2021.6.5(土)
「食べてみて。
わたしが漬けたの」
「いただきます」
小気味良い歯音が聞こえた。
「美味しい。
どうすればこんなに上手に漬けられるんですか?」
「使ってるのは、漬物塩っていうお塩だけ。
主人の実家は新潟なんだけど……。
そこで食べた漬物が美味しくて。
聞いたら、地元のメーカーが作ってるお塩を使ってらしたの。
お塩に、昆布や唐辛子、椎茸とか陳皮がブレンドされてるのよ。
調べたらネットでも買えたから、こっちでも使うようになったわけ。
送料の方が高いくらいになっちゃうけど」
絵里子は椅子を立ち、シンク下の収納から使いかけの漬物塩を出して見せた。
「こんなのがあるんだ」
「そう。
これを使えばこの味になるの。
あと、少しの漬物を漬けるときは、ひとつだけ守れば失敗しないわ」
「何です?」
「お塩の量を、正確に計ること。
樽ひとつ漬けるんなら、ひとつかみとか大雑把でいいけど……。
少量のときは、ぜったい目分量はダメよ。
一回ごとに味が違っちゃうから。
逆に、正確に計れば、毎回、必ず同じ味になるから」
「どうやって正確に計るんですか?」
「デジタルの計量計、持ってる?」
「ないです」
「あれはあった方がいいわよ。
1グラム単位で計れるから。
で、まず材料の重さを計るでしょ。
そしたら次にお塩を計る。
わたしは、材料の2%の量にしてる。
あとは、ジップロックの中で合わせて揉むだけよ」
「へー。
さすが、主婦の知恵ですね。
お話聞けて良かったです」
「何でも聞いてちょうだい。
この身体、見て。
ネタが一杯詰まってるから」
「はは。
あ、すみません」
「いいのよ。
この歳になると、ぜんぜん気にならないわ。
主人はもう、見向きもしないけど。
わたしの裸なんて、何年も見てないんじゃないかしら」
「うちも、そうなりつつあります」
「あら。
まだ若いのに」
わたしが漬けたの」
「いただきます」
小気味良い歯音が聞こえた。
「美味しい。
どうすればこんなに上手に漬けられるんですか?」
「使ってるのは、漬物塩っていうお塩だけ。
主人の実家は新潟なんだけど……。
そこで食べた漬物が美味しくて。
聞いたら、地元のメーカーが作ってるお塩を使ってらしたの。
お塩に、昆布や唐辛子、椎茸とか陳皮がブレンドされてるのよ。
調べたらネットでも買えたから、こっちでも使うようになったわけ。
送料の方が高いくらいになっちゃうけど」
絵里子は椅子を立ち、シンク下の収納から使いかけの漬物塩を出して見せた。
「こんなのがあるんだ」
「そう。
これを使えばこの味になるの。
あと、少しの漬物を漬けるときは、ひとつだけ守れば失敗しないわ」
「何です?」
「お塩の量を、正確に計ること。
樽ひとつ漬けるんなら、ひとつかみとか大雑把でいいけど……。
少量のときは、ぜったい目分量はダメよ。
一回ごとに味が違っちゃうから。
逆に、正確に計れば、毎回、必ず同じ味になるから」
「どうやって正確に計るんですか?」
「デジタルの計量計、持ってる?」
「ないです」
「あれはあった方がいいわよ。
1グラム単位で計れるから。
で、まず材料の重さを計るでしょ。
そしたら次にお塩を計る。
わたしは、材料の2%の量にしてる。
あとは、ジップロックの中で合わせて揉むだけよ」
「へー。
さすが、主婦の知恵ですね。
お話聞けて良かったです」
「何でも聞いてちょうだい。
この身体、見て。
ネタが一杯詰まってるから」
「はは。
あ、すみません」
「いいのよ。
この歳になると、ぜんぜん気にならないわ。
主人はもう、見向きもしないけど。
わたしの裸なんて、何年も見てないんじゃないかしら」
「うちも、そうなりつつあります」
「あら。
まだ若いのに」
コメント一覧
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1. Mikiko- 2021/06/05 06:04
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今日は何の日
6月5日は、『ロコモ予防の日』。
民間団体、研究団体、個人会員によって構成される『ロコモティブ・シンドローム予防推進委員会/東京都港区港南』が制定。
日付は、「ロ(6)コ(5)モ⇒ロコモ」「ろ(6)うご(5)⇒老後」と読む語呂合わせから。
「ロコモティブ・シンドローム(略称:ロコモ)」の認知度を高め……。
その予防に関する正しい理解を広めることが目的。
記念日は、『(社)日本記念日協会(https://www.kinenbi.gr.jp/)』により認定、登録されてます。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/106055.html)のページから転載させていただきました。
さらに同じページから、「ロコモティブ・シンドロームについて」を引用させていただきます。
加齢と共に……。
骨、関節、筋肉、靭帯、腱、神経など、体を支え動かす役割のある運動器が衰えていきます。
やがて、「立つ」「歩く」といった動作が困難になり……。
寝たきりや、要介護になる危険が高い状態に至ります。
これを、「ロコモティブ・シンドローム(Locomotive Syndrome:運動器症候群)」と呼びます。
高齢化社会を迎える日本では現在、このロコモティブ・シンドローム該当者と……。
40歳以上の予備軍と推定される人口が、合わせて約4700万人存在すると言われてます。
今後、さらに高齢化社会が進んで行きます。
そのため、医療や介護など社会保障の問題や、また、安全で安心な生活を送るための社会環境づくりの面でも……。
ロコモティブ・シンドロームに対する認知向上、具体的な対策、予防の促進、実行は重要な課題となっていきます。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2021/06/05 06:05
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今日は何の日(つづき)
引用を続けます。
ロコモティブ・シンドローム対策では、自らの運動器の機能低下に気付き……。
進行を予防するための運動習慣を、できるだけ早い時期からスタートさせることが大切です。
ロコモ予防の運動としては……。
「片脚立ち」「スクワット」などが、自宅で簡単、安全に行うことができます。
また、毎日の生活の中で、階段を使う、一駅分歩いて通勤や買い物に行くなど……。
運動の要素を積極的にプラスすることもロコモ予防となります。
以上、引用終わり。
「ロコモティブ・シンドローム該当者と40歳以上の予備軍と推定される人口が、合わせて約4700万人」という下りには……。
ちょっと疑問を感じました。
4700万人ってのは、40歳以上の人の合計なのでは?
