2020.7.27(月)
花屋の営業時間は、18:30までだった。
応答する気があるのなら……。
おそらく、その後すぐ店を出、商店街で赤いタオルを調達する。
それからマンションに帰り、ベランダにタオルを干す。
19:00くらいになるだろうか。
しかし今の時期なら、この時間でも十分に明るい。
男は部屋に帰り、コンビニで買った弁当を食べた。
ただ待っていても仕方ないので、仕事をした。
もちろん、万一を考え、トイレに立つ度に、向かいのベランダを確認した。
いつもなら、仕事の区切りでは、ベッドでオナニーに耽るところだ。
しかし、この日は行わなかった。
性慾の高まったままの状態で、タオルを確認したかったのだ。
時計の針は、19:00を指そうとしていた。
夕焼けだった。
この風景は、生涯忘れることはないだろう。
男は、カーテンを閉じた。
男が窓辺に立つ姿を見られたら、何か感じるかも知れないと思ったのだ。
もちろん、望遠鏡を稼動させ、映像はモニターに表示させた。
録画も作動させていた。
男は、缶ビールと昼の残りのおにぎりを持ってソファーに戻った。
座ろうとして、缶ビールを取り落としそうになった。
ベランダの物干し竿に、真っ赤なタオルが、靡いていた。
ほかに洗濯物はない。
干されているのは、赤いタオル1枚だ。
偶然でないことは明らかだった。
干す瞬間を、直接目撃できなかったのは残念だが……。
そのための録画だ。
男は、映像を巻き戻した。
ベランダに面した窓のカーテンが開いた。
その狭間に、白髪女性の姿が現れた。
後ろの紫色のソファーも見えた。
あの女性が両手を付いて、後ろから男に挿入されていたソファーだ。
女性は、サンダルを履くためだろう、足元に視線を落とした。
うつむいた表情には、年齢が隠れもなく現れていた。
罪悪感がわいた。
しかしそれも、一瞬だった。
ベランダに出た女性が、赤いタオルを頭上に掲げたのだ。
タオルは物干しのポールに掛けられ、白いピンチで止められた。
その間、女性の顔はタオルで隠れていたが……。
掛け終わると、タオルの横に現れた。
じっと前方を見ている。
どうやら、脅迫犯がこのマンションにいることには気づいたらしい。
送った写真の画角を見れば、それも当然だ。
うかつにベランダに出ていなくて良かった。
応答する気があるのなら……。
おそらく、その後すぐ店を出、商店街で赤いタオルを調達する。
それからマンションに帰り、ベランダにタオルを干す。
19:00くらいになるだろうか。
しかし今の時期なら、この時間でも十分に明るい。
男は部屋に帰り、コンビニで買った弁当を食べた。
ただ待っていても仕方ないので、仕事をした。
もちろん、万一を考え、トイレに立つ度に、向かいのベランダを確認した。
いつもなら、仕事の区切りでは、ベッドでオナニーに耽るところだ。
しかし、この日は行わなかった。
性慾の高まったままの状態で、タオルを確認したかったのだ。
時計の針は、19:00を指そうとしていた。
夕焼けだった。
この風景は、生涯忘れることはないだろう。
男は、カーテンを閉じた。
男が窓辺に立つ姿を見られたら、何か感じるかも知れないと思ったのだ。
もちろん、望遠鏡を稼動させ、映像はモニターに表示させた。
録画も作動させていた。
男は、缶ビールと昼の残りのおにぎりを持ってソファーに戻った。
座ろうとして、缶ビールを取り落としそうになった。
ベランダの物干し竿に、真っ赤なタオルが、靡いていた。
ほかに洗濯物はない。
干されているのは、赤いタオル1枚だ。
偶然でないことは明らかだった。
干す瞬間を、直接目撃できなかったのは残念だが……。
そのための録画だ。
男は、映像を巻き戻した。
ベランダに面した窓のカーテンが開いた。
その狭間に、白髪女性の姿が現れた。
後ろの紫色のソファーも見えた。
あの女性が両手を付いて、後ろから男に挿入されていたソファーだ。
女性は、サンダルを履くためだろう、足元に視線を落とした。
うつむいた表情には、年齢が隠れもなく現れていた。
罪悪感がわいた。
しかしそれも、一瞬だった。
ベランダに出た女性が、赤いタオルを頭上に掲げたのだ。
タオルは物干しのポールに掛けられ、白いピンチで止められた。
その間、女性の顔はタオルで隠れていたが……。
掛け終わると、タオルの横に現れた。
じっと前方を見ている。
どうやら、脅迫犯がこのマンションにいることには気づいたらしい。
送った写真の画角を見れば、それも当然だ。
うかつにベランダに出ていなくて良かった。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2020/07/27 06:19
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今日は何の日
毎月27日は、『仏壇の日』。
『全日本宗教用具協同組合(https://www.zenshukyo.or.jp/day.html)/東京都千代田区神田司町』が制定。
西暦685(天武天皇14)年3月27日(旧暦)……。
天武天皇が、「諸國(くにぐに)の家毎に佛舎(ほとけのみや)を作り、即ち佛像と経とを置きて礼拝供養せよ」との詔(みことのり:天子の命令)を発しました。
これは、奈良時代に成立した日本最古の歴史書『日本書紀』に記述された内容であり……。
これ以来、「仏壇」を拝むようになったとされます。
