2020.7.10(金)
覗き男は会社を辞め、フリーランスのwebデザイナーになった。
退職を申し出たとき、会社には引き留められた。
その会社の仕事を、フリーランスとなってからも続けるという話し合いがつき、ようやく円満退社が叶った。
最初は、元の会社に勤めているのと変わらないような生活だった。
その会社に出勤して仕事をしていたからだ。
しかし次第に、ほかからの仕事も増えて……。
自宅マンションで作業が出来るようになっていった。
この街での通勤は楽だったが、それでも、まったく家を出なくて済むというのは大きい。
通勤時間は人生の浪費だったと、つくずく実感した。
そうした日々を送るうち、ようやく自分の居場所を見つけられた気がした。
こんな人生も悪くないと思った。
30を過ぎて家族もいないが、もう結婚する気はなくなっていた。
自分は、人と一緒に住むことには向いていない。
それだけは、はっきりとわかった。
ひとりの気ままな暮らしを手放したくはなかった。
唯一、残念なのは、一度も女性と付き合ったことがないことだ。
童貞だった。
それ以前に、キスの経験さえない。
手を握ったこともない。
もちろん、性的に不能なわけではない。
それどころか、オナニーは毎日のように行っていた。
フリーランスになってからは……。
仕事の合間の息抜きにもなっていた。
机から離れ、ベッドに身体を投げ出すと……。
手が自然に下半身に伸びていた。
想像する相手は決まっていた。
もちろん、小学校の天体観測会で一緒だった少女だ。
転校して行ってしまった少女。
今では、あれが初恋だったとはっきりと自覚できる。
初恋どころか、唯一の恋だろう。
真剣に望遠鏡を覗く横顔。
こめかみのほつれ毛が、夜の風に揺れていた。
覗き男はその傍らに立ち、陰茎を扱くのだ。
「出る!」
真っ白い精液の球が、花火のように打ちあがり……。
少女の頬で破裂する。
何度も。
何度も。
退職を申し出たとき、会社には引き留められた。
その会社の仕事を、フリーランスとなってからも続けるという話し合いがつき、ようやく円満退社が叶った。
最初は、元の会社に勤めているのと変わらないような生活だった。
その会社に出勤して仕事をしていたからだ。
しかし次第に、ほかからの仕事も増えて……。
自宅マンションで作業が出来るようになっていった。
この街での通勤は楽だったが、それでも、まったく家を出なくて済むというのは大きい。
通勤時間は人生の浪費だったと、つくずく実感した。
そうした日々を送るうち、ようやく自分の居場所を見つけられた気がした。
こんな人生も悪くないと思った。
30を過ぎて家族もいないが、もう結婚する気はなくなっていた。
自分は、人と一緒に住むことには向いていない。
それだけは、はっきりとわかった。
ひとりの気ままな暮らしを手放したくはなかった。
唯一、残念なのは、一度も女性と付き合ったことがないことだ。
童貞だった。
それ以前に、キスの経験さえない。
手を握ったこともない。
もちろん、性的に不能なわけではない。
それどころか、オナニーは毎日のように行っていた。
フリーランスになってからは……。
仕事の合間の息抜きにもなっていた。
机から離れ、ベッドに身体を投げ出すと……。
手が自然に下半身に伸びていた。
想像する相手は決まっていた。
もちろん、小学校の天体観測会で一緒だった少女だ。
転校して行ってしまった少女。
今では、あれが初恋だったとはっきりと自覚できる。
初恋どころか、唯一の恋だろう。
真剣に望遠鏡を覗く横顔。
こめかみのほつれ毛が、夜の風に揺れていた。
覗き男はその傍らに立ち、陰茎を扱くのだ。
「出る!」
真っ白い精液の球が、花火のように打ちあがり……。
少女の頬で破裂する。
何度も。
何度も。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2020/07/10 06:33
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今日は何の日
7月10日は、『日本なまずの日』。
なまずの生産、養殖などを行う『日本なまず生産㈱(http://nippon-namazu-seisan.co.jp/)/鹿児島県肝属郡(きもつきぐん)東串良町(ひがしくしらちょう)』が制定。
日付は「な(7)まず(10)」と読む語呂合わせから。
一部の地域で、蒲焼きにして食べられているなまず。
なまずを食べると産後の肥立ちが良いとも言われ、暑い夏のスタミナ食としてふさわしいことから……。
日本固有の真なまず(日本なまず)を、幅広い世代に食べてもらうことが目的。
記念日は、2017(平成29)年、『(社)日本記念日協会(https://www.kinenbi.gr.jp/)』により認定、登録されました。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/10710a3.html)のページから転載させていただきました。
