2019.12.21(土)
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店を出た由美たちは、今後の対応を話し合うことにした。
落ち着いて話が出来るところと云えば、美弥子のマンションだが……。
今は、帰りたくないと云う。
そうだろう。
女教授に、場所を知られているのだ。
2人は、歩きながら見つけたカラオケボックスに入った。
「貯金とか、ある?」
「少しはあるけど……。
あの人に言われた額とは、かけ離れてる。
由美は?」
「ない。
仕送りは、ぜんぶ使い切っちゃうから。
あ、民宿のバイトのお金なら、まだ残ってる」
「ぜんぜん足りないじゃない」
「借りる?」
「誰から?」
「サラ金とか?」
「大学1年生に、250万も貸すわけないでしょ。
就職は、4年も先なんだから」
「そうよね。
でも、イヤだよね。
あんな舞台に立つの」
「あたり前でしょ!
そっちの選択肢は無しよ」
「お金一本ね。
やっぱり……。
律子おばちゃんしかいないか。
忙しくて、お金、使うヒマもないんじゃないかな。
きっと持ってるよ。
500万くらい」
「でも、事情を話さないと、借りられないでしょ?」
「そうだけど……」
「話しても、貸してくれるとは限らないわよ。
警察に告発するかも」
「イヤよ。
あの映像、警察に見られるかも知れないじゃない」
「ノーリスクで、500万も手にするなんて無理よ」
「競馬とかは?
バイトのお金、万馬券に注ぎこめば」
「現実的な話をして」
「……。
無理でしょ。
現実的には。
月賦にしてもらう?
月2万5千円で、100回」
「今すぐ開店資金がほしいのに、そんなに待ってくれるはずないでしょ」
「じゃ、どうするのよ!」
「キレないでよ。
わかった。
わたしに、あてがある」
「まさか、お父さん?」
「違うわよ。
家族に迷惑なんか、かけられない」
「じゃ、誰?」
「承諾してもらえたら話すわ」
美弥子に、由美の知らない人脈があることが、少なからずショックだった。
考えてみれば……。
美弥子と知り合ってから、まだ3ヶ月ほどなのだ。
知らないことがあって当たり前だ。
でも、辛かった。
何か、聞きたくないことが出て来そうで……。
それ以上、美弥子に問いただすことが出来なかった。
これからその人に会って来るという美弥子を、虚しく見送るしかなかった。
店を出た由美たちは、今後の対応を話し合うことにした。
落ち着いて話が出来るところと云えば、美弥子のマンションだが……。
今は、帰りたくないと云う。
そうだろう。
女教授に、場所を知られているのだ。
2人は、歩きながら見つけたカラオケボックスに入った。
「貯金とか、ある?」
「少しはあるけど……。
あの人に言われた額とは、かけ離れてる。
由美は?」
「ない。
仕送りは、ぜんぶ使い切っちゃうから。
あ、民宿のバイトのお金なら、まだ残ってる」
「ぜんぜん足りないじゃない」
「借りる?」
「誰から?」
「サラ金とか?」
「大学1年生に、250万も貸すわけないでしょ。
就職は、4年も先なんだから」
「そうよね。
でも、イヤだよね。
あんな舞台に立つの」
「あたり前でしょ!
そっちの選択肢は無しよ」
「お金一本ね。
やっぱり……。
律子おばちゃんしかいないか。
忙しくて、お金、使うヒマもないんじゃないかな。
きっと持ってるよ。
500万くらい」
「でも、事情を話さないと、借りられないでしょ?」
「そうだけど……」
「話しても、貸してくれるとは限らないわよ。
警察に告発するかも」
「イヤよ。
あの映像、警察に見られるかも知れないじゃない」
「ノーリスクで、500万も手にするなんて無理よ」
「競馬とかは?
バイトのお金、万馬券に注ぎこめば」
「現実的な話をして」
「……。
無理でしょ。
現実的には。
月賦にしてもらう?
