2016.2.27(土)
み「何する人たち?」
客「いわゆる諜報機関です」

↑『おはよう、フェルプス君』で始まるカセットテープの指令が有名。アメリカのテレビドラマです。
み「CIAみたいな?」
客「ま、そうです」
み「でも、拳銃は持ってるんでしょ?」

↑ご存知、峰不二子サン。でも、太腿の外側じゃ、外からわかっちゃいますよ。隠すなら内腿でしょう。
客「持てませんよ。
逮捕権もありませんし。
まったくの丸腰です」

↑まったく知らん。
み「敵地に踏みこむときも?」
客「スパイ映画の見過ぎじゃないですか」
み「おとろしー。
よくそんな職に付くね」
客「アジトに乗りこむような組織じゃないですよ」

客「ただ、強制調査権という権限は持ってますから……。
団体への立ち入り調査は行えます」

み「丸腰で行くわけ?」
客「そんなこと言ったら、国税調査官も一緒ですよ」
み「おー。
窓際太郎!」

↑この回には、『サイエンスZERO』のナビゲーター南沢奈央ちゃん(右)が出てました。
み「マルサですな。
『これより査察を行う』」

↑ドラマのクライマックスでは、必ずこのスタイルに変身します。
み「確かにあの人たちも丸腰だね」
客「ま、日本は根本的に、安全な国ですからね。
諜報活動で、常時身の危険を感じることは無いんじゃないですか」

↑拷問される女スパイ。女子刑務所ものと並び、AVの1分野になってます。
律「その人たちが、刑事ドラマに出てくる『公安』なんですか?」
客「違います。
あ、そうだ。
もうひとつ、間違いやすい組織があります。
『国家公安委員会』です」
み「国会議員が、『国家公安委員長』になるよね」

↑これはもちろん、コラージュです。
客「あれは、組織じゃないんですよ。
『国家公安委員長』のほかに、5人の委員がいるだけです。
つまり、計6名の委員会です」
み「何するとこなの?」
客「警察庁を管理する機関です」

み「げ。
警察庁の上なの?
じゃ、その委員たちって、スゴい権限持ってるってことだよね。
捜査方針を変えさせたりもできるわけ?」
客「個別の事件について、指示や命令を出す権限はありません」
み「ありゃそう」
客「大綱方針を定め、その運営が適切に行われているか否かを監督するってとこですね」

み「早い話、何もしないんでないの?」
客「ま、そうかも知れません」
み「じゃ、刑事ドラマに出てくる『公安』って、何なのよ?」

客「警察ですよ。
俗称で『公安警察』と呼ばれてます。
警備警察の一部門です」
み「警備警察?
普通の警察とどう違うの?」
客「テレビドラマに出てくるような事件捜査をする警察を、刑事警察と云います」

客「それに対し、警戒活動によって事件、事故を未然に防ぐのが警備警察です」

み「警察って、事件が起こってからしか動かないんでないの?」
客「それは、通常の刑事事件における刑事警察の対応ですね。
一方、警備警察は、公共の安全と秩序の維持を目的とした組織です」

↑羽田空港の警備に、セグウェイ登場。これに1日乗ってるんでしょうか。楽しそうじゃのぅ。
み「具体的に、何するわけ?」
客「花火大会とかの雑踏警備に始まり……」

客「天皇や政治家などの身辺警備、災害時の避難誘導なども行います」

↑警備警察の花形、SP。
み「そうか。
花火大会の警備って、普通の刑事がやってるわけじゃないのね」
客「警備課の仕事です。
そういう警備警察の中でも、いわゆる『公安警察』は……。
社会体制の破壊などを目的とした犯罪を防ぐことを目的としてます」
み「過激派とか?」

↑ある意味、“過激派”です。
客「そうです。
過激派、国際スパイ、テロリストなどですね」

↑ワシントンにある『国際スパイ博物館』。うーむ、面白そうだ。
み「なるほど。
そういう犯罪は、起こってから対応してたんじゃ遅いってことだもんね」

↑『国際スパイ博物館』の展示には、にゃんと忍者も。怪しい……。
客「そういうことです」
み「なんか、すげーカッチョいい組織みたいなんだけど。
でも、『公安』って、あんまりテレビドラマの主役にならないよね。
逆に、いっつも悪役じゃない」

↑こういうイメージ。
客「ま、前身が前身ですしね」
み「前身って?」
客「特高ですよ。
特別高等警察」

み「げ。
小林多喜二を拷問して虐殺した?」

客「そうです」
み「そんなの、終戦で廃止されたでしょ」
客「もちろん、GHQの指令により、終戦直後の昭和20年10月に廃止されてます」

↑このパイプは、なぜこういう形をしてるのでしょう?
客「でも、当時の内務官僚は……。
反政府的な動静への査察、内偵を早急に建て直すために、特高警察に代わるべき組織を早急に作り上げるべきと考えてたんですね。
で、その代わるべき組織として、1945年12月に……。
内務省警保局に『公安課』を、警視庁及び各道府県警察部に『警備課』を設置したんです。
これが、『公安警察』の復活です」

み「廃止された2ヶ月後に復活したわけ?」
客「そういうことです。
そして、昭和25年ころには、公職追放されてた旧特高警察官の多くが『公安警察』に復帰し……。
特高警察での経験、ノウハウを活かした活動を再開してます」

み「なんともはや。
それは、恐ろしいわ」
客「でも、何で公安の話になったんです?」
律「この人と喋ってると、いつもそうなんですよ。
話があっちこっち飛んでいっちゃって」

み「わたしだけのせいですか?」
律「そうです」
客「あ、思い出しました。
隠密の支度金の話でしたな」

律「そうそう。
それであんたが、自分なら支度金を持ち逃げするって言い出したのよ」

み「普通、しますでしょ。
幕府だって、音信不通になれば……。
身分がバレて殺されちゃったと思いますよ」

律「だから、そんなことする人間は、最初から隠密になんかなれないって言ったのよ」
み「なるほど、思い出した。
それで、会社の同僚としてた『相棒』の話から、公安に話題が移ったんだね」
律「移ったんじゃなくて、飛んだんでしょ」

↑ノミのジャンプ力は、驚異的。
み「それでは、改めてその話をしましょう」
律「まだする気?」
み「思い出してしまったのだから、仕方ありません」
客「隠密が、2人1組で旅に出たという話でしたかな」

み「左様作用。
それでもって、旅に出る前に見積書を書いたってのも驚きでした。
今の会社で言えば、旅費の仮払いですよね」

客「そうそう。
わたしも散々書きました」
み「わたしは、さんざん処理しました。
まともな計算も出来ないヤツが多すぎる!」

律「また、脱線する」
み「脱線は禁句ですがな。
特にこんな路線では現実味があります」

↑傾いてますよね。
律「そっちの発言の方が問題でしょ」
み「話を進める。
その見積だけど……。
1日あたり、2人で1両だったんですよね?」

↑こちら、1両編成の大湊線(野辺地駅)。燃料代は、バスと比べてどうなんでしょう?
客「だそうです」
み「そもそも、1両って、今のお金に換算して、どのくらいなわけ?
10両盗めば首が飛んだわけでしょ。
3ヶ月の旅なら、90両ですよ。
2人しかいないのに、首が9つも要ります」

