2021.12.9(木)
「きゃあ~、あははは!」
ブラジャーをはぎ取られた矢野彩香は、嬌声を上げてベッドに転がった。
胸を隠してうつ伏せになると、ひとつだけ残った白いパンティが形よく小ぶりなお尻の盛り上がりを強調している。
「乱暴ねえ………、ちょっと落ち着いてよ」
彩香は肩までの艶やかな黒髪を両手で整え始めた。
古びた照明の落ち着かない明かりが、彩香のしなやかな体をシーツの上に浮き沈みさせている。
ベッドの前では、脱がせた衣服が散乱した中に興奮で肩を上下させている飛鳥ゆり子が立っていた。
「あんな美味しい唾を呑ませた上にこんな身体見せられたら、もうたまらないわ。さあ、あたしのものになるのよ」
まだ服を着たまま飛鳥はベッドに身を乗り上げる。
「やだ、こわ~い」
彩香はシーツの端を掴むと、ゆり子から逃げるように転がって裸体にシーツを巻き付けた。
「あ! この小娘。ここまで来てまだそんな……」
「お許しをお代官様!」
「なにそれ?」
「先月は仕事が暇で、U-NEXT見てたら昔の時代劇でやってたのよ。案外面白かったから、あはは……」
「まったくもう!」
ゆり子は彩香を包んだシーツを勢いよく引っ張った。
「あ~れ~!」
再び転がり出た彩香にゆり子は抱きつく。
「ああご無体な。お代官様、お許しを!」
「許さん、許さぬぞ。もう観念せい」
「お願いでございます! どうかお許しを………」
「ふう、なかなか興奮するわねこんなのも。静かにせい! 今さら生娘でもあるまいに………。ん? ………それともあなた生娘?」
競り合っていた二人の動きが一瞬止まった。
「ううん、ちがう」
「だよね。では遠慮なく」
「あ~!!」
再び二人は猫がじゃれ合うように競り合い始める。
ゆり子は両脇の下から彩香の裸体を抱きすくめると、その右足を彩香の両足に割り込んで開かせた。
股間に伸ばした右手の指が、パンティーの端から柔らかな繊毛に触れかかる。
「ああ、ちょ、ちょっと待って!!」
彩香は両手で押し戻そうとするが、ゆり子の身体を揺るがすことも出来なかった。
その妖艶な外見にも関わらず、地球防衛軍の訓練で飛鳥ゆり子の身体は鍛え上げられていたのだ。
「さあ可愛がってあげるわ」
「わ、分かったから。ね、ちょっと、ブレイク、ブレイクブレイク!」
「なによもう」
目の前で目を怒らせたゆり子に、彩香はゆっくりと顔を近づけた。
愛らしい唇を微かに触れ合わせてゆり子の下唇をついばむ。
「お願い、あなたも脱いで。あたしだけ裸でさみしいわ……」
愛らしい顔の哀願に、ゆり子の瞳がついほほ笑んでしまう。
彩香の身体を離すと、ゆり子はベッドの前でいそいそと服を脱ぎ始める。
彩香はベッドに起き直って、傍らのバッグから何やら取り出して枕元に置いた。
「え? そ、それ………」
驚いた表情のゆり子に彩香は人懐こい笑みを向ける。
「ペニスバンドよ。MGSFの関係者からもらったの。使ったことある?」
一見上品なゆり子の顔に隠微な笑みが浮かんだ。
ゆり子は隊員の奥様方と家庭を忘れさせる様な深い関係になったり、初体験から快感を得るまでにした若い女性たちと愛人関係にさえなっていたくらいなのだ。
もちろん男性器を模した器具を使わない女性同士のセックスは素晴らしいものであった。
しかしこのペニスバンドの行為でより結びつきが強くなる女性がいるのも確かだったし、むしろゆり子はこの行為が性に合うとさえ感じていた。
ペニスバンドで相手をオーガズムに弾けさせたとき、自分も激しい絶頂の快感を味わうことがあったからである。
「たっぷり可愛がってあげるわ……」
手を止めてつぶやいたゆり子に、彩香は人懐こい笑みを向ける。
「楽しみにしてるわ。でも今は、またキスから優しくして……」
もう待ち切れずに、ゆり子は両手を背中に回してブラのホックを外しながら彩香に顔を近づける。
おもむろに彩香はゆり子の顔を自分に導いて、もう躊躇うことなく深々と唇を重ねた。
熱を帯びた瞳が見つめ合って、交差した口の中で女同士の舌がねっとりと絡み合う。
ゆり子のブラジャーが床に落ちて、身体の前で乳房の膨らみが弾んだ。
唇を重ねたまま器用にパンティーを脱ぐと、彩香は誘うようにゆり子の乳房の肌を指でなぞる。
「ふん、ん~!」
ゆり子はもどかしそうに自分のパンティーを両足から脱ぎ去ると、改めて二人の唇を揉み合わせながら彩香をベッドに押し倒していった。
「は………あ……きもちい……」
ベッドで仰向けのまま、彩香は切なげな声を上げた。
彩香の両手が快感を訴えるように、ゆり子の背中や太ももの肌をさ迷う。
ゆり子の女盛りの身体に抱かれながら、どこにも骨ばったところのない彩香の裸身がゆっくりとくねる。
多分全身をゆり子の唇と舌が這いまわったのだろう、この上もなく美しい裸体が桜色に染まり上がっていた。
