2021.4.2(金)
「せ、先生……。
石上先生。
イキそうです。
もうイキそうです」
「そうですか。
それじゃ、一緒にイキましょう」
「出して……。
中に出して」
「大丈夫な日ですか?」
「この歳で、もう妊娠なんてしませんわ。
でも、もし……。
もし、妊娠したら……。
結婚……。
結婚してぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
「わかりましたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
石上先生は、山田先生の腰を両手で固定した。
激しいピストンが始まった。
石上先生が腰を打ち付けるごとに、山田先生の尻にさざ波が立った。
波動は太腿を伝い、膝の汀まで洗っていた。
「山田先生!
締まります!
締まります!」
「あかかかかかかかかかかかか」
山田先生の口からは、意味のある言葉の代わりに、涎が噴き零れていた。
突っ張った両腕の下に覗く顔は……。
教師どころか、人のものとさえ思えなかった。
黒目が迫りあがり、三白眼が宙に踊っている。
振動のままに、クビがガクガクと揺れる。
壊れた人形のようだった。
そのクビが大きく跳ねた瞬間……。
典子と、はっきりと目が合った。
山田先生の目が見開かれた。
その気配に気づいたのか、石上先生もわたしを見た。
まともに目が合った。
しかし、石上先生の腰は止まらなかった。
「イクイクイクイクイクイクイクイクイク」
山田先生は、わたしを見つめたまま、甲高い声を張りあげた。
「出る出る出る出る出る出る出る出る出る」
「イ……。
イックゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ。
あぎゃ。
あぎゃぎゃ」
「がは。
がはは。
がはっ」
典子を真っ直ぐに見据えた石上先生の両眼から、黒目が失われた。
碁石が滑りこむように、上瞼に隠れたのだ。
山田先生も、同じ目をしていた。
典子を見つめる、真っ白な4つの目。
明らかに、2人の意識は消し飛んでいた。
しかし、立ったままだった。
塑像のごとく。
ほんとは一瞬だったのかも知れない。
永遠みたいに思えたのは、典子の脳裏に、その瞬間が灼きついたからだろう。
だからこうして、ついさっき見た光景のように蘇るのだ。
石上先生。
イキそうです。
もうイキそうです」
「そうですか。
それじゃ、一緒にイキましょう」
「出して……。
中に出して」
「大丈夫な日ですか?」
「この歳で、もう妊娠なんてしませんわ。
でも、もし……。
もし、妊娠したら……。
結婚……。
結婚してぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
「わかりましたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
石上先生は、山田先生の腰を両手で固定した。
激しいピストンが始まった。
石上先生が腰を打ち付けるごとに、山田先生の尻にさざ波が立った。
波動は太腿を伝い、膝の汀まで洗っていた。
「山田先生!
締まります!
締まります!」
「あかかかかかかかかかかかか」
山田先生の口からは、意味のある言葉の代わりに、涎が噴き零れていた。
突っ張った両腕の下に覗く顔は……。
教師どころか、人のものとさえ思えなかった。
黒目が迫りあがり、三白眼が宙に踊っている。
振動のままに、クビがガクガクと揺れる。
壊れた人形のようだった。
そのクビが大きく跳ねた瞬間……。
典子と、はっきりと目が合った。
山田先生の目が見開かれた。
その気配に気づいたのか、石上先生もわたしを見た。
まともに目が合った。
しかし、石上先生の腰は止まらなかった。
「イクイクイクイクイクイクイクイクイク」
山田先生は、わたしを見つめたまま、甲高い声を張りあげた。
「出る出る出る出る出る出る出る出る出る」
「イ……。
イックゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ。
あぎゃ。
あぎゃぎゃ」
「がは。
がはは。
がはっ」
典子を真っ直ぐに見据えた石上先生の両眼から、黒目が失われた。
碁石が滑りこむように、上瞼に隠れたのだ。
山田先生も、同じ目をしていた。
典子を見つめる、真っ白な4つの目。
明らかに、2人の意識は消し飛んでいた。
しかし、立ったままだった。
塑像のごとく。
ほんとは一瞬だったのかも知れない。
永遠みたいに思えたのは、典子の脳裏に、その瞬間が灼きついたからだろう。
だからこうして、ついさっき見た光景のように蘇るのだ。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2021/04/02 05:57
