Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
ウルトラウーマン(22)
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「ウルトラウーマン」作:八十八十郎(はちじゅうはちじゅうろう)


(22)警備隊長グレタ


 玄関で振り返ったナントモ爺さんは、はた目にも気の毒なほどしょげ返っていた。
「本当にすまん………。娘同然に思い、その上長いこと世話になっているハンナに俺は何ということを………」
 年老いた身体が益々小さく縮んで見える。
 かける言葉が見つからずに、ハンナは目を伏せたままだった。
「親友だったお前の親父にも、あの世でなんと詫びたらいいんだ。こんなことなら早くあの世に行って………」
「そんなこと言わないで!」
 ハンナは顔を上げた。
「おじさん、もう忘れましょう。わたし子供のころから、おじさんのことは大好きよ。でも、こんなことはもうおしまい。何故だか分からないけど、おじさんも私も一瞬若返ったのね。はい、チーズとそれから……、おじさんの好物だと思って今朝クッキーを焼いておいたの。また元気で来てくれるのを待ってるわ、ナントモおじさん」
「ハンナ………」
 ナントモ爺さんの頬を熱いものが伝い降りた。
「ねえおじさん……。もしまた元気になったら、夜の街に遊びに行ったら? 私よりウンと若くて、きれいな女の人たちが沢山いるわよ」
 ハンナはようやく笑みを浮かべてクッキーの袋を渡す。
「いいや、わしゃあ………」
 玄関ドアのノブに手をかけると、ナントモ爺さんの顔に照れくさそうな笑みが浮かんだ。
「美味しいチーズを食べながらハンナの笑顔を見る方が幸せでしょう?………って」
「え………?」
 ハンナは要領を得ない表情を爺さんに向ける。
「今久しぶりに……、そんな婆さんの声が聞こえたよ」
 ナントモ爺さんの背中は玄関ドアの向こうに消えた。

 ハンナはミルクカップをウルトラウーマンの前に置いて、向かい合わせにリビングテーブルの椅子に腰をおろした。
「温めたヤギのミルクよ。気持ちが落ち着くわ」
「ありがとう……」
 ウルトラウーマンは両手でミルクカップを包み込む。
「信じられない話だけど、あなたは本当に他の惑星からやってきた、その……、ウ、ウルトラウーマンだったのね」
「ええ。どういう訳か、地球に来たら二日に一度くらい自分を見失うくらいの衝動にかられて………」
「そうだったの」
 うなだれたウルトラウーマンにハンナは優しく微笑む。
「あなたの戸惑いは分かる様な気がする。世の中には自分ではどうにもならないことがあるのよ。でもそれは、あなたが悪い訳じゃない。そして何か、考え方は様々だけど、問題を解決する方法があるはずだわ……」
 目を潤ませたウルトラウーマンは、黙ってミルクを口に運んだ。
「それで、そのゼットンとかいう宇宙人はどこに行ったか分からないの?」
「それが………」
 ウルトラウーマンはテーブルにカップを置くと顔を上げる。
「私は危うく難を逃れたのですが、例の発作で離れた間に居なくなってしまったんです。勝利を前に逃げるはずもないし、それからこのあたりを探し回ったんだけど……」
「見つからなかったのね……?」
 ウルトラウーマンは力なく頷いた。
「で、あなたこれからどうするつもり?」
「よく分からないけど、また現場に帰って来るのんじゃないかと思って、しばらくこのあたりを探してみようと思っています。決着を着けないと、ゼットンは腹いせに地球で何をしでかすかわからない」
「わかった」
 ハンナは大きく頷いた。
「じゃあしばらくうちにいなさい。ここなら発作が出ても安心だし、探して結果が出なくてもテレビやラジオで何かしら情報が入るかもしれないわ」
「ええ! 本当にいいんですか!?」
 ウルトラウーマンの顔が輝いた。
「いいわよ。ただし、発作が出そうな時は早めに自分で処理なさい」
「ええ………」
 ウルトラウーマンの顔がみるみる赤く染まる。
「あはは、そうねえ……。それでも間に合わない時は、また手伝ってあげてもいいから」
「ありがとう!!」
 ウルトラウーマンは思わずハンナの両手を取ると、満面の笑みを浮かべた。
「あら、それそろお昼ね。お腹空いたでしょう? じゃあ食事の準備を手伝ってちょうだい」
「ええ!」
 ウルトラウーマンは元気に立ち上がると、キッチンに向かうハンナの背中に続く。
「お昼を食べたら服も着替えた方がいいわね。お家の中じゃ、その着てるものはおかしいわ。あたしの若い頃の服を出して………。ああでも、あなた身体が大きいから入るかしら……? 最近の服の方がいいかも……」
「あははは」
「うふふ。さあ、にぎやかになるわ」
 二人は笑いながらキッチンへと向かった