↑この中に王さまはいないということでしょうか?
律「どういう計算してるのよ」
客「今の金額に換算するのは、なかなか難しい話です。
江戸時代と今では、ある品物は今よりずっと価値が高かったり……。
あるいは、その逆だったりするからです」
み「基本的な物で比べればいいんじゃないの?
お米とか」

↑実際、こういうバランスだったようです。
客「お米は、今よりずっと価値が高かった品目のひとつですね」
こちらのサイトを見ると……。
お米1升(1.5kg)で、1,650円になってます。
5kgに換算すると、5,500円です。
今の2倍以上ですよね。

↑これは安いです。本物ですかね?
こんなに高いのに、なんと、1人1日、5合も食べてたそうです。
アホでないの。
これじゃ、脚気になるわな。
地方では雑穀を混ぜてたでしょうから、ビタミンB1が不足することも無かったでしょうが……。

江戸では、精米された白米を食べる習慣が広まってましたからね。
脚気は、「江戸患い」と呼ばれたそうです。

なお、現代人も白米を食べてますが、脚気にならないのは……。
オカズから、必要なビタミンB1を摂れるからです。
江戸の人が、いかに白米だけを食べてたかわかりますね。
客「お米で換算すると、1両は4万円程度にしかなりません」
み「げ。
40万円盗んだだけで首が飛ぶってこと?」

↑軽の中古車しか買えません。
み「それじゃ、毎日、そこら中で首が飛んでたでしょ。
『たまや~』『かぎや~』って」
律「それじゃ花火でしょ」

↑両国の川開き。この花火は、これから開くんですかね? どう見ても「スカ」に思えるんですが。
み「じゃ、ほかのもので比べたら?」
客「かけ蕎麦の値段で比較すると……」

↑江戸東京博物館でわたしが撮ってきた「二八蕎麦」の屋台。
客「1両、12~13万円になります」
み「お。
妥当でないかい」
客「大工の手間賃では、30万~40万です」

み「そんなに?
てことは、人件費って、今より遥かに安かったってこと?」
客「でしょうな。
でも、それで呑気に暮らせてたわけですから……」

客「一概には判断できません」
み「じゃ、結局わからんってこと?」
客「ま、大雑把ですが、1両10万って計算でいいんじゃないですか?」

み「ものすごく大雑把な気がするけど……。
ま、仕方ないわな。
でも、2人で1日10万なら、すげーじゃない。
毎日、ソープに通えるぞ」

律「そういうことを、大声で言わないでちょうだい」
み「ここらでは、トルコと言わないと通じないよ」

↑梅宮辰夫、名古屋章、室田日出男、八名信夫、大泉滉、殿山泰司、渡辺文雄、山城新伍。すごいメンバーです。
律「問題発言ですよね?」
客「文句無しにそうですね」
律「あんた、マイナス10万点」
み「なんの点数じゃ!
でも、毎晩宿場に泊まったら……。
飯盛女を買ったことは確かじゃろ」

律「毎晩、そんなことしてて、隠密が務まりますか」
み「ぱかもーん。
夜、歩きまわってたら怪しすぎるだろ」

み「市中の探索は、あくまで、日中の陽のあるうちです。
陽が翳ったら、宿に入る。
怪しまれることは、一番避けなきゃならんのです」
客「なるほど……。
理にかなってますな」
み「だしょー」
律「信じないでくださいよ。
デマカセなんですから」

み「男2人旅で、1日10万。
やることはひとつです」
み「それに飯盛女は、毎晩、街道を行き来する旅人と接するわけだから……。
そうとう重要な情報源だったはず。
隠密じゃない旅人だって、聞いたんじゃない?
これから行く先の情報」

↑愛知県で360年続く旅籠『大橋屋』(現在も営業中)。安藤広重の『東海道五十三次 赤坂』は、現存するこの旅籠を描いたものだそうです。見てみたいけど、泊まる気にはなれん。テレビがないではないか。
み「飯盛女なら、反対側から来た旅人の話も聞いてるだろうからさ」

↑静岡市にある『おもしろ宿場館』。
み「でや?」
律「そんなに飯盛女に情報が集まるんなら……。
飯盛女が隠密になればいいんじゃないの?」
客「ほー。
なるほど」
み「パカモン。
勤めが辛すぎだろ。
隠密+遊女なんて」

み「お金もらったって、それを使うために、外へ出るわけにもいかん」
客「いや。
案外、それ、ありかもですよ」
み「どうして?」
客「つまり、ある程度隠密として働いたら……。
身請けしてやるんです」

↑有馬稲子さん。綺麗ですね。
客「つまり、年季奉公を短縮してやる。
これなら、一生懸命勤めるんじゃないですか?」
み「幕府の役人が、身請けに来るのか?」

↑魚住純子さん(故人)。昔の映画女優は、本当に綺麗でしたね。
客「そんな必要ありませんよ。
同じ隠密が身請けするんです」
み「なんか、筋立てを思いついてそうな顔だな」
客「分かりますか?」
み「鼻の穴がピクピクしておる」

↑こういう顔の人、ときどきいます。
み「よし、この話は、これで打ち切り」
客「そんなぁ。
せっかく思いついたのに。
語らせてくださいよ」
み「断る」

律「いじわる言わないの。
聞いてあげましょうよ」
み「聞き賃、10両頂戴つかまつる」

↑『ミス十両』だそうです。いろんなキャラがあるものです。
客「高すぎです。
100万円じゃないですか。
100円に負けてください」

↑うっかりすると、スーパーで89円の商品を買ってしまいます。要注意。
み「負けすぎだろ。
1万分の1にしてどうする。
地図じゃあるまいし」

↑行った先の地図を穿いてれば、迷っても大丈夫。
客「ウマい!
それでは語らせていただきます」
み「前金です」

客「飯盛女が隠密の場合……」

↑講談師・田辺一鶴(1929~2009)。
み「勝手に語るな!」
客「当然、飯盛女から情報を受け取る隠密が必要になります。
飯盛女が報告に行くわけにいかないわけですから。
つまり、金持ちオヤジに扮した隠密が、客として通い……」

客「報告を受け取っている」
み「なるほど。
で、ある程度の年限を過ぎたら……。
そのオヤジに扮した隠密が、身請けをするというわけですな」

客「ご名答。
どうです?」
み「ま、2点ですな」
客「何点中の2点ですか?
三つ星で、星2つってことですか?」

↑二つ星てんとう虫。シンプルな色合いで、綺麗です。
み「100点満点の2点です」
客「低すぎです。
なぜです!」
み「わざわざ、隠密が客として通う必要などないではないか。
宿屋の主人が隠密なら、何の問題もありゃせんでしょう」

↑山形県酒田市にある史跡『旧鐙屋』。宿屋ではなく、廻船問屋だそうです。奥にいる男性は、主人ではなく使用人ですかね?
客「な、なるほど」
律「すぐに納得しないでください。
この人だって、デマカセに決まってますから」

み「良いか。
宿の主人は、売られて来た哀れな娘の中から……」

↑横浜にあった遊郭のようです(おそらく明治初期)。ものの見事に垢抜けませんね。当時の日本人は、みんなこんなだったんでしょうか?
み「隠密の素質を持つ娘を選び出し、そして因果を含ませるわけです」
客「隠密として何年か勤めれば、年季奉公を短縮してやるというんですね」