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今日は何の日
4月1日は、『木曽路「しゃぶしゃぶの日」』。
数多くの飲食料理店を全国展開する『㈱木曽路(https://www.kisoji.co.jp/)/愛知県名古屋市昭和区』が制定。
日付は、卒業、入学、就職など、お祝いごとが多い4月と……。
「しゃ(4)ぶ(2)しゃ(4)ぶ(2)」と読む語呂合わせから。
同社の『しゃぶしゃぶ・日本料理 木曽路(https://www.kisoji.co.jp/kisoji/)』では……。
厳選された上質な牛肉を秘伝のごまだれで食べる「しゃぶしゃぶ」を、お値打ちな価格で提供してます。
お祝いごとや家族の集まりにぴったりな「しゃぶしゃぶ」の美味しさを……。
より多くの人に知ってもらうことが目的。
記念日は、2019(平成31)年、『(社)日本記念日協会(https://www.kinenbi.gr.jp/)』により認定、登録されました。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/104028.html)のページから転載させていただきました。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2021/04/02 05:58
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今日は何の日(つづき)
【Mikiko】今日は何の日(つづき)
さらに同じページから、引用を続けさせていただきます。
同社では他に、2月9日を木曽路「肉の日」、木曽路「ふぐの日」に……。
4月8日を木曽路「すきやきの日」、9月1日を「しゃぶしゃぶ・日本料理 木曽路の日」としてます。
同店は、大宴会場での忘新年会や歓送迎会、小宴会場や個室での親しい人との会合、同窓会や自治会の集まりなど……。
各種の宴会でも利用できます。
また、しゃぶしゃぶや会席料理など、要望や季節に合わせて多彩な宴会料理を用意してます。
その他、結婚や出産、還暦のお祝いなど、多様な用途で利用できるコースメニューやお座敷も用意してます。
以上、引用終わり。
しゃぶしゃぶ。
たぶん……。
食べたことがありません。
ひょっとしたら……。
旅館の宴会料理で、お膳に1人用のしゃぶしゃぶ鍋が付いたことはあるかも知れないです。
でも、大きな鍋を囲んでのしゃぶしゃぶは、未体験だと思います。
しゃぶしゃぶを食べてみたい気はしますが……。
大鍋を囲んでは、ちょっと遠慮したいかも。
やっぱり、直箸というのがね。
以前から、この直箸を嫌う人は少なくなかったと思います。
でも、会社の宴会などでそれを表明するのは難しかった。
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2021/04/02 05:58
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今日は何の日(つづきのつづき)
日本の会社では……。
体育会系の「一つ釜の飯を食う」という文化が根強かったからでしょう。
宴会などでは、体育会出身の社員が差配を任されることが多かったことも一因でしょうか。
しかし昨年から、突然、風向きが変わりました。
もちろん、コロナの影響です。
大鍋を囲む式の宴会は、大きく制限されることになりました。
これには正直、喜んでるサラリーマンも多い気がします。
しかし、当然、そうしたお店にとっては、死活問題ですよね。
ちゃんこ鍋屋さんとか、どうしてるんでしょう。
わたしは、ひとりしゃぶしゃぶなら、やってみたい気がします。
中央に煙突が立ったような鍋で、1人用のも売ってるようです。
でも、タレは何が良いですかね。
正直……。
胡麻ダレは、イマイチなんですよ。
マヨネーズが合いそうな気もするのですが。
しゃぶしゃぶで思い出したことがひとつ。
交番勤務の警察官が、夜の繁華街で子供を補導しました。
よく見ると名札を付けており、なんと小学生。
交番に連行しますが、ふてくされてひと言も発しません。
懐柔するため、「何か食べたいものはあるか?」と聞きました。
子供は、「しゃぶ寄こせ」と言いました。
てっきり、「しゃぶしゃぶ」を食べたいのかと思ったら……。
子供は、自分の腕に注射する仕草をしました。
覚醒剤の「シャブ」のことだったんですね。
子供は、暴力団員の息子だったそうです。
もちろん親は、覚醒剤所持で捕まりました。