Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 3312
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「そうよ。
 子供は作るものじゃなくて、授かるもの」
「ですよね。
 でも、自分が授かれないのは……。
 やっぱり、何か落ち度があるんじゃないかって思ってしまいます」
「朝はダメなの?
 夜じゃなくて、出社前」
「主人、朝、弱くて。
 朝食も食べないことが多いんです」
「営業なら、客先に直行するとか言って、時間作れないの?」
「主人の会社、客先には必ず2人で行くんです。
 あ、わたしたち職場結婚で。
 わたしも主人と同じ会社に勤めてたんです。
 1人で客先回ってると、癒着とかもあるじゃないですか。
 あと、2人で行くと、相手の対応も違うそうなんです。
 1人だと、カウンター前であしらわれて帰されたりするけど……。
 2人だと、まず応接室には通されるって」
「なるほどね。
 大変ね、今の営業マンは。
 携帯のない時代の営業マンは、会社を一歩出たら……。
 どこで何しててもわからないから、天国だったって聞いたわ。
 競馬場に直行してた人もいたみたいよ。
 ま、結果を残さなかったらクビでしょうけど」

 テーブルには、チーズや缶詰を並べていた。
 話に興が乗ってきたら、どうも物足りない。

「かき揚げ、切るわね。
 今、買って来たのがあるから」

 絵里子は、椅子に置いていたエコバッグから、かき揚げのパックを引っ張り出した。

「今夜のおかずじゃないんですか?」
「うちは、2人とも食べて帰るのよ。
 息子の中学には寮があってね。
 もちろん、遠方の子が入寮してるんだけど……。
 通いの子も、部活の後、寮の食堂で夕食を一緒に食べるの。
 主人はもう、平日は家で夕食は摂らないわね。
 だから、このかき揚げはわたし用」

 絵里子はシンクに立ち、まな板でかき揚げ2つを食べやすいように切った。
 ついでに冷蔵庫から大根の漬物も出す。
 買って来たものではなく、絵里子が漬けたものだった。
 ジップロックから鉢に移し、テーブルに運ぶ。
由美と美弥子 3311目次由美と美弥子 3313

コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2021/06/04 05:40
    • 今日は何の日
       6月4日は、『虫の日/ムシの日』。
       漫画家の手塚治虫らの呼びかけで、1988(昭和63)年に設立された『日本昆虫クラブ』が制定。
       日付は、「む(6)し(4)⇒虫」と読む語呂合わせから。
       昆虫が住める街づくりを目指してます。
       「虫の日」は、2018(平成30)年、『(社)日本記念日協会(https://www.kinenbi.gr.jp/)』により認定、登録されましたが……。
       これは、幼少期より昆虫採集を趣味としてきた解剖学者の養老孟司が申請したもの。
       長年にわたり、自然や命について考えてきた養老博士は……。
       虫にも供養が大切と、神奈川県鎌倉市の建長寺に「虫塚」を建立しました。
       毎年、多くの昆虫採集家が集い、法要を行ってます。
       また、「独立国・カブトムシ自然王国」を宣言してる福島県常葉町(現:田村市常葉町)の『常葉町振興公社(現:田村市常葉振興公社)』は……。
       「ムシの日」を制定してます(こちらは『(社)日本記念日協会』の登録がないようです)。

       上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/106042.html)のページから転載させていただきました。

       続きは次のコメントで。

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2021/06/04 05:40
    • 今日は何の日(つづき)
       さらに同じページから、「カブトムシ自然王国の常葉町について」を引用させていただきます。

       福島県常葉町は、全国有数の葉タバコの産地です。
       葉タバコの肥料となる腐葉土の中で、カブトムシの幼虫が成育することに着目し……。
       カブトムシの養殖を開始しました。
       その後、カブトムシを軸とした町おこし事業を展開してます。
       1991(平成3)年、『常葉町振興公社』は……。
       子ども達がさまざまな遊具で遊ぶことができる総合公園『こどもの国ムシムシランド(http://mushimushiland.com/)』をオープンさせました。
       また、2016(平成28)年には……。
       自然の中で暮らすカブトムシと触れ合うことができる施設「カブトムシ自然観察園」を、ムシムシランド内にオープンさせてます。

