2021.12.31(金)
「いえ……」
そうだろう。
今からマンションに戻ったのでは、ぜったいに間に合わない。
ここまでの道中には、トイレを借りられるような店はなかった。
「おトイレ……。
行きたくなって」
「マンションまで我慢できない?」
「……。
はい」
「じゃ、ショッピングセンターに急ぐしかないね。
あそこの方が、マンションに戻るより、ずっと近いから」
美咲は覚悟を決めたのか、足を早めた。
3人は、速歩ウオーキングをするように先を急いだ。
ようやくショッピングセンターに着いた。
美咲の顔色は、すでに蒼白だった。
入口を入ってすぐ、あたりを見回している。
しかし1階は、フロア全部がスーパーマーケットだ。
店内にトイレはないだろう。
もちろん、万引きなどをされないためだ。
上階の階段ホールにしか、トイレはないはずだ。
「上にあがろう」
絵里子たちは、店内中央にあるエスカレーターに乗った。
いつもなら後ろから付いてくる美咲が、先頭に立っていた。
美咲は、エスカレーターを駆けあがりたかったのかも知れないが……。
残念ながら先方には、おばあさんの2人連れが並んで乗っていた。
エスカレーターのベルトを掴む美咲の指が、白く色変わりしていた。
2階に付くと、美咲は真っ直ぐ階段ホールに向かった。
いつも使うフロアは、紳士服売場だが……。
2階は、婦人服売場だ。
トイレには、先客がいる可能性がある。
しかし、美咲の目的は、いつもの露出とは違い、まさしくトイレを使うことなのだ。
先客がいても、いっこうに構わないわけだ。
個室がすべて塞がってさえいなければいいのだ。
美咲の足が、さらに速まった。
階段ホールには、人影がなかった。
そう云えば、このショッピングセンターの階段で、ほかの客とすれ違ったことはなかった。
年配客の多い店なので……。
誰もが、エスカレーターかエレベーターを使うのだろう。
階段はおそらく、避難路として設置が義務づけられているのではないか。
そうだろう。
今からマンションに戻ったのでは、ぜったいに間に合わない。
ここまでの道中には、トイレを借りられるような店はなかった。
「おトイレ……。
行きたくなって」
「マンションまで我慢できない?」
「……。
はい」
「じゃ、ショッピングセンターに急ぐしかないね。
あそこの方が、マンションに戻るより、ずっと近いから」
美咲は覚悟を決めたのか、足を早めた。
3人は、速歩ウオーキングをするように先を急いだ。
ようやくショッピングセンターに着いた。
美咲の顔色は、すでに蒼白だった。
入口を入ってすぐ、あたりを見回している。
しかし1階は、フロア全部がスーパーマーケットだ。
店内にトイレはないだろう。
もちろん、万引きなどをされないためだ。
上階の階段ホールにしか、トイレはないはずだ。
「上にあがろう」
絵里子たちは、店内中央にあるエスカレーターに乗った。
いつもなら後ろから付いてくる美咲が、先頭に立っていた。
美咲は、エスカレーターを駆けあがりたかったのかも知れないが……。
残念ながら先方には、おばあさんの2人連れが並んで乗っていた。
エスカレーターのベルトを掴む美咲の指が、白く色変わりしていた。
2階に付くと、美咲は真っ直ぐ階段ホールに向かった。
いつも使うフロアは、紳士服売場だが……。
2階は、婦人服売場だ。
トイレには、先客がいる可能性がある。
しかし、美咲の目的は、いつもの露出とは違い、まさしくトイレを使うことなのだ。
先客がいても、いっこうに構わないわけだ。
個室がすべて塞がってさえいなければいいのだ。
美咲の足が、さらに速まった。
階段ホールには、人影がなかった。
そう云えば、このショッピングセンターの階段で、ほかの客とすれ違ったことはなかった。
年配客の多い店なので……。
誰もが、エスカレーターかエレベーターを使うのだろう。
階段はおそらく、避難路として設置が義務づけられているのではないか。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2021/12/31 06:26
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今日は何の日
12月31日は、『大晦日』。
一年最後の日。
月末のことを「晦日(みそか)」または「晦(つごもり)」と云います。
12月31日は、年末の最後の晦日なので……。
「大晦日(おおみそか)」「大晦(おおつごもり)」と云うわけです。
もともと「みそか」は、「三十日」の意。
「つごもり」は「月隠り(つきごもり)」が転じたものです。
旧暦において毎月1日は、月が隠れているように見える「新月」であり……。
その前日を「つごもり」と呼んでました。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/112311.html)のページから転載させていただきました。
