2022.1.14(金)
絵里子の腿から、美咲の手の平の感触が消えた。
美咲の両腕が、だらんと垂れ下がり、ぶらぶらと踊っていた。
絵里子は、腰の動きを止めた。
美咲の頭を捲りあげる。
美咲は喪神していた。
いや。
喪神などと云う体のいいものではない。
昏絶とでもいうべきか。
ほとんど、不慮の最期を遂げた死に顔だ。
見開かれた両目に、瞳は無かった。
灰色の眼球には、ハエがとまりそうだ。
マスカラが溶け、黒い涙が頬を伝っている。
鼻水も噴き出していた。
口の周りは泡だらけだ。
泡は、黒いシリコンの陰茎にもまつわりついていた。
絵里子は美咲の髪を掴んだまま、ゆっくりと陰茎を引き抜いていく。
口から跳ね出た陰茎が、よだれの飛沫を飛ばした。
支えを失った美咲の身体を、便器のフタに凭れさせる。
意識がないから仕方ないのだろうが……。
これ以上ないほどに、股を押っ広げている。
ぱっくり開いた性器まで覗いていた。
絵里子は、そこに手を伸ばした。
蛭に触ったような感触だった。
やっぱりだ。
この女は、イラマチオをされながら、盛大に濡らしていたのだ。
「ふふ。
変態女」
もうあんたは、完全にこちらの側に来たんだよ。
記念撮影だ。
絵里子は、背後に吊された割烹着ワンピのポケットから、スマホを取り出した。
美咲の頭は横倒しになりながらも、こちらを向いていた。
顎が垂れ下がり、開いた口から舌が零れていた。
この顔を旦那が見たら、失神するんじゃなかろうか。
スマホを構える。
そのときだった。
破裂音とともに、水音が立った。
美咲の股の下で、便器の水が揺れていた。
水は、茶色く濁っていた。
便臭が鋭く立ちあがった。
さっきの排便では、完全に出し切っていなかったのだ。
意識を失って、括約筋が弛んだのだろう。
しかしこの画 、最高ではないか。
SM雑誌の巻頭グラビアを飾れそうだ。
その悲劇のヒロインに……。
シャッター音が、拍手のように降りそそいだ。
美咲の両腕が、だらんと垂れ下がり、ぶらぶらと踊っていた。
絵里子は、腰の動きを止めた。
美咲の頭を捲りあげる。
美咲は喪神していた。
いや。
喪神などと云う体のいいものではない。
昏絶とでもいうべきか。
ほとんど、不慮の最期を遂げた死に顔だ。
見開かれた両目に、瞳は無かった。
灰色の眼球には、ハエがとまりそうだ。
マスカラが溶け、黒い涙が頬を伝っている。
鼻水も噴き出していた。
口の周りは泡だらけだ。
泡は、黒いシリコンの陰茎にもまつわりついていた。
絵里子は美咲の髪を掴んだまま、ゆっくりと陰茎を引き抜いていく。
口から跳ね出た陰茎が、よだれの飛沫を飛ばした。
支えを失った美咲の身体を、便器のフタに凭れさせる。
意識がないから仕方ないのだろうが……。
これ以上ないほどに、股を押っ広げている。
ぱっくり開いた性器まで覗いていた。
絵里子は、そこに手を伸ばした。
蛭に触ったような感触だった。
やっぱりだ。
この女は、イラマチオをされながら、盛大に濡らしていたのだ。
「ふふ。
変態女」
もうあんたは、完全にこちらの側に来たんだよ。
記念撮影だ。
絵里子は、背後に吊された割烹着ワンピのポケットから、スマホを取り出した。
美咲の頭は横倒しになりながらも、こちらを向いていた。
顎が垂れ下がり、開いた口から舌が零れていた。
この顔を旦那が見たら、失神するんじゃなかろうか。
スマホを構える。
そのときだった。
破裂音とともに、水音が立った。
美咲の股の下で、便器の水が揺れていた。
水は、茶色く濁っていた。
便臭が鋭く立ちあがった。
さっきの排便では、完全に出し切っていなかったのだ。
意識を失って、括約筋が弛んだのだろう。
しかしこの
SM雑誌の巻頭グラビアを飾れそうだ。
その悲劇のヒロインに……。
シャッター音が、拍手のように降りそそいだ。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2022/01/14 05:36
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今日は何の日
1月14日は、『タロとジロの日(愛と希望と勇気の日)』。
タロとジロの生存が確認された日。
1959(昭和34)年1月14日。
南極観測船「宗谷」から飛び立ったヘリコプターが、南極の昭和基地に着いたとき……。
南極観測隊に同行し、前年に置き去りにされた15頭のカラフト犬のうち、タロとジロの2頭が生きてるのが発見されました。
