Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 3168
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 わたしは、それに応えて下から突きあげる。

「出る、出る、出る、出る……。
 出る!
 が。
 がが」
「来てる。
 来てる!
 昭夫の熱いのが……。
 来てるぅぅぅぅ。
 わきゃ。
 あきゃきゃ」

 たちまち機関車は、ガタガタと音を立てて分解する。
 しかし、これが夫婦の呼吸なのか……。
 2人の身体が、床に落ちることはなかった。
 わたしは椅子に凭れたまま。
 志津子はわたしに抱きついたまま。
 そのままの姿勢で喪神するのだ。
 死の瞬間も、こうありたいものだと思う。

 夕食の席は、ほぼ毎日、そんな案配だったので……。
 まったく思いつかなかったのかも知れない。
 1戦を終え、自分の椅子に戻った志津子が、隣との壁に目をやりながら、ぽつりと言った。

「吉崎さん、毎晩、ひとりで食事してるのよね」
「だろうね」
「ひょっとしたら……。
 テーブルに、ご主人の遺影を置いてたりして」

 そう言った途端、志津子が涙を零した。

「どうしたんだ」
「想像しちゃった。
 もし、昭夫が死んじゃったら……。
 わたしもそうなるのかなって」
「そしたら、吉崎さんと暮らせばいいよ。
 寂しくないだろ。
 身体も、慰め合えるんだし」
「あ、それもそうだわね」
「はは。
 おれも遺影になって置かれるのか」
「しっかり見せてあげるわ。
 2人の濡れ場」
「そんなの見せられたら、成仏できないな。
 化けて出なきゃ」
「どうぞ。
 歓迎しますよ」
「はは」
「ねえ。
 冗談はさておき……。
 吉崎さんを、わが家の夕食に誘ったらどうかしら?
 可哀想よ。
 毎晩、1人じゃ」
「そうだな。
 服は、着てた方がいいのかな?」
「当たり前でしょ」

 丸テーブルは、もともと椅子とセットだった。
 椅子は4脚あった。
 普段、丸テーブルには、2脚しか置いていない。
 余った2脚は、壁際で小物置きになっている。
 お客があるときは、それを持ってくればいいだけだ。

 翌日さっそく、志津子は、吉崎さんに夕食を共にする話をしたそうだ。
 吉崎さんは、一瞬、ためらった風だったが……。
 上目遣いに、「いいの?」と応えたと云う。
 それがいじらしくて可愛くて、またその場に押し倒したそうだ。
 体力的には、吉崎さんの方が遙かに上のはずだ。
 容易く押し倒されると云うことは、本人にその気があるということだ。
 ひょっとしたら、Mの気もあるのかも知れない。
由美と美弥子 3167目次由美と美弥子 3169

コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2020/11/09 06:33
    • 今日は何の日
       11月9日は、『換気の日』。
       電機産業の持続的発展のための施策立案、推進などを行う『(社)日本電機工業会(JEMA)https://www.jema-net.or.jp//東京都千代田区一番町』が、1987(昭和62)年に制定。
       日付は「いい(11)くう(9)き⇒いい空気」と読む語呂合わせから。
       最近の住宅は、アルミサッシの普及などで気密性が高く……。
       十分な換気が行われず、結露やカビが発生することもあります。
       そこで、もう一度、室内の換気を見直してもらうことが目的。

       上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/111092.html)のページから転載させていただきました。

       さらに同じページから、引用を続けさせていただきます。

       湿気の多い環境は誰もが嫌なものです。
       しかし室内では、一日あたり10リットル以上……。
       牛乳瓶にして75本分もの水蒸気が、毎日発生してます。
       これを放っておくと、外気との温度差によって結露が生じ……。
       建物だけでなく、私たちの身体にも影響を与える可能性があります。
       住まいと大切な家族の健康を守るためにも、居室換気が大切です。

