2016.2.22(月)
客「いえ。
化けない普通の猫が舐めてたんだと思います」
↑舐めてるのは、オリーブオイルだそうです。
律「どうしてです?」
客「まず昔は、行灯の油に、魚油を使ってた場合があるのです」
み「ぎょ、“ぎょゆ”?」
↑『きんぎょ注意報!』の“ぎょぴちゃん”だとか。し、知らん……。
客「魚の油です。
主に、鰯油ですね」
↑行灯用ではありません。
み「臭そうだのぅ」
客「まさしくそうです。
燃やすと、多量の煙と臭いを発生させます」
↑『目黒さんま祭り』。ゴーグル必須。
律「なんでそんな油を使うんです?」
客「もちろん、安かったからですよ。
値段は、菜種油の半分だったそうです」
↑ちなみに蝋燭は、菜種油より遥かに高く、上流階級や料亭などでしか使われない贅沢品だったそうです。
み「なるほど。
その鰯の臭いが……。
猫にとっては、得も言われぬ良い香りなわけだな」
↑グリルに手を突っこむ猫。熱くないんですかね?
客「そういうことです」
み「でも、ヘンじゃの」
客「何がです?」
み「安い鰯油を使ってたのは、当然、下々の民じゃろ?」
↑楽しそうな暮らしですが……。夜の夫婦生活は、どうしてたんでしょう?
客「でしょうね」
み「大名家とかでも、行灯に鰯油を使ってたのか?」
客「いくら貧乏大名でも、そこまでしないでしょう」
↑薩摩武士の食卓。お味噌汁が美味しそうです。
客「体面が一番大事ですから。
屋敷が鰯臭くては、客人も招けません」
↑前に取り上げた『鐙屋』の場面、拡大画像がありました。やはり、料理の盛り付けをしてるところでしたね。今日は、何かの祝い事でしょうか。
化けない普通の猫が舐めてたんだと思います」
↑舐めてるのは、オリーブオイルだそうです。
律「どうしてです?」
客「まず昔は、行灯の油に、魚油を使ってた場合があるのです」
み「ぎょ、“ぎょゆ”?」
↑『きんぎょ注意報!』の“ぎょぴちゃん”だとか。し、知らん……。
客「魚の油です。
主に、鰯油ですね」
↑行灯用ではありません。
み「臭そうだのぅ」
客「まさしくそうです。
燃やすと、多量の煙と臭いを発生させます」
↑『目黒さんま祭り』。ゴーグル必須。
律「なんでそんな油を使うんです?」
客「もちろん、安かったからですよ。
値段は、菜種油の半分だったそうです」
↑ちなみに蝋燭は、菜種油より遥かに高く、上流階級や料亭などでしか使われない贅沢品だったそうです。
み「なるほど。
その鰯の臭いが……。
猫にとっては、得も言われぬ良い香りなわけだな」
↑グリルに手を突っこむ猫。熱くないんですかね?
客「そういうことです」
み「でも、ヘンじゃの」
客「何がです?」
み「安い鰯油を使ってたのは、当然、下々の民じゃろ?」
↑楽しそうな暮らしですが……。夜の夫婦生活は、どうしてたんでしょう?
客「でしょうね」
み「大名家とかでも、行灯に鰯油を使ってたのか?」
客「いくら貧乏大名でも、そこまでしないでしょう」
↑薩摩武士の食卓。お味噌汁が美味しそうです。
客「体面が一番大事ですから。
屋敷が鰯臭くては、客人も招けません」
↑前に取り上げた『鐙屋』の場面、拡大画像がありました。やはり、料理の盛り付けをしてるところでしたね。今日は、何かの祝い事でしょうか。
コメント一覧
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1. 反省の色、梨HQ- 2016/02/22 10:48
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ぎょっ、ぎょっ、ぎょぎょぎょのぎょ~
フライングだよ、魚油。
こんだけ派手なフライングは初めてだなあ。
サッカーだとレッドカード、陸上だと一発失格、柔道だと一本それまで(それは違うぞ)だよ。
よく黙ってたなあ、管理人さん。
ここは下手な言い訳をしても始まらん。
素直に謝っておこう。
すまん、ごめんよ、勘弁ね。怒っちゃ嫌々、許してね。
蝋燭。
あと使ったのが寺、寺社ですね。
使用後、ローソク立てに多量に溜まるたれ太郎、いや、垂れた蝋。
これを回収してきれいにする商売があったとか。で、この回収した蝋は蝋燭屋に売る……だったかな。
グリル猫。
食うためなら、多少の熱さもなんのその、というところですか。
それにしても、自分で開けたのかね、グリル。
長屋の夫婦生活。
それは、子供が寝静まった夜中にやるんでしょう。
もちろん、子供は時に目を覚まします。これが巧まざる性教育になるんですね。わたしも、子供の立場からの経験、あります。
見栄を張るビンボ大名。
ですが、下級武士は見栄もへったくれもなかったのでは。
行灯の話ではありませんが、西郷ドンのエピソード。
西郷家もビンボ暮らしでは人後に落ちなかったそうですが、ある朝、おからを買いに豆腐屋に行かされた西郷ドン。おからは安いからねえ。
で、どういうわけか「ええ子や」っちゅうことで、売り物にならない屑豆腐を貰って帰ります。
西郷家のその日の朝食に、豆腐がほんの一切れずつ出ます。家長(名前忘れた)の親爺曰く、「どうした、今朝はごちそうじゃの」。
鎧屋さんの料理人。
まあ、へんこ(大阪語;偏屈)そうなオヤジですが、でもこれ、人形だよね。
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2. Mikiko- 2016/02/22 19:49
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フライング
そうか。
魚油は、今回が初出だったのか。
とっくに書いたつもりでいました。
総集編ではコメントが外れますから、別に気になりませんけどね。
江戸は、大いなるリサイクル社会でした。
街路には、チリひとつ落ちてなかったそうです。
屑拾いという商売がありましたからね。
馬糞まで、すべて拾われたそうです。
おから。
わたしの好物のひとつですが……。
市販の惣菜は、甘すぎです。
なんで砂糖なんか入れるんでしょうね。