この出来事は、映画『南極物語』にもなり、後世に残そうと記念日が制定されました。
この日は、「タロとジロの日」または「愛と希望と勇気の日」と呼ばれます。
生きることへの希望と、愛することを忘れないための日とされてます。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/101141.html)のページから転載させていただきました。
さらに同じページから、引用を続けさせていただきます。
ジロは、1960(昭和35)年7月9日、昭和基地にて5歳で病死しました。
ジロの剥製は東京・上野の国立科学博物館に置かれてました。
タロは、1961(昭和36)年5月4日に、4年半振りに日本に帰国。
その後、札幌市の北海道大学植物園で飼育され……。
1970(昭和45)年8月11日、老衰のため14歳7ヵ月で没。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2022/01/14 05:37
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今日は何の日(つづき)
引用を続けます。
1983(昭和58)年、タロとジロの生存劇を描いた映画『南極物語』が制作され、翌年公開されました。
この映画の影響もあり、タロとジロの剥製を一緒にさせてあげようという運動が起き……。
国立科学博物館の特別展などで、タロとジロの剥製が共に展示されました。
↓愛知県名古屋市港区のガーデンふ頭には、タロとジロの銅像が建立されました。
https://zatsuneta.com/img/101141_01.jpg
このふ頭には、南極観測船「ふじ」のプロペラや、実際に活躍した雪上車なども展示されてます。
また、1957(昭和32)年に昭和基地を開設してから、2007(平成19)年で50周年を迎えるにあたり……。
↓造幣局から、南極地域観測50周年を記念した500円硬貨が発行されました。
https://zatsuneta.com/img/101141_02.jpg
硬貨の表面には、タロとジロ、南極観測船「宗谷」が……。
裏面には、南極大陸の地図が描かれてます。
以上、引用終わり。
まず、タロとジロが、なぜ置き去りにされたか。
これは知っておかなければならないことでしょう。
やむを得ない事情でした。
ちょっと引用するのも切ないので……。
↓ぜひ、Wikiをお読み下さい。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%AD%E3%81%A8%E3%82%B8%E3%83%AD
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2022/01/14 05:37
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今日は何の日(つづきのつづき)
では、どうして2匹の犬は、南極で生き延びられたのか。
寒さの点は、樺太犬ということで納得出来ます。
しかし問題は、食料です。
タロとジロが見つかったとき……。
丸々と太ってたそうなんです。
どうやら、主食はアザラシの糞だったようです。
樺太犬に吠えられると、アザラシは糞をしながら逃げたとか。
ま、逃げるのはわかりますよね。
犬なんか見たことなかったでしょうから。
でも、なんで糞をするんですかね。
怖くてチビるのか……。
逃げ切るために、少しでも身体を軽くしようとしてるのか。
いずれにしろ、その糞には、未消化の小海老や稚魚が含まれ……。
栄養が豊富だったそうです。
あと、ペンギンやアザラシの死骸も、重要な食料だったみたいです。
生きてるのを捕獲ことは難しかったでしょうが……。
死骸なら、ほかに競争する生き物がいなかったでしょうしね。
白熊は北極ですから。
で、南極は、天然の冷凍庫です。
死骸は腐りません。
死骸をひとつ見つければ、かなりの期間、食べられたはず。
しかし、切ない物語ではあります。
タロとジロは、1年後に隊員に見つけられたとき……。
尻尾を振って喜んだとか。
置き去りにしていった人なのに。
この無私な性格が、犬好きの人は堪らないんでしょうね。
でも、そういうところが、ちょっと苦手という人は……。
猫派になるのでしょうか。
わたしもどちらかといえば、そうですね。
でも、これから飼うことはないでしょう。
わたしが先に死んだら、あまりにも可哀想ですから。