2020.12.12(土)
わたしは玄関に背を向け、廊下を戻り始めた。
いちおう、ベランダを覗いてみようと思った。
そのときだった。
ピンポーン。
リビングにある、ドアホンの親機が鳴った。
「ほら、見なさい。
外に出たりしたら、大ごとだったわ」
「はは。
確かに、確率の問題じゃなかったな。
宅配かな?」
志津子を胸に抱いたまま、親機の前に立つ。
モニターには、吉崎さんが映っていた。
「吉崎さんだよ。
何だろう?」
「ちょっと。
出る気?」
「出ないわけにいかないだろう。
この時間、おれたちが部屋にいることは知られてるじゃないか。
居留守を使うわけにはいかないよ」
わたしは志津子を揺すりあげ、片手を尻から外した。
親機の通話ボタンを押す。
「こんばんわ」
『夜分、すみません。
あの。
志津子さんは?』
「いますよ。
台所かな」
『これ、主人の実家からもらったんですけど……。
1人じゃ多すぎて。
おすそわけしようと思いまして』
吉崎さんは、重そうなレジ袋をカメラの前に掲げて見せた。
吉崎さんの亡くなったご主人は、農家の出だと聞いていた。
袋の中身は、栽培している野菜か果物だろう。
しかし、どうしたものか。
だが、迷ったのは一瞬だった。
『マンボNo.5』のノリが続いていたようだ。
いたずら心が芽生えた。
「今、手が離せないんで、ドア開けますから、そのまま上がっていただけますか?
リビングにいます」
志津子が、無言でわたしの頭を叩いた。
通話ボタンから指を離し、玄関扉の解錠スイッチを押す。
解錠音が、遠く聞こえた。
「ちょっと、降ろしてよ。
服着なきゃ」
「いいじゃないか。
お互い、裸の関係なんだから」
玄関扉の開閉音が聞こえた。
いちおう、ベランダを覗いてみようと思った。
そのときだった。
ピンポーン。
リビングにある、ドアホンの親機が鳴った。
「ほら、見なさい。
外に出たりしたら、大ごとだったわ」
「はは。
確かに、確率の問題じゃなかったな。
宅配かな?」
志津子を胸に抱いたまま、親機の前に立つ。
モニターには、吉崎さんが映っていた。
「吉崎さんだよ。
何だろう?」
「ちょっと。
出る気?」
「出ないわけにいかないだろう。
この時間、おれたちが部屋にいることは知られてるじゃないか。
居留守を使うわけにはいかないよ」
わたしは志津子を揺すりあげ、片手を尻から外した。
親機の通話ボタンを押す。
「こんばんわ」
『夜分、すみません。
あの。
志津子さんは?』
「いますよ。
台所かな」
『これ、主人の実家からもらったんですけど……。
1人じゃ多すぎて。
おすそわけしようと思いまして』
吉崎さんは、重そうなレジ袋をカメラの前に掲げて見せた。
吉崎さんの亡くなったご主人は、農家の出だと聞いていた。
袋の中身は、栽培している野菜か果物だろう。
しかし、どうしたものか。
だが、迷ったのは一瞬だった。
『マンボNo.5』のノリが続いていたようだ。
いたずら心が芽生えた。
「今、手が離せないんで、ドア開けますから、そのまま上がっていただけますか?
リビングにいます」
志津子が、無言でわたしの頭を叩いた。
通話ボタンから指を離し、玄関扉の解錠スイッチを押す。
解錠音が、遠く聞こえた。
「ちょっと、降ろしてよ。
服着なきゃ」
「いいじゃないか。
お互い、裸の関係なんだから」
玄関扉の開閉音が聞こえた。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2020/12/12 06:32
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今日は何の日
12月12日は、『5本指ソックスの日』。
元祖「5本指ソックス」の専門店である『㈱ラサンテ(http://www.lasante.co.jp/)/東京都立川市錦町』が制定。
5本指ソックスは、1970(昭和45)年にスペインで生まれました。
これを、現在の履きやすいバランスの良い形に再開発したのが、同社の会長である井戸端吉彦氏。
記念日の日付は、1974(昭和49)年12月12日に、同氏が実用新案を提出したことから。
また、クリスマスに近く、プレゼントにふさわしい商品であることもその理由の一つ。
むれにくく快適な履き心地で人気の5本指ソックスを、広くPRしていくことが目的。
この日を記念して、同社ではキャンペーンが実施されます。
記念日は、2013(平成25)年、『(社)日本記念日協会(https://www.kinenbi.gr.jp/)』により認定、登録されました。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/112128.html)のページから転載させていただきました。
さらに同じページから、引用を続けさせていただきます。
ラサンテでは、お客様アンケートを実施したところ……。
同社の5本指ソックスは、履き心地満足度91%という、多くのお客様から高い評価を得る結果となりました。
しかし、これに満足することなく、履き心地満足度100%を目指して、研究、開発に勤しんでいます。
以上、引用終わり。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2020/12/12 06:33
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今日は何の日(つづき)
5本指ソックスの記念日なら、5月5日が一番でしょう。
でも、5月はもう、靴下がいらなくなる季節です。
クリスマスに靴下はつきものですし、記念日を12月にしたのは正解でしょう。
わたしもこの季節、すでに5本指ソックスのお世話になってます。
毎日の通勤で履いてます。
5本指ソックスを履くようになってから……。
冬場、足先の冷たさに悩むことがなくなりました。
なぜ、冬場に足先が冷たくなるかと云うと……。
指の間に、汗をかくからだと思います。
指同士が擦れて、タコが出来たりするのを防ぐために……。
潤滑油として、自然と汗が出るわけです。
これは、四季を問わずです。
この汗が、冬場は冷たく感じるのです。
先丸ソックスでは、指の間に布地があたりませんから……。
汗を吸うことが出来ません。
でも、5本指ソックスなら吸ってくれるんです。
指先がぜんぜん冷たくなりません。
でも、5本指ソックスには、問題点もあります。
1番はやはり、見た目です。
どうしても、猿が歩いてるみたいです。
わが社は、上履きに履き替えて勤務します。
サンダルから5本指ソックスが出てるのは、見た目がよろしくないです。
スリッパにすれば隠れますが……。
スリッパはやっぱり、蒸れますからね。
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2020/12/12 06:33
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今日は何の日(つづきのつづき)
でも、この見た目問題、簡単な解決策があります。
重ね履きです。
つまり、5本指ソックスの上に先丸ソックスを履けばいいんです。
しかもこの履き方、指先に抜群の保温効果があります。
5本指ソックスと先丸ソックスの爪先の布地には、当然、隙間が出来ます。
空気の層が出来るわけです。
これが、保温効果をもたらしてくれるのです。
さらに!
この重ね履きには、さらなる必殺技を仕こめるのです。
すなわち、貼るカイロです。
5本指ソックスの足の甲に、カイロを貼ります。
その上から、先丸ソックスを履くんです。
夢のような暖かさです。
足の甲には、表面近くに血管が走ってますからね。
これをやるようになってから……。
冬場の足先の冷たさとは無縁になりました。
仕事、めっちゃ集中出来ます。
問題は……。
通勤時のブーツとかの選び方ですね。
当然、甲の部分に余裕がある靴を選ばなくてはなりません。
わたしのショートブーツは、締めつけられ感もなく快適です。
靴を買うときは、カイロを貼って行き、必ず試し履きをしましょう。