Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 3093
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 花屋の営業時間は、18:30までだった。
 応答する気があるのなら……。
 おそらく、その後すぐ店を出、商店街で赤いタオルを調達する。
 それからマンションに帰り、ベランダにタオルを干す。
 19:00くらいになるだろうか。
 しかし今の時期なら、この時間でも十分に明るい。

 男は部屋に帰り、コンビニで買った弁当を食べた。
 ただ待っていても仕方ないので、仕事をした。
 もちろん、万一を考え、トイレに立つ度に、向かいのベランダを確認した。
 いつもなら、仕事の区切りでは、ベッドでオナニーに耽るところだ。
 しかし、この日は行わなかった。
 性慾の高まったままの状態で、タオルを確認したかったのだ。

 時計の針は、19:00を指そうとしていた。
 夕焼けだった。
 この風景は、生涯忘れることはないだろう。
 男は、カーテンを閉じた。
 男が窓辺に立つ姿を見られたら、何か感じるかも知れないと思ったのだ。
 もちろん、望遠鏡を稼動させ、映像はモニターに表示させた。
 録画も作動させていた。

 男は、缶ビールと昼の残りのおにぎりを持ってソファーに戻った。
 座ろうとして、缶ビールを取り落としそうになった。
 ベランダの物干し竿に、真っ赤なタオルが、靡いていた。
 ほかに洗濯物はない。
 干されているのは、赤いタオル1枚だ。
 偶然でないことは明らかだった。
 干す瞬間を、直接目撃できなかったのは残念だが……。
 そのための録画だ。
 男は、映像を巻き戻した。

 ベランダに面した窓のカーテンが開いた。
 その狭間に、白髪女性の姿が現れた。
 後ろの紫色のソファーも見えた。
 あの女性が両手を付いて、後ろから男に挿入されていたソファーだ。
 女性は、サンダルを履くためだろう、足元に視線を落とした。
 うつむいた表情には、年齢が隠れもなく現れていた。
 罪悪感がわいた。
 しかしそれも、一瞬だった。
 ベランダに出た女性が、赤いタオルを頭上に掲げたのだ。
 タオルは物干しのポールに掛けられ、白いピンチで止められた。
 その間、女性の顔はタオルで隠れていたが……。
 掛け終わると、タオルの横に現れた。
 じっと前方を見ている。
 どうやら、脅迫犯がこのマンションにいることには気づいたらしい。
 送った写真の画角を見れば、それも当然だ。
 うかつにベランダに出ていなくて良かった。
由美と美弥子 3092目次由美と美弥子 3094


コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2020/07/27 06:19
    • 今日は何の日
       毎月27日は、『仏壇の日』。
       『全日本宗教用具協同組合(https://www.zenshukyo.or.jp/day.html)/東京都千代田区神田司町』が制定。
       西暦685(天武天皇14)年3月27日(旧暦)……。
       天武天皇が、「諸國(くにぐに)の家毎に佛舎(ほとけのみや)を作り、即ち佛像と経とを置きて礼拝供養せよ」との詔(みことのり:天子の命令)を発しました。
       これは、奈良時代に成立した日本最古の歴史書『日本書紀』に記述された内容であり……。
       これ以来、「仏壇」を拝むようになったとされます。
       この出来事に由来して、新暦3月27日が「仏壇の日」となり、その後、毎月27日に拡大されました。
       上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/101278.html)のページから転載させていただきました。
       さらに同じページから、「仏壇について」を引用させていただきます。
       仏壇(ぶつだん)とは、仏教において「仏」を祀る「壇」全般を指します。
       寺院の仏堂において仏像を安置する壇(須弥壇:しゅみだん)も含まれます。
       家庭内の仏壇については、宗派ごとに指定された様式で……。
       木製の箱(=仏壇)の内部に本尊や脇侍の像、掛軸、供物などに加え、先祖供養のための位牌や過去帳、法名軸などを祀ります。
       その内部は、仏教各宗派の本山寺院の仏堂を模した豪華な作りになってます。
       大きく分類する場合は、金仏壇または塗仏壇、唐木仏壇、家具調仏壇または都市型仏壇に分けられます。
       続きは次のコメントで。