       以上、引用終わり。

       続きは次のコメントで。

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2020/11/09 06:34
    • 今日は何の日(つづき)
       今は、室内を換気することが習慣づいてきましたね。
       もちろん、新型コロナウィルス対策としてです。
       新潟で象徴的だったのは、電車です。
       この4月まで、新潟の電車のドアは、手動開閉でした。
       こうなったのは、東日本大震災からです。
       要は、ホームに停まってるときドアが開けっぱなしでは……。
       冷暖房効率が悪く、無駄な電気を使ってしまう。
       ということで、停車中の電車のドアが閉められるようになったんです。
       もちろん、開けっぱなしにもしておけます。
       でも、新潟の人は行儀がいいので……。
       乗りこむとたいていの人は、ドアを閉めてました。
       昔は、文字どおり、引き戸のようにドアをスライドさせて閉めてたんですよ。
       でも、けっこう重いんです、これが。
       なのでかどうかわかりませんが……。
       その後、急速に電車が新型に入れ替わりました。
       で、ドアの開閉は、ボタン式になったんです。
       ドアの脇に、「開」「閉」それぞれのボタンが付いてて、これで操作します。
       あ、これは車内の話ね。
       車外には、「開」のボタンしかありません。
       車外からドアを閉める用事はないですから。
       ボタンになってからは、手でスライドさせるより遙かに楽になりました。
       でも、いいことばかりじゃありません。
       ボタンを押すと、大音響でチャイムが鳴るようになったんです。
       これは、ドアに寄りかかったりしてるアホに注意を促すためです。
       ドアの開くことに気づかないと……。
       いきなり開いたドアから、ホームに転げ落ちることがあるからです。
       YouTubeで、そんな動画を見た気がします。

       続きはさらに次のコメントで。

    • ––––––
      3. Mikiko
    • 2020/11/09 06:34
    • 今日は何の日(つづきのつづき)
       で、新潟の人は、お行儀がいい。
       乗るときに、車外から「開」を押します。
       ピンポンピンポン。
       乗った後、車内の「閉」を押します。
       ピンポンピンポン。
       1人乗りこむと、2回ピンポンが鳴るわけです。
       これがあなた、次々と続いたらどうなると思います?

       ピンポンピンポン。
       ピンポンピンポン。
       ピンポンピンポン。
       ピンポンピンポン。
       ピンポンピンポン。
       ピンポンピンポン。

       3人乗っただけで、このありさまです。
       ドアの脇にいると、やかましくてたまりません。
       ほんとにイヤでしたね、あれは。
       そんならドアから離れて奥に入れと言いたいでしょう。
       でも、それも困るんです。
       降りにくくなるから。
       冬になったら、またボタン式が復活するんじゃないかと思ってましたが……。
       どうも、その気配はありません。
       コロナ対策、まさにこれからの季節が正念場ですからね。

       しかし、会社が寒いのはどうにかしてほしいです。
       入口のドア、開けっぱなしですから。
       でも、換気が習慣づいてきたら……。
       石油ストーブの需要、増えませんかね。
       あれの弱点は、定期的に換気をしなければならないこと。
       ついうっかり忘れてると、事故に繋がります。
       でも、人々が換気をおっくうがらなくなったら……。
       石油ストーブを敬遠する必要、なくなったんじゃないですか。
       エアコンを主暖房にして、石油ストーブを補助暖房にすれば……。
       コロナの冬も、暖かく乗り切れるでしょう。
       みなさん、コロナ(新潟県三条市)の石油ストーブ、買いましょう。

    • ––––––
      4. 手羽崎 鶏造
    • 2020/11/09 09:47
    • <本篇より>
      人はSかMかで峻別されるのでは
      ないそうです。
      Mの人はSの魔性も持ち合わせている
      からで、表裏一体のようです。
      なので、SM性が強いか、薄いかで
      峻別されるのが正しいそうな。
      ワタシですか?そりゃもうSM性の
      強い奥さまが好みですよ

    • ––––––
      5. Mikiko
    • 2020/11/09 11:58
    • SからM……
       MからS。
       突然、転換することがあるそうです。
       「どんでんが来る」と称されてたような。
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