この出来事に由来して、新暦3月27日が「仏壇の日」となり、その後、毎月27日に拡大されました。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/101278.html)のページから転載させていただきました。
さらに同じページから、「仏壇について」を引用させていただきます。
仏壇(ぶつだん)とは、仏教において「仏」を祀る「壇」全般を指します。
寺院の仏堂において仏像を安置する壇(須弥壇:しゅみだん)も含まれます。
家庭内の仏壇については、宗派ごとに指定された様式で……。
木製の箱(=仏壇)の内部に本尊や脇侍の像、掛軸、供物などに加え、先祖供養のための位牌や過去帳、法名軸などを祀ります。
その内部は、仏教各宗派の本山寺院の仏堂を模した豪華な作りになってます。
大きく分類する場合は、金仏壇または塗仏壇、唐木仏壇、家具調仏壇または都市型仏壇に分けられます。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2020/07/27 06:19
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今日は何の日(つづき)
古代インドでは、土を積み上げて「壇」を作り、そこを神聖な場所として「神」を祀ってました。
やがて風雨をしのぐために、土壇の上に屋根が設けられました。
これが寺院の原型です。
それを受け継ぎ、仏壇の「壇」は土偏となってます。
また、仏壇には扉が付いてます。
これは寺院の山門を見立てたものと言われてます。
以上、引用終わり。
引用の途中から気づきましたが……。
これ、前にもやりましたよね。
毎月27日が記念日ですから……。
年12回、機会があるわけです。
インドで「神」を祀ってた場所が……。
日本で「仏」に入れ替わったということですね。
わが家にも当然、仏壇があります。
といっても、熱心な仏教徒というわけではありません。
仏壇の反対側の壁には、神棚がありますので。
むしろ、標準的な日本の家ということでしょう。
わが家の宗派は、なんべんも忘れるのですが……。
曹洞宗だと思います。
今、「曹洞宗ナビ(http://sotozen-navi.com/)」で菩提寺を検索したら……。
ありました。
やっぱり曹洞宗で良かったんですね。
禅宗です。
格好良いですけど、ちょっと辛いですね。
自分を律しないといけない感じ。
武士の宗教というイメージ。
外国人が持っている「禅」のイメージでしょう。
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2020/07/27 06:19
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今日は何の日(つづきのつづき)
最近わたしが惹かれるのは……。
親鸞です。
浄土真宗ですね。
親鸞は僧侶でありながら、肉食し、妻帯しました。
興味を持ったきっかけは……。
先日、NHK「歴史秘話ヒストリア」でやった「スーダラ節が生まれた」という回。
植木等さんはお寺の出身で、最初「スーダラ節」を歌うことを嫌がってたそうです。
で、僧侶である父に相談しました。
しかしお父さんは、その歌を聞くと……。
「これは、まさしく御開山親鸞聖人が、我が身をかえりみられた歌だ」と言われたそうです。
すなわち、「わかっちゃいるけどやめられない」というフレーズです。
これこそまさしく、人間の心理そのものだと。
わたしが思うに……。
この「わかっちゃいるけどやめられない」を否定したり押し殺したりしたところから始まる宗教には……。
ほんとうの救いがないということじゃないでしょうか。
まず自分が、「わかっちゃいるけどやめられない」人間であることを認めること……。
そして、他人もまた、そういう人間であることを承知すること。
この世は、「わかっちゃいるけどやめられない」人間が集まって出来ているということ。
これを認識できれば、いたずらに自己否定もしないし……。
他人を責めつのることもないでしょう。
わたしも、年を追うごとに……。
自分が「わかっちゃいるけどやめられない」人間だということが、しみじみわかってきました。
休肝日、なくしました。
昼酒、土日とも飲んでます。
この4連休、すべて昼酒しました。
わかっちゃいるけど……。
なんですね。
しかし、早いうちにタバコだけ止められて、ほんとに良かったです。
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4. 手羽崎 鶏造- 2020/07/27 10:12
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同感ですなあ。
「わかっちゃいるけど やめられない」
そのやめられないことが生きるエネルギーに
なっているのだと思うのです。
ワタシはもちろん、異性、熟しきって
腐れかかるぐらいの雰囲気を漂わす
素人奥さんがたまりません。
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5. Mikiko- 2020/07/27 19:19
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倫理面でのハードルは……
もともと日本人は低いですからね。
浮気や不倫はいいんじゃないですか。
まさに、生きるエネルギーになると思います。
問題は、お酒や食べ物などの欲望。
これが一番、キツいんじゃないでしょうか。
もちろん、覚醒剤などは論外ですが。