2021.9.30(木)
見渡す限り無機質な大地が続いている。
上空を飛びながらウルトラウーマンは大きなため息をついた。
これだけのスピードで飛び回れば、いくら広い砂漠とはいえゼットンを見つけられないはずはない。
ということは縮小化して人間社会に紛れているのか、それとも地球上でもっと離れた場所に移動したのか、いやひょっとすると地球を離れて別の惑星へと飛び立ったのかもしれない。
しかしわざわざ挑戦状を叩きつけておいて、負けてもいない相手に尻を向けるのはおかしな話である。
ゼットンが予定になかった行動を起こしたのは、この地球に来た後にその理由があるのではなかろうか。
ウルトラウーマンは目立たないように人間大に身体を縮小し、もうしばらくこの地球上でゼットンの気配を探る以外ないと思った。
ただあまりに目立つ容姿のため、町の中での生活は難しく、かと言ってスワンの元に帰っても、いつ通報で捕獲の手が伸びてくるか分からない。
さらに砂漠では食料の確保が難しく、ウルトラウーマンは数少ないオアシスの周りで果物や木の実を食べてようやく飢えをしのぐしか方法がなかった。
「少しダイエットは出来たんだけど……」
飛行しながら彼女は腰のくびれに両手をあてがってみる。
確かに肉感的なナイスバディと言うよりも、今はキュッボンキュッのモデルスタイルに近づきつつあった。
しかしモデルスタイルの慶賀は兎にも角にも、しばらく飛行を続けているうち、何故か彼女の手はその下半身へと伸びていくのだった。
「もう時間が来たのかしら………」
ウルトラウーマンは恥ずかし気に両手で股間を抑える。
兆候が表れてから急激に変化が進むことは、もう彼女自身が良く理解していた。
そうこうしているうちにも、みるみる熱い液体がその部分からあふれてくる。
「早く……、早くどこか場所を見つけなきゃ……」
飛行高度を下げながら、ウルトラウーマンは慌てて下界を見回した。
このような状況で幾度自分自身を慰めたことか。
人気のないオアシスの物陰に駆け込み、ボディースーツを脱ぎ捨てるのももどかしく濡れたものに手を使うのだ。
「ああ! 飛鳥隊員……、もういっちゃう!!!」
この様な時も、やはりウルトラウーマンの妄想の種は飛鳥隊員だった。
欲求に苛まれた後の快感のなんと甘美なことか。
ウルトラウーマンは総身を打ち震わせ、若い娘とは思えぬうなり声を発しながら果てるのだった。
そして激情が消え去った後、近くの水辺で濡れたボディースーツを洗い、それが乾くまで物陰に身を潜めるのである。
「ああ……早くしなくちゃ、もう我慢できない」
忙しなく視線を巡らせるウルトラウーマンは、はるか前方にようやく小さなオアシスを見つけた。
近づくにつれ、その近くに民家と思われる小さな石積みの建物と家畜用の小屋が目に入ってくる。
もう股間から何滴か雫が漏れ落ち始めた。
「仕方ない、誰かいるかもしれないけど小屋の裏の方に着地するしかないわ」
意を固めたウルトラウーマンは、オアシスに向かって高度を下げ始めた。
「ん………?」
オアシスに向かうナントモ爺さんは、ラクダの上で瞳を泳がせた。
何かが麦わら帽子の上に落ちてきた感触を覚えたからである。
有難いことに、90歳を目前にしても水汲みは人の世話にならずに済んでいた。
子供たちは独立して都会に出てゆき、2年前に連れ合いを失くしてからは、一人静かにお迎えを待つ余生を送っているのだ。
帽子取って上を確かめてみると、ベージュ色の中にぽつんと丸く濃い染みが出来ている。
「鳥のフンか……?」
鼻を近づけて匂いを嗅いでみる。
「こりゃあ……」
ナントモ爺さんは大きく目を見開いた。
「ええ匂いじゃあ…………」
頤を上げてじっと目を閉じる。
心躍る様な、懐かしいような、何とも言えぬ芳香が鼻先から体中に浸み渡っていく。
(筆者注:ウルトラ女性の愛液はいい匂いなのです)
「おお!」
ナントモ爺さんはラクダの上で下半身を見下ろした。
信じられぬような身軽さでラクダから飛び降りると、高々と両手を空に突き上げた。
「うおおおおおおお~~~!!」
ランボーのように雄たけびを上げた爺さんのズボンは、威風堂々、高々とテントを張っていたのだった。
という訳で、家畜小屋の裏に着地したウルトラウーマンは密かにその小屋に忍び込んでいった。
ハンナは午前10時を知らせる鐘の音で裁縫の手を止めた。
そろそろナントモ爺さんがオアシスに水汲みに来る時間である。
今日は彼に手作りのヤギのチーズを渡す約束になっていた。
ハンナはそうやって知り合いにチーズや手編みの衣服を売って、細々と小遣いを稼いでいたのだ。
特にナントモ爺さんは死んだ父の親友で、子供の頃からハンナを可愛がってくれた。
そしてそんなハンナも50歳を過ぎ、両親が他界してからは街の家を売って小さなオアシスの家に移ってきた。
この家ならば前の家主がそうしていたように、年取ってからもオアシスを訪れる人たち相手の小商いで静かに暮らせると思ったからである。
外の様子を見ようと玄関ドアのノブを握った時、窓ガラスから垣間見えた景色にハンナは息を呑んだ。
