2020.11.15(日)
■
ささやかな食事会は、和やかに進んだ。
吉崎さんは、もともと飲める口なうえ、勧められると断れないたちのようだ。
わたしと志津子から交互にお酌され、かなりの量を飲んでいることは明らかだった。
料理がなくなるころには、目がとろんとしてきた。
顔は火照り、色っぽさ抜群だ。
こんな奥さんを残して亡くなったご主人は、さぞ心残りだったろうと同情した。
そのうち吉崎さんが、舟を漕ぎ始めた。
「少し横になる?」
志津子の問いにも、応答がない。
「ソファーに運ぼう」
といっても、簡単ではない。
170㎝、90kgほどの躯体だ。
「両側から抱える?」
「ちょっと無理だろう。
おれが背負うよ」
テーブルを2人でずらし、椅子の前を空ける。
スカートの膝が無防備に開いていることからも、すでに熟睡モードなのがわかった。
その前に、背を向けてしゃがみこむ。
「背中に載せてくれ」
「わかった。
いくわよ。
よいしょっと」
ずっしりとした重みが、背中にかかった。
ゴム毬のような乳房の感触がはっきりとわかる。
「腰、やらないでよ」
「ああ。
出来なくなっちゃうからな」
「ほほ」
「ソファーの背もたれ、倒してくれ」
ソファーベッドだった。
来客が泊まるとき、エキストラベッドとしても使えるようにと買ったものだ。
志津子が背もたれを倒し、前のテーブルをずらすのを確認し、ゆっくりと起ちあがる。
これはやはり、90kgはありそうだった。
乳房の感触と重みで、足元がふらついた。
ベッドにたどり着いたはいいが、身体を反転させて吉崎さんを下ろす余裕はなかった。
そのままうつ伏せに、ベッドに倒れこむ。
吉崎さんの重みで、身動きが出来ないほどだった。
「吉崎さん、裏返してくれ」
ベッドの脇にしゃがんだ志津子が、吉崎さんの身体に両手をつき、向こう側に押す。
顔を歪ませていた。
ほんとうに重いのだろう。
ささやかな食事会は、和やかに進んだ。
吉崎さんは、もともと飲める口なうえ、勧められると断れないたちのようだ。
わたしと志津子から交互にお酌され、かなりの量を飲んでいることは明らかだった。
料理がなくなるころには、目がとろんとしてきた。
顔は火照り、色っぽさ抜群だ。
こんな奥さんを残して亡くなったご主人は、さぞ心残りだったろうと同情した。
そのうち吉崎さんが、舟を漕ぎ始めた。
「少し横になる?」
志津子の問いにも、応答がない。
「ソファーに運ぼう」
といっても、簡単ではない。
170㎝、90kgほどの躯体だ。
「両側から抱える?」
「ちょっと無理だろう。
おれが背負うよ」
テーブルを2人でずらし、椅子の前を空ける。
スカートの膝が無防備に開いていることからも、すでに熟睡モードなのがわかった。
その前に、背を向けてしゃがみこむ。
「背中に載せてくれ」
「わかった。
いくわよ。
よいしょっと」
ずっしりとした重みが、背中にかかった。
ゴム毬のような乳房の感触がはっきりとわかる。
「腰、やらないでよ」
「ああ。
出来なくなっちゃうからな」
「ほほ」
「ソファーの背もたれ、倒してくれ」
ソファーベッドだった。
来客が泊まるとき、エキストラベッドとしても使えるようにと買ったものだ。
志津子が背もたれを倒し、前のテーブルをずらすのを確認し、ゆっくりと起ちあがる。
これはやはり、90kgはありそうだった。
乳房の感触と重みで、足元がふらついた。
ベッドにたどり着いたはいいが、身体を反転させて吉崎さんを下ろす余裕はなかった。
そのままうつ伏せに、ベッドに倒れこむ。
吉崎さんの重みで、身動きが出来ないほどだった。
「吉崎さん、裏返してくれ」
ベッドの脇にしゃがんだ志津子が、吉崎さんの身体に両手をつき、向こう側に押す。
顔を歪ませていた。
ほんとうに重いのだろう。
コメント一覧
-
––––––
1. Mikiko- 2020/11/15 06:29
-
今日は何の日
11月15日は、『かまぼこの日』。
『全国蒲鉾水産加工業協同組合連合会/現:(社)日本かまぼこ協会⇒https://www.nikkama.jp/history//東京都千代田区神田佐久間町』が、1983(昭和58)年に制定。
日付は、「かまぼこ」が初めて文献に登場したのが、1115(永久3)年の祝宴の膳の図に描かれてたものとされており……。
