2020.2.3(月)
女教授は、連獅子のごとく髪を振り回していた。
万里亜は無慈悲な視線で、その顔を見下ろしている。
万里亜の腰部が輪郭を消した。
タヒチアンダンサーの尻のようだった。
「あかかかか」
女教授の顎が伸び、ムンクの「叫び」めいた形相に変じた。
「が。
が」
女教授の胸から喉、そして頭が、大波となってうねった。
2度、3度。
跳ねあがった顔が万里亜を見据えた。
いや、見据えてはいなかった。
目蓋のあわいに、瞳が無かった。
目は見開いていたが……。
真っ白い練乳を広げた白目に、イトミミズのような血管が浮いていた。
「かはぁ」
女教授の身体から、空気が抜けた。
テーブルに着いた後ろ手が折れ、そのまま背中がキャタピラのようにテーブルに伸びていった。
頭部がテーブルを打っても、女教授が目覚めることは無かった。
真っ白い双眸が、天井を見あげていた。
腹部が起伏していることだけが、生きている証だった。
「サガよね。
この人も、これほどの変態性を抱えてなければ……。
大学教授のまま、キャリアを終えられたでしょうに。
でも、その方が幸せだったとは限らないわ。
まだまだこれからよ」
万里亜は女教授の腰部を手で押さえながら、ゆっくりと尻を後退させた。
ディルドゥが抜けていく。
湯気が立っていた。
ディルドゥが抜けきった跡は、洞穴だった。
膣口が開いたままだ。
漆黒の深淵が覗いていた。
女教授の心の奈落に繋がる闇に見えた。
「さて。
帰りましょうか」
万里亜は、ハーネスの左腰に付いたバックルに手をかけた。
ディルドゥを外すつもりなのだろう。
「あ、待ってください」
由美は、椅子から起ちあがった。
自分は何を言い出そうとしているのか。
万里亜は無慈悲な視線で、その顔を見下ろしている。
万里亜の腰部が輪郭を消した。
タヒチアンダンサーの尻のようだった。
「あかかかか」
女教授の顎が伸び、ムンクの「叫び」めいた形相に変じた。
「が。
が」
女教授の胸から喉、そして頭が、大波となってうねった。
2度、3度。
跳ねあがった顔が万里亜を見据えた。
いや、見据えてはいなかった。
目蓋のあわいに、瞳が無かった。
目は見開いていたが……。
真っ白い練乳を広げた白目に、イトミミズのような血管が浮いていた。
「かはぁ」
女教授の身体から、空気が抜けた。
テーブルに着いた後ろ手が折れ、そのまま背中がキャタピラのようにテーブルに伸びていった。
頭部がテーブルを打っても、女教授が目覚めることは無かった。
真っ白い双眸が、天井を見あげていた。
腹部が起伏していることだけが、生きている証だった。
「サガよね。
この人も、これほどの変態性を抱えてなければ……。
大学教授のまま、キャリアを終えられたでしょうに。
でも、その方が幸せだったとは限らないわ。
まだまだこれからよ」
万里亜は女教授の腰部を手で押さえながら、ゆっくりと尻を後退させた。
ディルドゥが抜けていく。
湯気が立っていた。
ディルドゥが抜けきった跡は、洞穴だった。
膣口が開いたままだ。
漆黒の深淵が覗いていた。
女教授の心の奈落に繋がる闇に見えた。
「さて。
帰りましょうか」
万里亜は、ハーネスの左腰に付いたバックルに手をかけた。
ディルドゥを外すつもりなのだろう。
「あ、待ってください」
由美は、椅子から起ちあがった。
自分は何を言い出そうとしているのか。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2020/02/03 06:45
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今日は何の日
2020年2月3日は、『節分』。
雑節の一つ。
「立春」の前日で、「大寒」から15日目。
冬の節が終わり、春の節に移る境目。
立春だけではなく、本来は立夏、立秋、立冬の前日も、それぞれ節分といいます。
季節の変わり目には邪気が生じると考えられていたため……。
それを追い払う意味で豆まきが行われます。
一般的には、「福は内、鬼は外」と声を出しながら豆をまき、年齢の数だけ豆を食べ厄除けを行います。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/102034.html)のページから転載させていただきました。
さらに同じページから、引用を続けさせていただきます。
この日に、巻き寿司を、その年の「恵方(えほう)」を向いて食べると縁起が良いとされています。