み「左様」
客「なるほど。
その方が、話が通りますね」
み「金持ちオヤジが、客として通うとなれば……。
まず、そのオヤジの店がなきゃなりませんよ」

↑出雲街道『根雨宿(ねうしゅく)』。現・鳥取県日野郡日野町根雨。
み「頻繁に通うわけですから。
頻繁に通ってくる金持ちとなれば……。
宿では当然、どんな人か調べるでしょう。
若い衆に跡を付けさせたりして」

↑尾行の高等テクニック。
客「付き馬みたいですな」

↑『付き馬』とは、遊女屋などで金を払えない客に、家まで付いて行って取り立てる人のこと。
客「なんだか、テレビドラマに出来そうですね」
み「無断使用禁止です」

↑漁港か市場にでもあるんでしょうか? まさにリアリズムですねー。
客「待ってください。
金持ちオヤジ説は、わたしが立てたんですよ」
み「だから、ムリがありますって。
オヤジに店を持たせなきゃならないでしょ。
金持ちの設定なんだから、それなりの体裁が必要です」

↑『江戸東京博物館』
客「見積もりを出せばいいのです」

み「旅費と一緒にしないでください。
店1件出そうとしたら、どんだけかかりますか」

↑会津東山温泉『向瀧』さん。1934(昭和9)年、建前の様子。この棟は、現存するそうです(こちら)。
客「フランチャイズにしましょう」

み「アホ言いなさい。
隠密のフランチャイズがありますか」
客「あ、そうだ。
店を作る必要は無いんです。
元もとあった大店の主人を抱きこんで……。
隠密に仕立てる」
み「どうやって掛け合うんです?
大店の主人なら、お金は有り余ってるでしょ」

↑フィギュアのようです。いろんな趣味があるものです。
客「その代わり、ヒマを持て余してる。
商売はもう、倅に任せてますから」

↑こんな時代劇があったんですね。1999年に、9話だけ放送されたようです。たぶん、打ち切りでしょう。
み「なんか、ものすごく都合のいい設定ですね」
客「じゃ、弱みを握ることにしましょう。
大店なら、いくらでもあるでしょ」

客「店になければ、主人本人の弱みでもいい」
み「弱みがなければ?」
客「成功者にそんな人がいますか。
もし、本当になければ、作ればいいんです。
女を使って一夜を共にさせる」

客「その現場に、亭主だと言って乗りこむ」

客「妻の不倫現場を押さえたら、その場で間男を斬り殺しても良かったんですよ」

↑中村吉右衛門『斬り捨て御免!』。老後は、時代劇チャンネル、契約するかな。
客「刀を抜けば、亭主は、『い、命ばかりはぁ』となりますよ。
『さすれば、こちらの言うことを聞くか?』と持ちかける」

↑こちらはもちろん『鬼平犯科帳』。
み「あなた……。
悪どすぎませんか。
ほとんど、悪の組織ですがな」

み「江戸幕府がそんなことしますか」
客「いや。
わたしはこの筋書きに惚れてしまいました」

み「惚れるのは結構ですけどね。
身請けした飯盛女はどうするんです?
ずっと囲うんですか?」
客「小さなしもた屋に住まわせて、そのうち髪結いでも始めさせればいいんです」

↑女性の髪を手がける女髪結いは、顧客の家を訪問して結ってたそうです。電話予約もできないですから、定期的に回ってたんでしょうね。
客「もちろん、当座の資金は幕府が出します」
み「気前がいいですな」

客「わたしの金じゃありませんので」
み「あなた、大事なこと忘れてますよ」
客「なんです?
完璧なシナリオじゃありませんか」

↑1981年~1983年に、4回制作された時代劇スペシャル。主演は松方弘樹。
み「本気で言ってますか?
穴だらけですがな。
隠密の飯盛女を身請けしたら……。
次の隠密はどうするんです?」
客「も、もちろん、新しい隠密を飯盛女として潜入させます」

↑三重県伊勢市にある『おかげ座』。江戸時代の伊勢参りの様子を人形を使って再現した歴史館だそうです。面白そう。
み「今度は誰が、情報収集のために通うんです?
この主人が、また通ってきたらおかしいでしょう」

み「身請けしたばかりなのに」
客「や、宿を変えればいいんです」
み「あのですね。
どこの話か知りませんが、狭い宿場町で宿を変えたって、わかりますって」

↑『福島に行こう!』で由美と訪れた大内宿(福島県南会津郡下郷町大字大内)。
み「噂になりますよ。
あの主人は、飯盛女を身請けしたばかりなのに……。
今度は別の店に入り浸ってるって。
評判ガタ落ちで、店が潰れます」
客「あ、そうだ。
鳥にもいるじゃないですか。
つがいが一生添い遂げるって渡り鳥」

↑実はオシドリは、毎年相手を変えるそうです。
み「なんで渡り鳥の話になるんです?
股旅物でも始めるつもり?」

客「かっぱぁ、からげぇて~。
さーんどぉがぁさぁ~」
み「歌って誤魔化すな。
近所迷惑な」
客「いいですか。
宿の主人と飯盛女は、一生に一度だけの任務なんです」

↑ヤフーオークションに出てました。25,000円です。希少という点では、妥当な値段ではないすか?
み「次の番も幕府が用意して、訓練もするわけ?」
客「そうです」
み「効率悪すぎでしょ。
隠密に隠密を訓練させた方が、幕府にとっては便利に決まってます。
隠密の親分は、宿の主人に決定!」

客「ざ、残念」

↑健在でしょうか?
律「なんで、こんなバカな話になってるんです?」
客「そうそう。
そう言えば忘れてましたが、公安の話じゃなかったですか?」
律「そうよ。
あんたが、『相棒』に出てくる公安の話を振ったのよ」

み「あ、思い出した。
会社の同僚の話だったね」
律「どんな話よ?」
み「だから、会社の同僚の女が、『相棒』の話をしてて……。
わたし、ぜったい公安にはなりたくない、とか言ったわけ」

律「それで?」
み「そこにいた全員がツッコミました。
公安は、ぜったいにオメーを雇わねーよって」

律「それだけ?」
み「さいでんな」
律「そんな結論にたどり着くのに……。
いったい、どれだけの時間を要したのよ」
み「諸行無常です」

み「今、どこです?」
客「えーっと。
話に熱中して、どこだかわからなくなりましたな。
あ、車内放送です」
車「次は『有畑』、『有畑』です」

↑これは、『陸奥横浜』の反対方向から見た『有畑駅』。8月です。
客「あれ?
じゃ、『陸奥横浜』は、過ぎちゃったのか。
春だと、菜の花が見事なんですよ」

↑これは見ものですね。やっぱり非電化路線はいいです。
客「確か、作付面積日本一です」
み「観光用に植えてるの?」
客「いや。
菜種油を採ってるんですよ」

み「今どき、菜種油なんか、何に使うんです?」
客「食用ですよ。
サラダ油は、菜種油などから作られます」

客「ドレッシングの材料とかになりますね」

み「食用だけ?」
客「今はそうでしょ。
昔は、行灯なんかの燃料にも使われました」

み「あぁ。
それで、行灯の油を舐めたのか」
律「誰がよ?」
み「誰って、猫ですよ」

律「猫が菜種油を舐めるわけ?
猫って、肉食でしょ?」

↑自分で獲ったんでしょうか?
み「はい、あなた」
客「なんです?」
み「なぜ肉食の猫が、植物油を舐めるのか?」

↑恐怖! 紫蘇油を舐める猫!
客「わたしが答えるんですか?」
み「化け猫研究家として、当然の責務です」

客「研究してませんよ」
み「特に許す」
客「はぁ。
それでは、化け猫学特任教授として、お答えします」
↑手押し車を押す猫。ただ、それだけです。人生とは何ぞや。問わずにはいられない動画です。
律「ムリに乗らなくて結構ですのよ」
み「喜んでやってまんがな」
律「ほんと、どんどん失礼になるんだから」
み「Mだから、大丈夫です」
客「見ぬかれましたか」
み「端からお見通しよ」