月2万5千円で、100回」
「今すぐ開店資金がほしいのに、そんなに待ってくれるはずないでしょ」
「じゃ、どうするのよ!」
「キレないでよ。
わかった。
わたしに、あてがある」
「まさか、お父さん?」
「違うわよ。
家族に迷惑なんか、かけられない」
「じゃ、誰?」
「承諾してもらえたら話すわ」
美弥子に、由美の知らない人脈があることが、少なからずショックだった。
考えてみれば……。
美弥子と知り合ってから、まだ3ヶ月ほどなのだ。
知らないことがあって当たり前だ。
でも、辛かった。
何か、聞きたくないことが出て来そうで……。
それ以上、美弥子に問いただすことが出来なかった。
これからその人に会って来るという美弥子を、虚しく見送るしかなかった。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2019/12/21 06:45
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今日は何の日
12月の第3土曜日は、『大洗濯の日』。
家庭用洗剤などの洗濯用品を手がける『ライオン㈱(https://www.lion.co.jp/ja/)/東京都墨田区本所』が制定。
年末の大掃除のように、家にある布団カバー、毛布、カーテンなどの大きな物を洗い……。
すっきりとした気持ちで新しい年を迎えることを勧めてます。
日付は、年末の掃除や洗濯の準備を始めるのが12月の3週目が多く……。
しっかり取り組みやすい日として、その土曜日としたそうです。
記念日は、『(社)日本記念日協会(https://www.kinenbi.gr.jp/)』により認定、登録されてます。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/112173.html)のページから転載させていただきました。
「大洗濯」の読みは、“おおせんたく”でしょうね。
「大掃除(おおそうじ)」と掛けたわけですから。
大物洗濯という意味ですね。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2019/12/21 06:45
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今日は何の日(つづき)
わたしは、今年の1月から、2階で洗濯を始めました。
これについては、『洗濯記(https://mikikosroom.com/archives/36816898.html)』で書いてますので、ぜひお読み下さい。
この習慣、感心なことに今も続いてます。
当初は、週一回、まさしく土曜日だけの洗濯でした。
でも、あまりにも量が多く……。
朝食後から始めても、お昼近くまでかかってしまってました。
土曜日は、スーパーに買い出しにも行かなければなりません。
ということで最近は、火曜と木曜の朝にも洗濯してます。
投稿日じゃないので、多少、時間的に余裕があるからです。
それぞれ、2サイクル回します。
これにより、土曜日の洗濯が、かなり楽になりました。
今後も続けたいと思います(前向き!)。
さて。
大洗濯。
実は、やってみました。
掛け布団カバーとシーツです。
小型の二槽式洗濯機なので……。
シーツなどの場合、それだけ入れて回します。
最初にシーツを洗ったときは……。
あまりにもドロドロの水になるのでたまげました。
こんなところに寝てたんだと。
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2019/12/21 06:45
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今日は何の日(つづきのつづき)
しかし、洗濯水って、色が汚くなりすぎじゃないですか?
シーツは仕方ないにしても……。
普段のTシャツとか、半日も着ないものを洗っても灰色の水になります。
わたしはあれは、汚れではないんじゃないかと思ってます。
洗剤メーカーの悪だくみですよ。
つまり、水と反応して黒くなる物質を入れてるんです。
もちろん、汚れが落ちたように見えるからです。
そうでもなければ、ぜったいにおかしい。
わたしが半日しか着てないTシャツが……。
土方を丸1日したみたいな洗濯水になるわけないんです。
話を変えます。
この年末も、シーツと掛け布団カバーを洗濯することにします。
そうそう。
そのシーツです。
これまでは、朝起きるとシーツが捲れてて、それをいちいち直すのが面倒でした。
洗濯をすることを期に、新しいシーツを買ったところ……。
なんと、布団をすっぽりと包むシーツだったんです。
値段は大したことありません。
1,300円くらいでした。
まさか、そんな構造になってるとは思わなかったです。
敷き布団をすっぽり包んで、チャックでツーッと閉じるわけです。
すなわち!
ぜったいにシーツが捲れない。
朝、あまりにも快適になったので、リピートしました。
これまでのシーツは使う気になれないので……。
捲れるシーツは、すべて押し入れに突っこみました。
年末、シーツを洗濯して新年を迎えます。
なんだか、わくわくして来ましたよ。
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4. 手羽崎 鶏造- 2019/12/21 10:27
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たしか宮部みゆきが作品の中で
書いていたと思います。
ラブホテルの浴槽に毛髪の残りが
無いのは、カップル客の使ったシーツで
浴槽を拭き取っているからだと。
奥さんの中には、シーツが汚れることを
気になさる方がいます。
そういう方とはシーツの上に
バスタオルを敷いて、コトに及ぶように
します。
でも事前の入浴やシャワーの際に
使って濡れてしまうので
ラブホではバスタオルの数を
3枚以上置くように改善して欲しいと
切に願っておるのですが、
(ビジネスホテルは無用)
どこに言えばいいものでしょうね?
(協会でもあるのかな。
宣伝にバスタオル多めですと入れてくれるのかな。
きっとやってくれないだろうな。)
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5. Mikiko- 2019/12/21 12:35
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シーツ
どうせクリーニングに出すんだから……。
その前に掃除に使ってしまおうということなんですかね。
バスローブは……。
着てるから使えないのか。