この習慣はもともと、大阪を中心として発祥したものです。
「恵方巻」という名称は、1998(平成10)年にセブンイレブンが全国発売にあたり……。
商品名に「丸かぶり寿司 恵方巻」と採用したことにより、2000年代以降に急速に広まりました。
以上、引用終わり。
冒頭に、2020年と断ったのは、2月3日じゃない年もあるからです。
でも、1985年から今年までは、ずっと2月3日でした。
しかし来年は、2月2日になります。
お気を付けください。
前回、2月2日だったのは、1885(明治18)年。
なんと、136年ぶりのことです。
さて。
やって来ましたね、節分。
冬の最後の日。
明日は、立春。
●立春の米こぼれをり葛西橋(石田波郷)
いよいよ春です。
もうすぐ、↓こんな季節がやって来ます。
●バスを待ち大路の春をうたがはず(石田波郷)
ま、ちょっと気が早いですね。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2020/02/03 06:45
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今日は何の日(つづき)
去年の節分は、印象深い日でした。
去年も2月3日でしたが、日曜日。
わたしは、三条市で行われた親戚のお通夜に出席しました。
通夜振る舞いが遅い時間になると思い……。
普段は食べないお昼を摂ることにしました。
もちろん、恵方巻きです。
午前中に、コンビニで買ってきて……。
方位磁石で確認した恵方を向いて食べました。
お通夜に出るのに「恵方」というのもどうかと思いましたが。
で、午後から新幹線で三条に向かいました。
その日は三条泊まり。
翌日の葬儀に参列するためです。
駅前のアパヴィラホテルを取りました。
新幹線で往復するのと大して違わない値段だからです。
泊まった方が、ずっと楽ですから。
で、その葬儀の朝。
強風が吹きました。
春一番だったんです。
春一番とは……。
立春から春分の間に、その年に初めて吹く南寄り(東南東から西南西)の強い風のこと。
つまり、春一番と認められる最初の日に吹いたんです。
印象に残ってます。
ていうか、前日のお昼に食べた恵方巻きが、印象深すぎ。
ぜひ、今年もやりたい。
でも、今年は月曜日。
会社の更衣室とかで食べるのは、あまりにも味気ない。
ということで!
本日は、有給休暇を取得しました!
恵方巻きを食べるためだけにです。
恵方巻きをアテに、ビールを飲みたいですからね。
働き方改革、バンザイ!
今日はこれから、お洗濯を済ませたら、恵方巻きを買いに行って来ます。
今から、お昼が楽しみでなりません。
みなさん、今年の恵方、ご存じですか。
西南西のやや西です。
窓から、外を向いて食べたいですよね。
どうやら今年は、トイレの前で食べることになりそうです。
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3. 手羽崎 鶏造- 2020/02/03 09:02
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毎年、この時期に投稿していると思いますが、
カンサイ人のワタシに「恵方巻」の風習は
全く記憶にございません。
ウチが貧乏だったからではなく、周囲でも
そんなお行儀の悪い食べ方の話は無縁です。
コンビニ業界の策略だと思います。
そもそも2月というのは、商いをやる人には厳しい
月といえます。
バレンタインにしろ、プロ野球キャンプインにしろ、
2月の話題はそりゃ欲しいのはとても分かります。
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4. Mikiko- 2020/02/03 10:12
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宣伝を始めたのは……
セブンイレブンだそうです。
「恵方巻」という名称自体、セブンの命名のようです。
2月は、普段の月より日数が少ないので……。
小売業では、必ずと云っていいほど、ほかの月より売り上げが落ちます。
それでも、食品販売業は、まだいい方です。
バレンタインに加え、恵方巻が広まって来ましたから。
でも最近は、廃棄処分への風当たりが強くなって来ましたね。