2021.6.20(日)
息子がそれを嗅げば……。
赤ん坊のころに抱かれた記憶が蘇らないとも限らない。
なので布団には、片膝を乗せただけで我慢する。
膝を乗せなくてはならないのは……。
ベッドと壁の隙間から、精液拭き取り用のブリーフを引っ張り出す必要があるからだ。
壁との隙間を覗きこむ。
あった。
拾いあげる。
ベッドを下り、眼前に翳す。
刹那……。
銃弾で額を貫かれたように仰け反った。
生々しい臭いが、ブリーフから立ちのぼっていた。
そう。
干からびていない、生の臭いだ。
絵里子は布地を繰り、その箇所を探した。
あった。
まだ布地が湿っていた。
間違いない。
出したのは夕べではない。
今朝だ。
1本抜いてから登校するとは、我が子ながら大したものだ。
さすが、わたしの子だけのことはある。
わたしに似てくれたのだ。
主人に似たら、ぜったい草食男子だ。
しかし、犯罪に走るのだけは止めなくてはならない。
もしその兆候でもあれば……。
それを阻止するため、身を投げ出す覚悟は出来ている。
むしろ積極的に。
もちろん、息子の欲望の捌け口になることだ。
毎朝、わたしの中で1本抜いて登校してくれたら……。
登校途上で、ランドセルの女児を押し倒したりすることもないだろう。
1発で足りなければ、昼休みに学校に行ってもいい。
校庭の隅で、フェラ抜きしてやろう。
絵里子は頭を振った。
生々しい精液の臭いが、妄想を暴走させる。
この臭いは、絵里子のシナプスのスイッチを繋ぐようだ。
もちろん、変態モードに入るスイッチだ。
だから、集積所のゴミ漁りは止められないのだ。
しかし、夫の精液を嗅いだのは、いつが最後だったろうか。
息子を妊娠してから、はたしてあっただろうか。
下着は毎朝洗濯しているが……。
もちろん、夢精の印などはない。
もう枯れているのだろうか。
まだ50前だというのに。
外で抜いて来る甲斐性でもあれば、むしろいいのだが……。
そうでなければ、つまらない人生だ。
大きなお世話かも知れないが。
赤ん坊のころに抱かれた記憶が蘇らないとも限らない。
なので布団には、片膝を乗せただけで我慢する。
膝を乗せなくてはならないのは……。
ベッドと壁の隙間から、精液拭き取り用のブリーフを引っ張り出す必要があるからだ。
壁との隙間を覗きこむ。
あった。
拾いあげる。
ベッドを下り、眼前に翳す。
刹那……。
銃弾で額を貫かれたように仰け反った。
生々しい臭いが、ブリーフから立ちのぼっていた。
そう。
干からびていない、生の臭いだ。
絵里子は布地を繰り、その箇所を探した。
あった。
まだ布地が湿っていた。
間違いない。
出したのは夕べではない。
今朝だ。
1本抜いてから登校するとは、我が子ながら大したものだ。
さすが、わたしの子だけのことはある。
わたしに似てくれたのだ。
主人に似たら、ぜったい草食男子だ。
しかし、犯罪に走るのだけは止めなくてはならない。
もしその兆候でもあれば……。
それを阻止するため、身を投げ出す覚悟は出来ている。
むしろ積極的に。
もちろん、息子の欲望の捌け口になることだ。
毎朝、わたしの中で1本抜いて登校してくれたら……。
登校途上で、ランドセルの女児を押し倒したりすることもないだろう。
1発で足りなければ、昼休みに学校に行ってもいい。
校庭の隅で、フェラ抜きしてやろう。
絵里子は頭を振った。
生々しい精液の臭いが、妄想を暴走させる。
この臭いは、絵里子のシナプスのスイッチを繋ぐようだ。
もちろん、変態モードに入るスイッチだ。
だから、集積所のゴミ漁りは止められないのだ。
しかし、夫の精液を嗅いだのは、いつが最後だったろうか。
息子を妊娠してから、はたしてあっただろうか。
下着は毎朝洗濯しているが……。
もちろん、夢精の印などはない。
もう枯れているのだろうか。
まだ50前だというのに。
外で抜いて来る甲斐性でもあれば、むしろいいのだが……。
そうでなければ、つまらない人生だ。
大きなお世話かも知れないが。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2021/06/20 06:21
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今日は何の日
6月第3日曜日は、『父の日』。
父への感謝を表す日。
英語表記は「Father's Day」。
日本やアメリカでは、6月の第3日曜日に祝いますが……。
その起源は世界中で様々であり、日付も異なります。
1910(明治43)年、アメリカ合衆国ワシントン州スポケーンの「ソノラ・ドット(Sonora Dodd/1882~1978)」が……。
「母の日のように父にも感謝する日を」と提唱したのが始まりとされてます。
そのきっかけは彼女が、男手1つで自分を含む子供6人を育ててくれた父を讃え……。
教会の牧師にお願いして、父の誕生月である6月に礼拝をしてもらったことでした。
1916(大正5)年、アメリカ第28代大統領「ウッドロウ・ウィルソン(Woodrow Wilson/1856~1924)」は……。
「父の日」の最初の祝典が行われたスポケーンを訪れました。
そこで「父の日」の演説を行い、これにより「父の日」が認知されるようになりました。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/106172.html)のページから転載させていただきました。
さらに同じページから、引用を続けさせていただきます。
1966(昭和41)年、アメリカ第36代大統領「リンドン・ジョンソン(Lyndon Johnson/1908~1973)」は……。
