2020.1.12(日)
「いい飲みっぷりね。
ますます気に入ったわ」
女教授は、手で万里亜に着席を勧めると、自らも腰を下ろした。
テーブルに身を乗り出し、札束の山を見つめる。
「ほんと、素敵な景色」
赤ワインをグラスになみなみと注ぐ。
あっという間に飲み干した。
すでに目元が発色していた。
「さ、あなたももっとどうぞ。
帰りは、タクシーを呼べばいいわ」
万里亜はグラスを滑らせ、女教授の酌を受ける。
女教授はワインを注ぎながら、グラスの底を押さえる万里亜の手の甲を見つめていた。
「ほんとに綺麗な手。
あなた……。
お金の出資だけじゃなくて、お店にも出てみない?
舞台。
ぜったいに受けるわよ。
あ、顔を見せるのがマズいなら、マスクをすればいいから。
ヴェネツィアンマスク。
その綺麗な顔が半分隠れちゃうのは、残念だけど……。
きっと似合うわ。
ね?」
「考えておきます」
「え?
ほんとなの?
それはスゴいわ。
成功、間違いなしよ。
わたしたち、最高のパートナーになれると思う。
そうか……。
そうよね。
この子たちを知ってるってことは……。
あなた、レズビアンよね」
万里亜はグラスの脚を持ちあげ、空中に翳した。
グラスを女教授に向け、にっこりと微笑む。
「ほんとに素敵だわ。
お金より、あなたが欲しいくらい。
さ、もう一杯」
万里亜は、飲み干したグラスを再びテーブルに滑らせた。
その手の甲に、女教授は手の平を重ねた。
「すべすべね。
まだハタチそこそこなんだから、当たり前だけど。
でも、その歳でもう、すべてを手中にしてるって感じ。
わたしがあなたの歳には、安アパートでアルバイトしながら必死に勉強してたわ。
楽しみは、オナニーだけ」
ますます気に入ったわ」
女教授は、手で万里亜に着席を勧めると、自らも腰を下ろした。
テーブルに身を乗り出し、札束の山を見つめる。
「ほんと、素敵な景色」
赤ワインをグラスになみなみと注ぐ。
あっという間に飲み干した。
すでに目元が発色していた。
「さ、あなたももっとどうぞ。
帰りは、タクシーを呼べばいいわ」
万里亜はグラスを滑らせ、女教授の酌を受ける。
女教授はワインを注ぎながら、グラスの底を押さえる万里亜の手の甲を見つめていた。
「ほんとに綺麗な手。
あなた……。
お金の出資だけじゃなくて、お店にも出てみない?
舞台。
ぜったいに受けるわよ。
あ、顔を見せるのがマズいなら、マスクをすればいいから。
ヴェネツィアンマスク。
その綺麗な顔が半分隠れちゃうのは、残念だけど……。
きっと似合うわ。
ね?」
「考えておきます」
「え?
ほんとなの?
それはスゴいわ。
成功、間違いなしよ。
わたしたち、最高のパートナーになれると思う。
そうか……。
そうよね。
この子たちを知ってるってことは……。
あなた、レズビアンよね」
万里亜はグラスの脚を持ちあげ、空中に翳した。
グラスを女教授に向け、にっこりと微笑む。
「ほんとに素敵だわ。
お金より、あなたが欲しいくらい。
さ、もう一杯」
万里亜は、飲み干したグラスを再びテーブルに滑らせた。
その手の甲に、女教授は手の平を重ねた。
「すべすべね。
まだハタチそこそこなんだから、当たり前だけど。
でも、その歳でもう、すべてを手中にしてるって感じ。
わたしがあなたの歳には、安アパートでアルバイトしながら必死に勉強してたわ。
楽しみは、オナニーだけ」
コメント一覧
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1. Mikiko- 2020/01/12 06:25
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今日は何の日
1月12日は、『桜島の日』。
1914(大正3)年1月12日(今から106年前)……。
鹿児島県桜島で、史上最大の大噴火が始まりました。
この大噴火は通称「大正大噴火」と呼ばれ……。
その後、約1ヵ月間にわたって頻繁に爆発が繰り返され、多量の溶岩が流出しました。
一連の噴火による死者は、58名。
流出した熔岩は、桜島の西側および南東側の海上に伸び……。
それまで距離400メートル、最深部100メートルの海峡で隔てられていた、桜島と大隅半島が陸続きになりました。
火山灰は、九州から東北地方に及ぶ各地で観測され……。
軽石などを含む降下物は、東京ドーム約1,600個分の32億トンに達しました。
噴火によって桜島の地盤が最大約1.5メートル沈降したことが、噴火後の水準点測量によって確認されています。
この現象は、桜島北側の海上を中心とした同心円状に広がっており……。
この中心部の直下、深さ約10kmの地中にマグマが蓄積されていたことを示しています。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/101122.html)のページから転載させていただきました。
桜島が頻繁に噴火するのは知ってましたが……。
こんなに大規模な噴火が、ごく近年に起こってたとは知りませんでした。
桜島が地続きになったのは、ほんの最近なんですね。
これはこれで、便利なことでもあるでしょう。
しかし、最深部100メートルの海峡が埋められたというのはスゴいです。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2020/01/12 06:25
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今日は何の日(つづき)
ここで、ハタと考えました。
桜島の所属する市町村って、どこだろうって。
さっそく、調べて見ました。
桜島には、1889(明治22)年に町村制が施行され……。
行政区域は東桜島村と西桜島村に分かれました。
このころはもちろん、大隅半島からは離れてました。
その後、東桜島村は、1950(昭和25)年10月に鹿児島市に合併されます。
西桜島村は後に桜島町と改名しますが……。
2004(平成16)年11月に鹿児島市に合併され、現在に至ります。
しかし……。
なんで鹿児島市と合併したんですかね?
東桜島村が合併した1950(昭和25)年は、すでに大隅半島と地続きになってます。
大隅半島は、鹿児島市側ではありません。
垂水市です。
鹿児島市は、反対側です。
もちろん、地続きではありません。
しかし、航空写真を見たら、よくわかりました。
桜島の大隅半島側は山間部で、ほとんど市街地がないようです。
逆に、反対の西側には平地が広がり市街地が発達してます。
つまり、桜島の中心地は、鹿児島市側なんです。
もちろん、鹿児島市には船で渡ります。
↓時刻表を見ると、フェリーが頻繁に出てますね。
http://www.city.kagoshima.lg.jp/sakurajima-ferry/koro-jikoku/timetable.html
日中は、1時間に4便あります。
所要時間も、15分程度のようです。
これなら、立派な通勤通学圏内です。
「佐渡-新潟」間とは、まったく違いますね。
佐渡から新潟に通勤する人は皆無でしょう。
ジェットフォイルなら、1時間5分ですが……。
冬場は、まったくあてになりません。
海が荒れると、すぐ欠航してしまいます。
毎週1日は通えない日があると思います。
クビですよね。
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3. 手羽崎 鶏造- 2020/01/12 21:58
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全国すべての都道府県に足を
踏み入れたことがあるのに、
佐渡には渡ったことがないのです。
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4. Mikiko- 2020/01/13 06:30
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佐渡
太宰治が、「満州かと思った」と書いたとおり……。
巨大です。
東京23区の、1.4倍。
島内では、島にいるという感覚はなくなります。