Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 3090
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 男は、キャップを目深に被り、マスクをし……。
 ダイレクトメールを詰めたメッセンジャーバックを、肩からたすき掛けにした。
 普段の黒メガネは外し、コンタクトレンズを装着した。
 在宅で仕事をするようになって以来、コンタクトはほとんど使わなくなっていた。
 細く平板な目元なので、この方が目立たないだろう。
 学生のころ、初めてコンタクトレンズにしたとき……。
 友人の第一声は、「似合わない」だった。
 素顔が似合わないと言われては、憮然とするほかはない。
 それほど、黒メガネあってのキャラだったのだろう。

 ともかく、支度は出来た。
 あとは、挙動不審にならぬよう、自然に振る舞うだけだ。
 白髪女性のマンション入口は、まず、2メートルほどの階段をあがるかたちになっていた。
 つまり、前の歩道を通る人からは、エントランスが見透せないのだ。
 プライバシーを売りにした造りなのだろう。
 しかし、歳を取ったら大変だ。
 大きなお世話だろうが。

 男は、メッセンジャーバックを揺すりあげ、ダイレクトメールの束を覗かせた。
 あとは、なるようになる。
 おれは、ダイレクトメールを配ろうとしているだけなのだ。
 顔の表情を消し、階段をあがり切ると、エントランスのガラス扉が迎えてくれた。
 いや、迎えてくれてはいないだろうが。
 それでも、少なくとも拒否だけはされていない。
 ガラスの前に立つと、あっけなく自動扉が開いた。

 入ったところは……。
 近代的寺院の納骨堂に似ていた。
 子供のころ、祖父の四十九日の法要で、1度入っただけだが。
 何もない空間だった。
 管理人室の窓もない。
 奥には、もうひとつ扉があった。
 その前に、テンキーの付いた演台のようなものが設置されている。
 明らかに、内部の部屋と連絡を取るためのインターホンだ。
 やはり、オートロックだった。
 部外者は、中には入りこめない。
 しかし、男の用は部屋番号を確認するだけだ。
 管理人室がないのは、むしろ好都合だった。

 さっき、納骨堂と感じたのは……。
 エントランスの片面一杯に設置された郵便受けだった。
 号室と姓が貼ってある。
 白髪女性の部屋の階は、上から3段目だった。
 下から数えないのは……。
 1階の構造がどうなっているかわからないからだ。
 1階に部屋がない構造だったりすれば、下から数えたら間違う場合があるだろう。
 そして、部屋番号。
 案の定、4号室と9号室は存在していない。
 近代的な仕組みのマンションでも、未だにこうなのだ。
 好き好んで、その部屋番号を選ぶ客はいないだろう。
 飛ばした方が、遙かに売りやすいに違いない。
由美と美弥子 3089目次由美と美弥子 3091


コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2020/07/24 06:34
    • 今日は何の日
       2020年7月24日は、『スポーツの日』。
       「国民の祝日」の一つ。
       「スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う」ことを趣旨としてます。
       1964(昭和39)年10月10日に、東京オリンピックの開会式が行われたことを記念して……。
       1966(昭和41)年、国民の祝日「体育の日」が、10月10日に制定されました。
       「体育の日」は、「スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう」ことを趣旨としてました。
       その後、祝日法の改正により「ハッピーマンデー制度」が適用され……。
       2000(平成12)年から「体育の日」は、10月の第2月曜日となりました。
       しかし今年に限り、東京オリンピックの開会式が予定されていた7月24日(金)に日付が変更され……。
       同時に、「スポーツの日」へと名称が改められました。
       しかし、2020年の東京オリンピック・パラリンピックは……。
       新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行を受けて、開催が延期されてしまいました。
       上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/110100.html)のページから転載させていただきました。
       続きは次のコメントで。

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2020/07/24 06:34
    • 今日は何の日(つづき)
       さらに同じページから、引用を続けさせていただきます。
       10月1日から31日までの一ヵ月間は……。
       「体力つくり国民会議」が制定して1969(昭和44)年から実施している「体力つくり強調月間」でもあります。
       また、「スポーツの日」は、日本の祝日では初の名称がカタカナの祝日となりました。
       ちなみにアメリカでは、1492年にクリストファー・コロンブスがアメリカ大陸を発見したことを記念した「コロンブス・デー」を由来として……。
       「スポーツの日」と同じ、10月の第2月曜日が多くの州で祝日となってます。
       以上、引用終わり。
       ほんとうであれば、今日が東京オリンピックの開会式だったんですよね。
       コロナさえなければ、どんなにわくわくした夏を過ごせたでしょう。
       ほんとに恨めしいです。
       今の様相だと、来年の開催も難しそうです。
       そうなれば、東京オリンピックは、完全に中止と云うことになってしまうでしょう。
       それを見こんだ投資が、すべてパーです。
       東京の不動産バブルも、はじけるんじゃないでしょうか。
       後は、画期的なワクチンが開発され、全世界に普及することを期待するしかありません。
       しかし、難しいでしょうね。
       そこには、莫大な利権が生じますから。
       無償で大量生産なんてことにはならないと思います。
       でも、どうして「体育の日」が「スポーツの日」に名称変更になったんでしょう。
       わたしは、「体育」という言葉、嫌いじゃないですよ。
       授業も、そんなに苦手じゃなかったです。
       長距離走と水泳だけはイヤでしたが。
       続きはさらに次のコメントで。

    • ––––––
      3. Mikiko
    • 2020/07/24 06:35
    • 今日は何の日(つづきのつづき)
       ↓WIKIから、名称変更の経緯を抜き書きします(出典⇒https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%93%E8%82%B2%E3%81%AE%E6%97%A5)。
      +++
       「スポーツ」は、「体育」より広い意味を持ち、自発的に楽しむことを含意することが変更の理由とされる。
      +++
       「体育」だと、「教育」のニュアンスが大きいからですかね。
       どうしても、「強制」の雰囲気も漂いますし。
       そう云えば、高校のとき、うちのクラスではありませんでしたが……。
       こんな話を聞きました。
       男子の授業には、柔道や剣道があったんです。
       でも、ひとりの生徒が、それに参加しなかった。
       宗教的な理由だそうです。
       格闘技を禁止されてる宗教みたいですね。
       体育教師は、「当然、1をつけた」と堂々と言ってたとか。
       ま、わからんでもないです。
       参加しなくても評価が変わらないなら……。
       逆に、参加する生徒を不利に取り扱うことになってしまいますから。
       しかし、その生徒も大したものです。
       うちの高校はいちおう進学校で……。
       大学進学率は、ほぼ100%だったと思います。
       「1」が付いたら、圧倒的に不利になります。
       宗教はすごいなと思いました。
       半分、「怖いな」ですが。
       あと、男子の剣道の授業ですが……。
       あれは傍から見てて、はなはだ格好が悪かったです。
       防具の類は用意されてましたが……。
       道着や袴はありません。
       ジャージの上から、防具を着けるんです。
       それで、奇声をあげながら打ち合ってる姿は……。
       足軽の戦いにしか見えませんでした。
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