2021.11.14(日)
「う」
美咲は手の平で口を押さえ、身を折った。
そこはまだ、しとどに濡れていた。
いや、今現在も濡らし続けている。
変態の面目躍如だ。
絵里子は、芋虫の角のように尖ったクリトリストリスを指に挟んだ。
引っ張りあげる。
美咲は、口を覆った片手に、さらにもう一方の手を重ねた。
絵里子を哀願の目で見あげる。
本気で声が漏れそうなのだろう。
隣と共演させてやろうか。
そう思って耳を澄ますと、隣の水音が止んでいた。
ほどなく扉が開き、ハイヒール音が去って行った。
残念。
絵里子は、フックに掛けた割烹着ワンピースからスマホを取り出した。
両腰の位置に大きいポケットが付いているので……。
財布もスマホもそこに入れれば、手ぶらで外出できる。
香織に電話を架ける。
「はい」
「今、出てったの、どんな女だった?」
「どんなって……。
セレブな奥さんみたいな感じでした。
中年の」
セレブが、こんなショッピングセンターに来るはずがない。
あ、トイレを借りに寄ったのか。
しかし、中年とは思いのほかだった。
ひょっとしたら、家のトイレでもやっているのかも知れない。
「あの、まだっすか?」
「もうちょっと待ってな。
邪魔が入っちゃったから」
電話を切ると、絵里子はドアのスライドラッチを開いた。
しかし、あまり長居は禁物だ。
外の監視カメラを警備員が見ていれば、不審がられるかも知れない。
「出て」
美咲を促し、個室を出る。
再び、前面の洗面台の鏡に、2人の全裸の女が現れた。
「美咲ちゃん。
せっかくトイレに入ったんだから……。
おしっこしたくない?」
「大丈夫ですから、もう帰りましょう」
「そんな連れないこと言わないの。
したいだろ?」
美咲は個室の便器を振り返った。
「あそこじゃないよ。
あんたの便器はここ」
美咲は手の平で口を押さえ、身を折った。
そこはまだ、しとどに濡れていた。
いや、今現在も濡らし続けている。
変態の面目躍如だ。
絵里子は、芋虫の角のように尖ったクリトリストリスを指に挟んだ。
引っ張りあげる。
美咲は、口を覆った片手に、さらにもう一方の手を重ねた。
絵里子を哀願の目で見あげる。
本気で声が漏れそうなのだろう。
隣と共演させてやろうか。
そう思って耳を澄ますと、隣の水音が止んでいた。
ほどなく扉が開き、ハイヒール音が去って行った。
残念。
絵里子は、フックに掛けた割烹着ワンピースからスマホを取り出した。
両腰の位置に大きいポケットが付いているので……。
財布もスマホもそこに入れれば、手ぶらで外出できる。
香織に電話を架ける。
「はい」
「今、出てったの、どんな女だった?」
「どんなって……。
セレブな奥さんみたいな感じでした。
中年の」
セレブが、こんなショッピングセンターに来るはずがない。
あ、トイレを借りに寄ったのか。
しかし、中年とは思いのほかだった。
ひょっとしたら、家のトイレでもやっているのかも知れない。
「あの、まだっすか?」
「もうちょっと待ってな。
邪魔が入っちゃったから」
電話を切ると、絵里子はドアのスライドラッチを開いた。
しかし、あまり長居は禁物だ。
外の監視カメラを警備員が見ていれば、不審がられるかも知れない。
「出て」
美咲を促し、個室を出る。
再び、前面の洗面台の鏡に、2人の全裸の女が現れた。
「美咲ちゃん。
せっかくトイレに入ったんだから……。
おしっこしたくない?」
「大丈夫ですから、もう帰りましょう」
「そんな連れないこと言わないの。
したいだろ?」
美咲は個室の便器を振り返った。
「あそこじゃないよ。
あんたの便器はここ」
コメント一覧
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1. Mikiko- 2021/11/14 06:09
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今日は何の日
11月14日は、『世界糖尿病デー』。
2006(平成18)年、国連総会において制定。
「国際デー(https://www.unic.or.jp/activities/international_observances/days/)」の一つ。
英語表記は、「World Diabetes Day:WDD」。
この日は、インスリンを発見した、カナダのフレデリック・バンティング医師(1891~1941)の誕生日です。