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3. おから大好きHQ- 2016/02/22 23:25
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総集編では外れるコメ
ああ、そうでしたな。
では、総集編へのコメも復活させんとなあ。
とにかく安いおから。
食べでも結構あるしね。
味付けが気に入らなければ自分で作る、これだな。
昔の豆腐屋さんはおからを捨てていたそうですが、江戸ではどうだったんですかね。
「おからで金取るぅ!? そんなしみったれた真似、江戸っ子の名折れでい」だったんでしょうか。
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4. Mikiko- 2016/02/23 07:26
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おから
そもそも、わたしの町からは豆腐屋さんが消えてしまいました。
スーパーに、安い豆腐が並んでますからね。
朝早くからの仕事で儲からないとなれば、跡を継ぐ人もいないのでしょう。
昔はここらでも、ラッパを吹きながら売りに来たそうです。
高齢化社会となった今、むしろこういう需要は復活してきたんじゃないでしょうか。
豆腐だけじゃなくて、油揚げとかがんもどきも売れば、流行りませんかね?
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5. とぉ~ふぃ~HQ- 2016/02/23 08:42
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町の豆腐屋さん
うっとこの町の最大の商店街、と言ってもそないにようけ(沢山)の店があるわけやおまへんけど、昔ながらの豆腐屋さんがあります。ラッパは吹かないようですが。
うちの近くのスーパーには厚揚げ、薄揚げ、がんも。皆売ってます。たまにですが、おからもビニール袋に入れて売っていることがあります。
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6. Mikiko- 2016/02/23 19:47
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豆腐屋のラッパ
そりゃ、店の中では吹かんでしょ。
売りに出た先で吹くんです。
薄揚げ。
何のことかと思ったら、単なる油揚げなんですね。
こちらでは、“薄揚げ”とは呼びません。
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7. 油揚げ屋ハーレクイン- 2016/02/24 02:53
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薄揚げ
こちらでも言いません、わたしだけです(なんのこっちゃ)。
「厚揚げ」の反対語、のつもりなんですがね。
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8. Mikiko- 2016/02/24 07:31
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わたしだけ……
ということはございませんぞ。
Wikiの『油揚げ(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%B9%E6%8F%9A%E3%81%92)』の中に、“厚揚げに対して「薄揚げ」と呼ぶ地域もある”と書いてありました。
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9. 京のおあげさんHQ- 2016/02/24 11:40
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薄揚げ
わが意を得たり!です。
こないだ近所の寄り合いがあって、よもやま話の中で油揚げの話題が出たんですね。で、「薄揚げ」と言いましたところ「何それ?」と突っ込まれちゃいました。こちらでは言わないようで、どこの“方言”なんでしょう。近江かなあ。
ご紹介のWikiによりますと、山形県鶴岡市では「薄揚げ」と云うそうです
福井県には、座布団のようにどでかい(ちょっと大げさ)油揚げがあるそうです。
厚揚げと薄揚げの中間タイプのものがあるようで(一度近所のスーパーで売ってました)、「少し中身のある薄揚げ」てな感じでした。酒のアテには最適じゃないですかね。厚揚げだと“ご飯のおかず”だし、薄揚げだと頼りないし……。
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10. Mikiko- 2016/02/24 19:39
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新潟県では……
↓栃尾(長岡市)の油揚げが有名です。
http://tochiokankou.jp/bussan/aburage.html
なお、発音は“あぶらげ”ですね。
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11. 〽おいなりさーんHQ- 2016/02/24 23:03
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あぶらげ
“あぶなげ”のない発音ですねえ。
子供の頃の好物の一つは、母親のつくるシンプルな稲荷寿司でした。
近頃のお稲荷さんは、ご飯にいろんな具を混ぜたりして賑やかなものになりましたが、母親のはそんな小細工一切なし。ただただ、すし飯を甘からーい油揚げで包んだだけ。これがホントに楽しみでした。
稲荷寿司の形には関東風と関西風があるようで、関東は俵型、関西は三角形です。油揚げの切り方の違いですね。