 目加田恵子は自室のドアから頭を出すと廊下の様子を窺った。
 夜中の2時過ぎである。
 ドアの開閉を察知した指令室の連絡を受けて、早速警備兵が姿を現す。
「何か御用ですか?」
「いいえ。何だか眠れないからジムでトレーニングでもしようと思って。それともなに? 許可がなくちゃ動いちゃいけないの?」
「いいえ、単なる確認業務でして。お気に障りましたら申し訳ありません。どうぞ行動はご自由に」
「あ、そう。じゃ、自由にさせていただくわね」
「はい、失礼しました」
 通り過ぎようとする恵子の背中に、再び警備兵の声がかかる。
「あ、申し訳ありませんが、ジムの手前で小林隊長のお部屋の前を通られると思います」
「ええ、それで?」
「カードキーを外に差したまま部屋に入られたようです。先ほどは少しお取込み中の様でしたのでご遠慮しましたが、よろしければ目加田様の方から使用方法も含めてご説明いただければ……」
「もう……、しょうがないわね、あのおじさん……。わかったわ」
 敬礼する警備兵を残して目加田恵子はジムへと向かった。

「隊長、起きてる?」
 誰かが部屋に入ってくる気配に、小林隊長は慌ててリモコンのボタンを押した。
 一瞬ブロンド女性二人の映像が消え、大画面いっぱいに毒蝮隊員の顔が映し出される。
「う!!!」
 時すでに遅く、小林隊長は続けざまに3発、白い粘液質のミサイルを打ち出していた。
「飛び出すな。(でも)射精は急に止まらない」
「め、目加田君!」
「あ~あ……」
 目の前の飛沫をふき取る小林隊長から顔を背けて、恵子は傍らのソファーに腰をおろす。
「ブロンドビアンチャンネルからウルトラセブンの再放送に切り替わったのね。よりによって毒蝮隊員の顔を見ながら出しちゃうなんて、お気の毒というかなんというか……」
「うぐぐ……」
 小林隊長は唇を噛みしめてフロアにウエットティッシュを使う。
「あ、小林さん、もう一つ遠くに最初のが飛んでるわよ。お歳の割には元気ね。2メートル以上は飛んでる」
「うるさいな君は……。僕が何メートル飛ばそうが、僕の勝手じゃないか!」
「でも二発目の落差が大きいわね。次はもっと頑張ろう」
「うるさいって。一体君は何しに来たんだ」
「眠れないからジムでひと汗かこうと思ったら、お使いを頼まれちゃったの」
 目加田恵子は笑いながら立ち上がると出口へと向かう。
「からかってごめんね。はいこれ、カードが外に差したままだったわよ。これでもう次は忘れないでしょ?」
 小林隊長は、部屋から出て行く恵子を憮然として見送った。