時折淡い陰りの中にゆり子の右手や左手の指が潜り込むと、彩香は受け入れるように、また拒む様にその身体をひねってそれに応える。
控えめに勃起した桃色の乳首を吸い離して、ゆり子は上気した顔で彩香の表情を窺う。
「気持ちいいの?」
「きもちいい、きもちいいよう……」
「うふふ、じゃあもっとよくしてあげるわ」
この若く魅力的な女性を落とす喜びでゆり子は身が震えた。
しかも以前MGSFで優勝者を破ったという少女である。
最後はペニスバンドで骨抜きにして自分の女にしてしまえば、今回のそしてその先の計画にも役立つことに間違いはなかった。
“はあ………でも………”
ゆり子は胸の内で熱い息を吐いた。
何故かいつもより全身が火照り始めている。
彩香を愛撫すればするほど、自分の体が燃え上がっていくような気がするのだ。
その時、彩香の指に腰から脇腹の肌を撫でられた。
「く……!」
ゆり子は短く声をかみ殺した。
ざわつくような快感が肌を走り、鳥肌が立つのを覚えたのだ。
強気に左手で彩香の身体を抱き寄せると、右手を濡れたものに割り込ませていく。
彩香のスレンダーな身体がぶるっと震えた。
「さあ、いかせてあげるわ」
「はあ、うれしい……」
彩香は両手でゆり子に抱きすがるとその首筋に吸い付いた。
そのままらせんを描く様に耳元まで舐め上がる。
彩香の濡れたものに指を割り込ませたまま、ゆり子は裸体を細かく震わせた。
耳元から頬を滑った唇が重なり、彩香の甘く滑らかな舌が滑り込んでくる。
舌を絡まれたまま強く身体を抱きしめられ、互いの強張った乳首が競り合わされる。
「うふ~ん………」
思わずゆり子は甘えた鼻声を漏らしていた。
滑り降りた彩香の指が濡れたものに滑り込んでくる。
「んぐうう」
ゆり子は彩香の舌を強く吸い返して呻きを上げた。
濡れたものを絶妙に揉み込まれて、心ならずもその指に合わせて腰が動いてしまう。
ゆり子は全身の力が抜けるのを感じると同時に、ともすれば彩香に甘えかかりそうになる自分を感じた。
“さあ、もう少しね”
力づくでは彩香はゆり子に敵うべくもなかった。
しかし彩香は、愛撫させながら両手でゆり子の感じる場所や、愛撫の仕方や強さなどをチェックしていたのだ。
そして一方的に彩香を愛撫していると思われたゆり子も、すっかりその性感帯を把握した彩香の手で身の内に快感を刻まれていたのである。
勿論ゆり子の愛撫からも彩香は快感を覚えていた。
しかしその卓越した性技は、むしろ彩香にとって歓迎されるべきものだった。
今回の仕事の目的である射精を伴うセッティングは、オーガズムに達することが必要なのだ。
開発者である篠原怜子からのマニュアルを見ても、今回のセッティングは物理的な設置ばかりではなく、彩香の絶頂時の分泌液とバイオ溶液が器具内で合成したものがターゲットに生理的に着床しなければならないと記述されている。
そして彩香にとって、このオーガズムに達するということが一番のポイントだった。
彩香は女性同士のセックステクニックで、お相手の女性に天にも昇る快感を味合わせることは出来たが、自分自身がオーガズムに達することはほとんど稀だった。
以前仕事で、30代の独身女性とのセックスで生まれて初めて絶頂に達したが、この時は相手との精神的な協調が強く肉体的な機能に影響した気がする。
そして今、彩香は仕事でセックスをするという生活がますます自分をオーガズムから遠ざけているように感じていた。
だがこの飛鳥ゆり子は、そんな彩香にも十分快感を与えてくれている。
さすが科学特捜隊のセックスシンボル、いやひょっとしたら何か宇宙的な力が今の飛鳥に影響しているのかも……。
彩香はゆり子の股間から指を引き抜くと、もうすっかり脱力してしまったゆり子を抱いてベッドの上で身体を回転させた。
上になった彩香は人懐こい笑みを浮かべてゆり子にささやく。
「ねえ、あたしのおちんちん欲しい?」
上向きになっても誇らしく膨らみを崩さないゆり子の乳房を、彩香は優しく右手で揉みしだく。
「ええ、ちょうだい。あなたのおちんちんで、あたしのこといじめて……」
「いじめるの? おちんちんで可愛がるんじゃないの?」
「ええそう、いじめて、それから可愛がって」
「あはは、いじめて可愛がるの? 欲張りなのね」
「そう」
彩香は勃起したゆり子の乳首を指でつまんだ。
「わかったわ。でもあたし、その前にもう少し………」
彩香は起き上がってゆり子の下半身へ向き直った。
ゆり子の上で四つん這いになると、両足の間からゆり子の顔を窺う。
もう心得ているゆり子の顔に笑みが浮かぶ。
絶頂で合成に十分な分泌物を出すには、もう少し快感を高める必要があると彩香は感じていた。
そして何より、互いのお尻の匂いを嗅ぎながらするこの行為は、女性同士の性行為のエッセンスだと感じていたのだ。
二人は静かに互いのものに顔を沈めた。