さらに同じページから、引用を続けさせていただきます。
なまず(鯰)は、ナマズ科に属する硬骨魚類の一種で……。
日本、中国、朝鮮半島、台湾など、東アジアの河川や湖沼に生息する肉食性の淡水魚です。
江戸時代より日本食文化を支えてきたニホンウナギは、2013(平成25)年に絶滅危惧種に指定され、価格も高騰してます。
ウナギの味覚をそのままに、安い素材を追求した結果、同社は「なまず」へ辿り着きました。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2020/07/10 06:34
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今日は何の日(つづき)
引用を続けます。
なまずは泥臭いイメージが強く、その見た目からも敬遠されがちですが……。
淡泊でクセのない白身で、様々な料理に適応する万能で美味しい食材です。
日本では、天ぷら、たたき、蒲焼き、刺身などの料理に用いられます。
同社は、徹底管理された養殖池で、孵化から出荷までの完全養殖を実現しました。
安心、安全で、ウナギのように美味しい「雅なまず」の安定した市場への供給を目指してます。
以上、引用終わり。
まず、何で、「ず」が「10」なわけ?
ひょっとして、「じゅう」が「ず」に訛ったってこと?
鹿児島県、なぜに東北弁なのか。
さて。
わたしとなまず。
たぶん、食べたことはないですね。
日常的に食べられる食材ではありません。
なまずを食べるために行動を起こさなければ食べられないでしょう。
新潟県でも、食べられないことはないみたいですが……。
すべて、タイなど東南アジア料理みたいですね。
天ぷら、たたき、蒲焼き、刺身などは無理でしょうね。
刺身やたたきは敬遠ですが……。
天ぷらは食べてみたいです。
ぜったい美味しいですよ。
柔らかくて。
キスのような感じじゃないでしょうか。
そうそう。
それと、蒲焼き。
近代ナマズ、どうしたんですかね?
最近、めっきり噂を聞きません。
もっとポピュラーになって、普通に買えるようになるのかと思ってました。
立ち消えですか?
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2020/07/10 06:34
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今日は何の日(つづきのつづき)
なまずの養殖。
ウナギのように外洋に出ないから、孵化から出荷まで管理できるのでしょう。
あんまり水が綺麗じゃなくても大丈夫でしょうから……。
さほど、難易度は高くないように思えるのですが。
使われなくなったため池とかで、飼えないものですかね?
でも、洪水で流されてしまったらと思うと、やはり二の足を踏みますね。
しかし、日本。
一次産業は、怖くて出来ない気候になってきました。
九州などの豪雨、酷いですね。
今年はコロナ禍のせいで、今後の復旧の大変さは目に見えてます。
思うように、ボランティアが集まらないでしょう。
被災地に入るのは、衛生面でリスクが高いですし……。
生活するのがやっとの人が増え、ボランティアをする余裕のある人は、大きく減ってるはず。
もともと、ボランティアで被災地に入るような人は……。
高額所得者じゃなかったと思います。
楽じゃない暮らしの中で、被災した人の力になりたい一心で、参加される方たちだと思います。
今、そういう人たちの暮らしが逼迫し……。
ボランティアに出ることが出来なくなってるんじゃないでしょうか。
わたしはもう、「ボランティア」に甘えた復興は無理だと思います。
賃金を支払うべきです。
東京の飲食店など、働きたくても働けない人はたくさんいます。
固定費の払いは待ってくれません。
そういう人たちが、出稼ぎといったら言葉は悪いですが……。
災害復旧に有償で携われたら、どちらも助かると思うのですが。
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4. 手羽崎 鶏造- 2020/07/10 09:29
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天体観測が好きだった覗きオトコ。
管理人さまは、さしずめ変態観測が
お好きなご様子。
(人のコト言えぬか)
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5. Mikiko- 2020/07/10 19:11
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由美が受け取った手紙から……
昭夫と志津子の話にしようと思ってました。
ところが、思いがけず由美の妄想から「覗き男」が登場してしまいました。
しばらく、居座りそうです。