もともと、「国際糖尿病連合(IDF)」と「世界保健機関(WHO)」が、1991(平成3)年に制定した記念日でした。
その後、2006(平成18)年12月20日に、国連総会で「糖尿病の全世界的脅威を認知する決議」が採択され……。
合わせて、「世界糖尿病デー」が国連の記念日として認定されました。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/111145.html)のページから転載させていただきました。
さらに同じページから、引用を続けさせていただきます。
世界で、6秒に1人の命を奪うという糖尿病の全世界的脅威を認知することが目的。
↓『世界糖尿病デー(World Diabetes Day)』のシンボルマークは、青い丸をモチーフにした「ブルーサークル」。
https://zatsuneta.com/img/111145_01.jpg
国連や、どこまでも続く空を表す「ブルー」と、団結を表す「輪」をデザインしてます。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2021/11/14 06:09
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今日は何の日(つづき)
引用を続けます。
キャッチフレーズは、「Unite for Diabetes(糖尿病との闘いのため団結せよ)」。
世界中で、糖尿病抑制に向けたキャンペーンを推進しており……。
この日を中心に、イベントやシンポジウムなどが開催されます。
また、この日は、世界各地でブルーライトアップを灯す行事が行われます。
https://zatsuneta.com/img/111145_03.jpg
↑新潟の萬代橋です。
以上、引用終わり。
糖尿病には、まったく関心がありませんでした。
でも、叔父がどうやらそうらしいということで、関心が高まりました。
「糖尿病」という名称と、重篤化すると人工透析が必要になるということから……。
腎臓の病気かと思ってました。
でも、血液の病気とのことです。
なので、失明や足の壊疽ということが起きるようです。
怖い病気です。
特に怖いのは、病気が進行するまで、自覚症状が出ないこと。
なので、健康診断で血糖値の数字が悪くても、放置されがち。
放置って云うか、逃げたいんだと思います。
医者に掛かったら、食事制限や運動を強いられる。
それがイヤなのでしょう。
営業職で、接待が仕事という人にとっては、大ごとですよね。
建設会社時代の営業の人は、12月になると青黒い顔をしてました。
連日、どこかの忘年会に出なければならないからです。
ほんと、命を縮ませかねない仕事です。
でも、ぜったいに放置してはいけない病気です。
歳を取ってから失明したり、足を切断して寝たきりになったら……。
正直、気持ちを立て直すことは難しいと思います。
実際、足を切断した人の5年生存率は、4割ほどだそうです。
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2021/11/14 06:10
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今日は何の日(つづきのつづき)
でも、なかなか定期的な治療を受けられないという要因のひとつに……。
病院側の問題もあると思います。
わたしの知り合いの女性で、定期的に病院の内科を受診してる方がいます。
3時間待ちだそうです。
予約制だろうに、どうしてそんなことになるんでしょう。
それだけ待って、受診時間は5分だとか。
これでは、仕事を持ってる人は、続けられないでしょう。
ほんとに、なんとかならないものですかね。
さて。
その叔父ですが。
来週の水曜日が、クリニックの受診日。
運命の日ですね。
その日は、会社の健診結果を持っていくことになってるそうです。
先生に、足の親指の違和感を伝えるとか。
精密検査になるんですかね。
たしか、サイダーみたいなのを飲んで血糖値を測る検査があるはずです。
本人は、甘い清涼飲料水なんて、ぜんぜん好きじゃないんですけどね。
どうしてそんな病気になってしまったんでしょう。
やっぱり、お酒ですかね。
くわばらくわばら。