2020.2.16(日)
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福島女教授の脅迫は、あの個室レストランでの契約以来、ピタリと止んでいた。
あの店では、思わぬ成り行きから……。
4人によるペニバンプレイにまで発展した。
果たして万里亜は、あんな成り行きを想定してペニバンを用意していたのだろうか。
しかし、それを美弥子が尋ねても……。
ほんとうの答えが、万里亜から返って来るとは思えない。
だが、あの日の美弥子は、ほんとうに損な役回りだった。
ひとり、取り残されたのだ。
3人の屍を見下ろしながら……。
よほど自分も後を追おうかと思った。
しかし、見ず知らずの店でそんなことをしてしまったら……。
それこそ、後がどうなるかわからない。
あのレストランで見たのは、女性スタッフ一人だったが……。
当然、料理も出す店なのだろうから、男手が無いとは限らない。
女4人が失神した部屋を、男性スタッフが訪ねたりしたら……。
それを考えると、後先を考えない行動は出来なかった。
美弥子は、気持ちよさそうに気絶している万里亜と由美を揺り起こした。
3人が服を着て部屋を出ようとしても、女教授はまだテーブルに仰向いていた。
大きな腹が、気持ちよさそうに上下していた。
ワインの酔いが回って、目が覚めないのだろう。
3人は、女教授をそのままにしてレストランを出た。
その後……。
おそらく万里亜と女教授の間では、新店立ち上げの話が進んでいるのだろう。
女教授の関心は、そっちにかかりきりになっているのではないか。
大学も、ようやく落ち着きを取り戻し始めていた。
有名歌手が、覚醒剤の所持で逮捕されたこともあり……。
キャンパスからはマスコミの姿も消えていた。
しかし、平穏になった世間とは異なり……。
美弥子の身の回りには、嵐が立っていた。
吹き荒れているのは……。
由美だった。
やむを得ないとは思う。
美弥子と万里亜の関係を知ってしまったのだから。
しかし、女教授による脅迫という窮地から逃れるためには……。
万里亜に縋るしかなかったのだ。
多額の親の遺産が入って……。
あのエクササイズスタジオも、その資金で始めたことを知っていたからだ。
由美とて、万里亜に救いを求めるしかなかったことを理解しているはずだ。
いや、そうした事情を理性で理解できるからこそ……。
感情が吹き荒れてしまうのかも知れない。
福島女教授の脅迫は、あの個室レストランでの契約以来、ピタリと止んでいた。
あの店では、思わぬ成り行きから……。
4人によるペニバンプレイにまで発展した。
果たして万里亜は、あんな成り行きを想定してペニバンを用意していたのだろうか。
しかし、それを美弥子が尋ねても……。
ほんとうの答えが、万里亜から返って来るとは思えない。
だが、あの日の美弥子は、ほんとうに損な役回りだった。
ひとり、取り残されたのだ。
3人の屍を見下ろしながら……。
よほど自分も後を追おうかと思った。
しかし、見ず知らずの店でそんなことをしてしまったら……。
それこそ、後がどうなるかわからない。
あのレストランで見たのは、女性スタッフ一人だったが……。
当然、料理も出す店なのだろうから、男手が無いとは限らない。
女4人が失神した部屋を、男性スタッフが訪ねたりしたら……。
それを考えると、後先を考えない行動は出来なかった。
美弥子は、気持ちよさそうに気絶している万里亜と由美を揺り起こした。
3人が服を着て部屋を出ようとしても、女教授はまだテーブルに仰向いていた。
大きな腹が、気持ちよさそうに上下していた。
ワインの酔いが回って、目が覚めないのだろう。
3人は、女教授をそのままにしてレストランを出た。
その後……。
おそらく万里亜と女教授の間では、新店立ち上げの話が進んでいるのだろう。
女教授の関心は、そっちにかかりきりになっているのではないか。
大学も、ようやく落ち着きを取り戻し始めていた。
有名歌手が、覚醒剤の所持で逮捕されたこともあり……。
キャンパスからはマスコミの姿も消えていた。
しかし、平穏になった世間とは異なり……。
美弥子の身の回りには、嵐が立っていた。
吹き荒れているのは……。
由美だった。
やむを得ないとは思う。
美弥子と万里亜の関係を知ってしまったのだから。
しかし、女教授による脅迫という窮地から逃れるためには……。
万里亜に縋るしかなかったのだ。