↓厚生労働省のページから(平成20年/古い!)
0~4歳 5,347,000
5~9 5,736,000
10~14 5,935,000
15~19 6,074,000
20~24 6,870,000
25~29 7,379,000
30~34 8,788,000
35~39 9,419,000
40~44 8,248,000
45~49 7,660,000
50~54 7,731,000
55~59 9,764,000
60~64 8,902,000
65~69 7,999,000
70~74 6,927,000
75~79 5,685,000
80~84 4,044,000
85~89 2,165,000
90~94 951,000
95~99 285,000
100~ 41,000
総数 125,947,000
40歳以上を合計すると、7千万人を超えますね。
どうやら、4700万人というのは、何やら根拠のある数字のようです。
残念。
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2021/06/05 06:05
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今日は何の日(つづきのつづき)
話を変えます。
まず、「ロコモティブシンドローム」でイカンのは……。
名称が可愛すぎることです。
アメリカンポップスの「ロコ・モーション」みたいじゃないですか。
深刻さが伝わりません。
凶悪なのに名前が可愛いのは……。
「ピロリ菌」と「プリン体」が双璧だと思ってましたが……。
「ロコモティブシンドローム」を加えて、御三家と呼んでもいいかも知れません。
さて、このロコモ。
最近、人ごとではなくなってきてます。
テレワークのせいです。
「せい」と言ったらいけませんね。
とても有り難い勤務形態ですから。
わたしは今、火曜と木曜は、1日家でテレワークです。
家を出ることは、まずありません。
それどころか、2階から降りることもないです。
終日、机とトイレの往復だけ。
最近、体力の衰えに、如実に気づかされました。
月、水、金は、会社に行くんですが……。
出来るだけ歩くようにはしてます。
駅と会社間の20分ですけどね。
で、最近、自分の歩くスピードが遅くなったなと……。
はっきりと感じることが多くなりました。
ジサマに抜かされるんですよね。
昔なら、ムキになって抜き返したでしょう。
でも今は、その背中を虚しく見送るだけです。
このままじゃ、リタイヤして楽しい老後時間を手に入れたとしても……。
それを楽しむ体力がなくなってるということも考えられます。
でもねー。
テレワークの日に、わざわざ散歩に出かけるのもヘンな話です。
そんな時間が作れるなら、会社に行けって話ですから。
あ、そうだ。
階段があるじゃないですか。
これの昇降をすれば、けっこうな運動になりますよ。
よし。
いざ、実戦。
次の火曜日からね。
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4. 手羽崎 鶏造- 2021/06/05 11:29
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<本篇より>
主人はもう、見向きもしないけど。
わたしの裸なんて、何年も見てないんじゃないかしら」
「うちも、そうなりつつあります」
↓
妻の裸身。
ママさんバレーボールとか海岸でSAPとか
ダンスやっていますから、年齢の割には
イケている方だと思いますが、見ても
勃起はあまりしないかな。
(それはアンタの機能のせいやろっ)
管理人さまがよくおっしゃるように、
スタイルの良さや凹凸の具合で、男性器が
勃起するというわけではありません。
(世の奥さま方、自信をお持ちになって。)
ワタシはシチュエーションも大事かなと
思っています。
えっ、こんな男性と、こんな場所で、こんな格好で、
こんな時に etc 。
この奥さんの理性という外套をどう剥いでみせようか、
いつもそんなこと考えています
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5. Mikiko- 2021/06/05 18:27
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高橋留美子の……
「らんま1/2」だったと思います。
女性をゲットすることに情熱を燃やすフィギアスケーターの男が出て来ました。
らんまを前に、「ぼくの頭は、そういうことで一杯だ」と言い切ってました。
それを聞いたらんまは……。
「恐ろしいヤツ」
なぜか、そのマンガのシーンを思い出してしまいました。