ゆっくりと、そして次第に激しく、彩香とゆり子は互いの女を貪っていった。
「んぐ…………んぐう!!」
大きく口を開けて彩香のものに吸い付きながら、ゆり子は獣じみたうめき声を上げた。
クリトリスを包む皮に吸い付いていた彩香は急いでその顔を上げた。
「ごめんなさい、いきそうになっちゃった? すごくあなたの中も広がって、あたしのおちんちんを待ってるみたい」
「もう、おちんちん入れたいの。ちょうだい、おちんちん、ちょうだい」
「わかったわ」
彩香は急いで膝立ちになるとペニスバンドを手に取る。
眉を寄せて装着者側の一端を自分のものに収めて、根元の始動スイッチを押す。
2,3秒の後、緩やかなうねりと共に赤みを増して改良型Shinoharaが起動した。
「すごいまるで血が通ってるみたい」
肌色の合成樹脂のバンドがくびれた腰に巻かれて、まるで可愛い女の子の股間に猛々しい男性器が付いているように見える。
彩香はそそり立った物をゆっくりと右手でしごいた。
「ああヤバいこれ! ほんとにすごく感じる」
「ねえ、早くちょうだい」
「ふふふ、前から? それとも後ろから?」
「もう、早く!!」
「わかったわ」
仰向けで両手を差し出すゆり子の両足の間に、彩香はゆっくりとにじり寄っていった。
「はあああ………く! ……グ!!」
反り返ったゆり子の裸体に、一度二度と大きな痙攣が走った。
反り上がった腰のくびれを両手で持ち上げて、彩香は股間のものをゆり子に押し込んでやる。
「あ………あ………」
首筋に血管を浮かび上がらせて、ゆり子の身体がオーガズムに細かく弾んだ。
「あ~、またいったのね。すごく気持ちよさそう……」
ゆり子の身体が次第に脱力して、ゆっくりとベッドに沈む。
彩香はこのペニスバンドの性能に驚いていた。
まさに相手の快感まで手に取るように感じることが出来るのだ。
男性の気持ちが理解できるということもあるが、むしろ女性同士の性行為においても、その無機質な感覚がなくなって好まれるような気がした。
彩香は身体をひとつにしたままゆり子の上に覆い被さっていく。
「うふふ………。あたし今、やっと我慢したのよ」
「もう……あなたすごいわ……」
ゆり子は両足を彩香のお尻に回して、両手で背中を抱き寄せる。
「ねえ、今度は一緒にちょうだい」
「いいの? あたし射精しちゃうよ?」
「いいの。あなたのが欲しいのよ」
「いいわ、じゃあ三回目は一緒に………」
怜子のマニュアルに、受精者が欲しているかいないかが着床に影響すると記されていた。
その一文があって、念のため彩香はゆり子に聞いたのだ。
熱っぽい眼差しで見つめ合うと、二人はどちらからともなく唇を重ねた。
ゆり子は舌を口の中に誘い込むと、彩香に両手で抱き着きながら、伸びやかな両足を回してそのお尻を引き寄せる。
彩香はその柳腰を小さく動かし始めた。
「はあ………ああん!」
ゆり子は彩香の唇から逃れて切ない喘ぎ声を漏らす。
「ああもう、すぐ感じちゃうよう……。……意地悪………もっとして……」
彩香はゆり子のうなじに伏せていた顔を上げると、唇を触れ合わせながらささやく。
「ま……まだだめよ。あ………でも今度は………あたしも……ヤバそう………」
下半身に埋めたものから、沸き立つような快感が体中に広がり始めた。
「うう………!」
否応もなく彩香の腰の動きが激しさを増していく。
「ああすごい………またすぐ……いっちゃいそう!」
「はあ………もうだめでしょ? ………あたしも………もうだめだわ!!」
彩香は煽るように腰のくびれをひねって、その屹立をゆり子にえぐり込んでいく。
再び二人は激しく唇を重ねた。
「ふんぐうう!!」
獣のようなうなり声を上げて互いの下半身を打ち付け合う。
彩香は眉を寄せてゆり子の唇を吸い離した。
「奥に出すよ! ……くう……ああ出る………!!」
「ああ、いっちゃう!! ちょうだい、あなたのちょうだい!」
彩香にとって初めての経験だった。
渦を巻いて太さを増した快感の一塊目が堰を切って噴き出す。
「あ……くうう!!」
「ちょうだい………いっぱいちょうだい!」
彩香は夢中でゆり子の奥へ身体を突き動かした。
「ああ………!!」
ゆり子をきつく抱きしめて、彩香は次々と快感の塊を迸らせる。
「あ……いくいく!!!」
射精する怒張を食い縛りながら、ゆり子は彩香の身体を跳ね上げるようにしてオーガズムに身を弾ませた。
下半身を押し込んだまま、彩香はゆり子の両脇に手をついて身を反り上げる。
「あ………ぐ………あ………!!」
そのままゆり子に精を注ぐ度に、彩香のきれいな乳房がこまかく弾んだ。
そして束の間目くるめく快感を共にすると、二人は抱き合ってベッドの柔らかみに沈み込んだのである。
嵐のようなひと時が過ぎて、二人はベッドの上で全身を弛緩させたまま抱き合っていた。