「父の日」を称賛する大統領告示を発し、6月の第3日曜日を「父の日」と定めました。
1972(昭和47)年に、アメリカでは正式に国の記念日に制定されました。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2021/06/20 06:21
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今日は何の日(つづき)
引用を続けます。
「母の日」の花がカーネーションなのに対し、「父の日」の花はバラです。
ソノラ・ドットが「父の日」に、父親の墓前に白いバラを供えたことに由来するとされてます。
1910年の最初の祝典の際には、キリスト教青年会(YMCA)の青年が、父を讃えるために……。
父が健在の人は赤いバラ、亡くなった人は白いバラを身に付けたと伝えられてます。
日本では、これらの風習が伝わり、アメリカに倣って6月の第3日曜日が一般的な「父の日」となってます。
この日には、日ごろの感謝の気持ちをこめて、黄色いバラ、ヒマワリなどの花や……。
シャツ、ネクタイ、ハンカチ、ビール、日本酒などの贈り物をすることが多くなってます。
以上、引用終わり。
わが家では、「父の日」も「母の日」も、祝う習慣はありませんでした。
古くからの日本人の感覚では……。
気恥ずかしくて、ちょっと苦手な記念日だったと思います。
今の時代は、普通に祝えてるんですかね。
ていうか、今の子はちゃっかりしてますからね。
「父の日」のプレゼントには、数倍のお返しが期待できますから……。
むしろ、積極的なのかも知れません。
でも、なんで日本の父の日は、黄色いバラやヒマワリなんでしょう。
調べたところ……。
「日本ファーザーズ・デイ委員会(1981年設立)」が開催した「父の日黄色いリボンキャンペーン」で……。
愛する人の無事を願うという意味がこめられた、黄色いリボンの贈り物を薦めたことに由来してるそうです。
なるほど、「幸せの黄色いリボン」が源ですか。
黄色いネクタイはちょっとしずらいでしょうから……。
黄色いハンカチなんか、どうですかね。
会社のトイレで手を拭くときなんか、気恥ずかしい反面、嬉しいんじゃないですか。
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2021/06/20 06:21
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今日は何の日(つづきのつづき)
しかし、母の日もそうですが、「第3日曜日」というのが覚えづらいです。
ま、お休みにしたいわけだから、仕方ないですが。
「山の日」や「海の日」を作るくらいなら……。
「母の日」「父の日」を祝日にすればいいんじゃないの。
消費喚起には、ずっと効果的だと思います。
そうそう。
今年のこれからの祝日は、注意が必要です。
オリンピックによって、祝日が移動してますから。
カレンダーには反映されてませんので、気をつけなければなりません。
カレンダーを見て、のうのうと休んでたら……。
無断欠勤になってたということもあり得ますよ。
まず、カレンダーでは祝日となってるけど、祝日じゃなくなった日からあげてみます。
○7月19日(月)「海の日」
○8月11日(水)「山の日」
○10月11日(月)「スポーツの日(旧・体育の日)」
これらの日は、出回ってるカレンダーでは、赤字(祝日)になってるので要注意です。
続いて逆に、カレンダーでは平日になってるけど、今年だけは祝日の日です。
●7月22日(木)「オリンピック開会式の前日」
●7月23日(金)「オリンピック開会式」
●8月9日(月)「オリンピック閉会式の翌日」
これらの日、うっかりして出社すると……。
会社に誰もいなくてびっくり、ということになりかねませんよ。
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4. 手羽崎 鶏造- 2021/06/20 10:21
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<本篇より>
「もう枯れているのだろうか。
まだ50前だというのに。」
↓
常識的に考えれば枯れていません。
また、40代は、おんな盛りとも言えます。
ワタシも40代が一番、人の奥さんに
出していましたっけ
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5. 手羽崎 鶏造- 2021/06/20 10:28
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海の日が有るもなら、
「産みの日」があってもいい。
つまり「子づくりの日」ですな。
「土用丑の日」(精力つける)の初めの方の
日は週末の金曜なんかにぶつけて、この日は
全国一斉ノー残業日にする。
如何でしょう
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6. Mikiko- 2021/06/20 12:20
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枯れてなくても……
枯れたふりはあるかも知れません。
夫婦間では、マンネリにならない工夫が必要ではないでしょうか。
全国一斉ノー残業日。
残業させてくれと懇願するお父さんがいそうです。