誰かが家畜小屋に入って行くのが見えたからである。
急いで寝室に戻り、壁に掛けられた散弾銃を掴む。
ハンナは静かに玄関を出ると、足音を忍ばせて家畜小屋に足を踏み入れた。
「動かないで!!……」
そう叫んだあと、ハンナは淡いブルーの瞳をさ迷わせた。
乱暴に脱ぎ捨てられた衣服が土間に散らばって、その先の藁束の中から全裸の女が身を起こした。
「ご、ごめんなさい!!」
ウルトラウーマンは両手で胸を隠して身を丸めた。
「あ、あなた………一体ここでなにしてるの?!」
その答えはもうハンナの頭の中にあるはずだった。
銃口を向けた瞬間、彼女はこの女性が両足を広げて右手を股間にあてがっている状況を見たのだ。
しかし何故この女性は、こんなオアシスの一軒家で自分を慰めているのか。
改めて見てみると、まだ成人前の若い女性の様である。
そしてさらにハンナを戸惑わせたのは、その女性の風貌であった。
短い頭髪も下半身の陰毛も銀色に輝いていたのだ。
「お願いです! 少しの間だけ、ここを使わせてください。そうしたら私、すぐここを出て行きますから」
「出て行きますからって……」
ハンナはますます混乱した。
ここは広い砂漠の中のある小さな水場の家である。
こんな少女がここを出てどこへ行こうというのか。
いやまず、この少女は一体どこからやってきたのか。
「あなた一人なの? そして何処からどうやってここに来たの?」
「私、一人でウルトラ星雲から飛んできました。でもこの星で発作が起きるようになってしまって………」
「飛んできた……? 発作……?」
ハンナにとって、このうら若い女性の話は到底理解できるものではなかった。
「お願いです。このまま何もしないと私どうなってしまうのか怖い……。自分を見失って、あなたにまで迷惑をかけてしまいそうで」
ハンナの頭にある考えが浮かんだ。
そして散弾銃を構えた手からゆっくりと力が抜けてゆくのを感じた。
ハンナはこの女の子が精神的に問題を抱えているに違いないと思った。
何処から来たのかは分からないが、病院に移動する車から逃げ出してきたのかもしれない。
「落ち着いて、ここにはあなたを傷つける人は誰もいないわ」
思い切って彼女の横に腰を下ろすと、ハンナはそう声をかけた。
「ありがとう。でもあたし今………」
「だいじょうぶ、あたしが守ってあげる。お家の場所とか電話番号とかおばさんに教えて。安全な場所に連れてってあげるから……ね?」
実際、ハンナにもこのくらいの年頃の娘がいても不思議ではなかった。
銀色のショートヘアを優しく撫でてやる。
怯えた女の子を見て、不安感よりも微かに胸を締め付ける母性がハンナの心を支配し始めたのである。
「で、でも、あまり時間が無いんです。もう、すごく身体が火照って、こ、ここが……」
「え………?」
ハンナは視線をさ迷わせた。
「そ、それをすると、あなた気持ちが落ち着くの?」
「は、はい……」
「じゃ、じゃああたしは入口の外にいるから、落ち着いたら声をかけて。……ね?」
そう言って立ち上がろうとしたハンナの手を、思わずウルトラウーマンの手が掴んでいた。
「行かないで! ここに居て!」
「ど、どうしたの!?」
ハンナは驚いてウルトラウーマンの顔を見た。
「あなたすごくいい匂い」
「え……!? あ、あたしなんか……」
もう抑えきれない劣情がウルトラーマンの全身を支配し始めていた。
「お願い、一度だけ許して!」
「何ですって!!」
50歳を過ぎてふくよかに肉の付いたハンナの身体が、あっという間にウルトラウーマンに抱きすくめられていた。
「あ! ちょ、ちょっと!!」
「ごめんなさい、お願い!」
「だ、だめよ………ね、女同士でしょ………ちょっと……あ……」
藁の上に押し倒された勢いで、乳房に押された胸元のボタンが二つ三つ弾け飛んだ。
ハンナの抗いもウルトラウーマンには全く通じなかった
簡単にブラウスは押し開かれて、うなじから胸元の肌をウルトラウーマンの唇が這いまわる。
スカートの裾がまくれあがって、互いの両足が絡み合った。
太腿の肌に、陰毛のざらつきと共に熱い粘液が滑りつく。
“まあ………”
若い女性の昂りを感じ、久し振りに性的な要求を五体に受け止める思いがした。
自分の経験は男性からのものだったが、何故かこの女性から挑まれて体の火照りを感じる。
ハンナは、このまま女性同士の行為にのめり込んでいきそうな自分が怖かった。
「わ、わかったわ。ね、あたしがしてあげるから。お願い、ね、ちょっと待って」
思わず力が緩んだウルトラウーマンの身体から逃れると、ハンナは藁束に背を持たれて座り込む。
「はあ、はあ……ふう、びっくりして息が切れちゃった。じゃ、じゃあこっちに来て……」
ハンナは手を広げてウルトラウーマンを自分の胸に誘った。
「さあ、あたしに後ろ向きに身体を預けて……」
ウルトラウーマンは四つん這いでハンナに近寄ると、火照った顔に笑みを浮かべた。
「私、あなた大好き!」
「ふふ、わかったから、さあこんな風に……」
