2022.1.21(金)
「出て」
美咲の腕を掴み、個室の外に連れ出す。
鏡の前に引っ立てる。
「ほら、見てご覧。
似合うじゃないか。
このバンダナ、あんた用にあげるよ。
新婚のころ、これを頭に巻いて大掃除とかしたものさ。
甲斐甲斐しく働くわたしを見て、旦那が昂奮してね。
大掃除そっちのけで、一戦やらかしたりしてた。
はは。
遠い思い出ってヤツだね」
美咲は、絵里子の饒舌に、どう応答していいかわからないようで……。
鏡の前で、目を伏せたりあげたりしている。
「さ、行くよ」
「絵里子さん、許して。
お願いですから、ここで……」
美咲は個室を振り返った。
「まだ入れたばかりじゃないか。
すぐにトイレしたら、薬液しか出ないよ。
10分くらい我慢して、便意が高まってから出さないと。
あんた、使ったことないの?
そう。
快便女王さまだね。
とにかく、10分もあれば、マンションまで帰れる。
大丈夫。
今日は、道中にトイレのある道を通るから。
ここでグズグズしてたら、途中で時間切れになるよ。
ほら、早く」
絵里子は、再び美咲の腕を引っ張り、トイレの外に連れ出した。
所在なさげにスマホを見ていた香織が、驚いた顔をした。
「もう終わったんすか?
今日は早漏っすね」
「帰るよ」
「え?
今度はあたしにやって下さいよ」
「マンションに帰ってからね」
「ほんとっすか。
美咲さんに見られながらがいいな。
あれ?
美咲さん、そのバンダナいいっすね」
「わたしのお古だけどね。
似合うだろ」
「あ、もしかして……。
その下に首輪?」
「勘がいいじゃないか。
これはおまえが持って」
絵里子は、リードだけ残ったレジ袋を香織に渡した。
美咲の腕を掴み、個室の外に連れ出す。
鏡の前に引っ立てる。
「ほら、見てご覧。
似合うじゃないか。
このバンダナ、あんた用にあげるよ。
新婚のころ、これを頭に巻いて大掃除とかしたものさ。
甲斐甲斐しく働くわたしを見て、旦那が昂奮してね。
大掃除そっちのけで、一戦やらかしたりしてた。
はは。
遠い思い出ってヤツだね」
美咲は、絵里子の饒舌に、どう応答していいかわからないようで……。
鏡の前で、目を伏せたりあげたりしている。
「さ、行くよ」
「絵里子さん、許して。
お願いですから、ここで……」
美咲は個室を振り返った。
「まだ入れたばかりじゃないか。
すぐにトイレしたら、薬液しか出ないよ。
10分くらい我慢して、便意が高まってから出さないと。
あんた、使ったことないの?
そう。
快便女王さまだね。
とにかく、10分もあれば、マンションまで帰れる。
大丈夫。
今日は、道中にトイレのある道を通るから。
ここでグズグズしてたら、途中で時間切れになるよ。
ほら、早く」
絵里子は、再び美咲の腕を引っ張り、トイレの外に連れ出した。
所在なさげにスマホを見ていた香織が、驚いた顔をした。
「もう終わったんすか?
今日は早漏っすね」
「帰るよ」
「え?
今度はあたしにやって下さいよ」
「マンションに帰ってからね」
「ほんとっすか。
美咲さんに見られながらがいいな。
あれ?