       以上、引用終わり。

       カブトムシはたぶん、1度も触ったことがありません。
       見た記憶もないです。
       わたしの住んでるあたりには、雑木林がないんですよ。
       昔は、「地図にない湖」と呼ばれた低湿地でした。
       戦後、排水機が整備され、乾田となりました。
       いずれにしろ、木なんか生えてません。
       地平線の彼方まで田んぼです。
       八郎潟とかの風景と似てるんじゃないでしょうか。
       なので、カブトムシやクワガタは、身近にいる昆虫じゃありませんでした。
       男子が、学校に持ってきたこともありません。
       カマキリはしょっちゅうでしたが。

       続きはさらに次のコメントで。

    • ––––––
      3. Mikiko
    • 2021/06/04 05:41
    • 今日は何の日(つづきのつづき)
       そうそう。
       カマキリでは思い出があります。
       小学校のころです。
       雪が降る前の季節。
       草の茎に、カマキリの卵を見つけました。
       で、茎ごと折って持ち帰り……。
       虫かごに入れて(なぜか虫かごはありました)、ベランダの園芸道具の棚に置いておきました。
       そんなことはすっかり忘れた翌春のある朝。
       ベランダから母の悲鳴。
       驚いて駆けつけると……。
       洗濯物を抱えた母が何かを指差してます。
       その指の先を見たわたしも、悲鳴をあげました。
       虫かごです。
       中が、うじゃうじゃ蠢いてます。
       孵化したカマキリが、一杯に充満してたんです。
       即座に捨ててくるよう命じられました。
       カゴを指先に吊り下げて外に出て、近くの草むらまで来ました。
       カゴを閉めたままでは、いくらなんでも可哀想なので……。
       決死の覚悟で入口を開け、カゴは放り捨てました。
       以後、そこに確認に行くことはなかったので……。
       カマキリたちの行く末は不明です。

       カブトムシに話は戻りますが……。
       人気があるのは、日本くらいみたいですよ。
       欧米には、そもそもいないんですかね?
       欧米人は、カブトムシとゴキブリの区別がつかないそうです。

    • ––––––
      4. 手羽崎 鶏造
    • 2021/06/04 05:53
    • <これまでのチョー簡単なあらすじ>
      40代の豊満な主婦・絵里子は同じ
      マンションに住む新婚女性・美咲に
      声を掛け、おんな二人きりの呑み会
      に持っていく。



    • ––––––
      5. 手羽崎 鶏造
    • 2021/06/04 05:59
    • 美咲さんへ。
      子づくりしたいのなら、
      少しぐらいお酒が入っていた方が
      いいように思いますよ。
      旦那さんの好きそうなエッチAVを準備しておいて
      一緒に観るとか。
      刺激的な下着を着けてみるとか。
      美咲さん自身が積極的に奉仕してさし上げるとか。
      パートナーがそそられるような演出で
      まず、おセックスの頻度を上げていく
      ことだと思いますね。

    • ––––––
      6. Mikiko
    • 2021/06/04 08:14
    • なかなかねー
       特に高学歴の女性には……。
       そういうことが苦手な方が多いのでは。

    • ––––––
      7. 手羽崎 鶏造
    • 2021/06/05 11:15
    • うーん、あんまり「学歴」と決めつけに
      なさらなくともいいと思いますが。
      自ら「奉仕」するのが苦手な女性と
      いうのは確かに居られますな。
      見栄を張らずに、スキ者であることを
      正直に曝け出せばいいことで、お相手の
      オトコの方に責任?が有るのかもしれません。

      ワタシは「変態のMで」と明らかにすると
      妖しい笑みで応じてくださるご婦人と、
      「引いて」しまわれるご婦人に
      分かれます。(そりゃ、そうだろな)

    • ––––––
      8. Mikiko
    • 2021/06/05 18:25
    • 今はいろいろ……
       物騒な時代になってきました。
       いわゆる、リベンジポルノというヤツ。
       録音なら、実に簡単にできますからね。
       なかなか、大胆な発言はしづらいでしょう。
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