↑注)わたしが仲間由紀恵に似てるわけではありません。
客「いつわかったんだろ」
み「隠密に、バカに執心してましたからね。
きっと、捕まって拷問を受けたいんだろうと」

↑『女王陛下の戦士』という映画のようです。たぶん、ナチスの拷問かと。喜ぶ人もいる?
客「そこまでは望んでませんよ」
み「遠慮すな」

↑遠慮するわい。
客「しますって。
とにかく、猫が行灯の油を舐める件についてだけ、ご説明します」

み「そんなことまで知ってるのは、不自然ではないか」
客「振っておいて、それはないでしょ」
み「ご都合主義すぎる。
この旅の連れになる人は、常に博識なのはなぜじゃ?」

↑タモリさんの博識には驚かされます。こんなおじさんと街歩きしたら楽しいでしょうね。
律「自分で言わないの。
猫は、化けるとどうして行灯の油を舐めるんですか?」
客「いえ。
化けない普通の猫が舐めてたんだと思います」

↑舐めてるのは、オリーブオイルだそうです。
律「どうしてです?」
客「まず昔は、行灯の油に、魚油を使ってた場合があるのです」
み「ぎょ、“ぎょゆ”?」

↑『きんぎょ注意報!』の“ぎょぴちゃん”だとか。し、知らん……。
客「魚の油です。
主に、鰯油ですね」

↑行灯用ではありません。
み「臭そうだのぅ」
客「まさしくそうです。
燃やすと、多量の煙と臭いを発生させます」

↑『目黒さんま祭り』。ゴーグル必須。
客「いわゆる諜報機関です」

↑『おはよう、フェルプス君』で始まるカセットテープの指令が有名。アメリカのテレビドラマです。
み「CIAみたいな?」
客「ま、そうです」
み「でも、拳銃は持ってるんでしょ?」

↑ご存知、峰不二子サン。でも、太腿の外側じゃ、外からわかっちゃいますよ。隠すなら内腿でしょう。
客「持てませんよ。
逮捕権もありませんし。
まったくの丸腰です」

↑まったく知らん。
み「敵地に踏みこむときも?」
客「スパイ映画の見過ぎじゃないですか」
み「おとろしー。
よくそんな職に付くね」
客「アジトに乗りこむような組織じゃないですよ」

客「ただ、強制調査権という権限は持ってますから……。
団体への立ち入り調査は行えます」

み「丸腰で行くわけ?」
客「そんなこと言ったら、国税調査官も一緒ですよ」
み「おー。
窓際太郎!」

↑この回には、『サイエンスZERO』のナビゲーター南沢奈央ちゃん(右)が出てました。
み「マルサですな。
『これより査察を行う』」

↑ドラマのクライマックスでは、必ずこのスタイルに変身します。
み「確かにあの人たちも丸腰だね」
客「ま、日本は根本的に、安全な国ですからね。
諜報活動で、常時身の危険を感じることは無いんじゃないですか」

↑拷問される女スパイ。女子刑務所ものと並び、AVの1分野になってます。
律「その人たちが、刑事ドラマに出てくる『公安』なんですか?」
客「違います。
あ、そうだ。
もうひとつ、間違いやすい組織があります。
『国家公安委員会』です」
み「国会議員が、『国家公安委員長』になるよね」

↑これはもちろん、コラージュです。
客「あれは、組織じゃないんですよ。
『国家公安委員長』のほかに、5人の委員がいるだけです。
つまり、計6名の委員会です」
み「何するとこなの?」
客「警察庁を管理する機関です」

み「げ。
警察庁の上なの?
じゃ、その委員たちって、スゴい権限持ってるってことだよね。
捜査方針を変えさせたりもできるわけ?」
客「個別の事件について、指示や命令を出す権限はありません」
み「ありゃそう」
客「大綱方針を定め、その運営が適切に行われているか否かを監督するってとこですね」

み「早い話、何もしないんでないの?」
客「ま、そうかも知れません」
み「じゃ、刑事ドラマに出てくる『公安』って、何なのよ?」

客「警察ですよ。
俗称で『公安警察』と呼ばれてます。
警備警察の一部門です」
み「警備警察?
普通の警察とどう違うの?」
客「テレビドラマに出てくるような事件捜査をする警察を、刑事警察と云います」

客「それに対し、警戒活動によって事件、事故を未然に防ぐのが警備警察です」

み「警察って、事件が起こってからしか動かないんでないの?」
客「それは、通常の刑事事件における刑事警察の対応ですね。
一方、警備警察は、公共の安全と秩序の維持を目的とした組織です」

↑羽田空港の警備に、セグウェイ登場。これに1日乗ってるんでしょうか。楽しそうじゃのぅ。
み「具体的に、何するわけ?」
客「花火大会とかの雑踏警備に始まり……」

客「天皇や政治家などの身辺警備、災害時の避難誘導なども行います」

↑警備警察の花形、SP。
み「そうか。
花火大会の警備って、普通の刑事がやってるわけじゃないのね」
客「警備課の仕事です。
そういう警備警察の中でも、いわゆる『公安警察』は……。
社会体制の破壊などを目的とした犯罪を防ぐことを目的としてます」
み「過激派とか?」

↑ある意味、“過激派”です。
客「そうです。
過激派、国際スパイ、テロリストなどですね」

↑ワシントンにある『国際スパイ博物館』。うーむ、面白そうだ。
み「なるほど。
そういう犯罪は、起こってから対応してたんじゃ遅いってことだもんね」

↑『国際スパイ博物館』の展示には、にゃんと忍者も。怪しい……。
客「そういうことです」
み「なんか、すげーカッチョいい組織みたいなんだけど。
でも、『公安』って、あんまりテレビドラマの主役にならないよね。
逆に、いっつも悪役じゃない」

↑こういうイメージ。
客「ま、前身が前身ですしね」
み「前身って?」
客「特高ですよ。
特別高等警察」

み「げ。
小林多喜二を拷問して虐殺した?」

客「そうです」
み「そんなの、終戦で廃止されたでしょ」
客「もちろん、GHQの指令により、終戦直後の昭和20年10月に廃止されてます」

↑このパイプは、なぜこういう形をしてるのでしょう?
客「でも、当時の内務官僚は……。
反政府的な動静への査察、内偵を早急に建て直すために、特高警察に代わるべき組織を早急に作り上げるべきと考えてたんですね。
で、その代わるべき組織として、1945年12月に……。
内務省警保局に『公安課』を、警視庁及び各道府県警察部に『警備課』を設置したんです。
これが、『公安警察』の復活です」

み「廃止された2ヶ月後に復活したわけ?」
客「そういうことです。
そして、昭和25年ころには、公職追放されてた旧特高警察官の多くが『公安警察』に復帰し……。
特高警察での経験、ノウハウを活かした活動を再開してます」

み「なんともはや。
それは、恐ろしいわ」
客「でも、何で公安の話になったんです?」
律「この人と喋ってると、いつもそうなんですよ。
話があっちこっち飛んでいっちゃって」

