2022.2.17(木)
少し背中を丸めた怜子は、ウルトラウーマンに向かってゆっくりと顔を上げた。
しなやかな腰のくびれが斜めに捩れて、その前でペニスバンドに白い指が絡んでいる。
「ほらこうやって………、手を優しく前後に動かすの」
まだ柔らかいペニスをゆるゆるとしごきながら、怜子はウルトラウーマンの顔を窺う。
「は、はい………」
怜子の熱っぽい視線に瞬きしながら、ウルトラーマンはやっと小さな返事を返した。
「ほら、あたし今気持ちいいのよ。見て、少しずつ………」
怜子の右手の中で、ペニスバンドが徐々に頭をもたげていく。
「まあ……!」
ウルトラウーマンの顔が赤く染まった。
美しい裸体の下半身で、白い指に遊ばれながら怜子のペニスが自分に向かって欲情を訴えてくるのだ。
「あら、あなた……」
怜子は右手の動きを止めてつぶやいた。
まだ触りもしないのに、ウルトラーマンのペニスも少しずつ勃起し始めたのである。
「は、恥ずかしい……」
ウルトラウーマンは両手で顔を覆った。
「大丈夫、恥ずかしくなんかないわ。うふふ……、私を見て興奮したのね」
向かい合った二人の女性の間で、互いのペニスバンドが勃起していた。
「はあ……」
たまらずハンナは毛布の陰で熱い息を吐いた。
もう中年の域を越したにも関わらず、自分の内部が熱く潤い始めている。
怜子は顔を伏せたウルトラウーマンの様子に笑みを浮べた。
「じゃあね、私みたいに手を動かしてみて」
ウルトラウーマンは小さく頷いて、恐る恐るペニスバンドに右手を添わせていった。
次第にウルトラウーマンの右手の動きが滑らかさを増していった。
目を閉じたまま全身の肌が紅潮していく。
「気持ちいいみたいね。でも見られながら最後まで行くのは難しいでしょう。私にサポートさせてね」
怜子はウルトラウーマンの右側に寄り添うと、左手をその腰のくびれに回した。
少し身をかがめるようにして、ウルトラウーマンの右手の上から自分の右手を添わせる。
「ほら、こうやって……」
「あ……!」
ウルトラウーマンの身体に震えが走った。
その右手ごと握り込んで、怜子はウルトラウーマンのペニスをしごき始めた。
「う………ぐ……」
「気持ちいい……? やっぱり人からされるのは違うでしょう? うふふ、若いわね。あなたのもう、おへそに付きそう」
そう告げながら、怜子は右手の動きを大きくしていく。
「すっごく固いわ。これなら思ったより早く出ちゃうかも……。でもまだまだ我慢して。女の子では理解できなかった、射精までの感覚をしっかり覚えるのよ」
「あ・うう…………は……はい……」
八の字に眉を寄せながら、ウルトラウーマンはやっと返事をした。
右手で股間をしごかされながら、若い裸身がやるせなくうねる。
「けっこう感じてるけど、まだ大丈夫かな………?」
怜子は上半身を曲げて、ウルトラウーマンの正面に顔を動かした。
「あは………ん!」
ウルトラウーマンは短い呻きを漏らした。
乳房の先を怜子の唇に吸い含まれたのだ。
まだ経験のない乳首は乳房のふくらみから飛び出ていなかったが、怜子の舌になぶられてみるみるその弾力を強めていく。
「可愛い声出すのね。じゃ、こっちも」
怜子は右の乳首を吸い離して、左の乳房へと吸い付いていった。
ねっとりと円を描く舌先で、たちまち処女の乳首が頭をもたげる。
「く! …あ……あ………ああいや………」
乳房の切なさが下半身の疼きと繋がり、若い裸体に痙攣が走る。
娼館でスワンとセックしたと言っても、まだまだウルトラウーマンは与えられる快感で我を忘れることに不安を覚えるのだ。
しかし怜子の与えてくる女同士の愛撫は、確実に快感の糸を弾きながら、身体を性的な快楽に引き込んでいく。
“ふうう………”
二人の行為を目の当たりにして、ハンナはこっそりと枕元のティッシュを二三枚抜き取った。
股間から温かいものが滲み出る感触を覚えたからである。
怜子にペニスをしごかれている若い女性の光景は、この上もなく美しく、そしてまた卑猥だった。
怜子はウルトラウーマンの乳首を吸い離して顔を上げた。
「まだよまだよ………我慢して」
右手の動きを緩めながら耳元に囁く。
「はあ……はあ……」
熱い息を吐きながらウルトラウーマンはやっと頷いた。
乳房の先では、吸い離された乳首が部屋の灯りを照り返して小さく弾んでいる。
腰のくびれから滑り上がった怜子の左手が、その乳首ごと豊かな乳房を揉みしだく。
「あ……う………」
眉を寄せて目を閉じたウルトラウーマンの身体がわなわなと揺れ動いた。
怜子はそんな横顔を熱い眼差しで見つめる。
