2020.7.8(水)
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覗き男の趣味は、もともとは天体観測だった。
小学生のころ、夜の屋上で行われた天体観測会がきっかけだった。
夜の校舎、その上に広がる星空。
毎日通っていた校舎が、夜はまったく違う顔を見せた。
わくわくするような、それでいてなんだか切ない。
切なかったのはたぶん、一緒に参加していた同じクラスの女の子のせいだ。
好きだという感情は、当時はまだ認識できていなかっただろう。
でも授業中、座っている彼女の後ろ姿を見るだけで、甘い稲妻のような痛みが、胸を過ぎった。
もちろん彼女とは、2人きりで話をすることも無かった。
そして、5年生の夏、彼女は転校していってしまった。
天体観測には、彼女との思い出が詰まっていた。
天の川を見つけたときの、満面の微笑みは忘れられない。
以来、貯めたお年玉で望遠鏡を買い、自宅のベランダからも観測を続けた。
星空を見つめている間は、彼女と一緒にいる気持ちになれた。
といって、大学は天文学には進まなかった。
天体に興味があったわけではなく……。
天体観測の雰囲気が好きだったということだ。
理系の科目も得意ではなかったので、東京の中堅どころの私大経済学部を出た。
普通に就職したが、会社勤めには向いていないことがはっきりとわかった。
何度か転職するうち、東京での暮らし自体に疲れてきた。
どこにいても、人の波。
自分の身が、大波に翻弄され続ける木の葉のように思えた。
彼の脳裏には、出張で1度だけ訪れた東海地方の青い空が、いつも映るようになった。
時間が止まったみたいな街。
そうだ。
あの街でまた天体観測をしよう。
東京のアパートは、窓の向かいが雑居ビルの壁だったのだ。
東海地方に移り住んで、最初は会社員として勤めたが、やはりそのなりわいには馴染めなかった。
しかし、そこで携わった仕事で光明を見つけた。
ウェブデザインだった。
図工の成績が良かったわけではないので……。
自分にクリエイティブな才能があるとは、まったく自覚していなかった。
しかしどうやら、コンピューターを使ってのデザインには才能があったらしい。
覗き男の趣味は、もともとは天体観測だった。
小学生のころ、夜の屋上で行われた天体観測会がきっかけだった。
夜の校舎、その上に広がる星空。
毎日通っていた校舎が、夜はまったく違う顔を見せた。
わくわくするような、それでいてなんだか切ない。
切なかったのはたぶん、一緒に参加していた同じクラスの女の子のせいだ。
好きだという感情は、当時はまだ認識できていなかっただろう。
でも授業中、座っている彼女の後ろ姿を見るだけで、甘い稲妻のような痛みが、胸を過ぎった。
もちろん彼女とは、2人きりで話をすることも無かった。
そして、5年生の夏、彼女は転校していってしまった。
天体観測には、彼女との思い出が詰まっていた。
天の川を見つけたときの、満面の微笑みは忘れられない。
以来、貯めたお年玉で望遠鏡を買い、自宅のベランダからも観測を続けた。
星空を見つめている間は、彼女と一緒にいる気持ちになれた。
といって、大学は天文学には進まなかった。
天体に興味があったわけではなく……。
天体観測の雰囲気が好きだったということだ。
理系の科目も得意ではなかったので、東京の中堅どころの私大経済学部を出た。
普通に就職したが、会社勤めには向いていないことがはっきりとわかった。
何度か転職するうち、東京での暮らし自体に疲れてきた。
どこにいても、人の波。
自分の身が、大波に翻弄され続ける木の葉のように思えた。
彼の脳裏には、出張で1度だけ訪れた東海地方の青い空が、いつも映るようになった。
時間が止まったみたいな街。
そうだ。
あの街でまた天体観測をしよう。
東京のアパートは、窓の向かいが雑居ビルの壁だったのだ。
東海地方に移り住んで、最初は会社員として勤めたが、やはりそのなりわいには馴染めなかった。
しかし、そこで携わった仕事で光明を見つけた。
ウェブデザインだった。
図工の成績が良かったわけではないので……。
自分にクリエイティブな才能があるとは、まったく自覚していなかった。
しかしどうやら、コンピューターを使ってのデザインには才能があったらしい。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2020/07/08 06:01
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今日は何の日
7月8日は、『七転八起の日』。
キクイモ商品をはじめ、縁起を担ぐ「くまモンの起き上がりこぼし」などを販売する『阿蘇壱番屋(http://aso-asomo.com/)/熊本県阿蘇市』が制定。
日付は「七(7)転八(8)起」の数字にちなんで。
2016(平成28)年4月14日および16日に発生した熊本地震からの復興の気持ちを込めて……。
何度でも起き上がる心意気を表す「くまモンの起き上がりこぼし」で、多くの人に勇気と励ましを送ることが目的。
「くまモンの起き上がりこぼし」は、夢を持ち続ける世界の人々のお守りで……。
原材料は有田焼(磁器)、身長は6.2cm、販売価格は2,700円(税込)となってます。