み「わたしだけのせいですか?」
律「そうです」
客「あ、思い出しました。
隠密の支度金の話でしたな」

律「そうそう。
それであんたが、自分なら支度金を持ち逃げするって言い出したのよ」

み「普通、しますでしょ。
幕府だって、音信不通になれば……。
身分がバレて殺されちゃったと思いますよ」

律「だから、そんなことする人間は、最初から隠密になんかなれないって言ったのよ」
み「なるほど、思い出した。
それで、会社の同僚としてた『相棒』の話から、公安に話題が移ったんだね」
律「移ったんじゃなくて、飛んだんでしょ」

↑ノミのジャンプ力は、驚異的。
み「それでは、改めてその話をしましょう」
律「まだする気?」
み「思い出してしまったのだから、仕方ありません」
客「隠密が、2人1組で旅に出たという話でしたかな」

み「左様作用。
それでもって、旅に出る前に見積書を書いたってのも驚きでした。
今の会社で言えば、旅費の仮払いですよね」

客「そうそう。
わたしも散々書きました」
み「わたしは、さんざん処理しました。
まともな計算も出来ないヤツが多すぎる!」

律「また、脱線する」
み「脱線は禁句ですがな。
特にこんな路線では現実味があります」

↑傾いてますよね。
律「そっちの発言の方が問題でしょ」
み「話を進める。
その見積だけど……。
1日あたり、2人で1両だったんですよね?」

↑こちら、1両編成の大湊線(野辺地駅)。燃料代は、バスと比べてどうなんでしょう?
客「だそうです」
み「そもそも、1両って、今のお金に換算して、どのくらいなわけ?
10両盗めば首が飛んだわけでしょ。
3ヶ月の旅なら、90両ですよ。
2人しかいないのに、首が9つも要ります」

↑この中に王さまはいないということでしょうか?
律「どういう計算してるのよ」
客「今の金額に換算するのは、なかなか難しい話です。
江戸時代と今では、ある品物は今よりずっと価値が高かったり……。
あるいは、その逆だったりするからです」
み「基本的な物で比べればいいんじゃないの?
お米とか」

↑実際、こういうバランスだったようです。
客「お米は、今よりずっと価値が高かった品目のひとつですね」
こちらのサイトを見ると……。
お米1升(1.5kg)で、1,650円になってます。
5kgに換算すると、5,500円です。
今の2倍以上ですよね。

↑これは安いです。本物ですかね?
こんなに高いのに、なんと、1人1日、5合も食べてたそうです。
アホでないの。
これじゃ、脚気になるわな。
地方では雑穀を混ぜてたでしょうから、ビタミンB1が不足することも無かったでしょうが……。

江戸では、精米された白米を食べる習慣が広まってましたからね。
脚気は、「江戸患い」と呼ばれたそうです。

なお、現代人も白米を食べてますが、脚気にならないのは……。
オカズから、必要なビタミンB1を摂れるからです。
江戸の人が、いかに白米だけを食べてたかわかりますね。
客「お米で換算すると、1両は4万円程度にしかなりません」
み「げ。
40万円盗んだだけで首が飛ぶってこと?」

↑軽の中古車しか買えません。
み「それじゃ、毎日、そこら中で首が飛んでたでしょ。
『たまや~』『かぎや~』って」
律「それじゃ花火でしょ」

↑両国の川開き。この花火は、これから開くんですかね? どう見ても「スカ」に思えるんですが。
み「じゃ、ほかのもので比べたら?」
客「かけ蕎麦の値段で比較すると……」

↑江戸東京博物館でわたしが撮ってきた「二八蕎麦」の屋台。
客「1両、12~13万円になります」
み「お。
妥当でないかい」
客「大工の手間賃では、30万~40万です」

み「そんなに?
てことは、人件費って、今より遥かに安かったってこと?」
客「でしょうな。
でも、それで呑気に暮らせてたわけですから……」

客「一概には判断できません」
み「じゃ、結局わからんってこと?」
客「ま、大雑把ですが、1両10万って計算でいいんじゃないですか?」

み「ものすごく大雑把な気がするけど……。
ま、仕方ないわな。
でも、2人で1日10万なら、すげーじゃない。
毎日、ソープに通えるぞ」

律「そういうことを、大声で言わないでちょうだい」
み「ここらでは、トルコと言わないと通じないよ」

↑梅宮辰夫、名古屋章、室田日出男、八名信夫、大泉滉、殿山泰司、渡辺文雄、山城新伍。すごいメンバーです。
律「問題発言ですよね?」
客「文句無しにそうですね」
律「あんた、マイナス10万点」
み「なんの点数じゃ!
でも、毎晩宿場に泊まったら……。
飯盛女を買ったことは確かじゃろ」

律「毎晩、そんなことしてて、隠密が務まりますか」
み「ぱかもーん。
夜、歩きまわってたら怪しすぎるだろ」

み「市中の探索は、あくまで、日中の陽のあるうちです。
陽が翳ったら、宿に入る。
怪しまれることは、一番避けなきゃならんのです」
客「なるほど……。
理にかなってますな」
み「だしょー」
律「信じないでくださいよ。
デマカセなんですから」

み「男2人旅で、1日10万。
やることはひとつです」
み「それに飯盛女は、毎晩、街道を行き来する旅人と接するわけだから……。
そうとう重要な情報源だったはず。
隠密じゃない旅人だって、聞いたんじゃない?
これから行く先の情報」

↑愛知県で360年続く旅籠『大橋屋』(現在も営業中)。安藤広重の『東海道五十三次 赤坂』は、現存するこの旅籠を描いたものだそうです。見てみたいけど、泊まる気にはなれん。テレビがないではないか。
み「飯盛女なら、反対側から来た旅人の話も聞いてるだろうからさ」

↑静岡市にある『おもしろ宿場館』。
み「でや?」
律「そんなに飯盛女に情報が集まるんなら……。
飯盛女が隠密になればいいんじゃないの?」
客「ほー。
なるほど」
み「パカモン。
勤めが辛すぎだろ。
隠密+遊女なんて」

み「お金もらったって、それを使うために、外へ出るわけにもいかん」
客「いや。
案外、それ、ありかもですよ」
み「どうして?」
客「つまり、ある程度隠密として働いたら……。
身請けしてやるんです」

↑有馬稲子さん。綺麗ですね。
客「つまり、年季奉公を短縮してやる。
これなら、一生懸命勤めるんじゃないですか?」
み「幕府の役人が、身請けに来るのか?」

↑魚住純子さん(故人)。昔の映画女優は、本当に綺麗でしたね。
客「そんな必要ありませんよ。
同じ隠密が身請けするんです」
み「なんか、筋立てを思いついてそうな顔だな」
客「分かりますか?」
み「鼻の穴がピクピクしておる」

↑こういう顔の人、ときどきいます。
み「よし、この話は、これで打ち切り」
客「そんなぁ。
せっかく思いついたのに。
語らせてくださいよ」
み「断る」

律「いじわる言わないの。
聞いてあげましょうよ」
み「聞き賃、10両頂戴つかまつる」

↑『ミス十両』だそうです。いろんなキャラがあるものです。
客「高すぎです。
100万円じゃないですか。
100円に負けてください」

↑うっかりすると、スーパーで89円の商品を買ってしまいます。要注意。
み「負けすぎだろ。
1万分の1にしてどうする。
地図じゃあるまいし」

↑行った先の地図を穿いてれば、迷っても大丈夫。
客「ウマい!
それでは語らせていただきます」
み「前金です」

客「飯盛女が隠密の場合……」

↑講談師・田辺一鶴(1929~2009)。
み「勝手に語るな!」
客「当然、飯盛女から情報を受け取る隠密が必要になります。
飯盛女が報告に行くわけにいかないわけですから。
つまり、金持ちオヤジに扮した隠密が、客として通い……」