多額の親の遺産が入って……。
あのエクササイズスタジオも、その資金で始めたことを知っていたからだ。
由美とて、万里亜に救いを求めるしかなかったことを理解しているはずだ。
いや、そうした事情を理性で理解できるからこそ……。
感情が吹き荒れてしまうのかも知れない。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2020/02/16 06:45
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今日は何の日
2月16日は、『寒天の日』。
日本一の角寒天の産地である長野県の「茅野商工会議所」と、「長野県寒天水産加工業協同組合(https://www.kanten.or.jp/)」が、2006(平成18)年に制定。
2005(平成17)年2月16日(今から15年前)……。
NHKテレビ『ためしてガッテン』で、寒天が健康食品として紹介され……。
その後、大ブームとなったことを記念した日。
また、この時期は、天然製造の寒天づくりが大詰めとなることから。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/102162.html)のページから転載させていただきました。
さらに同じページから、「寒天について」を引用させていただきます。
寒天は、テングサ(天草)、オゴノリなどの紅藻類の粘液質を凍結、乾燥したものです。
英語では、マレー語からの借用により「agar-agar(アガァ-アガァ)」、または短縮して「agar」と呼びます。
乾燥寒天を冷水に浸し、沸騰させて炭水化物鎖を溶かし……。
他の物質を加えて漉し、38℃以下に冷ますことによって固めます。
寒天はゼラチンよりも低い、1%以下の濃度でもゲル化が起こります。
一度固まった寒天ゲルは、85℃以上にならないと溶けないため……。
温度変化に強く、口の中でとろけることがありません。
食用のゲル(ゼリー)の材料という点では……。
牛や豚から作られるゼラチン(gelatin)に似てますが、化学的には異なる物質です。
ゼラチンは、動物の皮膚や骨、腱などの結合組織の主成分であるコラーゲンに熱を加えて抽出したもので……。
タンパク質を主成分とします。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2020/02/16 06:45
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今日は何の日(つづき)
引用を続けます。
それに対し寒天は、成分のほとんどが食物繊維(アガロースやアガロペクチンなどの多糖類)からできています。
ヒトの消化酵素のみでは分解されませんが……。
いくらかは胃酸により分解し、アガロオリゴ糖となって吸収され、生理的な作用を持つことが近年研究されてます。
また、寒天には整腸作用、便秘解消などの効果があるとされます。
以上、長い引用終わり。
寒天。
イマイチ、ピンと来ません。
寒天を含む食材って、どういうのがあるんでしょう。
あんみつくらいしか思いつきません。
一瞬、糸コンニャクの仲間かと思いましたが……。
ぜんぜん違いましたね。
コンニャクは、芋ですから。
寒天は、テングサという海藻なんですね。
岩礁に育つため、養殖がむずかしいようです。
今でも、人が岩場で採ってるんでしょうか?
あれも、怖い仕事だと思いますよ。
夢中になって採ってて、満潮に気がつかないとか。
岩場に取り残されかねません。
↑の引用に、「ヒトの消化酵素のみでは分解されません」とあります。
つまり、ほとんど吸収されずに排出されるということでしょう。
実際、ノンカロリーだそうです。
繊維質がそのまま大腸に運ばれますから……。
便の量が増え、便秘の解消も期待できます。
便秘が解消されれば、さまざまな良いことが身体に起きるでしょう。
それ自体は、身体に吸収されなくても……。
間違いなく身体に良い食べ物と云っていいんじゃないでしょうか。
ぜひ、摂りたいものですね。
でも、面倒だと長続きしません。
探してみたら、糸寒天というのがあるようです。
まさしく、糸状になった寒天。
お味噌汁に、ばらばらっと散らして、そのまま食べられます。
これなら、続けられそうです。