すでに自分のものには触れていないにも関わらず、怜子のものも硬くいきり立っていた。
「さあじゃ、これから射精してもらうわよ。今までの女性としての経験と違って、あなたの気持ちよさが沸騰して、こらえ切れない快感が体の外に噴出するの。その射精までの感覚を覚えて」
そう告げると、怜子は右手の動きを速めていった。
「ああ………はあ……はああ……ああだめ、あたしだめになりそう」
相手役を演じる怜子が、ウルトラウーマンの耳元に熱い吐息でそう囁く。
そして揉み上げるようにウルトラウーマンのペニスを右手でしごく。
「あく………!!」
「まだだめよ! まだ我慢して! 歯を食いしばって、お尻を締めて!」
ウルトラウーマンの身体が硬直しかけたところで、右手を離した涼子が叫んだ。
「んぐう………」
若い女体の筋肉が盛り上がって震える。
ペニスの先から透明な雫が垂れて、続いて少量の白濁した液がしたたり落ちた。
「はあ……はあ…………ご、ごめんなさい………」
「ううん大丈夫、まだ本当の射精じゃないわ。よく我慢したわね。こちらこそごめんなさい、つらい思いをさせて」
怜子は両手でウルトラウーマンの身体を抱いた。
「今の相手が飛鳥ゆり子だったら先に射精しちゃってるわね。でも大丈夫、器具には5回分の精液が装備できるし、仮に先に射精してしまっても、頑張って行為を続ければチャンスが生まれる。あなた、飛鳥ゆり子さんを正気に戻すために頑張れる?」
耳元の声にウルトラウーマンは小さく頷いた。
「よし、じゃあ次は射精まで行きましょう。続けるわよ」
抱擁を解いて再び行為を続けようとして怜子は、ふとその動きを止めた。
“あれは……!”
ウルトラウーマンの体内エネルギーを計測している計器のモニターが目に入った。
測定開始時の数値からすると、彼女のエネルギーの波形が数十倍にも跳ね上がっていたのだ。
“そうか、もしかすると………”
怜子は真剣な表情でモニタを見つめた。
「じゃあ続けましょう」
怜子は鈴口に漏れ出たしずくを指に絡めると、そのままゆっくりとペニスをしごき始めた。
「あ………」
ウルトラウーマンが小さく身体を震わせると、その褐色の裸体に鳥肌が立つ。
「今度は頑張って一緒にいってね」
ウルトラウーマンは恥ずかし気に目を閉じて小さく頷いた。
「ん………ぐ………はああ……!」
忙しなくペニスをしごかれて、ウルトラウーマンは強張ったうめきを上げた。
「もう少し我慢して……」
怜子は容赦なくウルトラウーマンを追い立てる。
「ああ……もうだめ……!」
豊かな乳房を弾ませて、ウルトラウーマンは泣き声を上げる。
「わかる? これが射精前の感覚よ……。さあ相手もオーガズムに達するわ。ほらもう少し………」
怜子は左手でウルトラウーマンの身体をしっかり抱き直すと、女性のオーガズムを模して強く弱く断続的にペニスを揉み上げる。
「ああだめ!!……」
「ああ、いっちゃう」
相手役の怜子が絶頂を告げると、ウルトラウーマンの裸体に痙攣が走った。
「んぐ………くう!」
「ほら、出ちゃう出ちゃう………ああもう出る出る!」
涼子が代弁して射精を後押しすると、ウルトラウーマンのペニスが鋭く跳ねた。
「ああ………!!」
泣き顔にも似た表情を浮かべると、ウルトラウーマンのペニスから堰を切ったように精液が飛び出す。
「あ……ぐ………あ……」
涼子の右手を揺るがしながら、断続的に跳ねるペニスから二度三度と白濁した塊が飛び出した。
「はあ、すごい……」
もうなだめるように右手を使いながら、量や勢いとも通常を越えた射精に怜子はため息をつく。
しかし興奮した怜子は、自分のペニスバンドの先から透明な雫が垂れ、さらには愛液が太ももの肌を伝い降りていることさえ気づかなかったのである。
ウルトラウーマンの身体が脱力し始めると、怜子は優しく両手でウルトラウーマンの身体を抱いた。
そのままゆっくりと二人でフロアに座り込む。
ウルトラウーマンは怜子の胸に顔を伏せた。
「ふふ、恥ずかしいのね。でも、気持ちよかったでしょう? これが射精よ」
「なんだか、頭がくらくらする」
甘えるようにウルトラウーマンは頭を動かした。
「ふふ、初めてだからね。じゃ、一息ついたら実際の行為に進みましょう。これも先に私がお手本………、あはは、いえ……例を見せるから。男の人みたいにしたことないでしょう?」
「ええ」
顔を上げたウルトラウーマンに頷くと、怜子はベッドで見守るハンナに優しい笑みを浮べた。
「すみません、ハンナさん。気持ちの準備が出来ましたら、よろしくお願いします」