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2020/07/27 06:19
    • 今日は何の日(つづき)
       古代インドでは、土を積み上げて「壇」を作り、そこを神聖な場所として「神」を祀ってました。
       やがて風雨をしのぐために、土壇の上に屋根が設けられました。
       これが寺院の原型です。
       それを受け継ぎ、仏壇の「壇」は土偏となってます。
       また、仏壇には扉が付いてます。
       これは寺院の山門を見立てたものと言われてます。
       以上、引用終わり。
       引用の途中から気づきましたが……。
       これ、前にもやりましたよね。
       毎月27日が記念日ですから……。
       年12回、機会があるわけです。
       インドで「神」を祀ってた場所が……。
       日本で「仏」に入れ替わったということですね。
       わが家にも当然、仏壇があります。
       といっても、熱心な仏教徒というわけではありません。
       仏壇の反対側の壁には、神棚がありますので。
       むしろ、標準的な日本の家ということでしょう。
       わが家の宗派は、なんべんも忘れるのですが……。
       曹洞宗だと思います。
       今、「曹洞宗ナビ(http://sotozen-navi.com/)」で菩提寺を検索したら……。
       ありました。
       やっぱり曹洞宗で良かったんですね。
       禅宗です。
       格好良いですけど、ちょっと辛いですね。
       自分を律しないといけない感じ。
       武士の宗教というイメージ。
       外国人が持っている「禅」のイメージでしょう。
       続きはさらに次のコメントで。

    • ––––––
      3. Mikiko
    • 2020/07/27 06:19
    • 今日は何の日(つづきのつづき)
       最近わたしが惹かれるのは……。
       親鸞です。
       浄土真宗ですね。
       親鸞は僧侶でありながら、肉食し、妻帯しました。
       興味を持ったきっかけは……。
       先日、NHK「歴史秘話ヒストリア」でやった「スーダラ節が生まれた」という回。
       植木等さんはお寺の出身で、最初「スーダラ節」を歌うことを嫌がってたそうです。
       で、僧侶である父に相談しました。
       しかしお父さんは、その歌を聞くと……。
       「これは、まさしく御開山親鸞聖人が、我が身をかえりみられた歌だ」と言われたそうです。
       すなわち、「わかっちゃいるけどやめられない」というフレーズです。
       これこそまさしく、人間の心理そのものだと。
       わたしが思うに……。
       この「わかっちゃいるけどやめられない」を否定したり押し殺したりしたところから始まる宗教には……。
       ほんとうの救いがないということじゃないでしょうか。
       まず自分が、「わかっちゃいるけどやめられない」人間であることを認めること……。
       そして、他人もまた、そういう人間であることを承知すること。
       この世は、「わかっちゃいるけどやめられない」人間が集まって出来ているということ。
       これを認識できれば、いたずらに自己否定もしないし……。
       他人を責めつのることもないでしょう。
       わたしも、年を追うごとに……。
       自分が「わかっちゃいるけどやめられない」人間だということが、しみじみわかってきました。
       休肝日、なくしました。
       昼酒、土日とも飲んでます。
       この4連休、すべて昼酒しました。
       わかっちゃいるけど……。
       なんですね。
       しかし、早いうちにタバコだけ止められて、ほんとに良かったです。

    • ––––––
      4. 手羽崎 鶏造
    • 2020/07/27 10:12
    • 同感ですなあ。
      「わかっちゃいるけど やめられない」
      そのやめられないことが生きるエネルギーに
      なっているのだと思うのです。
      ワタシはもちろん、異性、熟しきって
      腐れかかるぐらいの雰囲気を漂わす
      素人奥さんがたまりません。

    • ––––––
      5. Mikiko
    • 2020/07/27 19:19
    • 倫理面でのハードルは……
       もともと日本人は低いですからね。
       浮気や不倫はいいんじゃないですか。
       まさに、生きるエネルギーになると思います。
       問題は、お酒や食べ物などの欲望。
       これが一番、キツいんじゃないでしょうか。
       もちろん、覚醒剤などは論外ですが。
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