2021.3.8(月)
「それじゃ包帯ね」
女性は救急箱から、筒状に捲かれた包帯を取り出した。
捲いたままの包帯を由美の脚に押しあて、転がしていく。
手際が良かった。
端を切り落とすと、断面を2つに裂き、紐状にして縛った。
「はい、出来上がり」
「ありがとうございました」
「落ちないと思うけど。
ま、家までは持つでしょ。
どこから来たの?」
由美は、マンションのある町名を告げた。
「ここらに、そんなとこあったっけ?
あんたたち、知ってる?」
ちゃぶ台の男の子は、顔を伏せたまま首を振った。
「こら!
人様のもの、触るんじゃないの」
由美が脱いだカーディガンを、女の子が手に取っていた。
叱られた女の子は、布地を畳に戻した。
「よくそんなの着てこられたね。
この暑いのに」
「出るときは、寒いくらいだったんですよ」
「北極からでも来たんじゃないの。
まだ8月だよ。
もう終わりだけどさ」
そんなバカな。
8月のわけがない。
由美は、畳に投げてあった新聞を引き寄せた。
確かに……。
日付は8月26日だった。
古い新聞だろうか。
しかし、この元号……。
どういうことだ。
日付の前には、「広至34年」とあった。
“こうし”とでも読むのだろうか。
由美は、一面の写真に目を移した。
国会のようだ。
演壇の前に立つ人が写っていた。
その上の記事見出しには……。
「菊田首相、強い決意」とある。
もちろん、今の首相はそんな名前ではない。
しかも、その菊田首相はスカートを穿いていた。
女性なのだ。
女性は救急箱から、筒状に捲かれた包帯を取り出した。
捲いたままの包帯を由美の脚に押しあて、転がしていく。
手際が良かった。
端を切り落とすと、断面を2つに裂き、紐状にして縛った。
「はい、出来上がり」
「ありがとうございました」
「落ちないと思うけど。
ま、家までは持つでしょ。
どこから来たの?」
由美は、マンションのある町名を告げた。
「ここらに、そんなとこあったっけ?
あんたたち、知ってる?」
ちゃぶ台の男の子は、顔を伏せたまま首を振った。
「こら!
人様のもの、触るんじゃないの」
由美が脱いだカーディガンを、女の子が手に取っていた。
叱られた女の子は、布地を畳に戻した。
「よくそんなの着てこられたね。
この暑いのに」
「出るときは、寒いくらいだったんですよ」
「北極からでも来たんじゃないの。
まだ8月だよ。
もう終わりだけどさ」
そんなバカな。
8月のわけがない。
由美は、畳に投げてあった新聞を引き寄せた。
確かに……。
日付は8月26日だった。
古い新聞だろうか。
しかし、この元号……。
どういうことだ。
日付の前には、「広至34年」とあった。
“こうし”とでも読むのだろうか。
由美は、一面の写真に目を移した。
国会のようだ。
演壇の前に立つ人が写っていた。
その上の記事見出しには……。
「菊田首相、強い決意」とある。
もちろん、今の首相はそんな名前ではない。
しかも、その菊田首相はスカートを穿いていた。
女性なのだ。
コメント一覧
-
––––––
1. Mikiko- 2021/03/08 06:11
-
今日は何の日
3月8日は、『みやげの日』。
観光物産業界初の全国組織として1997(平成9)年に設立された『全国観光物産振興協会』が、2000(平成12)年に制定。
日付は、「み(3)や(8)げ」と読む語呂合わせから。
観光と土産品の需要の増大を図ることが目的。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/103084.html)のページから転載させていただきました。
さらに同じページから、「みやげについて」を引用させていただきます。
土産(みやげ)は、知人や縁者に配る目的で旅行先などで買い求める……。
その土地にちなむ品物(進物:人に差し上げる品物)のこと。
または、知人や縁者の家宅などを訪問する際に、感謝をこめて持参する進物のこと。
後者の場合は、手土産(てみやげ)という言い方もします。
旅先で見聞きした物事や体験などを語って聞かせることを、土産話(みやげばなし)と云います。
続きは次のコメントで。
-
––––––
2. Mikiko- 2021/03/08 06:11
-
今日は何の日(つづき)
引用を続けます。
土産は進物であることから、丁寧語の接頭辞をつけ、御土産(おみやげ)と称するのが一般的です。
「土産」は元来、「どさん」または「とさん」と読む漢語で、「土地の産物(≒特産)」を意味します。
現代中国語でも同じ意味となります。
「みやげ」の語源は諸説あり、「宮笥(みやげ・みやこけ)」と呼ばれた神社などの配り物に由来する説……。
人に差し上げる品物をよく見て選ぶ時に見上げることから「見上げ(みあげ)」と呼ばれ、これが転じたとする説などです。
室町時代以降、「土産」を「みやげ」と熟字訓で読むようになりました。
以上、引用終わり。
記念日の制定主『全国観光物産振興協会』ですが……。
2004年以降は、休止(自然消滅)状態にあったみたいです。
その後、2014年9月10日に、再結成したようです(http://kankoubussan.jugem.jp/?eid=243)。
しかしながら、今現在、ホームページも見あたりません。
なかなか、こういう団体の全国組織は難しいのでしょうね。
離れた観光地の土産物屋が協力するというのも、考えにくいです。
と、突然ですが、思いつきました。
ターミナル駅などに……。
全国の土産物を集めたお店を出したらどうでしょう。
需要はもちろん……。
アリバイ作りです。
会社の出張で、九州に行くと嘘をついて……。
近場のホテルで、愛人と逢い引きするサラリーマン。
こういう店で、九州土産を買って帰れば、バレないわけです。
いかが?
でも、勘のいい奥さんなら、その店で張りこんでるかも?
続きは次のコメントで。
-
––––––
3. Mikiko- 2021/03/08 06:12
-
今日は何の日(つづきのつづき)
しかし今は、土産物屋さんも大変でしょうね。
アリバイ店は冗談としても……。
通販とかも始めたらどうでしょう。
家にいながら、全国各地の土産物を集められるわけです。
それなりの需要はあると思いますよ。
そうだ。
それこそ、『全国観光物産振興協会』の出番じゃないですか。
通販サイトを立ちあげて、協会員の土産物を販売するんです。
頒布会みたいのも面白いと思います。
毎月、各地のお土産が届くわけです。
例えば、こけしだけの頒布会とかもありじゃないですか。
毎月、各地のこけしを届けます。
各地の焼き物で造られた、ぐい呑みとかもいいと思います。
わたしがそうした土産物屋さんに入ったのは……。
やっぱり修学旅行でしたかね。
小学校のときは会津若松で……。
飯盛山の土産物屋に入りました。
男子は、白木の刀を買ってましたね。
わたしは、バスに戻ろうとしたとき……。
白木の刀を持った男子に囲まれ、滅多斬りにされました。
もちろん切れませんが。
わたしの頭に刃をあてて、ノコギリのように引くバカもいました。
今さらながら、腹立たしい思い出です。











![[官能小説] 熟女の園](https://livedoor.blogimg.jp/mikikosroom2008/imgs/3/e/3e07a9c3.gif)





































































