「え、ええ。私はいつでも……どうぞ……」
「そうですか。では私の方も……」
消え入りそうな返事をしたハンナに頷くと、怜子は自分の股間に右手を伸ばした。
少しうなだれていたペニスではあったが、先ほどの刺激を内に秘めていたままのせいか、長い指に絡まれた途端にみるみる頭をもたげ始めたのである。
「毛布はそのままで結構ですから、仰向けで少し足を広げていただけますか?」
「は、はい……」
ハンナは緊張した面持ちで頷くと、毛布の中で仰向けになった。
「ごめんなさい。少し寒いですけど、見てもらわなければいけないところは毛布から出します」
怜子はベッドに上がってハンナの足元で膝立ちになる。
「じゃあ私が重なる前に、一度毛布を剥ぎますよ」
ハンナは無言のまま両手で顔を覆った。
ウルトラウーマンがじっと見つめる中、怜子はハンナの身体からゆっくりと毛布をはぎ取る。
「まあ………すごくきれい……」
怜子はため息をついた。
白い肌になだらかな体つき、ハンナの裸体は女性の優しさと美しさに輝いていた。
怜子は改めて自分のペニスの強張りを感じた。
今までは同年配か年下の女性との関係ばかりで、このように年上の女性との経験はなかった。
包み込むようなハンナの魅力とひとつになるかと思うと、怜子は自然に体の火照りを感じた。
「ではハンナさん。これからは性行為に入ります。嫌な時は言ってください。じゃあ………」
怜子はハンナの両足をもう少し広げると、その間で膝立ちになった。
優しく右手の指でハンナに触れてみる。
ハンナの霜降りの裸体が震えた。
“まあ………”
年齢的にローションが必要だと思っていた涼子の予想に反して、ハンナのものは既に熱く潤っていた。
“私たちの行為に興奮したのね”
それでも念のため怜子は、膝立ちのまま右手でペニスに軽くローションを塗り付ける。
濡れ光ったペニスがみるみるこれ以上ないほど反り返る。
熱い視線を感じて横を向くと、ウルトラウーマンがまじまじと怜子の行為を見つめていた。
「じゃ、じゃあ、挿入するから見てて」
膝立ちでペニスに右手を使う姿は、若い女性から見て卑猥な情景に違いなかった。
怜子はハンナの脇に左手をつくと、右手でペニスをハンナの股間にあてがう。
「じゃあ、入れます。見てて………」
怜子とハンナの下半身がゆっくりと密着していく。
「………ん………ふうう……」
「……はあ………」
詰めていた息が二人の口から同時に解き放たれた。
「ハンナさん顔を見せてください。このままだと何だか私、申し訳なくて……」
怜子の声を聞いて、ハンナはゆっくりと両手を広げた。
「気を遣わせてたのね。随分年上なのにあたしったら……。ごめんなさい」
「いいえ、そんなこと。ありがとうございます」
上から微笑みかける怜子の顔に、ハンナもその表情を緩めた。
「痛くありませんか?」
「ううん、大丈夫」
「じゃあ、身体を重ねますね。寒くないように上半身に毛布を掛けてもらいますから」
怜子はゆっくりとハンナに自分の体を預けていく。
「わあ、すごく気持ちいい。あはは……」
「うふふ……」
無邪気な笑い声を上げた怜子にハンナも含み笑いを漏らした。
「さあ遠慮しなくていいわよ。乗っかってちょうだい」
そう言いながら、ハンナは両手を怜子の背中に回す。
いっぺんに和やかさが増して、ウルトラウーマンの顔にも笑みが浮かんだ。
「腰から上に毛布を掛けて」
ウルトラウーマンがお尻の上から首まで毛布を掛けて、二人の下半身はむき出しに絡み合っている。
「じゃあ、動きます。よく見てて………」
ハンナの両足の間で、怜子のツンとしたお尻がしゃくりあげるように動き始める。
「ほら、こんな風に………」
「んふう………」
涼子が揉み込む様に腰を使うと、ハンナの口から小さなため息が漏れた。
何故か怜子が宙に浮かせた目を瞬かせた。
“やばい……。さっきのを引きずってるせいか、すごく気持ちいいわ。これじゃ教えるどころか、途中で終わっちゃいそう”
怜子は擦り上げるストロークをやめて、ハンナの奥に収めたペニスを揺さぶるように小さく動かし始めたのである。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2022/02/17 07:56
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優しい場面と在宅勤務
女性3人で、そのうち2人がペニバンを装着してます。
こういうシチュエーションでは……。
たいがい、調教的というか、SM的に描かれるはずです。