客「報告を受け取っている」
み「なるほど。
で、ある程度の年限を過ぎたら……。
そのオヤジに扮した隠密が、身請けをするというわけですな」

客「ご名答。
どうです?」
み「ま、2点ですな」
客「何点中の2点ですか?
三つ星で、星2つってことですか?」

↑二つ星てんとう虫。シンプルな色合いで、綺麗です。
み「100点満点の2点です」
客「低すぎです。
なぜです!」
み「わざわざ、隠密が客として通う必要などないではないか。
宿屋の主人が隠密なら、何の問題もありゃせんでしょう」

↑山形県酒田市にある史跡『旧鐙屋』。宿屋ではなく、廻船問屋だそうです。奥にいる男性は、主人ではなく使用人ですかね?
客「な、なるほど」
律「すぐに納得しないでください。
この人だって、デマカセに決まってますから」

み「良いか。
宿の主人は、売られて来た哀れな娘の中から……」

↑横浜にあった遊郭のようです(おそらく明治初期)。ものの見事に垢抜けませんね。当時の日本人は、みんなこんなだったんでしょうか?
み「隠密の素質を持つ娘を選び出し、そして因果を含ませるわけです」
客「隠密として何年か勤めれば、年季奉公を短縮してやるというんですね」

み「左様」
客「なるほど。
その方が、話が通りますね」
み「金持ちオヤジが、客として通うとなれば……。
まず、そのオヤジの店がなきゃなりませんよ」

↑出雲街道『根雨宿(ねうしゅく)』。現・鳥取県日野郡日野町根雨。
み「頻繁に通うわけですから。
頻繁に通ってくる金持ちとなれば……。
宿では当然、どんな人か調べるでしょう。
若い衆に跡を付けさせたりして」

↑尾行の高等テクニック。
客「付き馬みたいですな」

↑『付き馬』とは、遊女屋などで金を払えない客に、家まで付いて行って取り立てる人のこと。
客「なんだか、テレビドラマに出来そうですね」
み「無断使用禁止です」

↑漁港か市場にでもあるんでしょうか? まさにリアリズムですねー。
客「待ってください。
金持ちオヤジ説は、わたしが立てたんですよ」
み「だから、ムリがありますって。
オヤジに店を持たせなきゃならないでしょ。
金持ちの設定なんだから、それなりの体裁が必要です」

↑『江戸東京博物館』
客「見積もりを出せばいいのです」

み「旅費と一緒にしないでください。
店1件出そうとしたら、どんだけかかりますか」

↑会津東山温泉『向瀧』さん。1934(昭和9)年、建前の様子。この棟は、現存するそうです(こちら)。
客「フランチャイズにしましょう」

み「アホ言いなさい。
隠密のフランチャイズがありますか」
客「あ、そうだ。
店を作る必要は無いんです。
元もとあった大店の主人を抱きこんで……。
隠密に仕立てる」
み「どうやって掛け合うんです?
大店の主人なら、お金は有り余ってるでしょ」

↑フィギュアのようです。いろんな趣味があるものです。
客「その代わり、ヒマを持て余してる。
商売はもう、倅に任せてますから」

↑こんな時代劇があったんですね。1999年に、9話だけ放送されたようです。たぶん、打ち切りでしょう。
み「なんか、ものすごく都合のいい設定ですね」
客「じゃ、弱みを握ることにしましょう。
大店なら、いくらでもあるでしょ」

客「店になければ、主人本人の弱みでもいい」
み「弱みがなければ?」
客「成功者にそんな人がいますか。
もし、本当になければ、作ればいいんです。
女を使って一夜を共にさせる」

客「その現場に、亭主だと言って乗りこむ」

客「妻の不倫現場を押さえたら、その場で間男を斬り殺しても良かったんですよ」

↑中村吉右衛門『斬り捨て御免!』。老後は、時代劇チャンネル、契約するかな。
客「刀を抜けば、亭主は、『い、命ばかりはぁ』となりますよ。
『さすれば、こちらの言うことを聞くか?』と持ちかける」

↑こちらはもちろん『鬼平犯科帳』。
み「あなた……。
悪どすぎませんか。
ほとんど、悪の組織ですがな」

み「江戸幕府がそんなことしますか」
客「いや。
わたしはこの筋書きに惚れてしまいました」

み「惚れるのは結構ですけどね。
身請けした飯盛女はどうするんです?
ずっと囲うんですか?」
客「小さなしもた屋に住まわせて、そのうち髪結いでも始めさせればいいんです」

↑女性の髪を手がける女髪結いは、顧客の家を訪問して結ってたそうです。電話予約もできないですから、定期的に回ってたんでしょうね。
客「もちろん、当座の資金は幕府が出します」
み「気前がいいですな」

客「わたしの金じゃありませんので」
み「あなた、大事なこと忘れてますよ」
客「なんです?
完璧なシナリオじゃありませんか」

↑1981年~1983年に、4回制作された時代劇スペシャル。主演は松方弘樹。
み「本気で言ってますか?
穴だらけですがな。
隠密の飯盛女を身請けしたら……。
次の隠密はどうするんです?」
客「も、もちろん、新しい隠密を飯盛女として潜入させます」

↑三重県伊勢市にある『おかげ座』。江戸時代の伊勢参りの様子を人形を使って再現した歴史館だそうです。面白そう。
み「今度は誰が、情報収集のために通うんです?
この主人が、また通ってきたらおかしいでしょう」

み「身請けしたばかりなのに」
客「や、宿を変えればいいんです」
み「あのですね。
どこの話か知りませんが、狭い宿場町で宿を変えたって、わかりますって」

↑『福島に行こう!』で由美と訪れた大内宿(福島県南会津郡下郷町大字大内)。
み「噂になりますよ。
あの主人は、飯盛女を身請けしたばかりなのに……。
今度は別の店に入り浸ってるって。
評判ガタ落ちで、店が潰れます」
客「あ、そうだ。
鳥にもいるじゃないですか。
つがいが一生添い遂げるって渡り鳥」

↑実はオシドリは、毎年相手を変えるそうです。
み「なんで渡り鳥の話になるんです?
股旅物でも始めるつもり?」

客「かっぱぁ、からげぇて~。
さーんどぉがぁさぁ~」
み「歌って誤魔化すな。
近所迷惑な」
客「いいですか。
宿の主人と飯盛女は、一生に一度だけの任務なんです」

↑ヤフーオークションに出てました。25,000円です。希少という点では、妥当な値段ではないすか?
み「次の番も幕府が用意して、訓練もするわけ?」
客「そうです」
み「効率悪すぎでしょ。
隠密に隠密を訓練させた方が、幕府にとっては便利に決まってます。
隠密の親分は、宿の主人に決定!」

客「ざ、残念」

↑健在でしょうか?
律「なんで、こんなバカな話になってるんです?」
客「そうそう。
そう言えば忘れてましたが、公安の話じゃなかったですか?」
律「そうよ。
あんたが、『相棒』に出てくる公安の話を振ったのよ」