美咲さん、そのバンダナいいっすね」
「わたしのお古だけどね。
似合うだろ」
「あ、もしかして……。
その下に首輪?」
「勘がいいじゃないか。
これはおまえが持って」
絵里子は、リードだけ残ったレジ袋を香織に渡した。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2022/01/21 05:43
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今日は何の日
1月21日は、『スイートピーの日』。
全国の花の生産者、生花店、園芸店などで構成する「日本スイートピーの会」が制定。
日付は、この時期が、一年でいちばん香りが豊かできれいに輝くこと。
スイートピーの花弁が、左右対称で3種類の花びら(旗弁、翼弁、舟弁)からなり……。
それぞれ1枚、2枚、1枚あることから「121」となる1月21日としました。
女性に好まれる「春の花」の代名詞の「スイートピー」を、より多くの人に楽しんでもらうことが目的。
記念日は、2017(平成29)年、『(社)日本記念日協会(https://www.kinenbi.gr.jp/)』により認定、登録されました。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/10121a1.html)のページから転載させていただきました。
さらに同じページから、「スイートピーについて」を引用させていただきます。
スイートピーは、マメ科レンリソウ属の植物。
https://zatsuneta.com/img/10121a1_01.jpg
和名では……。
ジャコウエンドウ(麝香豌豆)、カオリエンドウ(香豌豆)、ジャコウレンリソウ(麝香連理草)などと呼ばれてます。
イタリアのシシリー島原産の一年草で、日本では主に観賞用として栽培されてます。
スイートピーの花言葉は、「門出」「旅立ち」「思い出」「別離」です。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2022/01/21 05:43
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今日は何の日(つづき)
引用を続けます。
松田聖子の楽曲『赤いスイートピー』がヒットしたことで……。
スイートピーの日本国内での認知度が高まりました。
この曲は、1982(昭和57)年1月21日にリリースされており……。
「スイートピーの日」と一致してます。
この局がリリースされた当時、市販されてるスイートピーに赤い色のものはなく……。
白やクリーム色、ピンクなどが主流でした。
実際には、その当時に赤色系の色合いのスイートピーは存在してたようですが……。
一般には流通してなかったと考えられます。
「赤いスイートピー」が大ヒットしたことをきっかけに、約18年もの年月をかけて品種改良が重ねられ……。
2002(平成14)年12月に、三重県伊勢市のスイートピー農家によって、鮮やかな赤い色のスイートピーが誕生しました。
https://livedoor.blogimg.jp/mikikosroom2008/imgs/4/9/49496fbf.jpg
作詞をした松本隆さんも、「実は当時、スイートピーに赤はなくて、発売した後に“ないよ、そんな色”って教えてくれた人がいて“やばいな”と」「花屋さんが、品種改良してむりやりつくってしまったみたい。今は赤いスイートピーは売ってますね」と秘話を明かしてます(出典⇒https://www.daily.co.jp/gossip/2017/04/23/0010123198.shtml)。
以上、引用終わり。
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2022/01/21 05:44
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今日は何の日(つづきのつづき)
赤いスイートピーが、曲が出た後に作られてたとは初めて知りました。
歌の力ってスゴいですね。
↓改めて聴いてみましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=SE-HPVhHr0o
これは何かで読んだのですが……。
彼女は、サビの「赤いスイートピー」の「イ(最後の伸ばす音を含めて3回あります)」の発音が抜群に上手いんだそうです。
ま、全体に上手いんですけどね。
しかし、改めて見ても、十代の彼女は超弩級の美少女です。
↓動画で見てみましょう(「青い珊瑚礁」)。
https://www.youtube.com/watch?v=ixl9jhDAh14
この髪型も、大流行したそうです。
さて、スイートピー。
正直、花としては名前しか知りませんでした。
マメ科なんですね。
↓「タキイネット通販(https://shop.takii.co.jp/)」で調べたら、種が売られてました。
https://shop.takii.co.jp/products/detail/FSP170-1000-999-174-72
でも残念ながら、秋まきでした。
そうそう。
昨日書いたイチジク。
注文しましたよ。
↓「ドーフィン」という品種。
https://shop.takii.co.jp/products/detail/NYJ280-1820-999-191-88
一番ポピュラーで、初心者向けらしいので。
ていうか、これが一番安かったので。
それでも、2800円しました。
届くのは3月中旬以降。
春を楽しみに待ちます。