わたしが書いても、そうなるでしょう。
でも、そうはせずに、とても優しい場面として描かれてます。
これはまさに、八十郎さんのお人柄の成せるわざでしょう。
さてさて。
前回『(29)それぞれの夜(後半)https://mikikosroom.com/archives/45885737.html』のコメントで……。
わたしの在宅勤務のことをについて、少し書きました。
今回も、それについて書いてみたいと思います。
わたしは基本、月水金が午前中出勤して、午後は在宅勤務。
火木は、終日在宅勤務です。
もちろん、仕事のスケジュール上、このとおりに出来ないこともあります。
今週は、月曜日に、少し長めに会社にいたので……。
火水木と、テレワークにしました。
仕事なら、ほぼすべて家で出来るんです。
出社するのは、その材料を持ち帰るため。
取引先からの請求書などが、まだほとんど郵送で届くからです。
ネットからダウンロードできるのは、全体の2%もないでしょう。
最近は、郵便局の配達が遅くなって困ってます。
郵便が届くのを待つだけに、会社にいることすらありますから。
ま、こればかりは、時代の流れですから……。
折り合っていくしかありません。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2022/02/17 07:56
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優しい場面と在宅勤務(つづき)
さて、在宅勤務。
わたしにとっては、メリットが非常に大きかったです。
一番良かったのは、勤務が苦痛でなくなったこと。
それまでも、仕事自体には、苦痛は感じてませんでした。
でも、通勤の往復はイヤでしたね。
満員電車。
車で通おうかと考えたこともありますが……。
平日の通勤時間帯は、道路が渋滞します。
イラチなわたしにとっては、それも苦痛です。
でも在宅勤務主体になってからは……。
その通勤に伴う苦痛が、ほぼなくなりました。
週3日出勤ですが、朝は9時半までに会社に着くのを目安にしてます。
なので、電車もバスもさほど混みません。
お天気の悪いときは、新潟駅からバスに乗りますが……。
ほとんど座れます。
電車は座れませんが、身体が触れ合うような混みようではありません。
帰りはお昼ころなので、今度は100%座れます。
4人掛けのボックスシートに、ひとりだけってことも珍しくありません。
寝てしまわないように苦労するほどです。
わたしが以前まで感じてた、勤務に対する苦痛のほとんどは……。
行き帰りの通勤に伴うものだったんですね。
それがほぼなくなったので……。
勤務の苦痛が、ほぼ消失したというわけです。
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2022/02/17 07:56
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優しい場面と在宅勤務(つづきのつづき)
在宅勤務を始めたころは、きっちり時間通りやってたものです。
でも今は、かなり融通無碍になってきてます。
仕事しながら、洗濯したりしてます。
合間を見て、漬物を漬けたりもします。
さらには、自転車で買物に出たりもします。
勝手に早上がりして切りあげることもあります。
その代わり、土日や早朝に仕事したりもしてるんですよ。
早い話、時間に囚われる必要がなくなったんです。
そういう縛りがなくなったことも……。
楽に感じる要因なんでしょうね。
それじゃ、在宅勤務のデメリットはなかったのでしょうか?
精神面でのデメリットは、まったく感じられません。
でも、肉体面ではありますね。
運動不足です。
わたしにとっての運動は、通勤での往復がほとんどです。
それが、週2日は、まったくなくなりました。
1日、椅子に座ったまま。
そのせいなんでしょうね、腰痛の起きる頻度が増した気がします。
2日に1回は、湿布を貼ってます。
症状の軽いときは、安い温湿布。
痛いときは、ロキソニンテープです。
椅子が悪いのかな。
ちょっと探してみたこともあるんですが……。
エラい高いんですよね。
でも、今、再検索したら……。
ゲーミングチェアというのが、比較的安価なようです。
長時間ゲームで使うための椅子なんでしょう。
若い人がターゲットでしょうから、値段もそれなりに抑えてあるみたいです。
もう少し、吟味してみます。