2020.11.11(水)
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わたしがのんびり飲めるようにと……。
次の週末、金曜日の夜に、初めての食事会がセッティングされた。
仕事は定時に切りあげた。
気持ちが浮き立っていた。
仕事中も、吉崎さんの二重顎が目に浮かんだ。
いつもは、すれ違う一瞬でしか見る機会がない。
それが今夜は、ゆっくりと鑑賞できるのだ。
マンションの駐車場から、志津子に電話すると……。
今、吉崎さんと夕食の支度中とのことだった。
玄関は、自分で鍵を開けて入ってほしいと言う。
空を見あげると、暮れかけた空の雲間から、金色に近い月が見えていた。
定年間際になって、こんな楽しい日々が得られたのだ。
幸せを噛みしめた。
鍵を開けて玄関を入ると、天ぷらの匂いがした。
揚げ物では、手が離せなかったのだろう。
三和土には、見知らぬ靴が揃えてあった。
吉崎さんのに違いない。
志津子のより、ひとまわり大ぶりだ。
25㎝はあるだろうか。
いつも買物に履いているという、ぺたんこ靴ではないようだ。
よそ行きらしい。
隣の部屋に来るのに、わざわざそんな靴を選んだというのがいじらしい。
なんだか、ほんとうに好きになりそうだ。
危ない危ない。
書斎を兼ねた寝室に鞄を置くと、そのまま台所に回った。
2人の女が、こちらに背を向け、システムキッチンに向かっている。
中肉中背の女と、大柄で横幅のある女。
もちろん、服は着ている。
しかし、わたしの目は、2人の対照的な尻に釘付けになった。
裸の尻が、ありありと想像できた。
尻を2つ並べて、後ろから交互に突きたいと思った。
パンツの中で、陰茎がむくむくと膨れる。
いかんいかん。
今日は食事会なのだ。
「ただいま」
2人の女が、同時に振り向いた。
油の跳ねる音がする。
「いい匂いだね」
「もう少し待って」
志津子は、また鍋の方に向き直った。
吉崎さんが、エプロンで手を拭きながら、歩み寄って来た。
折り目の残る真新しいエプロンだった。
わたしがのんびり飲めるようにと……。
次の週末、金曜日の夜に、初めての食事会がセッティングされた。
仕事は定時に切りあげた。
気持ちが浮き立っていた。
仕事中も、吉崎さんの二重顎が目に浮かんだ。
いつもは、すれ違う一瞬でしか見る機会がない。
それが今夜は、ゆっくりと鑑賞できるのだ。
マンションの駐車場から、志津子に電話すると……。
今、吉崎さんと夕食の支度中とのことだった。
玄関は、自分で鍵を開けて入ってほしいと言う。
空を見あげると、暮れかけた空の雲間から、金色に近い月が見えていた。
定年間際になって、こんな楽しい日々が得られたのだ。
幸せを噛みしめた。
鍵を開けて玄関を入ると、天ぷらの匂いがした。
揚げ物では、手が離せなかったのだろう。
三和土には、見知らぬ靴が揃えてあった。
吉崎さんのに違いない。
志津子のより、ひとまわり大ぶりだ。
25㎝はあるだろうか。
いつも買物に履いているという、ぺたんこ靴ではないようだ。
よそ行きらしい。
隣の部屋に来るのに、わざわざそんな靴を選んだというのがいじらしい。
なんだか、ほんとうに好きになりそうだ。
危ない危ない。
書斎を兼ねた寝室に鞄を置くと、そのまま台所に回った。
2人の女が、こちらに背を向け、システムキッチンに向かっている。
中肉中背の女と、大柄で横幅のある女。
もちろん、服は着ている。
しかし、わたしの目は、2人の対照的な尻に釘付けになった。
裸の尻が、ありありと想像できた。
尻を2つ並べて、後ろから交互に突きたいと思った。
パンツの中で、陰茎がむくむくと膨れる。
いかんいかん。
今日は食事会なのだ。
「ただいま」
2人の女が、同時に振り向いた。
油の跳ねる音がする。
「いい匂いだね」
「もう少し待って」
志津子は、また鍋の方に向き直った。
吉崎さんが、エプロンで手を拭きながら、歩み寄って来た。
折り目の残る真新しいエプロンだった。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2020/11/11 06:05
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今日は何の日
11月11日は、『ポッキー&プリッツの日』。
食品メーカーの『江崎グリコ㈱(https://www.glico.co.jp/)/大阪府大阪市西淀川区』が、1999(平成11)年に制定。
日付は、同社の製品「ポッキー」や「プリッツ」を4つ並べると「1111」に見えることから。
人気商品のポッキーとプリッツのPRが目的。
平成11年11月11日を、第1回の記念日として行い、以降、毎年話題を集めるPRを行ってます。
また日付には、秋の行楽シーズンに……。
おおいにポッキーとプリッツを楽しく食べてもらいたいとの願いもこめられてます。
この日を中心として……。
全国のショッピングモールなどで、楽しいゲームのイベントやキャンペーンが実施されます。
ゲームの賞品として、ポッキーやプリッツの詰め合わせ、オリジナルグッズなどが貰えます。
記念日は、『(社)日本記念日協会(https://www.kinenbi.gr.jp/)』により認定、登録されてます。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/11111n.html)のページから転載させていただきました。
さらに同じページから、「ポッキー&プリッツについて」を引用させていただきます。
江崎グリコは、1922(大正11)年に創業した会社です。
この年、キャラメル「グリコ(Glico)」が発売されました。
その商品名は、成分として含まれている栄養素「グリコーゲン(glycogen)」に由来します。
同社を代表する菓子であり、後に社名となりました。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2020/11/11 06:06
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今日は何の日(つづき)
ポッキーにプリッツ。
懐かしいです。
遠足や修学旅行、運動会。
そういうイベントでは、必ず食べてた記憶があります。
でも、わたしが持って行ってたわけではありません。
友達からのお裾分けですね。
2本くらいずつもらって食べました。
間が持つのは、ポッキーです。
まず口に咥えて、コーティングされたチョコレートを舐め溶かします。
で、すべてのチョコを舐め取って、プリッツに戻った元ポッキーを、少しずつ囓るわけです。
塩味はなく、唾液まみれのぬるぬるしたプリッツでした。
貧乏くさい食べ方です。
今、食べるとしたら、プリッツですね。
ちゃんと塩味が付いて乾いたプリッツが食べたいです。
といってもやはり、買ってまで食べようとは思いません。
あと、今思い出しましたが……。
男子は、必ずあれを鼻の穴に刺してましたね。
“戯れせんとや生れけん”。
人はほんとに、不思議な生き物です。