み「あ、思い出した。
会社の同僚の話だったね」
律「どんな話よ?」
み「だから、会社の同僚の女が、『相棒』の話をしてて……。
わたし、ぜったい公安にはなりたくない、とか言ったわけ」

律「それで?」
み「そこにいた全員がツッコミました。
公安は、ぜったいにオメーを雇わねーよって」

律「それだけ?」
み「さいでんな」
律「そんな結論にたどり着くのに……。
いったい、どれだけの時間を要したのよ」
み「諸行無常です」

み「今、どこです?」
客「えーっと。
話に熱中して、どこだかわからなくなりましたな。
あ、車内放送です」
車「次は『有畑』、『有畑』です」

↑これは、『陸奥横浜』の反対方向から見た『有畑駅』。8月です。
客「あれ?
じゃ、『陸奥横浜』は、過ぎちゃったのか。
春だと、菜の花が見事なんですよ」

↑これは見ものですね。やっぱり非電化路線はいいです。
客「確か、作付面積日本一です」
み「観光用に植えてるの?」
客「いや。
菜種油を採ってるんですよ」

み「今どき、菜種油なんか、何に使うんです?」
客「食用ですよ。
サラダ油は、菜種油などから作られます」

客「ドレッシングの材料とかになりますね」

み「食用だけ?」
客「今はそうでしょ。
昔は、行灯なんかの燃料にも使われました」

み「あぁ。
それで、行灯の油を舐めたのか」
律「誰がよ?」
み「誰って、猫ですよ」

律「猫が菜種油を舐めるわけ?
猫って、肉食でしょ?」

↑自分で獲ったんでしょうか?
み「はい、あなた」
客「なんです?」
み「なぜ肉食の猫が、植物油を舐めるのか?」

↑恐怖! 紫蘇油を舐める猫!
客「わたしが答えるんですか?」
み「化け猫研究家として、当然の責務です」

客「研究してませんよ」
み「特に許す」
客「はぁ。
それでは、化け猫学特任教授として、お答えします」
↑手押し車を押す猫。ただ、それだけです。人生とは何ぞや。問わずにはいられない動画です。
律「ムリに乗らなくて結構ですのよ」
み「喜んでやってまんがな」
律「ほんと、どんどん失礼になるんだから」
み「Mだから、大丈夫です」
客「見ぬかれましたか」
み「端からお見通しよ」

↑注)わたしが仲間由紀恵に似てるわけではありません。
客「いつわかったんだろ」
み「隠密に、バカに執心してましたからね。
きっと、捕まって拷問を受けたいんだろうと」

↑『女王陛下の戦士』という映画のようです。たぶん、ナチスの拷問かと。喜ぶ人もいる?
客「そこまでは望んでませんよ」
み「遠慮すな」

↑遠慮するわい。
客「しますって。
とにかく、猫が行灯の油を舐める件についてだけ、ご説明します」

み「そんなことまで知ってるのは、不自然ではないか」
客「振っておいて、それはないでしょ」
み「ご都合主義すぎる。
この旅の連れになる人は、常に博識なのはなぜじゃ?」

↑タモリさんの博識には驚かされます。こんなおじさんと街歩きしたら楽しいでしょうね。
律「自分で言わないの。
猫は、化けるとどうして行灯の油を舐めるんですか?」
客「いえ。
化けない普通の猫が舐めてたんだと思います」