 トレーニングルームに入った途端、目加田恵子はその足を止めた。
 部屋の奥に目を凝らすと、微かに床がきしむ音と共にバーベルが上下している。
 盛り上がり動く肩先の筋肉に汗が伝い降り、褐色の肌が輝いていた。
 再び恵子はゆっくりと足を進める。
「へえ、こんな時間にトレーニング?」
 バーベルがゆっくりとラックに戻った。
「それはお互い様でしょう、目加田恵子さん」
 照明から離れた薄暗がりで、声の主が振り返った。
「私のことをよくご存じで」
 恵子は壁際の椅子に腰をおろす。
「トレーニングしてたら指令室から報告が入ったのよ、あなたがここへ向かうって」
 一人の女性が照明の灯りの下に姿を現した。
 素晴らしく均整の取れた八頭身の肢体に、ぴっちりとした黒のトレーニングスーツを纏っている。
 艶やかなブラックヘアーを後ろできつく結わえて、恵子に向けてグレーの瞳が鋭い眼光を放った。
 まだ二十歳代後半と思われる目鼻立ちの整った美人だが、どことなく殺気を帯びた雰囲気が漂っている。
「あらら、で、そう言うあなたはどなた様かしら?」
 片頬に笑みを浮かべると、その女性は顔から首筋の汗をタオルで拭った。
「警備隊長のガルボです。ひと目見てあなたとは気が合いそうだと思ったわ。よかったら、グレタって名前で呼んでちょうだい」
 仁王立ちでタオルを使うグレタを、目加田恵子は眩しそうに見上げた。

「日本語が上手なのね。是非そうさせてもらうわ、グレタ」
「生まれはハンガリーだけど、6年間日本に留学してたの」
「へえ、そうなの。そしてどういう訳か、国際的な特務機関に身を投じた」
 汗を拭き終えたタオルを首にかけると、グレタはそばの椅子に腰をおろす。
「あなた方が普通に任務を終えれば、私の経歴など関係ないわ。それまでいいお友達でいたいものよね」
「私もそう願ってるわ、何事もないことを……」
 女の汗の匂いを嗅ぎながら、目加田恵子はグレタの顔をじっと見つめた。
 ふとグレタはその視線を外して立ち上がる。
「基礎トレーニングも飽きたし、かといって隊員相手では実践練習にもならない……。目加田さん、私の勘ではあなた格闘技もかなり出来そうね。お得意は柔道? 空手……それとも合気道とか………?」
「ふふ………」
 恵子は口元を緩ませて立ち上がった。
「日本人だからって、そればかりじゃないわ。好きなのは総合格闘技と逮捕術、もとはレスリングに打ち込んでたんだけどね」
「うふふ、やはりあなたとは気が合うと思ったわ。じゃあ夜中に眠れない女同士。他にすることも無さそうだし、スパーリングなんてのはどう?」
 恵子を見つめるグレーの瞳が輝きを増す。
「ルールは?」
「打撃は無しで、相手が動けないようにフロアに組み敷いた方が勝ちでは……?」
 恵子は羽織っていたジャージのジッパーを下げた。
「フェア イナーフ」
 薄い生地のボディースーツが、上半身から膝上まで恵子の身体を覆っていた
 胸の辺りが誇らしく盛り上がり、濃紺の薄い生地の下で引き締まった腰から臀部の筋肉の動きが見て取れる。
「では………good luck」
 グレタの掛け声で、二人はフロアに敷かれたマットの中央に進んだ。