さらに同じページから、引用を続けさせていただきます。
一般的には、家庭で「年越しそば」を食べ……。
そばのように長く幸福にと願いながら、新年を迎えます。
また、年越しの夜のことを「除夜(じょや)」とも云います。
深夜0時を挟む時間帯に、寺院では「除夜の鐘」が撞かれます。
かつて「除夜」は、年神(歳神)を迎えるために一晩中起きてる習わしがありました。
この夜に早く寝ると、白髪になる、皺が寄るといった俗信もありました。
この日には、「二年参り」と呼ばれる「初詣」を行う人もいます。
これは、「大晦日」の深夜0時をまたがって神社仏閣に参拝参詣することです。
年をまたいで行うことから、「二年参り」と呼ばれます。
また、「大晦日」に食べるものとして、「年越しそば」以外にも……。
「雑煮」「寿司」「鍋」などをいただく風習もありあります。
地域によっても異なります。
香川県では……。
「年越しそば」ならぬ「年越しうどん」を食べる家も多いようです。
以上、引用終わり。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2021/12/31 06:27
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今日は何の日(つづき)
とうとう大晦日ですね。
コロナに明け、コロナに暮れた1年でした。
そのただ中にありながら……。
「東京オリンピック」が、無事に開催できたことはなによりでした。
わたしは、まったくどこにも出ない1年を過ごしました。
新潟市から、1歩も外に出てません。
しかも、東区に車検に1度行っただけで……。
そのほかは、中央区と江南区の往復だけでした。
さらに、外食はゼロ。
活動的な人だったら、耐えられない生活かも知れませんね。
でも、わたしはいっこうに平気でした。
我慢してる感じは、まったくありません。
むしろ、普通に過ごしてると、どこにも出なくなるのです。
外に出る方が、はるかにパワーが要ります。
さて。
わたしの大晦日。
今日やることは……。
まず、神棚の掃除。
これはまさしく、1年で1度だけのお勤めです。
しめ縄を取り替え、お札も新しく受けて来たものと入れ替えます。
近所の神社では、古いしめ縄やお札を燃やす、お焚き上げも行ってます。
でも、わたしは面倒なので行きません。
古いしめ縄やお札は、長押にズラーッと並べてます。
神棚の掃除が終わったら……。
お風呂とトイレの掃除。
これは通常、日曜日に行いますが……。
今度の日曜日は、1月2日です。
朝から飲んでるので、とても掃除なんか出来ません。
ということで、午前中素面の今日、行います。
夕方のお風呂が気持ちいいでしょうね。
あとは、することありません。
昼酒を楽しむつもり。
今日は午後に、注文してあるお節が届きます。
お節の料理はあまり好きではないのですが……。
正月は、朝から飲んでるので買い物に出られません。
お節の料理は日保ちがするので、高いですが毎年取ってます。
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2021/12/31 06:27
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今日は何の日(つづきのつづき)
夕方に、新湯を張ったお風呂に入り……。
そして、お節で夕食。
今年の乾杯酒は、越乃寒梅にしました。
一番安い白ラベルの四合瓶。
新潟では、普通にスーパーで手に入ります。
その後は、缶酎ハイにするつもり。
キリンの「本搾り」を買ってあります。
香料、酸味料、糖類無添加。
まさに果汁しか入ってません。
わたしが飲むのは、オレンジ。
果汁が一番多く含まれてるんです。
なんと、45%が果汁。
グラスに注ぐと、濁ります。
これなら、ちょっと飲み過ぎても悪酔いしないでしょう。
夕食を終えたら、ワインのお湯割りを飲みながら、撮りためた録画を楽しみます。
で、NHKの「ゆく年くる年」を見ながら……。
年越しそばを食べます。
今年は、マルちゃんの「紺のきつねそば」にしました。
わたしが夜食を食べるのは、大晦日と国政選挙の投票日だけ。
今年は、衆議院議員選挙がありましたので……。
2回目の夜食です。
楽しみ楽しみ。
さて、みなさん。
今年も1年、たいへんお世話になりました。
おかげさまで、1回の休載もなく、無事1年を乗り切れました。
来年も、続けられることを心から願ってやみません。
そしてできれば、「単独旅行」にも出てみたいです。
あ、そうそう。
1月1日から1月3日の「三が日」は、「由美と美弥子」の投稿を休ませていただきます。
1月1日には、新年のご挨拶はさせていただきますが。
三が日は、飲み正月を楽しみます。
それでは!
みなさん。
本当に1年間、ありがとうございました。
そして来年も、どうかよろしくお願いいたしますm(_ _)m。