↑舐めてるのは、オリーブオイルだそうです。
律「どうしてです?」
客「まず昔は、行灯の油に、魚油を使ってた場合があるのです」
み「ぎょ、“ぎょゆ”?」

↑『きんぎょ注意報!』の“ぎょぴちゃん”だとか。し、知らん……。
客「魚の油です。
主に、鰯油ですね」

↑行灯用ではありません。
み「臭そうだのぅ」
客「まさしくそうです。
燃やすと、多量の煙と臭いを発生させます」

↑『目黒さんま祭り』。ゴーグル必須。
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1. ハーレクイン- 2016/03/20 05:08
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『東北に行こう!』総集編ご紹介#117-1
えー、ご存じのように、引っ越し後のコメに“800字しばり”がかかってしまいました。この『東北』ご紹介コメは800字など遥かに超える大作!? ということで、もうアカン、とあきらめておりました。ところが、つい先ほど、🏁と思いついたのですね。「いっぺんに投稿せんでも、幾つかに小分けすりゃええやん」
そうですわ。なんでこれに気ぃ付かんかったんでしょう。アホですねえ、間抜けですねえ。
いま録画しといた『バスの旅』を見ているんですが、えびっさんの顔を見たとたんに思いついたんですね、小分け(蛭子能収氏がアホや、とは言うとりまへんで)。
で、すでに『東北』118がUPされているのですが、せっかく書いた117ももったいない(未練がましいことに保存しといたんですね)。ということで、こちらからご紹介させていただきます。
それでは! お賑やかに参りましょう。
『東北』総集編(117)がUPされました
久方ぶりのご紹介コメです。
前回のご紹介は昨年11月28日掲載の#114の分で、このコメは12月1日に掲載いただきました。で、その直後から例の引っ越し騒ぎ。
で、総集編#115は、年も明けた1月24日。ふた月近くの間が空いてしまいました。で、そのご紹介は遅くとも1月27日頃のはずが、何となく投稿しそびれてしまいました。で、ずるずると次回#116も欠席。なにやっとんねん、おっさん、というところです。
かくてはならじ。気合を入れ直してご紹介しましょう。場面は、青森県は下北半島を南北にゆったりと伸びる、JR東日本大湊線の車中。メンバーは毎度おなじみ「み」さん「律」センセのゴールデンコンビに、同行するのは謎のおっさん「客」氏。
まずは、みんなの嫌われもの。ある意味身内のはずの警察からも嫌われるコーアン、公安ネタから。
●「フェルプス君」とは懐かしい。指令のテープは「自動的に消滅する」
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2. ハーレクイン- 2016/03/20 05:09
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『東北に行こう!』総集編ご紹介#117-2
●拳銃?持ってるわよ、は不二子サン。持てませんよ、は公安。
●まるごし公安。じゃなくて、『まるごし刑事(デカ)』は、渡辺みちお(知らん)。
●立ち入り捜査はできます、公安。強制捜査権、あるもーん(なんでっか、それ)。
●おお、懐かしのマルサの女。あ、男か、窓際太郎。南沢奈央ちゃん、知らぬ。『サイエンスZERO』は見ないもんなあ。
●女スパイの拷問シーン。この趣向、某AVアニメで見ましたが、画像の方がじっくり鑑賞できるなあ。
●コラージュ委員長。
【コラージュ】仏語「糊付け」の意。現代絵画の技法の一つ。
●公安とはちゃいます、国家公安委員会。都道府県警を監督するのは警察庁。警察庁を監督するのが国家公安委員会。ややこいやんけ。
●ケーサツに嫌がらせをするコーアン。コーアンは「公共の安全と秩序の維持」を図ります。口では何とでも言えるわ。
●楽しそうなセグウェイ警備。一んち乗ってたら、バッテリーが持たんでしょう。あ、予備を用意しときゃいけるか。
●雑踏警備、身辺警備、避難誘導が使命、警備警察。ごくろうさん。
●警備警察の代表が公安。過激派、スパイ、テロに対応します。おー、そうだったのか。
●『国際スパイ博物館』。ワシントンにお出かけの説は是非お立ち寄りください。ところでワシントンって、DC? 州? どっち?
●スパイ博物館の忍者。背後の掛け軸?が気になるなあ。
●悪役公安。まあ、警察ものは警察が主役だからねえ(♪あたりまえ~)、公安はどうしても敵役になります。
公安ものならもちろん正義の味方コーアン。少ないけどね。
●洪庵の前進は特攻。おっと、公安の前身は特高。へえ、これは知らなんだ。
●小林多喜二ときますとプロレタリア文学、これには派閥もありました。プロレタリアの対語はブルジョアジーですが、こちらもまあ、いろいろおます。
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3. ハーレクイン- 2016/03/20 05:14
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『東北に行こう!』総集編ご紹介#117-3
●GHQときますとマッカーサー、マッカーサーときますとコーンパイプ。咥えコーンは重そうですが、さほどでもおまへん。まあ、モロコシのカスだからね。
●「公安警察は立入禁止」。この手のを『タテカン』と言います。立て看板の略ですね。かつての学生運動時代には“大学の花”でした(小汚い花や)。
●『実録・警視庁公安警部外事スパイハンター』。まあ何ともかんとも恐ろし気な。
●コンドルは飛んで行きますが、あっちこっちは飛びません。獲物を探し、悠然と飛びます。♪I’d rather……は、やったな。
●持ち逃げ少女。後ろのジサマの笑顔。とろける様な、とはこのこと。
●バレて殺されちゃった画像。死して屍拾う者無し、名言です。
●驚異のノミジャンプ。ですがまあ、体の密度が違うからなあ(文句あんのかい;ノミ)。
で、ようやく話は隠密同心に戻ります。しかし、隠密とくると即座にあんみつを連想するのはわたしだけ?
●見積もりも書きます、隠密。書類仕事も不可欠、隠密。「客」さんも「み」さんも書類仕事のプロ。うーむ、侮れぬ。
●5年3組だったのか、のび太くん。映画ドラえもん『新・のび太の日本誕生』は本日、3月5日公開!
●カーブで傾く気動車。脱線寸前……ではありません。
●2人で1両編成、隠密。じゃなくて大湊線。1両でも「編成」なんだね。
●中国民話『王さまと九人のきょうだい』。表紙に王さまはいません。しかしこの兄弟、九つ子なのかね。難産だったろうなあ、お母さん。
●日本の伝統食。日本人ならコメを食え。玄米ならさらによろしかろう。
●米一升(1.5㎏)1650円、高っ。土一升は金一升、高ぁっ橋大輔。
●1人1日5合。日本人ならコメを食え。脚気が怖くてコメが食えるかい!
●脚気知らず雑穀米。ビタミンB1ってなんでっか?
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4. ハーレクイン- 2016/03/20 05:16
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『東北に行こう!』総集編ご紹介#117-4
●ビタミンB1含有量、玄米は1合当たり0.24㎎。そない言われてもピンときまへん。ビタミンB1ってなんでっかあ??
●軽自動車1台で首が飛んだ江戸時代。馬と駕籠しかおまへんがな。
●両国のスカ花火。花火はやはり長岡でしょう。
●担ぎ屋台の二八蕎麦。二八は小麦粉2に蕎麦粉8。
●呑気な暮らし、長屋住まい。いやあ、小道具が揃ってますなあ。やはり、タイムスクープハンターの撮影かね。
●1両10万円でどないだ?(両替屋)
●吉原もソープになっちゃいました。時代ですなあ。
●ソープはかつてのトルコ風呂。トルコ共和国政府から正式にクレームが付きました。いや、経営実態に、じゃなく名称に、です。
●ご存知、鼠小僧次郎吉。辞世は「天が下古き例はしら浪の身にぞ鼠と現れにけり」だそうです。ホンマかいな。
●静岡市『おもしろ宿場館』。大股開きの姐さん、やはり客の袖を引いてるんだろうね。
●隠密+遊女。時代ものドラマの格好の登場人物だな。
●奇麗な昔の女優さん。今も奇麗けど、なんかみんなおんなじ顔に見えるね。
●『ミス十両』。体つきはともかく、顔つきは結構いけるよ。マスク取ってくれんかのう。
そういえば4コマ漫画の岩谷テンホーに「タイガーマス子」というギャグがあります。
●これは便利、地図スカート。鉄道地図物はないのか。
●好男子、いや講談師。今朝のNHKで、神田紅姐さんが語ってました。下手な落語家よりよっぽど面白えや。
●身請けする?お大尽、紀伊国屋文左衛門。節分の豆の代わりに小判を撒いたそうですが、この時の画像かな。
●二つ星テントウムシ。カメの甲テントウという巨大なテントウムシもいます。まあ、巨大と云っても2センチほどですが。
●旧鎧屋。奥の人物は臨時雇いの料理人さんです。この画像は、祝いの集まり、祝宴の準備だそうです。
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5. ハーレクイン- 2016/03/20 05:18
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『東北に行こう!』総集編ご紹介#117-5
●横浜遊郭美人図。右端のお女郎さん、澤穂希さんに似てます。。あ、これ本編に書いたか。
●出雲街道根雨宿図。よく見たら地図付きですな。
●尾行。ほんとの高等テクニックは、対象者の前を歩くことです。あ、これも書いたか。
●ドラマ『痛快!三匹のご隠居』。三匹の役者は里見浩太朗、谷啓、丹波哲郎。
●囲い者。♪粋な黒塀見越しの松に徒な姿の洗い髪~
●ベストアンサー。たいへんよくできました。
●ざんねーん! もうすこしがんばりましょう
はい、ここから懐かしの妖怪、化け猫ネタに移ります。
●ドレッシング。基本材料は、酢と塩です。マヨネーズは酢と卵黄と油。
●行灯に菜種油。お大尽っ。
●猫に小判。じゃなくてダツ。三大口の尖った魚、かつ三大危険な魚の一つです(ウソ)。
●人生とは何ぞや。重き荷を負うて遠き道を行くがごとし。
●拷問映画。垢抜けんのう。
●ご都合主義の何が悪い!
●オリーブオイル。日本人ならゴマ油でしょう。
●魚油。ビンボ人の味方です。
はい、ということでございまして、今回も1週間遅れになってしまいましたご紹介コメ。これは徐々に立て直してまいりたいと思います。
ともあれ、大湊線の旅は続きます。この先には何が待つのでしょうか。楽しみですねえ。
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6. Mikiko- 2016/03/20 11:54
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久々の番宣
ありがとうございます。
分割投稿、お手数をかけます。
いろいろ不便なところの多いライブドアですが……。
ま、FC2が自由すぎたので仕方ありません。
大湊線、そろそろ行程を進めねばと思ってるのですが……。
調べ物をする時間がなく、ついつい頭の中のネタで書いてしまいます。
反省。
本日、カシオペアのラストランですね。
一度も乗らないうちに、魅力的な列車が、どんどん廃止になってしまいます。
寂しい限りです。
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7. ♪車掌はボクだ~HQ- 2016/03/20 23:35
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カシオペア
札幌駅ホームでの出発風景を見ました。
まあさすが、と云いますか、恐ろしい人出でした。
牽引はもちろん、カシオペア仕様DD51の重連。これももう、画像・映像でしか見られなくなるわけです(と言っても、わたしも実物は見たことありませんが)。
しゅっぱあつ、しんこー。