「はあ! はあ! はあ!」
「んぐ………はあ!はあ!」
 トレーニングルームに二人の女の荒い息遣いが交差していた。
 激しい攻防の末に、ようやく目加田恵子が崩れ横四方固めのような形でグレタをマットに押さえつけている。
 ただし道着のように掴むところが無いため、恵子は仰向けのグレタの足に自分の足を絡めてその動きを制していた。
 斜めに抑えた状態で、互いの息遣いは30センチと離れていない。
 天井を見上げながらグレタが口を開く。
「はあ……はあ……! さすがにあたしが見込んだだけのことはあるわ。見事な動きの速さとパワーね。はあ………」
「はあはあ……ありがとう。でもあなたほど体術の優れた女性は初めて。ふう………どうやら今日はあたしの方がラッキーだったみたいね」
「ふふふ………」
 それを聞いたグレタが恵子の下で小さな笑い声を漏らした。
「さあ、それはまだ分からないわよ…………」
 そう言いながらグレタは恵子の肩先を流れ落ちる汗を舐めた。
「うふふ、美味しい……」
「あなた何を………う!!」
 次の瞬間、目加田恵子の身体が宙に浮いた。
 互いの胸の間にグレタの手が差し込まれ、全身の筋肉がよじれるように跳ね上がって、絡んでいた足も振りほどかれる。
 息つく間もなく二人の身体が回転して、恵子はグレタと正対したまま羽交い絞めにマットに押さえつけられていた。
 外側から両足を絡まれ、すでに力を入れる余裕すらない。
 鼻先をつき合わせながらグレタがほほ笑んだ。
「油断させたのは悪かったけど、今夜運が良かったのは私みたいね」
「はあ……」
 恵子はため息をついた。
 まるで鉄にでも絡みつかれた様に身動きできなかったからだ。
「悔しいけど今回はあたしの負けだわ。でもねグレタ……、夜中に眠れない女同士、スパーリングの他にもすることはあるわよ……」
 恵子はグレタの首筋の汗を舐めた。
「美味しい」
 ほんの数センチの間隔で互いの瞳が見つめ合う。
「リターンマッチってわけ……?」
 無言のまま近づいた唇を、グレタは首を逸らして避けた。
「ここは監視カメラがあるわ。じゃあリターンマッチは……、あたしの部屋でどう……?」
「えい!!」
 一瞬力の緩んだグレタの身体が、恵子の巴投げで宙に舞った。
「うふふ」
 背中からマットに落ちたグレタに、恵子は笑いながら手を差し出す。
「じゃあ、あなたの部屋に案内してちょうだい」
 グレタは恵子に引き起こされながら、苦笑いで小さく顔を左右に振った。
「もう……部屋まで手なんか繋がないわよ」
「あら淋しいわ。部屋に入ったら、もうくっついて離れないから……。うふふふ……」
「シ! 黙って!! もう……」
 二人はタオルで体の汗をぬぐいながらトレーニング室を出て行った。
ウルトラウーマン(21)目次ウルトラウーマン(23)

コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2021/10/28 06:03
    • 羽衣伝説
       今週の日曜日、10月24日『由美と美弥子 3414(https://mikikosroom.com/archives/45159463.html)』のコメント「今日は何の日」のネタは……。
       『天女の日』でした。
       なんでこんなことから書き出したのかと云うと……。
       今回の『ウルトラウーマン』を読んでて、ふと気づいたんです。
       地球にやってきたウルトラウーマンというのは……。
       一種の「天女伝説」なんじゃないかと。

       天女伝説は、日本中に存在するようです。
       羽衣伝説とも称されます。
       そのうちのひとつを、ご紹介しましょう。
       『羽衣の松と三保松原 清水海岸ポータルサイト(https://shimizukaigan.doboku.pref.shizuoka.jp/)』から引用させていただきます。
       こちらのサイトは、「静岡県交通基盤部静岡土木事務所」さんが開設してるようです。
       ↓こちらが、「羽衣伝説」(出典⇒https://shimizukaigan.doboku.pref.shizuoka.jp/asobu/hagoromo/)
      +++
       三保の村に伯梁という漁師が住んでおりました。
       ある日のこと、伯梁が浜に出かけ、浦の景色を眺めておりました。
       ふと見れば、一本の松の枝に見たこともない美しい衣がかかっています。
       しかし、あたりに人影はありません。
       誰かの忘れ物だろうと、伯梁が衣を持ち帰ろうとしたそのとき、どこからともなく天女があらわれてこう言いました。
       『それは天人の羽衣。どうそお返しください』ところが、それを聞いて伯梁はますます大喜び。
       『これは国の宝にしよう』とますます返す気配を見せません。
       すると天女は『それがないと私は天に帰ることができないのです』とそう言ってしおしおと泣き始めます。
      +++