「はあ……はあ……まだ抜かないで……」
「ふう……。いいよ、……まだ抜かないわ」
彩香は二人のおでこをくっつける。
「あなたの中、とっても……温かいわ」
「ふふ……ほんと………?」
思いがけず優しい笑みを返すゆり子に、彩香はゆっくりと唇を重ねていった。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2021/12/09 05:53
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お代官さま
さて、本編ではからずも登場する、お代官さま。
いったいどういう官職だったのでしょう。
ご存じの方も多いことでしょうが、おさらいしてみましょう。
↓例によって、Wikiから写させていただきます(出典⇒https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%A3%E5%AE%98)。
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代官(だいかん)とは、君主ないし領主に代わって任地の事務を司る者又はその地位をいう。
日本では、武家政権における役職の1つとなった。
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ちょっと抽象的な説明ですね。
どうも、時代によって変遷があったようです。
時代劇に出てくる「お代官さま」と云えば……。
江戸時代の役職です。
なので、時代を、江戸時代に絞ってみます。
↓少し長くなりますが、Wikiの続きです。
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●江戸時代における代官-江戸幕府の場合
江戸時代、幕府の代官は郡代と共に勘定奉行の支配下におかれ小禄の旗本の知行地と天領を治めていた。
初期の代官職は世襲であることが多く、在地の小豪族・地侍も選ばれ、幕臣に取り込まれていった。
代官の中で有名な人物として、韮山代官所の江川太郎左衛門や富士川治水の代官古郡孫大夫三代、松崎代官所の宮川智之助佐衛門、天草代官鈴木重成などがいる。
寛永(1624年~1644年)期以降は、吏僚的代官が増え、任期は不定ではあるが数年で交替することが多くなった。
概ね代官所の支配地は、他の大名の支配地よりも暮らしやすかったという(なお、駿府町奉行・佐渡奉行等とは役割が違うので注意が必要である)。
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続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2021/12/09 05:54
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お代官さま(つづき)
引用を続けます。
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代官の身分は150俵と旗本としては最下層に属するが、身分の割には支配地域、権限が大きかった。
後述の通り代官所に勤務する人員の数は限られていたため、代官の仕事は非常に多忙だった。
通常、代官支配地は数万石位を単位に編成される。
代官は支配所に陣屋(代官所)を設置し、統治にあたる。
代官の配下には10名程度の手付(幕府の御家人)と数名の手代(現地採用の抱え席)が置かれ、代官を補佐した。
特に関東近辺の代官は江戸定府で、支配は手付と連絡を取り行い、代官は検地、検見、巡察、重大事件発生時にのみ支配地に赴いた。
遠隔地では代官の在地が原則であった。
また私利私欲に走るなどで、少しでも評判の悪い代官はすぐに罷免される政治体制になっていた。
過酷な年貢の取り立ては農民の逃散につながり、かえって年貢の収量が減少するためである。
実際、飢饉の時に餓死者を出した責任で罷免・処罰された代官もいる。
しかしながら、その一方では、領民たちを重い税から救うために自らの命を犠牲にして年貢の減免を幕府に訴え続けた鈴木重成や、同じく支配地への甘藷の導入によって領民たちを飢饉から救った井戸正明などを始め、名代官と呼ぶにふさわしい代官も存在した。
+++
わたしは、天領を収める役職のことだと思ってました。
しかし、この説明の冒頭には、小禄の旗本の知行地も収めたとあります。
旗本って、知行地を持ってたんですね。
これを調べようとしたんですが、どうも小手先でこなすのは無理のようです。
撤退します。
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2021/12/09 05:54