この年の数字の並びから、11月15日を記念日としました。
また、昔は11月15日の「七五三」のお祝い料理として……。
子供の成長を祝って、「紅白のかまぼこ」を用意する習慣があったことにも由来します。
『(社)日本かまぼこ協会』は、「かまぼこ」「ちくわ」など……。
水産ねり製品の製造業者による業界唯一の全国組織「全国蒲鉾組合連合会」として、1940(昭和15)年に設立されました。
「フィッシュ・プロテイン(魚肉タンパク質)」、「骨なしシーフード」をキーワードに……。
品質(美味しさ)、安心安全、健康を消費者に届ける業界の発展を目的としてます。
同協会は、多種多様な「かまぼこ」製品の消費拡大、海外市場の拡大……。
全国蒲鉾品評会、各種研修会の開催などを事業として行ってます。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/111155.html)のページから転載させていただきました。
続きは次のコメントで。
-
––––––
2. Mikiko- 2020/11/15 06:29
-
今日は何の日(つづき)
さらに同じページから、「かまぼこについて」を引用させていただきます。
「かまぼこ(蒲鉾)」は、練り製品の一つです。
原料魚には、タラ類、サメ類、イトヨリ、ベラ類などの白身魚が使用されます。
魚の美味しさと良質なタンパク質をそのまま凝縮し……。
食べやすく生まれ変わったのが、「かまぼこ」製品です。
新鮮な魚を原料とした「かまぼこ」は、そのままでも食べられる点が魅力です。
古くは、材料を竹の棒に筒状に巻いて作ってました。
その形が蒲(がま)の穂(ほ)に似ていることから……。
「蒲鉾」と呼ばれるようになったとされます。
「かまぼこ」の種類は、たいへん豊富です。
「蒸板かまぼこ」「蒸焼かまぼこ」「伊達巻」「なると巻」。
宮城の特産「笹かまぼこ」、和歌山地方の特産「なんば焼」。
大阪の名産「梅やき」、焼津の名産「黒はんぺん」などがあります。
以上、引用終わり。
さて。
長々と引用しておいてなんですが……。
練りものは、あまり好物ではありません。
歯ごたえがないのがダメなんですよ。
でも、魚の練りものの中で……。
カマボコにだけは、歯ごたえがありますよね。
続きはさらに次のコメントで。
-
––––––
3. Mikiko- 2020/11/15 06:30
-
今日は何の日(つづきのつづき)
居酒屋のメニューのひとつに、「板わさ」というのがあります。
カマボコを切って、ワサビ醤油を添えたものです。
料理というまでのものではありませんね。
なぜ「板」かと云うと……。
「板カマボコ」を使うから。
文字どおり、板の上に載ったカマボコ。
カマボコが、ドーム状になってます。
あれはおそらく、板の上にすり身を載せ……。
左官の鏝絵さながらに、形を整えたんじゃないでしょうか。
しかしこの板に載ったカマボコ……。
スーパーで売ってないんですよ。
安い製品は、製法が機械化されたからでしょうか。
職人が形を整えてはいないでしょうね。
ひょっとしたら今は、板の方が高くつくのかも。
手作り品は、百貨店とかで買うんでしょうか。
あ、ネットで買えばいいのか。
わたしは、居酒屋でも食べた記憶がありません。
たぶん、未体験だと思います。
ハーレクインさんは、好きだと言ってましたね。
もし、これが美味しかったら、大儲けですよ。
カマボコを切って、ワサビ醤油を添えればいいんですから……。
わたしでも作れます。
そうだ。
お正月に、1本買ってみるかな。
お節にも入ってますが、数切れですしね。
これが好きになったら……。
老後の晩酌が楽しくなるだろうな。
-
––––––
4. 手羽崎 鶏造- 2020/11/15 21:59
-
昭和30年代の小学校では、
工作に使うから、かまぼこ板を
持ってくるようにと学級担任から
言われた記憶があります。
裏にカネテツとか焼き印が
入っていましたっけ。
-
––––––
5. Mikiko- 2020/11/16 07:36
-
昭和ですなぁ
あと、図工の授業では……。
彫刻板にもなったんじゃないですか。
板付きカマボコ、スーパーに売ってました。
ものすごく小さいヤツですけど。
健診後のブランチで、板わさをやってみます。