       続きは次のコメントで。

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2021/10/28 06:03
    • 羽衣伝説(つづき)
       引用を続けます。

      +++
       さすがに伯梁も天女を哀れに思い、こう言いました。
       『では、天上の舞いを見せてくださるのならば、この衣はお返ししましょう』天女は喜んで三保の浦の春景色の中、霓裳羽衣の曲を奏し、返してもらった羽衣を身にまとって、月世界の舞いを披露しました。
       そして、ひとしきりの舞いのあと、天女は空高く、やがて天にのぼっていったといいます。
       なお、このときの羽衣の切れ端といわれるものが、近くの御穂神社(みほじんじゃ)に保存されています。
      +++

       なるほどという気もしますが……。
       いまいち、伯梁の性格に一貫性がないように思えます。
       最初の方では、羽衣を我が物にしてしまおうと思ってるわけです。
       それが、返す見返りが天女の舞いを見せてもらうこととは……。
       あまりにも甘っちょろい。
       もし、わたしが伯梁だったら……。
       「返すから、一発やらせろ」という流れが当然だと思います。
       実際、他の羽衣伝説では、それに近いパターンもあります。
       ↓鳥取県のホームページの「民話・神話」のページ(https://www.pref.tottori.lg.jp/item/26127.htm)の記述です。
      +++
      ●羽衣天女伝説
       ひとりの百姓が、山腹の石の上に美しく芳しい衣が置いてあるのを見つけました。
       さらによく見ると、そばの流れで、若い美しい女性が水を浴びているではありませんか。
      「天女にちがいない」
       石の上の衣は、天の羽衣ということになる。
       百姓はその羽衣を盗みました。
       天女は羽衣がないので天上に帰ることができず、百姓の妻になりました。
       数年たち、二人の子どももできました。
       天女は、子どもに羽衣のありかをたずねました。
       子どもは、父親の隠していた羽衣を、母親に渡しました。
      +++

       続きはさらに次のコメントで。

    • ––––––
      3. Mikiko
    • 2021/10/28 06:04
    • 羽衣伝説(つづきのつづき)
       引用を続けます。

      +++
       天女は、まさにも天にものぼるよろこびで、羽衣を着けると、天上に帰ってしまったのです。
       二人の子どもは、母を慕って泣きました。
       母が好きだった音楽で、母を呼びもどそうと考えました。
       近くの山に登り、太鼓と笛を演奏しました。
       -天女が衣を置いていた山を羽衣石山、また、子どもたちが一生懸命、大鼓を打ち笛を吹きならした山を打吹山といいます。
      +++

       こちらは漁師ではなく、お百姓です。
       でも、最初の性悪さは同様。
       しかしこちらは、舞いを見せるなどという生ぬるいことでは済みません。
       「百姓の妻になりました」と簡単に片付けられてますが……。
       早い話、「やっちゃった」んだと思います。
       「いやなら羽衣を燃やしてしまう」とか言って脅したんでしょうね。
       もし本当に天女を愛したのなら……。
       実際に、羽衣は燃やしてしまったはずだと思います。
       天上に帰れなくなるわけですから。
       そうせずに、隠してたという心根が卑しいです。
       ときおり出してきては、ネチネチいたぶったんじゃないですかね。
       「いつでも燃やしてしまえるぞ」とか言って。
       で、閨で、特等のサービスを求めたわけです。
       天女の方でも、そんな男に情が移ることはなかったんですね。
       羽衣を手にした途端……。
       我が子も置き去りにして、天に帰ってしまったわけですから。
       ほんとうに可哀想なのは、子供ですよ。

       さて、ウルトラウーマン。
       これからどう展開していくのでしょう。
       わたしとしては、ウルトラウーマンが水浴びしてるとき……。
       松(?)の木に干したウルトラスーツを、ゼットンに盗まれるという展開が希望です。
       当然、「返すから、一発やらせろ」という流れになるわけです。
       ゼットンの一物、ぜったいに凶悪でしょう。
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