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お代官さま(つづきのつづき)
↑の説明によると、立派な代官も少なくなかったようです。
しかし、時代劇に出てくる代官は、いわゆる「悪代官」。
↓Wikiの同じページからの引用です。
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●悪代官
ただし、それでも悪代官と呼ぶに相当する人物もいたようであり、文献によると播磨国で8割8分の年貢(正徳の治の時代の天領の年貢の平均が2割7分6厘であったことと比較すると、明らかに法外な取り立てである)を取り立てていた代官がいた事が確認されている。
時代劇で悪代官が登場することが多い。
こうしたことから、代官と言えば、圧政で百姓を虐げ、商人から賄賂を受け取り、土地の女を好きにするなどのいわゆる悪代官のステレオタイプなイメージが広く浸透した。
今日、無理難題を強いる上司や目上を指してお代官様と揶揄するのも、こうしたドラマを通じた悪代官のイメージが強いことに由来する。
ジョークで物事を懇願する際に相手をお代官様と呼ぶ場合があるのも、こうした時代劇の影響によるところである。
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さて。
現在、代官の名が残る地名があります。
東急東横線。
渋谷を出て、最初の駅。
その名も、「代官山」。
駅名だけでなく、地名としても残ってます。
渋谷区代官山町。
いったい誰の知行地だったのでしょう。
と思って調べましたが、はっきりした由来はわからないようです。
↓Wikiからの引用です(出典⇒https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%A3%E5%AE%98%E5%B1%B1%E7%94%BA)。
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江戸時代に小名として「代官山」という地名が登場している。
代官の屋敷があったからという説や、代官が管理する山林があったからとする説があるが、由来を示す資料は残っていない。
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続きはさらにさらに次のコメントで。
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4. Mikiko- 2021/12/09 05:55
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代官さま(つづきのつづきのつづき)
引用を続けます。
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関東大震災後の住宅欠乏を緩和するために同潤会が発足し、代官山アパート(旧称・渋谷アパート)が建った昭和初期は辺り一面雑木林で、闇夜に梟が鳴くような寂しく鄙びた(ひなびた)地域であった。
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代官が管理する山林ですか。
山林を管理する目的って、なんなのでしょう。
「江戸川土手を歩く(https://knaito57.exblog.jp/)」というサイトさんに……。
「●雑木林の話」というページがありました(https://knaito57.exblog.jp/7483051/)。
↓引用させていただきます。
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武蔵野の雑木林は江戸時代に始まる。
関東に広がる原野を開墾するにあたって政策的にすすめられたもので、新田を開発した農家の後背地には雑木林がつくられた。
村で共同管理された雑木林はいわばマルチ資源林で、切った幹や小枝は燃料にしたので、この林は薪炭林ともいう。
多様な生活用具をつくる木材としても使われ、豊富な落ち葉は家畜の敷きものや耕作用の堆肥づくりに利用された。
ここに植えられる木は萌芽性にすぐれ、伐採した後の切り株からたくましく新芽が出る。
この萌芽の成長力はつよく親木をうわまわる勢いで育つから、二〇年もするともとのようにりっぱな林になる。
すなわちブロックごとに順ぐりに伐採していけばつねに生活をささえられるわけで、二〇〇年以上ものあいだこれがくり返されてきた。
+++
なるほど。
雑木林は、資源の宝庫だったんですね。
代官が管理する目的がよくわかりました。