2022.1.5(水)
美咲に遅れないよう、絵里子も足を速めた。
その絵里子を追い越して、香織が走り出した。
香織は美咲も追い越し、トイレに入った。
と思ったらすぐに出て来ると、頭の上で大きく“○”を作った。
誰もいないという合図だろう。
気が利くようになったものだ。
調教の成果だ。
可愛いヤツ。
しかし、それを見た美咲が駆け出した。
美咲にも、香織のサインの意味がわかったのだろう。
絵里子は慌てて後を追った。
このまま個室に籠もられては何にもならない。
「ここ見てて」
入口脇の香織に言い捨てると、美咲に続いてトイレに入る。
美咲は一直線に、一番手前の個室に向かった。
個室の扉は、内側一杯に開いている。
内側から、閂のようなスライド錠を掛けなければ扉は閉まらない。
美咲が個室に飛びこんだ。
絵里子も続いた。
扉を閉めようと振り返った美咲は、驚愕の表情を見せた。
当然だろう。
ひとりで排便するつもりだったわけだから。
「絵里子さん!
出てください」
「出てほしかったら、ワンピ寄こして。
服着たまま個室に籠もるのは、ここでのルール違反だ」
美咲は何か言おうとしたようだが、すぐに後ろ頭に手を回した。
言い合いをしている時間は無いと判断したのだろう。
絵里子に出てもらうためには、脱ぐしかない。
絵里子は身を除けながら、内開きの扉を閉めた。
後ろ手でスライド錠を掛ける。
美咲は、気が焦るのか背中のファスナーが上手く掴めないようだ。
「下ろしてやるから」
絵里子は美咲を抱きかかえるようにして、両手を背中に回した。
ファスナーを一気に引き下げると、再び身を起こした。
その絵里子を追い越して、香織が走り出した。
香織は美咲も追い越し、トイレに入った。
と思ったらすぐに出て来ると、頭の上で大きく“○”を作った。
誰もいないという合図だろう。
気が利くようになったものだ。
調教の成果だ。
可愛いヤツ。
しかし、それを見た美咲が駆け出した。
美咲にも、香織のサインの意味がわかったのだろう。
絵里子は慌てて後を追った。
このまま個室に籠もられては何にもならない。
「ここ見てて」
入口脇の香織に言い捨てると、美咲に続いてトイレに入る。
美咲は一直線に、一番手前の個室に向かった。
個室の扉は、内側一杯に開いている。
内側から、閂のようなスライド錠を掛けなければ扉は閉まらない。
美咲が個室に飛びこんだ。
絵里子も続いた。
扉を閉めようと振り返った美咲は、驚愕の表情を見せた。
当然だろう。
ひとりで排便するつもりだったわけだから。
「絵里子さん!
出てください」
「出てほしかったら、ワンピ寄こして。
服着たまま個室に籠もるのは、ここでのルール違反だ」
美咲は何か言おうとしたようだが、すぐに後ろ頭に手を回した。
言い合いをしている時間は無いと判断したのだろう。
絵里子に出てもらうためには、脱ぐしかない。
絵里子は身を除けながら、内開きの扉を閉めた。
後ろ手でスライド錠を掛ける。
美咲は、気が焦るのか背中のファスナーが上手く掴めないようだ。
「下ろしてやるから」
絵里子は美咲を抱きかかえるようにして、両手を背中に回した。
ファスナーを一気に引き下げると、再び身を起こした。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2022/01/05 05:36
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今日は何の日
2022年1月5日は、『小寒(しょうかん)』。
「小寒」は、「二十四節気」の一つで、第23番目にあたります。
現在広まってる定気法では、太陽黄経が285度のときで、1月5日ころ。
「小寒」の日付は、近年では1月5日または1月6日で、年によって異なります。
「小寒」の一つ前の節気は「冬至(12月22日ころ)」、一つ後の節気は「大寒(1月20日ころ)」。
「小寒」には期間としての意味もあり……。
その場合、この日から次の節気「大寒」の前日までとなります。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/101068.html)のページから転載させていただきました。
さらに同じページから、引用を続けさせていただきます。
この日から「節分(2月4日ころの「立春」の前日)」までの約30日間を……。
「寒(かん)」または「寒中」「寒の内」と云います。
この日は「寒の入り(かんのいり)」ともいい、寒さの始まりを意味します。
実際には、すでに寒さの厳しい時期に入ってますが……。
この日から「大寒」に向かって、寒さがより厳しくなっていきます。
暦の上で、寒さが最も厳しくなる時期の前半となります。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2022/01/05 05:36
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今日は何の日(つづき)
引用を続けます。
江戸時代の暦の解説書『こよみ便覧(べんらん)』では……。
「冬至より一陽起こる故に陰気に逆らふ故、益々冷える也」と説明してます。
この日から、「寒中見舞い」を出し始めます。
以上、引用終わり。
1989年~2024年までは、年号を4で割った余りが、「1」と「2」の年の「小寒」は、1月5日。
「3」と「0」の年の「小寒」は、1月6日になります。
2022年は余りが「2」ですので、1月5日になります。
2025年~2056年までは、余りが「0」の年だけ、1月6日になります。
つまり、夏のオリンピックイヤーだけが、1月6日なるわけです。
改めまして……。
新年、あけましておめでとうございます。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、「小寒」。
ついに、寒の入りですか。
幸い、新潟市は今のところ、大雪にはなってません。
典型的な「山雪型」の降り方で……。
平野部には積もらないのです。
昨年の今ごろとは大違い。
ありがたいことですが……。
まだまだ、これからが本番です。
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2022/01/05 05:36
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今日は何の日(つづきのつづき)
寒の入りと云うとおり……。
まさしく、寒さの本番はこれからです。
ちなみに、新潟市で1日の平均気温が一番低いのは……。
1月28日~2月1日にかけて。
1.8度です。
1月5日の平均気温は、3.0度ですので……。
まだまだ、これから下がっていくわけです。
覚悟が必要です。
しかし、嬉しい指標もあります。
1日の昼の長さは、すでに「冬至」以降、伸びて来てます。
でもその後も、日の出の時間は遅くなってるんです。
では、なぜ「冬至」の昼の時間が一番短いのかと云うと……。
冬至前から、日の入りの時間が遅くなり始めるからです。
新潟市で、日の入りが一番早いのは、12月7日なんです。
16時24分31秒。
それでは、日の出の時間が一番遅くなる日はと云うと……。
それがまさしく、1月5日なんです。
「冬至」以降は、日の入りが遅くなる一方、日の出も遅くなってる。
昼の長さは長くなっているとは云え、遅々とした歩みです。
ハンドブレーキを掛けたまま、アクセルを踏んでるようなものですから。
でも、1月6日以降は違います。
日の入りが遅くなるうえ、日の出が早くなっていきます。
ハンドブレーキが解除された状態。
昼が、1日1分くらい長くなっていきます。
「冬至」から「小寒」まででは、1日30秒くらいですから……。
まさしく、日が長くなる早さが2倍になるわけです。
「寒の入り」ではありますが……。
すでに、春の兆しは生まれてるということです。
もう、「立春(2月4日)」まで、1ヶ月切ってるんですよ。
二十四節気は、あと「大寒(1月20日)」を残すのみ。
雪国のみなさん、もう一息です。
頑張りましょう。