の分類の後半の体位は、AV以外で用いられることはない気がします。
       特に、「開脚後座位」なんてのは、明らかに第3者に見せる体位です。
       でも、一般的な「正座後座位」や「伸脚後座位」は……。
       日常的に、もっと用いられてもいいかと思います。
       案外、結合は深いそうです。
       さらに利点としては、後ろの男性が両手を使えること。
       手を回して、乳首やクリトリスを刺激してやれば……。
       女性は、そうとう乱れると思います。
       顔を見合わせないので……。
       女性も、羞恥心を忘れて快感に集中できそうです。
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