ハンナは両足を投げ出したウルトラウーマンを背中から抱き寄せる。
左手をウルトラウーマンの脇の下から前に回して左の乳房にあてがう。
“若いのねえ、すごく張りがあって……”
ハンナは若い頃恋人だった男性から受けた乳房への賛辞を思い出した。
頭に血の登った異性の言葉とは違って、同性の賛辞は年齢に関係なく本当の美しさを顕わしたものに違いなかった。
若い体の感触を楽しみながら、ハンナは右手をウルトラウーマンの股間に忍ばせて行った。
“まあ……”
さきほど太ももの肌には感じていたが、ウルトラウーマンのものからはもう熱い露が溢れ出ていた。
「ああ、おねがい………」
「ここ? ……して欲しいのね?」
ハンナは後ろからウルトラウーマンの耳元に囁いた。
何故自分がそんなことを聞き返すのか、自分でも不思議だった。
ただ、体の奥から沸き起こってくる欲求が自分を操り始めている気がした。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2021/10/01 00:00
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ウルトラマンの謎
今回はいくつか、わたしが拾ったウルトラマンの謎についての話題です。
①「ウルトラ」のネーミングはどこから?
ご存じかと思われますが、『ウルトラマン』の前には……。
『ウルトラQ』という番組が放映されてました。
怪獣は登場しますが、それと戦うヒーローは出て来ません。
この番組、当初のタイトルは、『UNBALANCE(アンバランス)』だったそうです。
タイトルからもわかるとおり……。
子供向けではなく、大人用のSF作品だったとか。
しかし、日曜日の夜7時からの放送ということで……。
内容が子供向けに練り直されることになりました。
そのおり、タイトルについても……。
もっと、わかりやすくてインパクトのあるものが検討されました。
企画担当の岩崎嘉一さんは、知恵を絞りました。
『ウルトラQ』の初回放送は、1966(昭和41)年1月2日のこと。
この1年3ヶ月前……。
1964(昭和39)年10月には、『東京オリンピック』が開かれてました。
岩崎さんの脳裏に、このオリンピックでの鈴木文弥アナウンサー(NHK)の声が蘇りました。
体操競技でした。
鈴木アナは、その実況で、何度も絶叫してました。
「ウルトラC!」「ウルトラC!」
ウソのような話ですが、ほんとのようです。
すなわち、『ウルトラQ』の元は、「ウルトラC」だったのです。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2021/10/01 00:01
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ウルトラマンの謎(つづき)
②なぜウルトラマンは3分間しか戦えないのか?
これは、制作側に切実な制約があったのです。
すなわち、予算が限られてたということ。
ウルトラマンが怪獣と戦うと云うことは……。
すなわち、ミニチュアのセットを破壊するということです。
延々と十数分も戦われては、とてもじゃないけど予算が足りない。
というわけで……。
短時間しか地球にいられないという設定にせざるを得なかったわけです。
③専用車の謎
謎というか、ネタです。
これは、「ウルトラマン」ではなく「ウルトラセブン」だったそうですが……。
面白かったので、オマケとして載せます。
「ウルトラマン」では、科学特捜隊ですが……。
「ウルトラセブン」では、ウルトラ警備隊でした。
で、警備隊が乗る車があったんです。
ポインター号という、犬みたいな名前ですが、ド派手なスタイルの車。
↓動画がありました。
https://www.youtube.com/watch?v=cufzdE9f6bQ
動画の中でも、フルハシ隊員役で毒蝮三太夫さんが乗ってます。
氏は、「ウルトラマン」でも、アラシ隊員役で出演してました。
以下は、嘘かほんとかわかりません。
フルハシ隊員役の毒蝮三太夫さんが……。
このポインター号に乗って、ロケ現場に向かったことがあったそうです。
で、高速道路の料金所で……。
「ウルトラ警備隊の者だ」と言って、料金を払わずに通過したんだとか。
当然、私服だったと思うのですがね。
ひょっとしたら、隊員の服でロケ現場に向かったんでしょうか。
丹波哲郎さんの定番ネタを思い出しました。
スピード違反で止められたとき……。
「ご苦労さん、Gメンだ」と言ったそうです。











![[官能小説] 熟女の園](https://livedoor.blogimg.jp/mikikosroom2008/imgs/3/e/3e07a9c3.gif)





































































