記念日は、2017(平成29)年、『(社)日本記念日協会(https://www.kinenbi.gr.jp/)』により認定、登録されました。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/10708a2.html)のページから転載させていただきました。
さらに同じページから、「七転八起について」を引用させていただきます。
「七転八起(しちてんはっき)」とは……。
7回転んで8回立ち上がるという意味から、倒れても倒れても起きあがること。
何回失敗してもくじけず、立ち直ってどこまでもやり抜くこと。
一般に「七転び八起き(ななころびやおき)」と使われることが多い。
「七」「八」は、回数が多いことを表してます。
以上、引用終わり。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2020/07/08 06:02
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今日は何の日(つづき)
しかし、熊本県、またもや災害に見舞われてしまいました。
2016(平成28)年の熊本地震以来、災害続きのように思えます。
お辛いでしょうね。
しかし……。
「七転八起【しちてんはっき(この読み方は初めて知りました)】」。
確かに、良い言葉だと思いますが……。
これはあくまで、若い人に対する言葉でしょう。
高齢となって、今回のような被害に遭われた方に、この言葉をかけるのは……。
あまりにも酷だと思います。
自治体も同じですね。
限られた職員で、災害復旧から避難所の運営、被災者住宅の手当までしなければなりません。
寝てる時間、無いんじゃないでしょうか。
ご自宅が被災してる方もおられるでしょうし。
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2020/07/08 06:02
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今日は何の日(つづきのつづき)
わたしはもっと、自治体の合併を進めるべきだと思います。
熊本県(人口174.8万)の自治体数は、45のようです(うち、町と村が31)。
ちなみに、新潟県(人口222.7万)の自治体数は、30です(うち、町と村が10)。
熊本県はおそらく、地形が入り組み……。
隣の自治体とは隔絶された地域が少なくないのでしょう。
しかしむしろ、似たような場所でなく、離れた地域の自治体と合併したらどうですか。
飛び地でもいいと思います。
普段は、それぞれの支所が、もとの役場の機能を果たせば良いんです。
本所を設ける必要もないかも知れません。
で、肝要なのは、別の水系の自治体同士にすること。
両方一緒に被災しては、意味がありません。
片方が被災しても、片方は無事という地域ですね。
で、片方が被災した場合……。
もう片方に避難所を設けるんです。
もちろんそれは、災害時に逃げこむ避難所ではありません。
災害復興住宅が出来るまでの仮住まいをする施設です。
廃校になった校舎とか、使えませんかね。
こうして、被害を受けなかった地域が、被災者を受け入れることにより……。
被害を受けた地域では、災害復旧に注力できるわけです。
ひとつの自治体にならなくても、協定を結べばいいという考えもありましょうが……。
いざとなったときに、はたして十分な対応が出来ますかね。
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4. 手羽崎 鶏造- 2020/07/10 04:50
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うーん、「平成の大合併」でいいことが
有ったのでしょうかねえ。
(管理人さまがそのことを申しておるのでは
ないってことは分かっておりまする)
例えば、長岡市は巨大な市になりましたが。
山古志村のような小さな声が消されて
しまわなかったか気になります。
無機質な名前の市が続出しましたし。
モンダイなのは、自治体に権能と財源を
回さない(持たせない)ことであって、
ワタシは小さな独自な自治体が存在
すること自体に反対ではありません。
災害時はじめ必要な時に連携・共同出来る
仕組み・仕掛けを作ることが大事なのだと
考えますね
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5. Mikiko- 2020/07/10 06:25
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地方交付税交付金
配分の仕方、もっと考えなくてはなりませんね。
1票の格差で、裁判になってますが……。
わたしは、人口割りのほかに、面積割りの定数配分も必要だと思います。
「国土」を守るためには、そうすべきじゃないですか。
しかし、腹立たしいのは、役人のボーナスです。
民間では、基本的に役員はボーナスを受け取れません。
しかるに!
知事や副知事、県議会議長までボーナスを受け取れるのは、どういうことなんでしょう。